JPS6251585B2 - - Google Patents

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JPS6251585B2
JPS6251585B2 JP56210161A JP21016181A JPS6251585B2 JP S6251585 B2 JPS6251585 B2 JP S6251585B2 JP 56210161 A JP56210161 A JP 56210161A JP 21016181 A JP21016181 A JP 21016181A JP S6251585 B2 JPS6251585 B2 JP S6251585B2
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JP
Japan
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isomaltosyl
glucose
mono
low
product
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JP56210161A
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JPS58116654A (ja
Inventor
Toshio Myake
Mikihiko Yoshida
Kanae Takeuchi
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Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo KK
Original Assignee
Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo KK
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Publication date
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Priority to US06/428,117 priority patent/US4518581A/en
Priority to DE3240232A priority patent/DE3240232C2/de
Priority to FR8218321A priority patent/FR2515486B1/fr
Publication of JPS58116654A publication Critical patent/JPS58116654A/ja
Publication of JPS6251585B2 publication Critical patent/JPS6251585B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23KFODDER
    • A23K20/00Accessory food factors for animal feeding-stuffs
    • A23K20/10Organic substances
    • A23K20/163Sugars; Polysaccharides

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Animal Husbandry (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Seasonings (AREA)
  • Cosmetics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、イソマルトシル モノ−グルコース
の還元物を含有せしめた低う蝕性飲食物とその製
