JPS625125B2 - - Google Patents

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Publication number
JPS625125B2
JPS625125B2 JP16008078A JP16008078A JPS625125B2 JP S625125 B2 JPS625125 B2 JP S625125B2 JP 16008078 A JP16008078 A JP 16008078A JP 16008078 A JP16008078 A JP 16008078A JP S625125 B2 JPS625125 B2 JP S625125B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
carbon dioxide
crude drugs
dioxide gas
herbal medicines
Prior art date
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Expired
Application number
JP16008078A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5587723A (en
Inventor
Yoshihiko Akyama
Michio Nagasawa
Satoshi Hirano
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tsumura and Co
Original Assignee
Tsumura Juntendo Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Tsumura Juntendo Inc filed Critical Tsumura Juntendo Inc
Priority to JP16008078A priority Critical patent/JPS5587723A/ja
Publication of JPS5587723A publication Critical patent/JPS5587723A/ja
Publication of JPS625125B2 publication Critical patent/JPS625125B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Storage Of Fruits Or Vegetables (AREA)
  • Medical Preparation Storing Or Oral Administration Devices (AREA)
  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は生薬の品質劣下を防止して保存する生
薬の保存方法に関する。
天産物である生薬は、古来より医療において重
要な役割を果しており、その需要も多いため、品
質の変化なく保存し供給することが切望されてい
る。しかしながら、生薬は新薬に比較して常に一
定の状態で保存し供給することは極めて困難であ
る。
すなわち、生薬、特に植物性の生薬の大部分は
年一回の収穫であり、収穫直後のものと収穫後使
用に供される迄に長期間を経過したものとでは品
質に相当の変化を生ずることが認められる。これ
は、このような生薬が植物の全草、根、根皮、樹
皮、茎、葉、蕾、花などのように植物の全体又は
一部分を利用しているために、湿気や温度による
変化、カビや細菌などの微生物による変化、虫
害、揮発性成分の揮散、酸素の存存による成分の
変化など、環境により左右され易いことが主な原
因と考えられる。
例えば含水量の高いものではカビが発生し易
く、含水量が高くない生薬であつても、保存条件
が悪いと、当初乾燥状態が良いものでも空気中の
水分を吸収して含水量が高くなり、カビが発生す
ることがある。これらの現象は特に当帰、人参、
芍薬、地〓等の生薬に認められる。また大多数の
生薬には虫の発生が認められるが、特に当帰、川
〓、人参、山薬、沢瀉などに著しく、被害も大き
い。また精油成分を多く含有する生薬である薄
荷、紫蘇葉、陳皮、香附子、蒼〓、丁子などは未
切裁のままでも精油成分の揮散が認められるが、
刻んだり、粉末として保存すると、精油成分の揮
散が著しく促進される。
これら環境条件によつて大きく作用される生薬
の保存法としては、従来より主として乾燥および
低温保存が行なわれているが、何れの方法も、品
質の劣化なしに生薬を保存するという点では充分
ではない。
すなわち、生薬を乾燥させたときは、微生物等
による急速な変化は防止することは出来ても、そ
の進行を止めることは出来ず、酸化、虫害に対し
てはほとんど無力である。また揮発性成分は生薬
の乾燥時点に揮散するものが多く、生薬の品質の
劣下は避けられない。一方、生薬を低温保存した
