JPS6321072B2 - - Google Patents

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JPS6321072B2
JPS6321072B2 JP57023914A JP2391482A JPS6321072B2 JP S6321072 B2 JPS6321072 B2 JP S6321072B2 JP 57023914 A JP57023914 A JP 57023914A JP 2391482 A JP2391482 A JP 2391482A JP S6321072 B2 JPS6321072 B2 JP S6321072B2
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JP
Japan
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hardware
pipe joint
tubular member
external
internal
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Application number
JP57023914A
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English (en)
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JPS58142093A (ja
Inventor
So Shirasawa
Takeo Inoe
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2391482A priority Critical patent/JPS58142093A/ja
Publication of JPS58142093A publication Critical patent/JPS58142093A/ja
Publication of JPS6321072B2 publication Critical patent/JPS6321072B2/ja
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  • Flanged Joints, Insulating Joints, And Other Joints (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、絶縁管継手、例えば、金属製気密容
器の壁面に取り付けたり、あるいは、金属管の中
間に介在させた気密を保持しながら絶縁を保持す
る用途に使用する、中心部に貫通孔を有する絶縁
管継手に関するものである。
従来、絶縁管継手は、液体窒素や冷却媒体とし
てのフロン等の搬送用に必要な部品として広く使
用されていたが、これらはいずれも、使用する温
度が低く、また、引張り荷重も加わらない条件下
で使用されているために、大きな機械的強度を必
要とせず、あるいは又、高い温度、例えば、300
℃程度の使用条件を対象とした特別な配慮は払わ
れていなかつた。
しかしながら、近時、カナダ国やベネズエラ国
等の地下に埋蔵が確認されているオイルサンド層
からオイルを採取する場合にあつては、2本の電
極を地下約500m附近に存在するオイルサンド層
に30〜50m間隔で埋設し、両電極間に電圧を印加
してそのジユール熱により、オイルサンド層の温
度を上昇させ、そのオイルサンド層に含有されて
いるオイル分の粘性を低下させてオイル分のみを
地上に採取するという方法が本格的に検討され
つゝある。
この場合、両極間に印加される電圧は一般に
4000〜5000Vの高電圧である。所で、オイルサン
ド層の比抵抗より上部の地層の比抵抗の方が低い
場合があるので、地層部に埋設した鋼管とオイル
サンド層に埋設した電極との間に絶縁管継手を介
在させる必要がある。もし絶縁管継手を介在させ
ないと、電流は地層部にも流れて目的とするオイ
ルサンド層に埋設した電極間に集中して電流が流
れなくなる。そのために、絶縁管継手に対する要
求が急激にたかまつてきた。
このような目的に使用される絶縁管継手に要求
される特性中主なものを挙げると次のようなもの
である。すなわち、電極を懸垂保持するので機械
的強度が大きいこと、一端の電極に4000〜5000V
の電圧が印加され他端の鋼管との間の絶縁を保持