造方法に関する。 シユクロースは、甘味とボデイーとを有する代
表的甘味料として飲食物に多量に使用されてい
る。近年、甘味付された飲食物、特にシユクロー
スを含有する飲食物によつて虫歯が多発増大して
いることが明らかになつてきた。 すなわち、虫歯は、口腔内でシユクロースが微
生物によりデキストランなどの水不溶性グルカン
に交換され、このグルカンが歯の表面を薄層状に
覆い、そしてこの薄層を通過して歯の表面に達し
た糖が嫌気発酵を受けて有機酸を生成し、歯のエ
ナメル質を侵すことによつて起ることが明らかに
されたのである。 このため、シユクロースに代る虫歯を起しにく
い糖質を使用した飲食物とその製造方法の確立が
望まれている。 本発明者等は、虫歯を起しにくい飲食物とその
製造方法を目的に鋭意研究した。 その結果、イソマルトシル モノ−グルコース
の還元物が低う蝕性または抗う蝕性の糖質で上品
な甘味を有していることを見いだし、本イソマル
トシル モノ−グルコースの還元物を含有せしめ
た飲食物とその製造方法を完成した。 本発明でいうイソマルトシル モノ−グルコー
スの還元物とは、グルコース残基とグルチトール
残基とからなる三糖類糖アルコールであつて、そ
の末端にイソマルトース残基を有する例えば、パ
ニトール(4−O−α−イソマルトシル グルチ
トール)、イソマルトトリイトール(6−O−α
−イソマルトシル グルチトール)などが適して
おり、また、これら末端にイソマルトース残基を
有する三糖類糖アルコールは、最高純度のものに
限定する必要はなく、例えば、イソマルトシル
マルチトール(42−O−α−イソマルトシル マ
ルチトール)、イソマルトテトライトール(62
O−α−イソマルトシル イソマルチトール)、
イソマルトペンタイトール(63−O−α−イソマ
ルトシル イソマルトトリイトール)などのイソ
マルトシル モノ−またはジーグルコースの還元
物などとの糖アルコール混合物であつてもよい。 本発明に使用するイソマルトシル モノ−グル
コースの還元物の製法は問わない。 原料のイソマルトシル モノ−グルコースにつ
いては、例えば、パノースは、プルランの酸また
は酵素による部分加水分解物に多量含有され、イ
ソマルトトリオースは、デキストランの酸または
酵素による部分加水分解物に、またグルコースの
グルコアミラーゼ(EC3.2.1.3)または酸触媒に
よる逆合成生成物に、更には、マルトオリゴ糖の
α−グルコシダーゼ(EC3.2.1.20、トランスグル
コシダーゼともいう。)によるグルコース転移生
成物などに含有され、本発明に有利に利用され
る。必要ならば、これら加水分解物や逆合成生成
物を、例えば、活性炭カラム、イオン交換樹脂カ
ラム、ゲル濾過などを用いる分画法、グルコース
を除去する膜分離法などによつて、より高純度の
イソマルトシル モノ−グルコースにして利用す
ることも自由である。 このようにして得られたイソマルトシル モノ
−グルコースから、これら糖の還元物を調製する
方法は、常法に従つて行なえばよく、例えば、こ
れらのを糖濃度40〜60%水溶液にし、オートクレ
ーブに入れ、触媒としてラネーニツケル8〜10%
を添加し、攪拌しながら温度を90〜140℃に上
げ、水素圧を20〜150Kg/cm2に上げて水素化を完
了させた後、ラネーニツケルを除去し、次いで活
性炭による脱色、イオン交換樹脂による脱塩など
の精製工程を経た後、濃縮し、シラツプ状製品に
する。必要ならば、更に乾燥、粉末状製品にす
る。 このようにして製造されるイソマルトシル モ
ノ−グルコースの還元物は、上品な甘味を有する
難結晶性の糖質で、かつ虫歯原因菌によつて不溶
性グルカンの生成、酸の生成が見られないだけで
なく、シユクロースからの不溶性グルカンの生成
をも抑制しうることが見いだされ、低う蝕性また
は抗う蝕性甘味料として好適であることが判明し
た。また、本甘味料は、低う蝕性飲食物への甘味
剤としてのみならず、ビヒダス菌増殖促進剤、適
