JPS624897A - 電着装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電着装置に係り、特に海中に設けた陰極体表面
に海水中に溶存しているマグネシウムイオンやカルシウ
ムイオンを化合物として析出させるようにした電着装置
に関する。

〔従来技術〕

海水中にはカルシウムイオンが４００ｐｐｍ、マグネシ
ウムイオンが１２００　ｐｐｍ程度解離しており、これ
らのイオンをＭｇ（ＯＨｔ）、Ｃａ　ＣＯＨとして陰極
体表面に析出させる技術が知られている。

この種の従来の電着手段は、第２図に示されるように、
海水中に陽極２と陰極４とを対設し、両電極を直流電源
６に接続して通電し、陰極４の表面にＣａ　ＣＯｎを主
成分とする電着物８を形成する構造となっている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

従来の技術では、陰極４が平板状の形状のものである場
合には問題はないが、第２図に示されるような凹凸のは
げしい形状のもの、あるいはさらに複雑な形状のもので
ある場合には陰極４の陽極２に対向する側の面にしか電
着物８が形成されない。このため陰極４にまんべんに電
着物８を形成するため罠はさらＫいっそうの長時間の通
電を必要としていた。このように従来の技術では陰極４
の形状によっては電着物８を形成できない個所があり、
まんべんに電着物を形成するには通電期間が長くなると
いう問題点があった０ 本発明は前記従来技術の問題点に鑑みてなされたもので
、その目的は短期間のうちに陰極の表面忙電着物をまん
べんに形成することのできる電着装置を提供することに
ある。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明忙係る電着装置は、電源に接続された陽極体と陰
極体とを海中に対設し、通電させることにより陰極体表
面に炭酸カルシウムを主成分とする電着物を付着させる
電着装置において、−個の陰極体に対しそれぞれ独立し
た電源に接続された複数の陽極体をそれぞれ対向配置し
たことを特徴とするものである。

〔作　用〕

本発明は前述のごとく構成されているので、陰極体の陽
極体と対向する部位がふえ、それだけ電着物の形成され
る領域が広がって陰極体表面にまんべんなく電着物が形
成され、その結果、短時間で施工ができる。

〔実施例〕 次に本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図は本発明の一実施例を示す全体構成図である。こ
の図において、海水中（図では海底７）に凸形形状の鋼
製構造躯体である陰極体１４が配置されており、陰極体
凸部１４人の側面１４Ｂに対向して陽極体１２Ａ、１２
Ｂがそれぞれ配置されている。陽極体１２Ａ、１２Ｂと
陰極体１４とは洋上に設けたそれぞれ独立した直流電源
１６人。

１６Ｂに接続ケーブル３を介してそれぞれ接続されてお
り、通電状態とされることにより陰極体１４の表面圧電
着物１８が形成されるようになっている。陰極体１４の
第１図左半分側は陽極体１２Ａと、陰極体１４の第１図
右側半分は陽極体１２Ｂとの間でそれぞれ電着作用が営
まれ、これによって陰極体１４の表面にまんべんな（電
着物１８が形成されることになる。なお陰極体１４に生
じる陰極側電流密度は０．１〜Ｑ、　５　ｍＡ／、、ｉ
とすることが望ましく、これによってＣａＣ０１を主成
分とする硬質電着物の被覆を形成することができる。

なお第１図において符号７は海面を示している。

〔発明の効果〕

以上の説明から明らかなように、本発明によれば通電期
間を短かくして陰極体１４の表面にまんべんに電着物を
形成することかできろ。その結果陰極体１４の防食効果
が優れたものとなり、また陰極体１４を藻礁として利用
しようとする場合には、まんべんに電着物を短期間のう
ちに形成できるので、藻礁としての早期の利用が可能と
なり、工期の短縮化が図れる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例の全体構成図、第２図は従来の
電着装置の全体構成図である。 １２Ａ、１２Ｂ・・・陽極体、１４・・・陰極体、１６
人、１６Ｂ・・・直流電源、１８・・・電着物。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）電源に接続された陽極体と陰極体とを海中に対設
   し、通電させることにより陰極体表面に炭酸カルシウム
   を主成分とする電着物を付着させる電着装置において、
   １個の陰極体に対しそれぞれ独立した電源に接続された
   複数の陽極体をそれぞれ対向配置したことを特徴とする
   電着装置。