JPS6249515B2 - - Google Patents

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JPS6249515B2
JPS6249515B2 JP5062682A JP5062682A JPS6249515B2 JP S6249515 B2 JPS6249515 B2 JP S6249515B2 JP 5062682 A JP5062682 A JP 5062682A JP 5062682 A JP5062682 A JP 5062682A JP S6249515 B2 JPS6249515 B2 JP S6249515B2
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JP
Japan
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fitting
external
wall
gap
preform
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Application number
JP5062682A
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English (en)
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JPS58165932A (ja
Inventor
So Shirasawa
Takeo Inoe
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Insulating Bodies (AREA)
  • Automatic Assembly (AREA)
  • Flanged Joints, Insulating Joints, And Other Joints (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、絶縁管継手の製造方法、例えば、金
属製気密容器の壁面を貫通して取り付けたり、あ
るいは、金属管の中間に介在させて絶縁を確保す
る目的に使用する中心部に貫通孔を有する絶縁管
継手の製造方法に関するものである。
従来液体窒素、冷却媒体としてのフロン等の搬
送用に必要な部品として広く使用されていたが、
何れも形状が小さく、その大きさは精々外周径が
100mmφ、貫通孔径が40〜50mmφが限度であつ
た。
しかるに、近時、カナダ,ベネズエラ国等の地
下に埋蔵が確認されているオイルサンド層から、
オイルを採取するについて、2本の電極を地下約
500m附近に存在するオイルサンド層に30〜50m
の間隔で埋設し、両電極間に電圧を印加し、その
ジユール熱によりオイルサンド層の温度を上昇さ
せ、含有されているオイル分の粘性を低下させて
オイル分のみを地上に採取するという方法が本格
的に検討されつゝある。
この場合、両電極間に印加される電圧は一般に
4000〜5000Vの高電圧である。しかるに、オイル
サンド層の比抵抗より上部の地層の比抵抗の方が
低い場合があるので、地層部に埋設した鋼管とオ
イルサンド層に埋設した電極との間に絶縁管継手
を介在させる必要がある。もし、絶縁管継手を介
在させないと、電流は地層部にも流れ、目的とす
るオイルサンド層に埋設した電極間に集中して、
電流が流れなくなる。そのために、絶縁管継手に
対する要求が急激にたかまつてきた。
そして、上記目的に使用される絶縁管継手に要
求される特性中主なものを挙げると次のようなも
のがある。すなわち、電極を懸垂保持するので機
械的強度が大きいこと、一端の電極に4000〜
5000Vの電圧が印加され且つ他端の鋼管と絶縁を
保持する必要があるので、沿面絶縁抵抗を含め高
い耐電圧特性を保持すること、電極間の通電によ
り温度が上昇するので高温時において前記機械お
よび電気的特性を保持すること、耐冷熱衝撃特性
に富むこと、埋設時に穴壁との接触が必然的に発
生するので機械的衝撃強度が大きいこと、中央貫
通孔が上部の鋼管および電極の内径と等しく流通
抵抗が低いこと、上記条件下において高度の気密
特性を保持すること、及び、径年変化がなく長期
信頼性を有すること、ならびに、上下の鋼管およ
び電極部と容易に接続されることなどである。し
かも、上記主要特性に加えて、最大の問題は、形