度の粘度付与剤、保湿剤、結晶防止剤、照り、ボ
デーなどの付与剤などとしても有利に利用でき
る。 イソマルトシル モノ−グルコースの還元物を
含有する甘味料は、そのままで甘味付のための調
味料として使用することができるが、その甘味度
が比較的低いので、他の甘味料、例えば、シユク
ロース、水飴、砂糖結合水飴、ブドウ糖、マルト
ース、異性化糖、蜂蜜、メープルシユガー、ソル
ビツト、マルチトール、ラクチトール、ジヒドロ
カルコン、L−アスパラチルフエニルアラニンメ
チルエステル、サツカリン、グリシン、アラニ
ン、グリチルリチン、ステビオシド、α−グリコ
シル ステビオシドなどの一種または二種以上と
併用することも好都合である。また、必要なら
ば、デキストリン、澱粉、乳糖などのような増量
剤、更には着香料、着色料などと混合して使用す
ることもできる。 特に、イソマルトシル モノ−グルコースの還
元物を含有する甘味料は、シユクロースとは違つ
て、低う蝕性、抗う蝕性甘味料として好適である
ことにより、虫歯を起しにくい飲食物を製造する
ための主原料、副原料などとして有利に使用でき
る。また、イソマルトシル モノ−グルコースの
還元物を含有する甘味料は、酸味、塩から味、渋
味、旨味、苦味などの他の呈味を有する各種の物
質とよく調和するので、通常の各種飲食物への甘
味付けに、呈味改良などに自由に利用できる。 例えば、醤油、粉末醤油、味噌、粉末味噌、も
ろみ、ひしお、マヨネーズ、ドレツシング、食
酢、三杯酢、粉末すし酢、中華の素、天つゆ、麺
つゆ、ソース、ケチヤツプ、焼肉のタレ、カレー
ルウー、シチユーの素、スープの素、ダシの素、
複合調味料、みりん、新みりん、テーブルシラツ
プなどの各種の調味料に使用できる。また、せん
べい、あられ、おこし、餅類、まんじゆう、うい
ろう、あん類、羊羮、水羊羮、錦玉、ゼリー、カ
ステラ、飴玉などの各種和菓子、パン、ビスケツ
ト、クラツカー、クツキー、パイ、プリン、バタ
ークリーム、カスタードクリーム、シユークリー
ム、ワツフル、スポンジケーキ、ドーナツ、チヨ
コレート、チユーインガム、キヤラメル、キヤン
デーなどの各種洋菓子、アイスクリーム、シヤー
ベツトなどの氷菓、果実のシロツプ漬、氷蜜など
のシロツプ類、フラワーペースト、ピーナツツペ
ースト、フルーツペーストなどのペースト類、ジ
ヤム、ママレード、シロツプ漬、糖果などの果
実、野菜の加工食品類、福神漬、べつたら漬、千
枚漬、らつきよう漬などの漬物類、ハム、ソーセ
ージなどの畜肉製品類、魚肉ハム、魚肉ソーセー
ジ、カマボコ、チクワ、天ぷらなどの魚肉製品、
ウニ、イカの塩辛、さきするめ、ふぐのみりん干
しなどの各種珍味類、のり、山菜、するめ、小
魚、貝などで製造されるつくだ煮類、煮豆、ポテ
トサラダ、コンブ巻などのそう菜食品、魚肉、畜
肉、果実、野菜のビン詰、缶詰類、コーヒー、コ
コア、ジユース、炭酸飲料、乳酸飲料、乳酸菌飲
料などの清涼飲料水、プリンミツクス、ホツトケ
ーキミツクス、即席ジユース、即席コーヒー、即
席しるこなど即席飲食品などの各種飲食物の甘味
付けに自由に使用できる。 また、家畜、家禽、その他蜂蜜、蚕、魚などの
飼育動物のために、餌料、飼料、ペツトフードな
どの嗜好性を向上させる目的で使用することもで
きる。 その他、タバコ、練歯みがき、口紅、リツプク
リーム、内服薬、トローチ、肝油ドロツプ、口中
清涼剤、口中香錠、うがい薬など各種固型状、ペ
ースト状、液状嗜好物、化粧品、医薬品などへの
甘味剤として、または呈味改良剤、矯味剤として
自由に利用できる。 以上述べたように、本発明でいう飲食物とは、
甘味料のみならず、飲食物、嗜好物、飼料、餌
料、化粧品、医薬品など経口使用するもの全般を
意味する。 本発明のイソマルトシル モノ−グルコースの
還元物を含有せしめるとは、飲食物などの製造が
完了するまでの工程で、本イソマルトシル モノ
−グルコースの還元物が飲食物に含有せしめられ
ればよく、その方法としては、例えば、混和、混