する必要があるので沿面絶縁抵抗を含めて高い耐
電圧特性を保持すること、電極間の通電により温
度が上昇し約300℃の温度になるが、この温度条
件下においても、前記機械的特性および電気的特
性を保持すること、耐冷熱衝撃特性に富むこと、
埋設時に穴壁との接触が必然的に発生するので機
械的衝撃強度が大きいこと、中央貫通孔が上部の
鋼管および電極の内径と等しく流通抵抗が低いこ
と、なお上記条件下において高度の気密特性を保
持すること、及び、経年変化がなく長期信頼性を
有すること、ならびに、上下の鋼管及び電極部と
容易に接続されることなどである。
この種絶縁管継手の場合、2個の導管、すなわ
ち、外周管と内周管との間に絶縁物を介在させた
構造が基本構造になるが、上記要求特性を最も大
きく支配するのは、絶縁物である。以下この絶縁
物について説明する。絶縁物に有機材料を使用し
た場合には、温度上昇により各種特性が急激に低
下するという不可避の致命的欠陥があるため、現
実的には使用不可能である。次にガラス質を使用
した場合には、温度の急変により、ヒビ割れを発
生したり、あるいは、機械的衝撃強度が低いとい
う欠陥があり、また、磁器材料を使用し、低融点
金属で、あるいは、焼嵌め方法により封着した場
合も、ガラス質の場合と同様熱的および機械的衝
撃強度が低いという致命的な欠陥があり、これら
もまた、実現的には使用不可能である。これに対
して、上記の各種特性を総合して最も優れたもの
に、次に詳細に説明するガラス・マイカ塑造体よ
りなる絶縁物がある。
このガラス・マイカ塑造体とは、ガラス質の粉
末とマイカの粉末との混合物を原料とし、この原
料粉末をガラス質が軟化して加圧により流動する
温度にまで加熱し、加熱状態で加圧成形して得ら
れる絶縁物のことである。
このようなガラス・マイカ塑造体を絶縁物とし
た絶縁管継手で、従来の要求特性に対し最も理想
的なものに、先に本発明者らが提案(特願昭55−
51151)したものがある。この提案のものでは使
用する温度領域が、常温若しくは100℃程度以下
の場合には、完全な気密特性を保持するが、使用
温度領域が300℃程度になると、以下に詳細に説
明する不可避の理由により、気密特性は完全に消
失する。また、外周管と内周管とに引張り荷重が
加わるような条件下では、機械的強度が乏しく、
前記のオイルサンド層からオイルを採取するため
の装置に使用する絶縁管継手としては、特性的に
その使用は全く不可能である。
従つて、本発明者らは、上記目的に使用可能な
絶縁管継手を得るべく、多くの研究を重ね、遂に
その目的を達することに成功した。
以下、理解を容易にするために、本発明の説明
に先立ち、従来の絶縁管継手を添付図面第1図及
び第2図に基づいて説明する。
第1図X(右側)は製品としての絶縁管継手の
構造を、また、第1図Y(左側)は完成前の成形
完了時の成形品の縦断面図を示すものであり、ま
た、第2図は、その成形方法を示す縦断面図であ
つて、第2図X(左側)は加圧成形前の状態を、
また、第2図Y(右側)は加圧成形完了時の状態
を示すものである。
従来の絶縁管継手は、第1図Xに示すように、
円筒状の筒体部1−1に肩部1−2を介して、筒
体部1−1の外径よりも内径の大きい外周金具部
1−3を有する、外部金物である第1管状部材
と、上記外周金具部1−3の中心部に筒体部1−
1と同一内外径を有する筒体部2−1からなる内
部金物である第2管状部材2とを、所定の空間部
3−1,3−2,3−3を保持して配設し、その
空間部3−1,3−2および3−3に、それぞれ
絶縁物4−1〜4−3を介在させる。ただし、絶
縁物4−2は、その内径を第2管状部材2の内径
と等しくし、また、絶縁物4−3は、その外径を
第1管状部材1の外周金具部1−3の外径と等し
く構成している。
この場合、絶縁物4−1〜4−3は、ガラス質
粉末と、マイカ粉末との混合粉末を原料とし、ガ
ラス質が溶融して軟化する温度に加熱し加熱状態
で加圧成形したガラス・マイカ塑造体である。
また、第1管状部材1を構成する金属材料の熱
膨張率は、第2管状部材2のそれより大きく、絶
縁物4−1〜4−3の熱膨張率は、その中間の熱
膨張率を有するように構成されている。
次にその成形方法を示すと、第2図に示すよう
にして第1図Yに示す形状に成形されるが、第1
管状部材1の肩部1−2の内径側に設けられた保
持台1−4上に、第2管状部材2の筒体部2−1
の下端部に設けられた支持部2−2をその外径
が、保持台1−4に設けられた段部1−5の内径
に嵌合するようにして載置される。