場合は、品質の劣化はかなり防止出来るが、保冷
装置の設置およびその推持管理などに莫大な経費
がかかる上に、生薬の取扱い上も不便である等の
難点を有する。
かくして天産物である生薬が医療において重要
な役割を果しており、医療原料としての生薬の供
給増加が切望されている今日、生薬を、その品質
の劣下なしに保存して効率よく活性することが至
上命題となつている。
本発明は、上述のように安定した状態で保存す
ることが困難な生薬を、その品質の変化を少なく
して安定した状態で保存する方法を提供すること
を目的とするものであつて、本発明は生薬をガス
透過遮断作用のある材料で作られた容器に入れ、
容器内の空気と炭酸ガスを置換した後、密閉する
ことを特徴とする生薬の保存方法である。
本発明で保存される生薬の具体例を挙げると、
例えば当帰、川〓、人参、芍薬、黄連、香附子、
延胡索、牡丹皮等の根類生薬;黄柏、桂皮、厚朴
等の樹皮類;枳実、陳皮等の果実類および果皮
類;当薬、ドクダミ、ゲンノシヨウコ、麻黄等の
地上部や全草;センナ、紫蘇葉、薄荷等の葉類;
紅花、金銀花、サフラン等の花類等がある。
本発明においてガス透過遮断作用のある材料で
作られた容器に入れる生薬の形状としては、生
(しよう)と言われる、いわゆる未切裁のもの、
切断されたもの、粉末のもの、そのいずれの形状
のものであつてもよい。また上記の容器に入れる
生薬は1種類ばかりでなく、2種類以上の混合物
であつてもよい。
また、本発明で使用される容器の材料として
は、ガス、例えば炭酸ガスの透過を防止すること
ができる材質のものであれば、いかなるものでも
用いることができ、その具体例として鉄、アルミ
ニウム等の金属、陶器、ガラス、金成樹脂、合成
樹脂でラミネートした木材などが挙げられる。そ
して容器が袋である場合、これをつくる材料とし
ては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、セ
ロフアン、ナイロン、ポリ塩化ビニール、ポリア
セテート、ボリスチレン、ポリカーボネート等の
フイルムが挙げられる。そしてさらにこれらのフ
イルムの2種以上をラミネートして製したもの、
例えばナイロンとポリエチレンとをラミネートし
たもの、ナイロンとポリプロピレンとをラミネー
トしたもの、セロフアン、ポリエチレン、アルミ
箱、ポリエチレンと順次ラミネートしたものなど
のように種々の組合わせのものを用いることがで
きる。そして炭酸ガス透過を遮断する効果および
袋の強度を高めるためには2種以上の材料をラミ
ネートしたものを用いるのが好適である。
容器の大きさは任意の大きさとすることがで
き、例えばサフランのような高価なものを10〜20
g入れる小さなものから20〜30Kgの生薬を入れる
大きさのものであつてもよい。
本発明では、まず生薬をガス遮断作用のある材
料で作られた容器に入れて一部分だけ開口して容
器を閉じ、適当な手段、例えば真空ポンプ等を用
いて容器中の空気を脱気した後、炭酸ガスを送入
して開口部を閉じ容器を完全に密閉する。この
際、空気と炭酸ガスの置換の操作を数回繰返して
行なえば更に効果的である。このような操作によ
つて生薬を炭酸ガス中に封じ込め、密閉した状態
で保管を行なうのである。このようにすると、生
薬、特に植物性のものは炭酸ガスを吸着して謂わ
ゆる休眠状態となる。この時、容器として袋を用
いた場合、袋は炭酸ガスが上記生薬に吸着される
ことにより減圧状態となり、袋の内壁が生薬に密
着する現象(以下、この現象を密着現象という)
が認められる。
かくして、本発明では、生薬を入れたガス透過
遮断作用のある材料で作られた容器内で空気を炭
酸ガスで置換することにより、容器中の酸素が減
少し、生薬の酸素による変化を受け易い成分の酸
化防止が達成される。また生薬に発生する虫が酸
素が少ないために生育出来ない環境となり虫害の
発生防止も行なわれ、また同様に微生物の生育抑
制も行なわれる。更にガスの透過を防止する作用
のある容器を使用して生薬を保管するため、揮発
性成分である精油の揮散による減少の防止、並び
に高い湿度の時の生薬の吸湿防止をすることも出
来る。更にまた本発明では炭酸ガスを使用すると
いう点で生薬に対して悪影響を与えることがな
く、資源的にも安価である等の利点がある。
かくして本発明によれば、従来困難であつた品
質の劣下なく生薬を保存するという問題を解決
し、品質の変化なく安定した状態で生薬を保存す
ることができるので、本発明は実用上極めて有用
である。
次に本発明の実施例を示す。
実施例 1 切断した川〓900gを、ナイロンとポリエチレ
ンとをラミネートしたものでつくつた、三方シー
ルした袋に入れてヒートシールを行なう。この袋
の一ケ所に小穴をあけ、その穴から真空ポンプで
脱気を行なう。脱気後、その穴から炭酸ガスを送
入し、生薬と炭酸ガスをよく混合する。再び脱気
し、炭酸ガスを送入する操作を都合3回繰返す。
この方法によつたものは4日目から密着状態と
なり、2年を経過しても変化は認められなかつ
た。
これに対し、炭酸ガス処理を行なわなかつたも