捏、溶解、浸漬、散布、塗布、噴霧、注入などの
公知の方法が適宜選ばれる。 イソマルトシル モノ−グルコースの還元物の
含有量は、虫歯誘発性を抑制するために、飲食物
に自由に用いられるが、シユクロースと併用する
場合には、イソマルトシル モノ−グルコースの
還元物の量をシユクロースに対して5W/W%以
上、望ましくは10W/W%以上になるよう含有せ
しめるのが好適である。 以下、本発明を実験で詳細に説明する。 1 不溶性グルカン生成酵素液の調製 ストレプトコツカス・ミユータンス
(Strepto coccus mutans)6715株の種菌をブ
レイン・ハート・インフユージヨン・ブロス
(Brain Heart Infusion Broth、日本製薬株式
会社)の3.5%水溶液からなる培地に植菌し、
37℃で18時間静置培養し、培養終了後に遠心分
離して、菌体と上清とに分離した。この上清を
硫安60%飽和で塩析し、この塩析物を0.1Mリ
ン酸塩緩衝液(PH7.0)にて透析したものを不
溶性グルカン生成酵素液とした。 [不溶性グルカン生成酵素活性の測定] 0.2Mシユクロース水溶液1ml、水1ml、
0.05W/V%NaN3を含有する0.1Mリン酸塩緩
衝液1.5ml及び酵素液0.5ml(但し、0.05単位以
下とする。)からなる反応液を、37℃で9時間
保ち、次いで遠心分離し、生じる沈澱に0.5N
−NaOH4mlを加え、37℃で1時間保つて水不
溶性グルカンを溶解し、このグルカン量をフエ
ノール硫酸法で測定した。 不溶性グルカン生成酵素の活性1単位は、1
分間に1μmoleのグルコースをシユクロース
から不溶性グルカンに転移させる量とする。 2 各種糖類の不溶性グルカンの生成 各種糖類の不溶性グルカンの生成を調べた。 すなわち、不溶性グルカン生成酵素活性の測
定方法のうち、シユクロースを第1表にかかげ
る各種糖類に代えて、同様に不溶性グルカンの
生成を調べたところ、いずれの糖も不溶性グル
カンを生成しなかつた。 3 シユクロースからの不溶性グルカン生成に及
ぼす各種糖類の影響 シユクロースからの不溶性グルカンの生成に
及ぼす各種糖類の影響を調べた。すなわち、実
験1で調製した酵素液を使用し、シユクロース
単独の場合と比較して、シユクロースと第1表
にかかげる各種糖類を併用した場合の不溶性グ
ルカンの生成量及び不溶性グルカン生成の抑制
の程度を調べた。 実験方法は、4W/V%シユクロース水溶液
1ml、4W/V%各種糖類水溶液1ml、
0.05W/V%NaN3を含有する0.1Mリン酸塩緩
衝液1.5ml及び酵素液0.5ml(0.02単位)からな
る反応液を、37℃で16時間保つた後、不溶性グ
ルカン生成酵素活性測定の場合と同様にグルカ
ン量を測定した。 対照のシユクロースのみの場合には、各種糖
類水溶液を水に代えて実験した。結果は、第1
表のAカラム、Bカラムに示す。 Aカラムは、生成した不溶性グルカンの量
(μg/ml)を示す。 Bカラムは、不溶性グルカン生成の抑制率
(%)を示し、その計算方法は次の通りにし
た。
【表】
【表】 第1表におけるAカラム、Bカラムの結果か
ら明らかなように、末端にイソマルトース残基
を有するパニトール、イソマルトトリイトール
が、いずれも、シユクロースからの不溶性グル
カンの生成を70%以上抑制した。 4 酸の生成 ストレプトコツカス・ミユータンスによる各
種糖類の酸の生成を調べた。 すなわち、ストレプトコツカス・ミユータン
ス6715株を、実験1の方法に記載する方法で培
養し、培養終了後遠心分離して得た菌体を、更
に0.9W/V%NaCl水溶液で洗浄し、遠心分離
して生菌体を採取した。 本菌体0.2ml(培養液約100mlに含まれる菌体
量)に、後に述べるStephan′s緩衝液1.5ml及び
20mgの糖を含む水溶液0.3mlからなる混合液2
mlを37℃に30分間保つた後のPHを測定した。 Stephan′s緩衝液は、Stephan、R、M.et al.