また、原料は、ガラス質粉末とマイカ粉末との
混合粉末に水を加えて湿潤状態にし、別の成形型
(図示せず)を用いて冷間加圧成形により円筒体
に成形し、乾燥して水分を除去した予備成形体5
として使用する。
このように組み合わされた第1及び第2管状部
材1及び2は、その成形に際して、第2図に示す
ところの枠6、それぞれの分割構造の壁部7、支
持金8、および、加圧金9の4部品で構成された
成形型を使用し、この成形型の内、枠6、壁部7
および支持金8を第2図Yに示すように組み立て
た後加圧金9は組み立てることなく、所定温度
に、また、第1及び第2管状部材1,2および予
備成形体5もそれぞれ所定温度に加熱する。加熱
が完了すると、先ず第1管状部材1を支持金8上
に、次いで、第2管状部材2を保持台1−4上
に、最後に、予備成形体5を外周金具部1−3上
に載置する。この際の状態を示すと第2図Xのと
おりであり、装填が完了する。この状態から加圧
金9を予備成形体5上に載置し、加圧成形機によ
り、予備成形体5を加圧し、空間部に圧入する
と、その一部が外周金具部上に残つて絶縁物4−
1〜4−3を構成する。この場合の状態は第2図
Yに示すとおりである。次いで、自然冷却工程に
入り、原料ガラスの転位温度まで加圧を続行し、
この温度に達すると成形型を分解して成形品を取
り出す。これに機械加工を施し第1図Xに示す製
品に仕上げる。
このようにして成形し取り出された成形品は、
各構成材料の熱膨張率(実際には熱収縮率である
が熱膨張率と等しいのでここでは熱膨張率と表示
する)に従つて収縮する。この成形品の場合、そ
の熱膨張率は外周金具部1−3が最大であり、第
2管状部材2の筒体部2−1が最小であり、絶縁
物4−1〜4−3がその中間にある。従つて、熱
収縮による変形の状態は、内外径寸法が吸縮する
形になるので、熱膨張率が最大である外周金具部
1−3の収縮量が最大で、内周部に存在する絶縁
物4−1を圧縮し、締め付けるようになり、ま
た、絶縁物4−1の熱膨張率が筒体部2−1より
大きいので、絶縁物4−1は内周部に存在する筒
体部2−1を圧縮し締め付けるようになる。
上記のように、絶縁物4−1の内周、外周両面
には圧縮による締付け状態が現出している。この
現象は完全な焼嵌め状態と同一状態が現出してい
ることになるので、常温においては極めて高度の
気密特性を保持することになり、常温で使用する
絶縁管継手としては全く理想的なものである。
しかるに、本発明が対称とする絶縁管継手は、
上記したように、使用温度が300℃程度になるも
のであるから、このような温度になつた場合に
は、上記したような気密特性は完全に消失するよ
うになる。
その理由を以下に説明する。
上記した各構成材料は、温度の上昇に伴ない
各々の熱膨張率に従つて膨張するが、この絶縁管
継手の場合、外周金具部1−3の熱膨張率が最大
であり、筒体部2−1が最小であり、絶縁物4−
1がその中間にあるために、上記のようにして発
生した締付状態は逆の状態となつて消失し、その
結果、各々の界面に空隙層が必然的に発生するよ
うになる。そのため、気密性は当然のことながら
保持することが不可能になる。
また、このような構造品において、筒体部2−
1の熱膨張率を外周金具部1−3と同等のものを
使用するならば、温度の上昇に伴なつて、筒体部
2−1の外周面が絶縁物4−1の内周面を圧縮す
るようになるために、空隙層が発生しなくなるの
で、温度上昇時の気密特性は保持されるようにな
るが、常温時の気密特性が保持されなくなる。
上記のように、このような構造品においては、
常温および温度上昇時の全領域において気密特性
を保持するようなものは必然的に得られないこと
になる。
次に、第1管状部材1と第2管状部材2との間
に存在する引張り荷重強度であるが、常温では外
周金具部1−3の締付力があるために、ある程度
の強度は保持するが、温度が上昇すると、上記し
たように、締付力を消失するので、荷重強度も必
然的に低下する。
以上のように従来の構造の絶縁管継手において
は、温度が上昇すると、気密特性及び引張り荷重
強度のいずれも、その特性を保持し得なくなると
いう致命的な欠点があつた。
本発明になる絶縁管継手は、上記したような従
来の絶縁管継手における欠陥を完全に除去し、常
温ないし300℃の温度領域において、完全なる気
密特性と、必要とする引張り荷重強度とを有し、
例えば、オイルサンド層の加熱用電極の絶縁管継
手などに最適に使用されるところの絶縁管継手を
得ることを、その目的とするものである。