状が大きいということであり、具体的に一例を示
すと、外周径が300mmφ、貫通孔径が200mmφ、長
さが350mm程度のものが要求される。
このような絶縁管継手の場合、2個の導管の間
に絶縁物を介在させた構造が基本構造になり、こ
の場合、上記要求特性を最も大きく支配するの
は、絶縁物である。以下、この絶縁物について説
明する。絶縁物に有機材料を使用した場合には、
温度上昇により各種特性が急激に低下するという
不可避の致命的欠陥があるために、現実的には使
用不可能である。次に、ガラス質を使用した場合
には、温度の急変により、ヒビ割れを発生するこ
と、あるいは、機械的衝撃強度が低いという欠陥
があり、また磁器材料を使用し、低融点金属であ
るいは焼嵌め方法により封着した場合も、ガラス
質の場合と同様熱的及び機械的衝撃強度が低いと
いう致命的な欠陥があり、これらもまた現実的に
は使用不可能である。上記の各種特性を総合して
最も優れたものに次に詳細に説明するガラス・マ
イカ塑造体よりなる絶縁物がある。
ガラス・マイカ塑造体とは、ガラス質の粉末と
マイカの粉末との混合物を原料とし、この原料粉
末をガラス質が軟化して加圧により流動する温度
にまで加熱し、加熱状態で加圧成形して得られる
絶縁物のことである。
ガラス・マイカ塑造体を絶縁物とした絶縁管継
手で、従来の要求特性に対し最も理想的なものに
先に本発明者らが提案(特願昭55―51152(特公
昭60―44548号))したものがある。
以下、添付図面第1図によりその構造を説明す
る。
図において、符号1は内部金具であつて、筒体
1―1の下部に鍔部1―2を、また、上部の内周
部に接続ねじ1―3を有する接続部1―4を備え
ている。また、符号2は外部金具であつて、筒体
2―1の上部に内径が内部金具1の筒体1―1の
外径よりも大きく、鍔部1―2の外径よりも小さ
い蓋部2―2を有し、また、下部に接続ねじ2―
4を有する留金2―5がねじ2―3によりら合さ
れており、この蓋部2―2と留金2―5とにより
溝部2―6を形成している。これらは、外部金具
2の筒体2―1内の溝部2―6に内部金具1の鍔
部1―2を挿入した後留金2―5をら合し、内外
部両金具が間隙部3を保持するように組み立て、
その間隙部3にガラス・マイカ塑造体からなる電
気絶縁物4が充填され、内部金具1と外部金具2
とを密封固着すると共に絶縁を保持し、この絶縁
物4に連続して、接続部1―4の外周に外周絶縁
物4―1が、また、留金2―5の内周に内周絶縁
物4―2がそれぞれ設けられ、これによつて、沿
面絶縁抵抗を保持する構造になつている。ただ
し、留金2―5はねじ2―3によりら合する代わ
りに溶接などにより接合してもよい。
このような構造を有する絶縁管継手は、気密特
性,冷熱及び機械的衝撃強度、並びに、経年変化
に対する信頼性等基本的特性を保持することは勿
論、引張り強度に関しても極めて大きな強度を有
している。
次に製造に関する問題であるが、形状が小形の
場合、例えば、上記のように、外部金具2の外径
が100mmφ、貫通孔5の内径が40〜50mmφ程度の
ものであれば、その製造は極めて容易である。し
かしながら、オイルサンドの採油に使用するよう
な大形形状品になると、金具および成形用治具等
が必然的に重くなるために、従来の製造方法では
製造工程中の搬送作業等が極めて繁雑となり、安
定した特性品の製造が極めて困難になる。特に、
現実的には、製造が不可能という不可避の重大な
欠陥がある。
本発明は、このような大形形状品でも容易に製
造し得る製造方法に関するものであるが、その説
明に先立ち、小形形状品を対象にした従来の製造
方法を、添付図面第2図に基づいて説明する。
第2図は従来の小形形状品を対象にした成形状
態を示す縦断面図で、第2図xは加圧成形直前の
状態を、また、第2図yは加圧成形完了後の状態
を示すものである。
図において、符号7は内部金具1となる第1管
状部材で筒体7―1の中間部に第1図に示した鍔
部1―2に相当する鍔部7―2と、鍔部7―2に
連続して下部に第1管状部材7を所定位置に支持
する支持部7―3を有している。符号6は外部金
具2を構成する第2管状部材であつて、符号2―
1,2―2,2―3及び2―6は第1図における
同符号と同一部分を示すものであり、また、符号
2―5は同様の留金である。従つて、第2管状部
材6の筒体2―1の溝部2―6内に第1管状部材
7の鍔部7―2が位置するように挿入した後、留
金2―5をら合し、支持部7―3を留金2―5上