、Journal of Dental Research、Vol.26、pp、
15−41、(1947)に記載されている方法に準じ
て調製した。すなわち、 液:Na2HPO4・12H2O17.89g、KOH7.92g
及びKH2PO46.81gに水を加えて100mlにし
た。 液:KH2PO44.54g、MgSO4・7H2O0.32g、
CaSO4・2H2O0.57g及び3.5%HCl10mlに水
を加えて100mlにした。 100mlメスフラスコに、液1mlをとり、こ
れに水約90mlを加え、次いで液1mlをとり、
水を加えて100mlにしてStephan′s緩衝液(PH
7.0)とした。 結果は、第2表に示した。PHは各種糖液の酸
生成の指標とした。
【表】 第2表の結果から明らかなように、パニトー
ル、イソマルトトリイトールでは、いずれも酸
の生成が見られない。 以上の実験結果から、本発明のイソマルトシル
モノ−グルコースの還元物は、虫歯原因菌によ
つて不溶性グルカンの生成、酸生成が見られない
だけでなく、シユクロースからの不溶性グルカン
生成をも強く抑制しうることが判明した。 以下、実施例を述べる。 実施例 1 甘味料 プルランを0.66N塩酸水溶液に10W/V%にな
るように溶解し、95℃に30分間保つた後、40℃に
冷却し、カセイソーダ水溶液でPH4.5にし、この
PHと温度を保ちつつ、これに市販のグルコアミラ
ーゼ(EC3.2.1.3)(生化学工業株式会社製造)を
プルラングラム当り29単位の割合で加えて4時間
作用させ、次いで95℃に15分間保つて反応を止め
た。 得られた溶液を活性炭にて脱色し、H型及び
OH型イオン交換樹脂で脱塩精製し、減圧濃縮し
て濃度30W/W%にした。 分画用樹脂は、アルカリ土類金属型強酸性カチ
オン交換樹脂(ダウケミカル社製造、商品名ダウ
エツクス50W/4、Mg++型)を内径6.2cmのジヤ
ケツト付ステンレス製カラムに樹脂層長が10mに
なるように充填した。 カラム内温度を60℃に維持しつつ、先に得た濃
縮液を樹脂に対して3V/V%加え、これに60℃
の温水をSV0.2の流速で流して分画し、パノース
含有量80%以上のパノース高含有画分を採取し
た。本画分を、常法に従つて脱色、脱塩精製、濃
縮した後、減圧乾燥、粉砕して水分3%以下の粉
末を原料プルランに対して約5%の収率で得た。
本品の糖組成は、マルトース0.6%、イソマルト
ース2.5%、パノース85.5%、イソマルトシル
マルトース9.7%、五糖類以上1.7%であつた。 このようにして得たパノースを主成分とする糖
を濃度50%水溶液とし、オートクレーブに入れ、
ラネーニツケル10%を添加し、撹拌しながら温度
を90〜120℃に上げ、水素圧20〜120Kg/cm2に上げ
て水素化を完了させた後、ラネーニツケルを除去
し、次いで活性炭にて脱色し、H型及びOH型、
イオン交換樹脂で脱塩精製、濃縮し、減圧乾燥粉
砕して水分3%以下の粉末を原料プルランに対し
て約4%の収率で得た。 本品の糖組成は、ソルビトール0.3%、マルチ
トール0.8%、イソマルチトール2.8%、パニトー
ル84.9%、イソマルトシル マルチトール9.6
%、五糖類以上の還元物1.6%であつた。 本品は、上品で適度の甘味を有する糖質であ
り、低う蝕性甘味料、ビヒダス菌増殖促進剤など
に好適である。 実施例 2 甘味料 5%プルラン水溶液を45℃、PH6.0に維持しつ
つ、これに市販のβ−アミラーゼ(EC3.2.1.2)
(生化学工業株式会社製造)及びプルラナーゼ
(EC3.2.1.41)(株式会社林原生物化学研究所製
造)をプルラングラム当りそれぞれ1000単位、
100単位の割合で加えて48時間作用させ、次いで
95℃に15分間保つて反応を止めた。得られた溶液
を実施例1と同様に精製、濃縮した。 分画用樹脂は、アルカリ金属型強酸性カチオン
交換樹脂(東京有機化学工業株式会社製造、商品
名XT−1022E、Na+型)を使用し、内径5.4cmの
ジヤケツト付ステンレス製カラムに水懸濁状で充
填した。この際、樹脂層長5mのカラム4本に充
填し、その液が直列に流れるようにカラム4本を