本発明は、この目的を達成するために、上記外
部金物には、その上記接続部の反対側端部を構成
する外周金具部の端部に接続して内径側に突出す
ると共にその上記接続部側に少なくとも端面を有
する締付け部が形成され、上記内部金物には、そ
の上記接続部の反対側端部を構成する筒体下部の
端部に接続して外径側に突出し上記突出した先端
が上記締付け部の上記接続部側端面と所定の空間
を介して軸方向に対向するように上記接続部側に
反転して向いて形成され且つ上記筒体下部との間
に所定の空間を有して設けられた輪状の外周環が
設けられ、上記外部金物と上記内部金物との間の
全面には、上記2箇所の空間と共にガラス質及び
マイカの粉末からなるマイカ塑造体の絶縁物が充
填され、且つ、内部金物の上記接続部外周及び上
記外部金物の内周面であつて上記外部金物の接続
部と上記内部金物との間に上記と同質の絶縁物が
設けられており、上記外部金物及び内部金物の熱
膨張率がガラス・マイカ塑造体の原料ガラスの転
位温度以下における熱膨張率よりも大きな熱膨張
率を有していることを特徴とするものである。
この発明は、上記のように構成されているの
で、常温においては外部金物の内周面及び内部金
物の外周面特に外周環部分の内外面と絶縁物との
間で収縮力による強力な締付け圧力を現出し、ま
た、温度が上昇した場合には、外周環部分を含む
上記内外周面と絶縁物との間で内部金物の膨張に
よる膨張力によつて強力な締付け圧力が現出し
て、常温及び昇温した全範囲において完全に気密
を保持し、更に、締付け部の端部と外周環の端部
とその間に介在する絶縁物との圧縮荷重によつ
て、外部金物と内部金物との離れる方向の引張り
荷重を受け持つている。
以下、本発明をその実施例を示す添付図面第3
図及び第4図に基づいて説明する。
まず第1実施例を示す添付図面第3図により、
その構造を次に説明する。
なお、第3図X及び第4図Xは、いずれも成形
完了後、機械加工前の状態を、また、第3図Y及
び第4図Yは、いずれも、機械加工を施し完成し
た製品の状態をそれぞれ示す縦断面図である。
成形は第2図に示した従来品と同様、枠6、壁
部7および加圧金9で構成された成形型を使用
し、後記する第1、第2および第3管状部材を組
立てた状態で使用する。成形型、各管状部材およ
び予備成形体5の加熱、成形型への各管状部材及
び予備成形体5の装填、並びに、加圧金9による
予備成形体5の加圧及び分解等は、全く従来の絶
縁管継手における工程と同工程によつて行なわれ
る。
次に本発明における絶縁管継手の構造をその第
1実施例を示す第3図Yにより説明する。
絶縁管継手の金具部分は、外部金物Aを構成す
る第1管状部材11及び第2管状部材12と、内
部金物Bを構成する第3管状部材13とから構成
され、第1管状部材11は、内径側中間部に内径
側に突出する突出部11−1が設けられており、
その一方の側、例えば図において下部側には筒体
部11−2を、また、他方の側、例えば上部側に
は、外径が筒体部11−2と等しく且つ内径が後
記の内周の絶縁物を封止するために突出部11−
1の内径より大きい壁部11−3を、更に、壁部
11−3の端部、すなわち、上部には、外径が筒
体部11−2及び壁部11−3と等しく、且つ、
内径が絶縁物を封止するために壁部11−3の内
径よりも内径が大きく形成された外周金具部11
−4を形成すると共に筒体部11−2の内径には
接続のための接続部である雌ねじ11−5が設け
られており、また、外周金具部11−4の上端内
周面には、第2管状部材12を結合するためのね
じ11−6が設けられている。
次に第2管状部材12は、第1管状部材11の
外径と同一外径を有し且つ内径は第1管状部材1
1の壁部11−3の内径よりも大きく、しかも、
下面において第1管状部材11の端面と当接する
筒体部12−1と、筒体部12−1の内径側で第
1管状部材11側に接続して設けられている接続
部12−2と、接続部12−2と接続して内径側
であり且つ第1管状部材11側に向かつて突出し
形成された円筒状の締付け部12−3とから構成
され、締付け部12−3の外周には第1管状部材
11のねじ11−6とら合するねじ12−4が形
成されている。
また、第3管状部材13は、下部には中心部に
貫通穴13−1を有すると共に上部の中心部には
接続用の雌ねじ13−2が形成され、外径は、第
2管状部材12との間に後に絶縁物14が封止さ
れるのに必要な空間部15−1〜15−3を軸方
向及び半径方向に有するように構成された筒体上
部13−3及び筒体下部13−4と、筒体下部1
