JPS6249080B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は一般家庭において使用するアイロン装
置に関するものである。

従来例の構成とその問題点 従来、この種のアイロン装置においては、第１
図に示すように、ヒーター１を内蔵するベース２
と把手３を有するアイロン本体と、アイロン置台
５と、このアイロン置台５に設置したアイロン本
体４を包囲する着脱自在なケースカバー６とを備
え、さらに前記アイロン本体４のヒーター１回路
に電気を供給するコード７はプラグ８まで一体に
構成され、中程の部分がアイロン置台内部９を経
由したものが一般的であつた。しかし、この構成
では作業者がアイロン掛けを終えた後、アイロン
装置を片付ける際に、コード７のプラグ８を電源
から抜き忘れたままアイロン本体４をアイロン置
台５に設置し、さらにケースカバー６をかぶせた
場合、アイロン本体４のヒーター１回路は通電状
態にあり、このまま長時間放置すると、アイロン
装置を焼損させたり、場合によつては火災等の原
因となる恐れを有していた。

発明の目的 本発明はこのような従来の問題を解消し、安全
性の向上をはかつたアイロン装置を提供するもの
である。

発明の構成 本発明のアイロン装置は、アイロン本体と、こ
のアイロン本体を載置するアイロン置台と、前記
アイロン本体を包囲してアイロン置台の上面側に
装着自在なケースカバーと、前記アイロン置台に
設けたスイツチとを備え、前記アイロン置台にケ
ースカバーを取り付けることによりスイツチを作
動させて、前記アイロン本体のヒーター回路が切
断するようにしたことによりアイロン装置を片付
ける場合、ケースカバーをかぶせればアイロン本
体のヒーター回路は切断され、電源コードを電源
から抜き忘れても火災等の危険性のない、安全な
アイロン装置を提供するものである。

実施例の説明 以下、添付図面に基づいて本発明の一実施例に
ついて説明する。第２図〜第４図において１０は
アイロン本体で、ヒーター１１を有するベース１
２と把手１３により構成されている。１４はアイ
ロン置台で上方に前記アイロン本体１０を載置す
る載置面１５を有している。１６はプラグ１７を
有する電源コード、１８は前記ヒーター１１と電
気的に接続したコードである。そして前記したア
イロン置台１４の内部空間１９内にはプツシユ式
のスイツチ２０が設けてあり、このスイツチ２０
と連係する押ボタン２１を前記アイロン置台１４
側面壁２２の透孔２３を通して側面壁２２より突
設している。２４は前記アイロン置台１４に設置
したアイロン本体１０を包囲する着脱自在なケー
スカバーで、前記アイロン置台１４の側面壁２２
にわずかな間隙をおいてかぶせることができる。
また、前記スイツチ２０は、前記ヒーター１１に
接続したコード１８および前記電源コード１６と
電気的に接続されており、第３図に示したよう
に、前記ケースカバー２４がかぶせられていない
場合は、コード１８と電源コード１６は導通状態
にあり、プラグ１７が電源と接続されていればヒ
ーター１１回路は通電状態となる。ここで、ケー
スカバー２４を矢印Ａ方向にかぶせると、前記押
ボタン２１が、ケースカバー２４により矢印Ｂ方
向に押圧され、電源コード１６とコード１８は電
気的に切断され、プラグ１７が電源と接続されて
いてもヒーター１１回路は通電されない。

上記構成においては、アイロン掛けを終えた
後、アイロン装置を片付ける際に、作業者が不用
意に電源コード１６のプラグ１７を電源から抜き
忘れたままケースカバー２４をかぶせた場合で
も、ケースカバー２４により押ボタン２１を介し
てスイツチ２０が作動して、ヒーター１１回路は
通電されなくなる。したがつてアイロン装置は収
納状態では常にアイロン本体１０のヒーター１１
回路は通電されていないことになり、作業者の電
源切り忘れに伴なうアイロン装置自身の焼損や、
これに起因する火災も防ぐことができるという、
安全面での効果がある。

なお、上記実施例では、アイロン置台の側面内
側に設けたプツシユ式のスイツチと連係した押ボ
タンを、ケースカバーをかぶせることによつて作
動させたが、スイツチの位置はアイロン置台のど
こにあつてもよく、さらにスイツチもプツシユ式
のものでなくてもよく、要はケースカバーをアイ
ロン置台にかぶせる動作によつてスイツチを作動
させてヒーター回路を電気的に切断するものであ
ればよい。

発明の効果 上記実施例からあきらかなように、本発明のア
イロン装置は、とくにアイロン置台に設けたスイ
ツチをケースカバーにかぶせることにより動作さ
せる構造としたことにより、作業者の不注意によ
る電源切り忘れがあつても、ケースカバーをかぶ
せて収納すれば確実にヒーター回路が切断される
ものであり、安全性の向上をはかることができる
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のアイロン装置を示す断面図、第
２図は本発明の一実施例を示すアイロン装置の断
面図、第３図は同要部拡大図、第４図は同ケース
カバー取り付け時の要部拡大図である。 １０……アイロン本体、１４……アイロン置
台、１８……コード、２０……スイツチ、２４…
…ケースカバー。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ アイロン本体と、このアイロン本体を載置す
   るアイロン置台と、前記アイロン本体を包囲して
   アイロン置台の上面側に装着自在なケースカバー
   と、前記アイロン置台に設けられたスイツチとを
   備え、前記アイロン置台にケースカバーを取り付
   けることによりスイツチを作動させて、前記アイ
   ロン本体のヒーター回路を切断するアイロン装
   置。