に載置し、第1及び第2管状部材が、第2図xに
示すように、間隙部3を保持するように組み立て
る。なお、これら両管状部材及び留金の材料は
600〜650℃の加熱条件下で所定の強度を保持する
ものであればよく、鉄,ステンレス鋼等は有効に
使用される。また、符号8は、分割構造の壁部で
あつて、内周が第2管状部材6と嵌合し、また、
9は枠で、上記2部品で外部成形型を構成する。
符号10は、加圧金で壁部8と第1管状部材7の
筒体7―1との間に嵌合するように形成されてい
る。また、上記外部成形型と加圧金とによつて成
形型は構成され、この成形型が絶縁管継手の成形
に使用される。
次に、符号11は予備成形体であつて、絶縁物
4の原料であるガラス質粉末とマイカ粉末との混
合粉末に水分を加えて湿潤状態とし、あらかじ
め、別の成形型(図示せず)により、中央に貫通
孔を有する円筒形状品に成形し、乾燥して水分を
除去したものである。
このように構成された各部を用いて成形するた
めには、第2図xに示すように、壁部8と枠9と
の外部成形型を組立て、組み立てていない状態の
加圧金10と共に所定温度に加熱する。一方、組
み立てた状態の第1,第2管状部材及び予備成形
体11もそれぞれ所定温度に加熱する。これらの
加熱が完了すると、組に立てられている第2管状
部材6の外側に、壁部8,枠9で構成された外部
成形型を配設し、次いで、予備成形体11を第2
管状部材6の蓋部2―2上に載置するが、この場
合の状態が第2図xに示されている。次に、加圧
金10を予備成形体11上に載置し、加圧成形機
により、加圧金10を加圧すると、予備成形体1
1は流動して間隙部3を充填し、一部が上部に残
り、絶縁物4を構成する。この場合の状態を示す
と、第2図yのとおりである。
このようにして、加圧成形の工程が完了する
と、成形品を所定温度に冷却し、成形型を分解し
て成形品を取り出し、取り出された成形品は機械
加工により、第1図に示すような製品に加工して
仕上げられる。
次に成形条件を具体的に説明する。先ず予備成
形体11であるが、これはガラス質粉末として
PbO:0.7,ZnO:0.3,B2O3:0.8,SiO2:0.8モ
ル比組成品を200メツシユに粉砕したガラス質粉
末を48w%とし、マイカ粉末として合成含フツ素
金マイカを60〜150メツシユに粉砕した粉末を
52w%とし、これらを混合した混合粉末を原料と
したものを使用した。
また、金具類としては、貫通孔の内径15mmφの
ものを得るべく、第1管状部材7の筒体7―1の
外径25mmφ、第2管状部材6の外径47mmφの鉄材
で構成した金具を使用した。
次に成形条件であるが、成形型は500℃に、金
具は650℃に、予備成形体11は800℃にそれぞれ
加熱し、全圧力19tonで加圧した。この加圧力は
約1.5ton/cm2になる。
上記の成形において外部成形型の果す役割は、
第1管状部材7と共に予備成形体11の挿填室を
構成することと、間隙部3に圧入された絶縁物4
が受ける約1.5ton/cm2という大きな圧力により、
第2管状部材6の外径が大きくなる方向に変形す
ることを防ぐことにある。勿論、この場合、第1
管状部材7も中心方向に変形する圧力を受ける
が、これは筒体1―1の肉厚を厚くすることによ
り、容易に避けることができる。上記のように第
2管状部材6の変形を防ぐことが目的であるか
ら、必要な機械的強度を保持するように設計され
るが、加圧力を受ける時点、すなわち、成形時に
は500℃に加熱されているので、型材料の機械的
強度は常温時に比し大きく低下するために、その
形状は必然的に大きくなり、また、重量も極めて
重いものになる。なお、成形型を成形時500℃に
加熱するのは、挿填した予備成形体11の温度低
下を最小限に維持することが目的であつて、予備
成形体11の温度が低くなると原料ガラス質の粘
性が上昇し、流動が困難になつて、密度の高いガ
ラス・マイカ塑造体が構成できなくなるのを防ぐ
ためである。このことは、基本的特性である気密
及び電気的特性の低下に直結し、致命的な欠陥に
連らなる。
次に第2図に示した小形形状品を対象にした従
来の製造方法により大形形状品を製造する場合の
状態を具体的に説明する。
貫通孔径が200mmφ、外周径が300mmφ、長さが
350mmの絶縁管継手を製造する場合、第1管状部
材7及び第2管状部材6に結合の留金2―5の貫
通孔の内径は、内心方向の変形を避けるため100
mmφ程度にしておくことが必須条件であり、第1