連結して樹脂層全長を20mとした。カラム内温度
を75℃に維持しつつ、先に得た濃縮液を樹脂に対
して10V/V%加え、これに75℃の温水をSV0.13
の流速で流して分画し、イソマルトシル マルト
ース含有量70%以上のイソマルトシル マルトー
ス高含有画分を採取した。これを実施例1と同様
に精製、濃縮した後、減圧乾燥、粉砕して水分3
%以下の粉末を原料プルランに対して約52%の収
率で得た。本品の糖組成は、二糖類8.2%、パノ
ース11.8%、イソマルトシル マルトース75.6
%、五糖類以上4.4%であつた。 このようにして得たイソマルトシル マルトー
スを主成分とする糖を実施例1と同様に水素化
し、精製濃縮、減圧乾燥、粉砕して水分3%以下
の粉末を原料プルランに対して約46%の収率で得
た。 本品の糖組成は、ソルビトール0.2%、二糖類
還元物8.3%、パニトール12.0%、イソマルトシ
ル マルチトール75.4%、五糖類以上の還元物
4.1%であつた。 本品は、上品で比較的弱い甘味を有する糖質で
あり、低う蝕性甘味料、ビヒダス菌増殖促進剤な
どとして好適である。また、飲食物などへの適度
の粘度付与剤、保湿剤などとしても利用できる。 実施例 3 甘味料 グルコースを濃度70W/W%水溶液とし、これ
に特開昭55−124494号公報に開示される方法で固
定化したグルコアミラーゼを加えて50℃、PH4.8
で逆合成反応を起させ、イソマルトトリオース含
有量10.2%のグルコース逆合成生成物を得た。 実施例2の分画樹脂を用いて、カラム内温度を
75℃に維持しつつ、先に得た逆合成生成物を
45W/W%にしたものを5V/V%加え、これに
75℃の温水をSV0.2の流速で流して分画し、イソ
マルトトリオース含有量30%以上のイソマルトト
リオース含有量高含有画分を採取した。 これを実施例1と同様に精製、濃縮した後、減
圧乾燥、粉砕して水分3%以下の粉末を原料グル
コースに対して約40%の収率で得た。本品の糖組
成は、グルコース4.2%、イソマルトース32.6
%、イソマルトトリオース34.5%、イソマルトテ
トラオース19.6%、イソマルトペンタオースを含
む五糖類以上9.1%であつた。 このようにして得たイソマルトース、イソマル
トトリオースを主成分とする糖を実施例1と同様
に水素化し、精製濃縮、減圧乾燥、粉砕して水分
3%以下の粉末を原料グルコースに対して約35%
の収率で得た。本品の糖組成は、ソルビトール
4.6%、イソマルチトール32.5%、イソマルトト
リイトール34.6%、イソマルトテトライトール
19.4%、イソマルトペンタイトールを含む五糖類
以上の還元物8.9%であつた。 本品は、上品で適度の甘味を有する糖質で、低
う蝕性甘味料、ビヒダス菌増殖促進剤などとして
好適である。 実施例 4 甘味料 デキストランを1N硫酸に20W/V%になるよ
うに溶解し、100℃で60分間保つた後、6Nカセイ
ソーダ液で中和し、次いでメタノールを75V/V
%になるように加え、この上清を採取してメタノ
ールを除去した後、H型及びOH型イオン交換樹
脂で脱塩精製し、減圧濃縮して濃度60W/W%に
した。分画用樹脂は、実施例2に用いたものを
K+型に変えた後使用し、内径6.2cmのジヤケツト
付ステンレス製カラム1本に樹脂層長が10mにな
るように充填した。 カラム内温度を60℃に維持しつつ、先に得た濃
縮液を樹脂に対して3V/V%加え、これに60℃
の温水をSV0.3の流速で流して分画し、イソマル
トテトラオース含有料30%以上のイソマルトテト
ラオース高含有画分を採取した。これを、実施例
1と同様に精製、濃縮した後、減圧乾燥、粉砕し
て水分3%以下の粉末を原料デキストランに対し
て約60%の収率で得た。本品の糖組成は、イソマ
ルトース9.2%、イソマルトトリオース25.3%、
イソマルトテトラオース37.3%、イソマルトペン
タオース21.6%、六糖類以上6.6%であつた。 このようにして得たイソマルトトリオース、イ
ソマルトテトラオース、イソマルトペンタオース
を主成分とする糖を実施例1と同様に水素化し、