3−4の下端に接続して設けられた接続部13−
5を介して外径側であつて且つ第2管状部材12
の締付け部12−3と相互に端面が対向するよう
に第1管状部材11側に向かい突出して形成され
た輪状の外周環13−6とから構成され、筒体下
部13−4、第2管状部材12の締付け部12−
3、第1管状部材11の外周金具部11−4及び
第1管状部材11の壁部11−3の端面との間に
それぞれ所定の絶縁物14が封止される空間部1
5−4,15−5,15−6及び15−7が形成
されるように各部が構成されている。
なお、第3管状部材13の筒体上部13−3と
筒体下部13−4との間の外径部は下向きの段部
13−7が形成されている。また、空間部15−
1〜15−7には絶縁物14−1〜14−7が封
止されると共に、空間部15−1及び15−7に
封止された絶縁物14−1及び14−7の端部に
は、これに接続すると共に、第3管状部材13の
筒体上部13−3の外径に沿い、また、第1管状
部材11の壁部11−3の内径に沿つて突出部1
1−1まで絶縁物14−8及び14−9が設けら
れている。
次に、上記した絶縁物14、すなわち14−1
〜14−9は、ガラス・マイカ塑造体が使用され
ているが、これは、従来の絶縁管継手の場合と同
様に、マイカ粉末とガラス質粉末との混合粉末を
原料とし、これを加熱加圧により構成したマイ
カ・ガラス塑造体であるが、これは又、原料ガラ
ス質の転位温度以下の熱膨張率が各管状部材11
〜13のそれよりも小さくなるようなものにされ
ている。
本発明の絶縁管継手は、以上のように構成され
るが、次にその成形方法について説明する。
まず、第1管状部材11は、雌ねじ11−5形
成のための取り代を雌ねじ11−5部に付して形
成すると共に、突出部11−1又はこれとは別個
に第3管状部材13を載置支持するための保持台
11−7を突出部より下方に且つ内径側に形成す
る。
また、第2管状部材12は、その上部に接続し
て、第3管状部材13の筒体上部13−3の外周
面に設けた絶縁物14−8の頂部以上にまで延び
た壁部12−5を付設する。
更に、第3管状部材13は、その内径側に、貫
通穴13−1及び雌ねじ13−2の取り代を考慮
して、より小径の貫通穴13−8を形成すると共
に、第1管状部材11の保持台11−7に載置し
得るように下方に接続して延長した支持部13−
9を付設し、また、上方にも例えば加圧金9を案
内するように延長付設しておく。
このように構成された各管状部材11〜13
は、まず、第1管状部材11の保持台11−7上
に、第3管状部材13の支持部13−9を載置
し、次に第2管状部材12を第1管状部材11に
螺合して組立てを完了する。また、必要に応じ第
1管状部材11と第2管状部材12とを接面部1
6において接合し気密的に封止してもよい。
以上述べた構成材料は、600℃程度の加熱条件
下で機械的な強度を保持し得る材料であればよ
く、また、各管状部材について熱膨張率の制約は
なく、更にまた、同一材料の使用も可能で鉄、ス
テンレス等は好適に使用される。
このようにして第3図Xに示すように成形され
た後、型ばらしして取り出された成形品は、機械
加工により、第3管状部材13の内径部を所定寸
法に形成し、外周の絶縁物14−8および内周の
絶縁物14−9を形成すると共に、第1及び第3
管状部材11,13の端部内周面に接続用の雌ね
じ11−5,13−2をら設して製品に仕上げら
れる。
本発明になる絶縁管継手は上記のように構成さ
れ、成形製作されるが、次にその特性について説
明する。
まず、要求される特性中必須のものは、電気絶
縁特性、気密保持特性及び引張り荷重強度であつ
て、常温ないし300℃の温度領域で、上記特性を
完全に保持することが要求される。この内まず電
気絶縁特性について説明すると、外周の絶縁物1
4−8及び内周の絶縁物14−9が構成されてお
り、沿面絶縁抵抗も含めて必要な電気絶縁特性は
完全に確保される。また、300℃の温度領域にお
いても、原料ガラスにその転位温度が400℃程度
のものを使用した場合には、その低下率は極めて
僅少で、必要な電気絶縁特性は容易に確保され
る。
次に気密保持特性であるが、まず常温時の状態
について説明する。第1、第2及び第3管状部材
11,12,13の熱膨張率は、それぞれ同等で
あつて、絶縁物14、すなわち、14−1〜14
−9を構成するガラス質の転位温度以下における
絶縁物の熱膨張率よりも大きいために、第1及び
第2管状部材11,12の内周面は、第3図Yに