及び第2管状部材すなわち金具の総重量は約150
Kgになる。次に壁部8と枠9とにより構成される
外部成形型は枠9の外径が最小500mmφにもな
り、その重量は約290Kgになる。従つて、これら
の加熱に必要な加熱炉は、外径300mmφ、内径250
mmφ、高さ200mmの予備成形体11を800℃に加熱
する炉、外径300mmφ、内径100mmφ、高さ350
mm、重量約150Kgの金具を650℃に加熱する炉、及
び、外径500mmφ、内径300mmφ、高さ300mm、重
量約290Kgの外部成形型を500℃に加熱する炉の計
3基を必要とし、特に、外部成形型の加熱炉は大
形となる。いま、仮に上記の加熱炉を準備し、予
備成形体、金具及び外部成形型の加熱を完了した
として、製造上問題になるのは、上記のように、
加熱完了品の搬送作業であり、特に大きな問題点
は650℃に加熱した150Kgの金具の外周に500℃に
加熱した290Kgの外部成形型を短時間内に配設す
る作業工程である。もし、この工程の処要時間が
長くなると、外部成形型及び金具の温度が低下す
るようになり、特に金具の温度低下の傾向は大き
い。これらの温度低下は、次の工程すなわち予備
成形体11の加圧工程において、予備成形体11
の流動を悪くし、従つて、その密度が上昇し得
ず、その結果、気密及び絶縁特性の劣化に直結す
るようになる。この現象は、安定した特性品の製
造が困難になるということになり、従つて、現実
的には、製造が不可能であるということになつ
て、大形形状品には上記従来の製造方法は適用し
得ないという欠点を有している。
本発明は、このような従来の製造方法を大形形
状品に適用する場合の欠点を除去し、ガラス・マ
イカ塑造体を封着剤兼絶縁物とした小形形状の絶
縁管継手が保持する優れた特性を完全に確保した
大形形状の絶縁管継手を、安定した状態で、容易
且つ安価に得ることをその目的とするものであつ
て、本発明者らは、この点について多くの研究を
重ねた結果、満足な製品を得る製造方法を確立す
ることに成功した。
本発明はこの目的を達成するために、外径側に
鍔部を有する内部金具と、上記鍔部を包囲するよ
うに溝部が内径側に形成されている外部金具と、
上記内部及び外部金具間に間隙部を設けてこの間
隙部に充填介装させる電気絶縁物とから構成され
ている絶縁管継手の製造方法において、上記間隙
部の内,半径方向の間隙部の厚さが該部に充填さ
れる電気絶縁物の所定厚さよりも所定量だけ小さ
くなるように外部金具の内径が形成された外部金
具の所定位置上に上記鍔部に連続して設けた内部
金具の支持部を載置することにより外部金具内に
内部金具を収納すると共にその他の成形に必要な
部材を取り付けて組み立てる組立工程と、上記組
立工程により組み立てられた組立物を所定温度に
加熱する加熱工程と、上記組立物の外部金具の外
部に、内径が、外部金具の外径よりも、上記半径
方向の間隙部厚さの縮小された所定量に対応した
量だけ大きくされ、且つ、長さが上端は外部金具
の上部に接続して設けられた壁部の先端より低
く、下端は溝部よりもわずかに低い分割可能に構
成された壁部、及び、壁部の外周に密着し囲繞し
て壁部を保持する枠から成る外部成形型を配設す
る外部成形型配設工程と、上記組立物を構成する
内部金具及び外部金具の上部に形成の壁部により
その上端部に形成された空間部に、上記電気絶縁
物を構成する原料をあらかじめ円筒形に成形した
予備成形体を所定温度に加熱して載置すると共に
その上に所定温度に加熱の加圧金を載置する予備
成形体及び加圧金載置工程と、予備成形体を加圧
金を介して押圧し上記間隙部に上記予備成形体を
充填して電気絶縁物を構成する充填工程と、充填
された電気絶縁物に加圧して上記所定厚さよりも
間隔の小さい上記間隙部が拡大し、外部金具の外
径面が上記外部成形型の壁部の内径面に密着する
まで外部金具を変形させる加圧工程と、外部成形
型を分解除去する分解工程と、上記により成形さ
れた成形品を所定形状に機械加工する機械加工工
程とから構成されていることを特徴とするもので
ある。
次に本発明による絶縁管継手の製造方法をその
一実施例を示す添付図面第3図に基づいて説明す
る。第3図xは加圧成形直前の状態を、また、第
3図yは加圧成形完了後の状態を示す縦断面図で
ある。
先ず使用する金具であるが、内部金具を構成す
る第1管状部材21は、大きさは全く異なるが構
造形態的には従来の製造方法に使用したものと同