精製濃縮、減圧乾燥、粉砕して水分3%以下の粉
末を原料デキストランに対して約55%の収率で得
た。 本品の糖組成は、ソルビトール0.3%、イソマ
ルチトール9.4%、イソマルトトリイトール25.3
%、イソマルトテトライトール37.4%、イソマル
トペンタイトール21.3%、六糖類以上の還元物
6.3%であつた。 本品は適度の甘味を有する糖質で低う蝕性甘味
料、ビヒダス菌増殖促進剤などに好適である。 実施例 5 甘味料 還元麦芽糖水飴(水分25%)1Kgに実施例1の
方法で得た甘味料250gを溶解して調製したシラ
ツプ状甘味料は、シユクロースと同程度の甘味を
有し、低う蝕性甘味料、ビヒダス菌増殖促進剤な
どとして好適であるばかりでなく、糖尿病患者、
肥満者用ダイエツト甘味料としても好適である。 また本品は、加熱に対して着色しにくく煮物、
焼物などを褐変させることなく調味できる長所を
有しており、また保湿付与剤、照り付与剤などと
しても好適である。 実施例 6 甘味料 シユクロース900gに、結晶性マルチトール粉
末600g、実施例3の方法で得た甘味料100g及び
α−グリコシル ステビオシド(商品明α−G−
Sweet、東洋精糖株式会社製造)5gを均一に混
合して粉末化したものに、少量の水をスプレーし
てかるく圧縮して成形し、角砂糖様形状の甘味料
を得た。本甘味料は、シユクロースと同程度の甘
味度を有するとともに、きわめてすぐれた甘味質
を有する低う蝕性甘味料である。 また、本品は冷水にもよく溶け、冷水に溶かし
たものは、そのままでも清涼飲料水に好適であ
る。 実施例 7 ハードキヤンデー 55%シユクロース水溶液101に、実施例2の方
法で得た甘味料3Kgを加熱溶解させ、次いで減圧
下で水分が2%以下になるまで加熱濃縮し、これ
にクエン酸100gおよび少量のレモン香料と着色
料とを混和し、常法に従つて成形しハードキヤン
デーを得た。 本品は、低う蝕性ハードキヤンデーである。ま
た、室内に6ケ月間放置したがシユクロースの結
晶析出は起らなかつた。 実施例 8 チユーインガム ガムベース2Kgを柔らかくなる程度に加熱溶融
し、これにマルトース粉末2Kg、シユクロース粉
末4Kg及び実施例4の方法で得た甘味料1Kgを加
え、更に少量のハツカ香料と着色料とを混合した
た後、常法に従つてロールにより練り合せ、成形
することによつてチユーインガムを得た。 本品は、テクスチヤー、甘味ともに良好な低う
蝕性チユーインガムである。 実施例 9 チヨコレート カカオペースト40Kg、カカオバター10Kg、実施
例1の方法で得た粉末甘味料2Kg、シユクロース
7Kg、結晶性マルチトール粉末6Kg、全脂粉乳20
Kgを混合し、レフアイナーを通した。そして粘度
を下げた後、コンチエに入れてレシチン500gを
加え、50℃で二昼夜練り上げた。次いで、常法に
従い成型機に流し込み成型固化させて製品とし
た。 本品は、フアツトブルーム、シユガーブルーム
の恐れがなく、舌にのせた時の融け具合、風味と
も良好な低う蝕性チヨコレートである。 実施例 10 乳酸飲料 脱脂乳10Kgを80℃で20分間加熱殺菌した後、40
℃に冷却し、これにスターター300gを加えて35
〜37℃で10時間発酵させた。次いで、これをホモ
ゲナイズした後、実施例3の方法で得た粉末甘味
料4Kg、シユクロース1Kg及び異性化糖シラツプ
2Kgを加えて70℃に保つて殺菌した。これを冷却
した後、少量の香料を加えてビン詰めして製品と
した。 本品は、風味、甘味が酸味とよく調和し、低う
蝕性乳酸飲料として好適である。 実施例 11 いちごジヤム 生いちご15Kg、シユクロース6Kg、マルトース
2Kg、実施例2方法で得た甘味料4Kg、ペクチン
50g、クエン酸10gをなべで煮つめてジヤムを製
造し、ビン詰して製品とした。 本品は、風味、色調とも良好で、低う蝕性ジヤ
ムとして好適である。 実施例 12 佃 煮 常法に従つて、砂取り、酸処理して角切りした
昆布250gに醤油212ml、アミノ酸液318mlおよび
実施例4の方法で得た甘味料70gおよびシユクロ
ース20gを加えて煮込みつつ、更にグルタミン酸
