JPH048Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 イ 産業上の利用分野 本考案はブラウス、セーター等、上着の下に着
用されるアンダーウエアに関する。

ロ 従来技術 アンダーウエアは、セーター、ブラウス等の下
に着用するため薄い布体で形成されており、身体
のシルエツトがダイレクトに表出される。そして
そのアンダーウエアは、保温或は汗取り等の効果
を有し、体型の修正に関しては、スリムな体型を
誇示すべく締め付け矯正をするものばかりであ
る。一方セーター、ブラウス等の上着は比較的厚
手で、デザインを引き立たせるべく肩部内側に肩
パツトを縫着するなどして、下着とは逆にいかつ
く誇張し、着用時の外形を矯正するものが存在し
ている。

ハ 考案が解決しようとする問題点 近年は女性のみなならず男性にもフアツシヨン
化の傾向が強く、女性の場合はデザインを、男性
の場合は男らしさを強調するため肩の張つたデザ
インの上着を着用することがある。その場合、上
着の裏側には肩パツトが取り付けられているが、
それが縫着されていると洗濯等で肩パツトの型が
変形する虞れがあり、又肩パツトが肉厚であるの
で乾燥にも時間がかかる。更に自分の体型に合わ
せようとしても、肩パツトの位置、大きさ、厚さ
等が適合せず、かえつて着こなすことができなか
つたり、肩パツトを厚くして肩部のみを盛り上げ
れば、脇が締り、袖ぐりがつれる等の支障を来す
欠点があつた。又兄弟、姉妹同士で貸し借りする
場合、体型や嗜好に合わせその都度肩パツトを付
け換えたり取り外したりしなければならなかつ
た。

ニ 問題を解決するための手段 本考案は、上着に応じて肩部を誇張し、上着を
着用した時の外形を簡単に矯正することができる
もので、その構成は、表面に適宜な取り付け部材
の片側が１以上設けられ、裏面にも前記取り付け
部材の設けられた部位に対応して取り付け部材の
もう一方の側が設けられた肩パツトと、肩部外表
面に前記肩パツトの裏面に対応して取り付け部材
の片側が設けられた下着とで構成され、所望数の
肩パツトを、下着の肩部外表面に着脱自在且つ重
合可能としたことにある。

ホ 作用 アンダーウエアの上に重ねて着用するブラウ
ス、セーター等、上着に合わせ、アンダーシヤツ
の肩部外表面の所望位置に肩パツトを必要数重ね
て貼着すれば、外観上において上着を思いのまま
に引き立たせられる。

ヘ 実施例 本考案のアンダーウエアを図面に基いて説明す
る。第１図は本考案のアンダーウエアを示したも
ので、１は弓形の左右２枚づつ計４枚の肩パツト
（詳しくは第２図に示す）で、夫々の肩パツトに
は、上面２の中央と両端部の計３箇所に面フアス
ナー雄の小片２ａ，２ｂ，２ｃが縫着され、下面
３には上面と同箇所即ち中央と両端部の計３箇所
に面フアスナー雌の小片３ａ，３ｂ，３ｃが縫着
されている。一方アンダーウエアであるＴシヤツ
４の左右両肩部表面には、前記肩パツト１のカー
ブの緩い側を袖ぐりに合わせて貼着可能なよう
に、面フアスナー雌の小片３ａ，３ｂ，３ｃに対
応して肩線上と前身頃上部と後身頃上部に面フア
スナー雄の小片４ａ，４ｂ，４ｃが縫着されてい
る。

このアンダーウエアを使用するには、先ずＴシ
ヤツ４を着用する。そして次に左右の肩パツト１
の下面３に縫着された面フアスナー雌の小片３
ａ，３ｂ，３ｃとそれに対応するＴシヤツの面フ
アスナー雄の小片４ａ，４ｂ，４ｃとを夫々貼り
合わせ、Ｔシヤツの肩部外表面に肩パツトを取り
付ける。更にその上からもう１枚の肩パツト１
を、面フアスナーの雄の小片３ａ，３ｂ，３ｃ
と、面フアスナーの雌の小片２ａ，２ｂ，２ｃと
を夫々貼り合わせることにより、Ｔシヤツ４の左
右の肩部に肩パツト１を２枚づつ重ねて貼着する
（第２図示）。

面フアスナーを張り合わせる場合、面フアスナ
ーの貼り合わせ面は広く、若干ずらしても取り付
けられるから、体型に合わせて前後左右に適宜調
整が可能である。

本実施例においては、肩パツトが左右二枚ずつ
使用されるものを示したが、下着に組み合わせる
肩パツトの数は何枚でもよいし、体型や洋服の
型、嗜好に合わせて使用枚数を適宜増減すればよ
い。又肩パツトの取り付け部材として面フアスナ
ー小片を使用しているが、大きめのものやドーナ
ツ状のものを１枚にしてもよいし、面フアスナー
の替わりにスナツプ、ホツク等でもよく、その場
合にはそれらの取り付け個所を適宜変更して上下
のホツクやスナツプ同士が重ならないようにすれ
ば着心地もよい。面フアスナーの取り付けも縫着
ではなく、第４図の如く糸ループ５，５で面フア
スナー雄４ｄの数個所を固定し肩パツト１の面フ
アスナー雌３ｄと貼り合わせるようにすれば、Ｔ
シヤツ地が洗濯等で縮んでも、面フアスナーの形
状を平らに保つことができる。更に下着は半袖の
Ｔシヤツに限定するものでなく素肌に直接着用す
るものであれば長袖、肩部が比較的広いタンクト
ツプ型であつても良く、男女の別も問わない。

このように肩パツトを取り付けた下着の上に上
着を着用すれば、肩部が誇張され、なで肩であつ
ても上着着用の外見はいかつくなり、体型を上着
にフイツトするよう矯正できるのである。

ト 効果 本考案のアンダーウエアを使用することによ
り、上着を替えても、それに合わせた体型にで
き、肩パツトの枚数、位置を自由に変形して上着
に合致させられる。よつて男女を問わず流行や好
みに合わせた補正が可能となり、体型の補正によ
つて体型や嗜好の違う者同士が上着を交換して
も、フイツトさせられるのである。

又洗濯時には、下着から肩パツトを取り外せ
ば、肩パツトの型崩れや、乾燥時間に気を配る必
要がないし、脇が締まつたり、袖ぐりがつれると
いつた不具合もない。よつて本考案のアンダーウ
エアがフアツシヨン業界に与える功績は多大であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のアンダーウエアの説明図、第
２図は肩パツトの斜視図、第３図は使用例の説明
図、第４図は面フアスナーの取り付け変更例であ
る。 １……肩パツト、２……上面、２ａ，２ｂ，２
ｃ……面フアスナー雄の小片、３……下面、３
ａ，３ｂ，３ｃ……面フアスナー雌の小片、３ｄ
……面フアスナー雌、４……Ｔシヤツ、４ａ，４
ｂ，４ｃ……面フアスナー雄の小片、４ｄ……面
フアスナー雄、５……糸ループ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 表面に適宜な取り付け部材の片側が１以上設
   けられ、裏面にも前記取り付け部材の設けられ
   た部位に対応して取り付け部材のもう一方の側
   が設けられた肩パツトと、肩部外表面に前記肩
   パツトの裏面に対応して取り付け部材の片側が
   設けられた下着とで構成され、所望数の肩パツ
   トを、下着の肩部外表面に着脱自在且つ重合可
   能としたことを特徴とするアンダーウエア。 ２ 前記取り付け部材が、面フアスナーであると
   ころの実用新案登録請求の範囲第１項記載のア
   ンダーウエア。