様の筒体21―1,鍔部21―2,及び支持部2
1―3を具備する構造品で、筒体21―1の上部
の外周部に後述の補助壁23を載置固定するため
の固定座21―4を有し、筒体21―1及び支持
部21―3は成形時充填された電気絶縁物4の内
圧により変形しないような強度を保持するに必要
な肉厚を有するように形成されている。また、外
部金具Aを構成する第2管状部材22及び留金2
2―5は、同様に、筒体22―1,蓋部22―
2、溝部22―6及び留金22―5をねじ22―
3によりら合している基本構造において従来品と
同じであるが、蓋部22―2の上部外周に電気絶
縁物4となる予備成形体24を収納するための外
壁22―4を形成し、この外壁22―4の上端内
周部に補助壁23を固定するための固定座22―
7が設けられている。従来品と基本的に異なる点
は、蓋部22―2,筒体22―1及び留金22―
5が第1管状部材21との間に構成する間隙部2
5―1,25―3,及び25―4の間隔が製品に
なつた場合に必要とする電気絶縁物4の厚さより
小さくなつていることである。ただし、蓋部22
―2及び留金22―5と鍔部21―2とにより構
成する軸方向の間隙部25―2は製品に必要な厚
さと同一寸法を保持しており、また、外壁22―
4,蓋部22―2及び筒体22―1の外径は同一
寸法になつている。
次に成形用治具として、補助壁23を使用する
が、この補助壁23は内径寸法が外壁22―4の
内径と等しい外筒23―1と、外径寸法が筒体2
1―1の外径と等しい内筒23―2とにより構成
されている。これは金具の重量を軽減するための
ものである。
次に予備成形体24は、外壁24―4,筒体2
1―1及び補助壁23が構成する空間部に収納し
得る円筒形状品に、従来の製造方法の場合と同様
の方法により、製作する。
次に成形用金型であるが、これは外部成形型B
と内部成形型である加圧金26とから成り、外部
成形型Bは内径寸法が第2管状部材22の外径よ
り大きく、加圧成形前には所定の間隔27を保持
し、上端が外壁部22―4の先端より低く、下端
が留金22―5の上部すなわち溝部22―6より
もわずかに下部に位置する高さの分割構造の壁部
28と、その外周に位置し壁部28に密着して壁
部を保持する枠29とから構成され、また、加圧
金26は外壁22―4と筒体21―1に嵌合する
ように構成され、更に、壁部28は支持台30上
に載置してその位置を保持している。
次に成形方法を成形手順に基づいて説明する。
まず、上記したように、鋼材で構成した各金具
について、第2管状部材22の筒体22―1内す
なわち溝部22―6内に第1管状部材21の鍔部
21―2を挿入した後、留金22―5をら合して
組み立て、上部に補助壁23を載置して組立物を
構成し、これを650℃に、また、上記と同様にし
て組成した原料を使用して製作した予備成形体を
800℃に、それぞれ加熱する。このようにして加
熱を完了した組立物の外周部に、常温若しくは前
回の成形により必然的に温度が上昇している外部
成形型B、すなわち、壁部28及び枠29を組み
立てた状態で、支持台30上に載置して配設す
る。次に加熱を完了した予備成形体24を補助壁
23及び第1管状部材21の筒体21―1と第2
管状部材22の外壁22―4との間の空間部内に
収納し、蓋部22―2上に挿填する。この場合の
状態が第3図xに示してある。
次に500℃に加熱した内部成形型である加圧金
26を予備成形体24上に載置し、加圧成形機
(図示せず)により、予備成形体24を加圧す
る。予備成形体24は加圧により流動し、第1,
第2管状部材21,22及び留金22―5により
構成する間隙部25―1,25―2,25―3及
び25―4を充填し、一部は蓋部22―2上に残
り、絶縁物4―3〜4―7を構成する。この場合
の状態が第3図yに示してある。
予備成形体24が間隔部25―1〜25―4に
流入して充填された後、気密及び電気的特性を確
保するために、更に加圧が加えられると、間隙部
25―1,25―3及び25―4の部分では、第
1管状部材21は内側に、また、第2管状部材2
2及び留金22―5は外側にそれぞれ変形する圧
力を受けるが、第1管状部材21は変形に耐える
強度を有しているので変形することはなく、ま
た、第2管状部材22及び留金22―5は変形に
耐える強度を保持していないためにもつぱら第2
管状部材22及び留金22―5のみ外部に向かつ
て変形し、その外周面が壁部28の内周面に接し
た時点で変形は停止する。従つて、間隔27を所