示した(h−i)面及び(j−m)面で円周方向
に絶縁物14−3及び14−6を、また、(j−
k)面及び(m−n)面で軸方向に絶縁物14−
6を、それぞれ強力に締め付けて気密を保持して
おり、また、第3管状部材13の外周面は(d−
f)面が円周方向に絶縁物14−4を、また、
(a−b)面及び(e−f)面が軸方向に絶縁物
14−3,14−4を強力に締め付けて完全に気
密を保持している。
このように、外部金物Aを構成する第1、第2
管状部材11,12の内周面、及び、内部金物B
である第3管状部材13の外周面と絶縁物14と
の間には、強力な締付け圧力が現出しているの
で、気密は完全に保持されている。
次に温度が上昇した場合について説明すると、
第3管状部材13が膨張し、(b−e)面及び
(c−g)面が絶縁物14−3,14−4及び1
4−6を圧縮し、この圧縮を受けた絶縁物14−
3,14−4,14−6は、第1及び第2管状部
材11,12の(h−i)面及び(o−l)面を
圧縮するようになる。従つて、第1および第2管
状部材11,12の内周面、並びに、第3管状部
材13の外周面に絶縁部14に対する締付け圧力
が現出するので、その間の気密は完全に保持され
る。
このように、上記説明で明らかなように、本発
明の絶縁管継手は、常温における気密保持部分と
温度上昇時における気密保持部分とがそれぞれ異
なる部分に設けてあるので、常温から300℃程度
の温度領域に渡り、完全な気密保持特性を有する
ものである。
最後に引張り荷重強度であるが、第3管状部材
13の外周環13−6と第2管状部材12の締付
け部12−3とが絶縁物14−5を介して対面し
ており、従つて、第1管状部材11と第3管状部
材13との間の引張り荷重は、この絶縁物14−
5の部分における圧縮荷重として受けることにな
る。しかも、ガラス・マイカ塑造体からなるこの
絶縁物は、マイカの剥片が積層して配列されてお
り、圧縮強度が極めて大きいので、十分な強度を
保持し、特に有用なことは、強度計算により、そ
の構造を自由に決定し得ることである。また、絶
縁物を構成するガラス質に転位温度が400℃程度
のものを使用すれば、300℃の温度においても強
度が低下するおそれは全くなくなる。
なお、第3図に示す上記第1実施例では、第1
管状部材11と第2管状部材12との接続を、外
周金具部11−4の内周先端部に設けたねじ11
−6と締付け部12−3の外周部に設けたねじ1
2−4とのら合によつているが、接続部分は必ず
しもこの位置に限定される必要はなく、また、接
続方法もねじに限定されるものでもなく、要は、
第3管状部材13の外周環13−6を内包して、
一体構造にすればよいものである。
いま、この接続の一例として、第2実施例を示
すと、添付図面第4図のとおりであつて、これ
は、第1実施例における第1管状部材11を、外
周金具部11−4を壁部11−3とに分割すると
共に分割部分に結合のためのねじ11′−1及び
12′−1を設け、分割された外周金具部12′−
2は第2管状部材12′に一体に結合して構成さ
れたものである。
本発明になる絶縁管継手は、上記のように構成
され、成型、製作されるので、製造方法に関して
は従来品とほとんど実質的に変わるところはなく
安易に成形が可能であり、内部金物Bすなわち第
3管状部材と外部金物Aすなわち第1、第2管状
部材との選択についても、従来品のように熱膨張
率に関連して異種材料を選択使用する必要がな
く、安価な鋼材を使用することが可能となり、ま
た、従来品の使用においては致命的な欠陥であつ
た、使用温度が上昇すると気密保持特性が低下す
ること、及び、同様に致命的欠陥であつた、引張
り荷重強度が得られなかつたことの欠点も、常温
においては外部金物の内周面及び内部金物の外周
面特に外周環部分の内外面と絶縁物との間で収縮
力による強力な締付け圧力を現出し、また、温度
が上昇した場合には、外周環部分を含む上記内外
周面と絶縁物との間で内部金物の膨張による膨張
力によつて強力な締付け圧力が現出して、常温及
び昇温した全範囲において完全に気密を保持し、
更に、締付け部の端部と外周環の端部とその間に
介在する絶縁物との圧縮荷重によつて、外部金物
と内部金物との離れる方向の引張り荷重を受け持
つているので、完全に除去され、常温ないし300
℃程度の温度領域において、電気絶縁特性、気密
保持特性、および、必要な引張り荷重強度等必須
の特性は、これを完全に保持することができ、ま
た、これに加えて、機械的及び耐冷熱衝撃特性も
大きく、更に中央の貫通孔に凹凸がなく、従つ