のは、半年後に5検体のうち3検体から虫の発生
が認められ、保存に耐えなかつた。また無処理の
検体のうち、2検体は1年後にカビの発生を認め
た。
実施例 2 生(全形)のままの人参800gを、ナイロンと
ポリプロピレンとをラミネートしたものでつくつ
た、三方ヒートシールした袋に入れた後、開口部
の一部分を残してヒートシールし、開口部より真
空ポンプで脱気する。次いでこの部分から炭酸ガ
スを送入する。更に脱気し、炭酸ガスを送入する
操作を4回繰返し行なつた後、開口部をシールす
る。この状態で保存を行なつた。
かくして約2週間後に密着現象が認められ、こ
の5検体は全て2年後においても変化が認められ
なかつた。これに対し上記の材料の袋に入れて脱
気、炭酸ガスの送入を行なわないものは5検体の
うち3検体に1年後虫の発生を認めた。
実施例 3 センナ葉3Kgを、セロフアン、ポリエチレン、
アルミ箱、ポリエチレンを順次ラミネートしたも
のでつくつた、三方シールした袋に封入し、実施
例1に記載したと同様な操作によつて処理を行な
い、保存した。
このものは1ケ月後に密着現象が認められ、2
年後も何ら変化が認められなかつた。
実施例 4 陳皮500gを実施例1に記載したと同様の方法
で処理して保存した。
このものは1ケ月後に密着現象が認められ、1
年後も8検体全てに変化が認められなかつた。こ
れに対し無処理で麻袋に入れて保管したものは、
半年後色が黒褐色となり、1年後に虫の発生が認
められた。
実施例 5 生(全形)のままの人参5Kgをアルミニウム製
の円筒容器に入れ、小さな開口部を有する蓋をし
て密閉し、この開口部より空気を脱気し炭酸ガス
を送入して空気と炭酸ガスを置換した後、開口部
を閉じて容器を完全に密封する。この状態で保存
を行つた。
かくして約1年後に容器の蓋をあけたところ、
5検体全てに変化が認められなかつた。これに対
し炭酸ガスと空気を置換しないで上記と同じ容器
に上記人参5Kgを入れて保管したものは約1年後
に5検体中3検体に虫の発生が認められた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 生薬をガス透過遮断作用のある材料で作られ
    た容器に入れ、容器内の空気と炭酸ガスを置換し
    た後、密閉することを特徴とする生薬の保存方
    法。
JP16008078A 1978-12-27 1978-12-27 Preservation of crude drug Granted JPS5587723A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16008078A JPS5587723A (en) 1978-12-27 1978-12-27 Preservation of crude drug

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16008078A JPS5587723A (en) 1978-12-27 1978-12-27 Preservation of crude drug

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5587723A JPS5587723A (en) 1980-07-02
JPS625125B2 true JPS625125B2 (ja) 1987-02-03

Family

ID=15707430

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JP16008078A Granted JPS5587723A (en) 1978-12-27 1978-12-27 Preservation of crude drug

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Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH039983A (ja) * 1989-06-06 1991-01-17 Agency Of Ind Science & Technol 酸化反応防止法
WO2008117672A1 (ja) * 2007-03-28 2008-10-02 Tsumura & Co. 二酸化炭素を用いた害虫防除法及び害虫防除装置
JP5322045B2 (ja) * 2007-03-28 2013-10-23 株式会社ツムラ 二酸化炭素を用いた害虫防除法及び害虫防除装置
CN103431034A (zh) * 2013-09-11 2013-12-11 贵阳学院 一种使用充气包装的鱼腥草保鲜方法

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JPS5587723A (en) 1980-07-02

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