ソーダ12g、カラメル8gを加えて炊き上げ、昆
布の佃煮を得た。 本品は低う蝕性の佃煮である。また、味、香り
だけでなく、色、艶ともに食欲をそそる佃煮であ
つた。 実施例 13 錠 剤 アスピリン50gにコーンスターチ4g、シユク
ロース6g、マルトース4gおよび実施例1の方
法で得た甘味料4gを均一に混合した後、直径12
mm、20R杵を用いて1錠680mg、錠剤の厚さ5.25
mm、硬度8Kg±1Kgで打錠した。 本品は、長期間保持してもひび割れ、変形を起
さず、適度の甘味を有する飲み易い低う蝕性錠剤
である。 実施例 14 練歯磨 配 合 第2リン酸カルシウム 45.0% プルラン 2.95% ラウリル硫酸ナトリウム 1.5% グリセリン 20.0% ポリオキシエチレンソルビタンラウレート 0.5% 防腐剤 0.05% 実施例4の方法で得た甘味料 12.0% シユクロース 5.0% 水 13.0% 上記の材料を常法に従つて混合し、練歯磨を得
た。 本品は適度の甘味を有しており、特に子供用練
歯磨として好適である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 イソマルトシル モノ−グルコースの還元物
    を含有せしめた低う蝕性飲食物。 2 イソマルトシル モノ−グルコースの還元物
    を他の甘味料とともに含有せしめた特許請求の範
    囲第1項記載の低う蝕性飲食物。 3 他の甘味料がシユクロースである特許請求の
    範囲第2項記載の低う蝕性飲食物。 4 シユクロースに対してイソマルトシル モノ
    −グルコースの還元物を5W/W%以上含有せし
    めた特許請求の範囲第3項記載の低う蝕性飲食
    物。 5 イソマルトシル モノ−グルコースの還元物
    が、イソマルトシル モノ−グルコースを含有す
    る糖混合液を分画用樹脂で分画し、得られるイソ
    マルトシル モノ−グルコース含有画分を採取し
    還元されたものであることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項、第2項、第3項または第4項記載
    の低う蝕性飲食物。 6 低う蝕性飲食物が、ビヒダス菌増殖促性であ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項、第2
    項、第3項、第4項または第5項記載の飲食物。 7 イソマルトシル モノ−グルコースの還元物
    を含有せしめることを特徴とする低う蝕性飲食物
    の製造方法。 8 イソマルトシル モノ−グルコースの還元物
    を他の甘味料とともに含有せしめることを特徴と
    する特許請求の範囲第7項記載の低う蝕性飲食物
    の製造方法。 9 他の甘味料がシユクロースである特許請求の
    範囲第8項記載の低う蝕性飲食物の製造方法。 10 イソマルトシル モノ−グルコースの還元
    物が、イソマルトシル モノ−グルコースを含有
    する糖混合液を分画用樹脂で分画し、得られるイ
    ソマルトシル モノ−グルコース含有画分を採取
    し還元されたものであることを特徴とする特許請
    求の範囲第7項、第8項または第9項記載の低う
    蝕性飲食物の製造方法。 11 低う蝕性飲食物がビヒダス菌増殖促進性で
    ある特許請求の範囲第7項、第8項、第9項また
    は第10項記載の低う蝕性飲食物の製造方法。
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FR8218321A FR2515486B1 (fr) 1981-11-02 1982-11-02 Produits a l'usage oral et procede pour leur preparation a l'aide des produits anti-cariogenes, de preference certains saccharides

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