定寸法にしておくことにより、間隙部25―1,
25―3及び25―4は所定の間隙を保持するよ
うになり、その結果、所定厚さの電気絶縁物4―
4〜4―6が構成されるようになる。なお、電気
絶縁物4―6については、下部の肉厚は薄くなる
が、これは実質上ほとんど問題はなく、また、必
要に応じて留金22―5の構造を変更することに
より、上記の問題は容易に解決することができ
る。
本発明になる絶縁管継手の製造方法における最
大の特徴は、上記の成形手順に基づく説明でも明
らかなように、第2管状部材22と壁部28との
間に設けた間隔27の設定と共に、壁部28と枠
29とで構成される外部成形型を加熱することな
く使用し得ることにある。このように外部成形型
の果す役割は第1管状部材21と共に予備成形体
24の挿填室を構成することと、加圧成形時に、
第2管状部材22の所定量以上の変形を防ぐこと
であり、外部成形型を加熱状態で使用するのは、
予備成形体24を挿填した際にその温度の低下を
防ぐことのみである。
本発明の場合、予備成形体24の挿填室は、第
1管状部材21の筒体21―1と、第2管状部材
22の上部に連結して設けた外壁22―4と、補
助壁23とで構成されており、加熱温度は各金具
部と同温であるために、予備成形体24の挿填時
における温度下降に関しては、従来方法に比し遥
かに有利である。また、上記のように、外部成形
型Bが予備成形体24の挿填室の構成に無関係に
なつたために、加熱の必要がなく、また、加熱し
ない場合には、加熱状態における場合と異なつて
強度の低下が生じないので、その構造自体は極端
に弱小にすることができる。
次に壁部28の内周面と第2管状部材22の外
周面との間に間隔27を設けたのは、金具部外周
に外部成形型Bを配設する工程で操作が容易であ
ることと、配設時に成形型の温度が上昇するこ
と、及び、金具類の温度が低下することを防ぐこ
とにある。第2管状部材22が変形して外部成形
型と接した時点では、既に、第2管状部材22の
温度下降は全く成形状態に影響を及ぼさない状態
にある。
このようにして成形された成形品は、冷却後機
械加工により、第1図に示す構造に加工して仕上
げられ、また、この機械加工の工程中に加圧金2
6は回収される。
本発明になる絶縁管継手の製造方法は以上のと
おりであるので、本発明方法によると、従来の方
法で製造した小形形状品が保持する優れた特性、
すなわち、気密特性,冷熱及び機械的衝撃強度,
機械的強度,特に、引張り強度に関し、機械的な
計算に基き必要強度が確保された大形形状品が、
重量的に膨大な外部成形型を使用することもな
く、製造することができ、しかも、このことは搬
送工程の繁雑さを大きく改良し、安定した製造が
可能になるという著しい効果を有している。ま
た、これに加えて、製造設備的にも、従来の方法
では、金具、予備成形体,成形型と各々加熱温度
が異なるために、加熱炉3個を必要とし、特に、
成形型の加熱用には、容積が大きいものを必要と
したが、本発明になる製造方法による場合には、
加熱は加圧金のみになるので、容積は極めて小さ
くなり、しかも、加熱及び成形后の冷却時間も大
きく短縮され、従つて、製造効率が向上すると共
に、省エネルギー的にも極めて有効で、価格も自
ずと低下するという効果を合わせ有している。
また、以上のように、本発明になる製造方法に
よれば、オイルサンドの電気加熱用等に使用する
ところの形状が大きく且つ要求特性が厳しい絶縁
管継手が安価且つ安定して製造することができ、
その技術的及び実用的効果は極めて大きいものが
ある。
なお、本発明の説明にあたつては、原料ガラス
に含鉛ガラスを、また、金具には鋼材を使用した
が、ガラス質についてはこの種ガラス質に限定さ
れるものでないことは勿論、鉄器用琺瑯釉薬等も
有効に使用でき、また、金具材は鋼材に限定され
ることはなく、要は、600〜650℃程度の加熱状態
で必要な機械的強度を保持し得るものであればい
かなるものでもよく、ステンレス鋼,チタン含有
鋼等合金鋼も有効に使用することができる。
また、この製造方法の適用は、大形形状品に限
定されるものではなく、小形形状品の製造にも有
用に活用できることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、絶縁管継手の構造を示す縦断面図、
第2図は従来の小形形状品を対象にした製造方法
を示す縦断面図で、第2図xは加圧成形直前の状
態を、また、第2図yは加圧成形完了後の状態を