て、鋼管等との接続も容易であつて、接続後も凹
凸が存在しないようにすることが可能で、流通抵
抗を低く保持することが可能であり、更に又、経
年変化がなく、長期信頼性を有する等の著しい特
長を有しており、特に、オイルサンド層加熱用の
電極の絶縁管継手としては極めて好適な絶縁管継
手が得られるという効果を有している。
なお、用途的には、本発明の絶縁管継手は、上
記の用途に限定されるものではなく、石油精製を
始め化学薬品の製造設備の合理化等にも有効に使
用されるもので、その技術的並びに実用的効果は
極めて大きいものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、従来の絶縁管継手の構成を示す縦断
面図で、第1図Xは製品の構造を、第1図Yは成
形完了後の構造を示す縦断面図、第2図は、第1
図に示す従来の絶縁管継手の製造方法を示す縦断
面図で、第2図Xは加圧成形直前の状態を、第2
図Yは加圧成形完了後の状態を示す縦断面図、第
3図は本発明になる絶縁管継手の第1実施例の、
また、第4図は同じく第2実施例の構成を示す縦
断面図で、第3図X及び第4図Xは成形完了後の
構造を、第3図Y及び第4図Yは製品の構造を示
す縦断面図である。 A……外部金物、B……内部金物、11……第
1管状部材、11−3……壁部、11−4……外
周金具部、11−5……接続部(雌ねじ)、11
−6……ねじ、12……第2管状部材、12−3
……締付け部、12−4……ねじ、13……第3
管状部材、13−2……接続部(雌ねじ)、13
−4……筒体下部、13−6……外周環、14,
14−1〜14−9……絶縁物、15,15−1
〜15−7……空間部。なお図中、同一符合は同
一もしくは相当部分を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 相反する端部にそれぞれ管を接続する接続部
    が形成された外部金物及び内部金物と、内外部金
    物間に介在する絶縁物とから構成される絶縁管継
    手において、上記外部金物には、その上記接続部
    の反対側端部を構成する外周金具部の端部に接続
    して内径側に突出すると共にその上記接続部側に
    少なくとも端面を有する締付け部が形成され、上
    記内部金物には、その上記接続部の反対側端部を
    構成する筒体下部の端部に接続して外径側に突出
    し上記突出した先端が上記締付け部の上記接続部
    側端面と所定の空間を介して軸方向に対向するよ
    うに上記接続部側に反転して向いて形成され且つ
    上記筒体下部との間に所定の空間を有して設けら
    れた輪状の外周環が設けられ、上記外部金物と上
    記内部金物との間の全面には、上記2箇所の空間
    と共にガラス質又はマイカの粉末からなるマイカ
    塑造体の絶縁物が充填され、且つ、内部金物の上
    記接続部外周及び上記外部金物の内周面であつて
    上記外部金物の接続部と上記内部金物との間に上
    記と同質の絶縁物が設けられており、上記外部金
    物及び内部金物の熱膨張率がガラス・マイカ塑造
    体の原料ガラスの転位温度以下における熱膨張率
    よりも大きな熱膨張率を有していることを特徴と
    する絶縁管継手。 2 外部金物が、外周金具部の接続部側に隣接す
    る壁部と、締付け部との間の所望の位置において
    分割され且つ上記分割部がねじにより結合可能に
    構成されている特許請求の範囲第1項記載の絶縁
    管継手。 3 壁部と締付け部との間の所望の位置において
    分割された分割部が、気密的に接合封止されてい
    る特許請求の範囲第2項記載の絶縁管継手。 4 外部金物及び内部金物の管を接続する接続部
    が、雌ねじである特許請求の範囲第1項ないし第
    3項のいずれかに記載の絶縁管継手。 5 外部金物、内部金物、及び、上記外部金物の
    内周面であつて上記外部金物の接続部と上記内部
    金物との間の絶縁物のそれぞれの内径が、いずれ
    も同一径に形成されている特許請求の範囲第1項
    ないし第4項のいずれかに記載の絶縁管継手。 6 外部金物及び内部金物が、相互に等しい熱膨
    張率を有する材料から成る特許請求の範囲第1項
    ないし第5項のいずれかに記載の絶縁管継手。
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