JPS625179Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は永久磁石が装着された下着類に関す
る。

（従来の技術） すでに、磁界が体内の血行をよくすることは知
られており、そのような磁界発生には一般に永久
磁石が用いられている。

従来、その種の永久磁石は、粘着剤とともに直
接皮膚に貼付されたり、あるいはベツドのマツト
レス上に固定されたりして使用されている。

（考案が解決しようとする問題点） しかしながら、直接皮膚に永久磁石を貼付する
ものにあつては、汗のために剥がれ易くなつた
り、長時間貼付した場合、皮膚がかぶれたり粘着
剤が皮膚に残つてしまうといつた不都合があつ
た。

また、永久磁石をベツドのマツトレスに固定し
て使用されるものにあつては、永久磁石と身体と
が離れすぎてしまい、充分な磁界を得ようとする
と大きな磁石が必要になるといつた不都合があつ
た。

（問題点を解決するための手段） 本考案の永久磁石付下着類は、肩部、腰部に当
たる位置に複数個の永久磁石が装着されてなる下
着類であつて、生地の表側に該生地をやや薄手に
なして磁石取付部が形成されるとともに、これら
磁石取付部の周囲に面フアスナの一方の係止片が
取り付けられ、このようになる磁石取付部にそれ
ぞれ永久磁石が配置され、これら永久磁石が、前
記面フアスナの一方の係止片と係合する他方の係
止片を裏面側周縁に取り付けた磁石被覆布により
被覆されて固定されたものである。

（作用） 磁石取付部において生地がやや薄手になされて
いることにより、永久磁石が肌にほぼ密着される
ことになる。また永久磁石は磁石被覆布を剥がせ
ば取り外すことができる。

（実施例） 以下、本考案の一実施例を図面を参照して説明
する。

第１図Ａ，Ｂに本考案に係る永久磁石付下着類
の一例としてのシヤツ１を示し、このシヤツ１は
肩部２と腰部３に当たる位置に複数個の永久磁石
４…が装着されてなるものである。永久磁石４…
としては、磁界が大きくとれる薄板状のものが好
適で、例えばSmCo磁石、フエライト磁石、プラ
スチツク磁石等が用いられる。

第２図は、永久磁石４の装着状態の詳細を示
し、シヤツ１の生地５の表側には、該生地５をや
や薄手になして磁石取付部６が形成されるととも
に、これら磁石取付部６の周囲に面フアスナの一
方の係止片７が環状に取り付けられている。そし
て、このようになる磁石取付部６にそれぞれ永久
磁石４が配置され、これら永久磁石４は、前記面
フアスナの一方の係止片７と係合する他方の係止
片９が裏面側周縁に取り付けられた磁石被覆布８
により被覆されて固定されている。上記磁石取付
部６は永久磁石４とほぼ等しい大きさであること
が望ましい。また、磁石被覆布８は生地５と同じ
生地で形成される。

以上のようになるシヤツ１を着用するに際して
は、治療を要する個所（肩部２、腰部３）の磁石
取付部６に予め永久磁石４を装着してから着用す
る。また、シヤツ１を洗濯する場合には磁石被覆
布８を剥がして永久磁石４を取り去り、そのあと
に再び磁石被覆布８を取り付けて洗えばよい。

なお、永久磁石４の形状は、図示例のものに限
定されず、例えば四角形状や楕円形状、あるいは
球状であつてもよい。また、本考案は上記したよ
うなシヤツ以外に、例えば、パンツ、あるいはパ
ジヤマ等のナイトウエアにも適用することができ
るものである。

（考案の効果） 本考案の永久磁石付下着類は、肩部、腰部に当
たる位置に複数個の永久磁石が装着されてなるか
ら、着用するだけで身体に磁界を当てることがで
き、極めて容易に腰痛や肩凝り等を解消すること
ができる。

また、従来の貼付式の如く粘着剤を用いるもの
ではないので、皮膚に粘着剤が残るといつたこと
がない。

さらに、磁石取付部は生地をやや薄手になして
形成されているから、磁石を肌にほぼ密着させる
ことができ、たとえ磁石が薄くても大きな磁界を
効果的に得ることができる。

しかも、永久磁石が、面フアスナにより生地に
着脱可能となされた磁石被覆布により被覆されて
固定されたものであるから、磁石の着脱が簡単に
容易に行える。したがつて、必要に応じて適宜磁
石を装着することができるとともに、洗濯に際し
て磁石を取り外しておけるので、磁石により洗濯
機や他の衣類を傷める虞れがない。また、磁石取
付部から磁石を取り外した後、磁石被覆布を再び
磁石取付部に取り付けておけるので、磁石被覆布
を紛失する虞れがないとともに、下着本体ととも
に洗濯することができて便利である。加えて、生
地側の面フアスナは永久磁石の有無にかかわらず
常に磁石被服布で覆われることになるので、下着
の上に着た被服や屑等が面フアスナに被着するこ
とがなく、また面フアスナが傷む虞れがない。

【図面の簡単な説明】

図は本考案に係る永久磁石付下着類の一実施例
を示し、第１図Ａは下着類（シヤツ）の正面図、
同図Ｂは同背面図、第２図は永久磁石の装着状態
を示す部分拡大斜視図である。 １……シヤツ（下着類）、２……肩部、３……
腰部、４……永久磁石、５……生地、６……磁石
取付部、７……面フアスナの一方の係止片、８…
…磁石被覆布、９……面フアスナの他方の係止
片。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 肩部、腰部に当たる位置に複数個の永久磁石が
   装着されてなる下着類であつて、 生地の表側に該生地をやや薄手になして磁石取
   付部が形成されるとともに、これら磁石取付部の
   周囲に面フアスナの一方の係止片が取り付けら
   れ、このようになる磁石取付部にそれぞれ永久磁
   石が配置され、これら永久磁石が、前記面フアス
   ナの一方の係止片と係合する他方の係止片を裏面
   側周縁に取り付けた磁石被覆布により被覆されて
   固定されたことを特徴とする永久磁石付下着類。