示す縦断面図、第3図は本発明になる製造方法の
一実施例を示す縦断面図で、第3図xは加圧成形
直前の状態を、また、第3図yは加圧成形完了後
の状態を示す縦断面図である。 図中、1……内部金具、2……外部金具、3…
…間隙部、4……電気絶縁物、5……貫通孔、2
1……第1管状部材(内部金具)、21―2……
鍔部、21―3……支持部、22―5……留金、
22―6……溝部、23……補助壁、24……予
備成形体、25……間隙部、26……加圧金、2
7……間隔、28……壁部、29……枠、30…
…支持台、A……外部金具、B……外部成形型。
なお、各図中、同一符号は同一または相当部分を
示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 外径側に鍔部を有する内部金具と、上記鍔部
    を包囲するように溝部が内径側に形成されている
    外部金具と、上記内部及び外部金具間に間隙部を
    設けてこの間隙部に充填介装させる電気絶縁物と
    から構成されている絶縁管継手の製造方法におい
    て、上記間隙部の内,半径方向の間隙部の厚さが
    該部に充填される電気絶縁物の所定厚さよりも所
    定量だけ小さくなるように外部金具の内径が形成
    された外部金具の所定位置上に上記鍔部に連続し
    て設けた内部金具の支持部を載置することにより
    外部金具内に内部金具を収納すると共にその他の
    成形に必要な部材を取り付けて組み立てる組立工
    程と、上記組立工程により組み立てられた組立物
    を所定温度に加熱する加熱工程と、上記組立物の
    外部金具の外周部に、内径が、外部金具の外径よ
    りも、上記半径方向の間隙部厚さの縮小された所
    定量に対応した量だけ大きくされ、且つ、長さが
    上端は外部金具の上部に接続して設けられた壁部
    の先端より低く、下端は溝部よりもわずかに低い
    分割可能に構成された壁部、及び、壁部の外周に
    密着し囲繞して壁部を保持する枠から成る外部成
    形型を配設する外部成形型配設工程と、上記組立
    物を構成する内部金具及び外部金具の上部に形成
    の壁部によりその上端部に形成された空間部に、
    上記電気絶縁物を構成する原料をあらかじめ円筒
    形に成形した予備成形体を所定温度に加熱して載
    置すると共にその上に所定温度に加熱の加圧金を
    載置する予備成形体及び加圧金載置工程と、予備
    成形体を加圧金を介して押圧し上記間隙部に上記
    予備成形体を充填して電気絶縁物を構成する充填
    工程と、充填された電気絶縁物に加圧して上記所
    定厚さよりも間隔の小さい上記間隙部が拡大し、
    外部金具の外径面が上記外部成形型の壁部の内径
    面に密着するまで外部金具を変形させる加圧工程
    と、外部成形型を分解除去する分解工程と、上記
    により成形された成形品を所定形状に機械加工す
    る機械加工工程とから構成されていることも特徴
    とする絶縁管継手の製造方法。 2 外部金具の所定位置上に内部金具の支持部を
    載置して組み立てる組立工程が、外部金具の溝部
    又は溝部の外径部において分割され且つこの分割
    部がら合又は接合により結合されるように形成さ
    れた上部側の第2管状部材に内部金具を挿入した
    後、上記外部金具の他方の分割部である留金を第
    2管状部材にら入することにより、内部金具の支
    持部を留金上に載置するように組み立てる組立工
    程である特許請求の範囲第1項記載の絶縁管継手
    の製造方法。 3 組立工程において取り付けられる他の成形に
    必要な部材が、内部及び外部金具上に載置され予
    備成形体を押圧充填する際の初期において上記予
    備成形体を収納保持する補助壁である特許請求の
    範囲第1項又は第2項記載の絶縁管継手の製造方
    法。 4 あらかじめ円筒形に成形した予備成形体の原
    料が、ガラス質の粉末とマイカの粉末とであり、
    充填工程により充填して構成された電気絶縁物が
    ガラス・マイカ塑造体となる特許請求の範囲第1
    項ないし第3項のいずれかに記載の絶縁管継手の
    製造方法。
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