JPS6247161Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は温水ボイラー、瞬間湯沸等への入水
を確認する信号装置として用いるフロースイツチ
が外気温の低下による水の凍結により作動不能に
なることを防止するため、スイツチ本体下方に、
正常の流路から分岐し、凍結防止弁又は水抜弁等
を介挿するバイパス流路を備えたフロースイツチ
に関するものである。

以下図示実施例に基づき本考案を説明する。第
１図はフロースイツチの一実施例の断面図を示し
たもので、弁本体１の流入口Ａと流出口Ｂを連通
する弁本体内の弁孔Ｃには、弁孔Ｃを開閉する弁
体２が設けられ、該弁体２は頭部に中空円板状の
マグネツト片４をカバー３で抱持し、弁本体１の
頭部に固着する当板７から弁本体内に垂下するガ
イド軸６に沿つて上下動自在に設けられている。
当板上方には下蓋体８が弁本体に嵌着して当板７
を弁本体との間に挾着しており、下蓋体８は中央
部を突出した断面凸字状に形成され、突出部の上
面から盲孔８ａが穿たれ盲孔８ａ内にはリードス
イツチ１３とリードスイツチに接続する信号回路
のリード線１４が収められている。下蓋体８の上
面には下蓋体８に嵌合する凹字状の上蓋体９が積
重されており、弁体２の下方の弁本体流入口側に
は後述するバイパス流路１１の接手１０が設けら
れているが、平常の場合はバイパス流路は閉止さ
れた状態となつている。

上記の構成により流入口Ａより弁本体内に流入
した水は弁体２の底面に作用し、その動圧力で弁
体２を浮上させ、弁孔Ｃを開き弁体２はガイド軸
６に沿つて上方へ移動し、マグネツト片４がリー
ドスイツチ１３に近接して所定位置で接点を閉
じ、信号回路を閉成させ、入水状態を示すもので
ある。

本考案は上記の如きフロースイツチの接手１０
にバイパス流路１１を接続したもので、第２図は
その実施例を示し、この例に於てはバイパス流路
の先端に低温作動弁１２を装着したものである。
低温作動弁１２は、例えば弁体内の感温物質（例
ワツクス、シリコンゴム等）の温度による体積変
化を利用して水の凍結温度附近に於て弁を開放す
る如く設定したものである。

このようにすると、外気温度が水の凍結温度０
℃附近に低下すると弁１２が開き小量の水、例え
ば500c.c.／分程度が低温作動弁１２から排出さ
れ、フロースイツチの弁体２に接する水を流動さ
せ、凍結することを防止する。又低温作動弁には
温度にかゝわらず強制的に開放できる機構を有す
るものである。

第３図は他の実施例を示し、流量調整弁１５
（例０〜1500c.c.／分）と水抜弁１６を用いたもの
で、流量調整弁１５で流量を調節して水抜弁から
排出し凍結を防止するものである。上記例に於て
は、たとえフロースイツチ弁体の凍結があつて
も、バイパス流路１１に温度の高い（５゜〜６
℃）の市水を流すことにより凍結を解除し迅速に
正常作動に復帰でき、実験ではバイパス流路を設
けない場合に比し、約1/8程度の時間で正常に復
帰することが確認されている。

以上説明のように本考案はフロースイツチの弁
本体内に於てフロースイツチの駆動弁体に接した
流入口側の水の下流側に接続するバイパス流路と
バイパス流路に装着する排水手段とを設けたもの
で、外気温が低下しフロースイツチの駆動弁体が
作動不能になることを防止し、又たとえ凍結した
場合でも市水を弁本体内に流入して凍結を速やか
に解除できる効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はフロースイツチ一例の断面図を示し、
第２図は本考案実施例の断面図、第３図は他の実
施例の断面図を示したものである。 １……弁本体、２……弁体、３……カバー、４
……マグネツト片、６……ガイド軸、７……当
板、８……下蓋体、９……上蓋体、１０……バイ
アス流路接手、１１……バイアス流路、１２……
低温作動弁、１３……リードスイツチ、１４……
リード線、１５……流量調整弁、１６……水抜
弁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 弁本体内の流入口側の水の動圧で、駆動弁体を
   移動させて弁孔を開放し、弁孔の開放による入水
   状態の信号を発するフロースイツチに於て、フロ
   ースイツチの駆動弁体に接した流入口側の水の下
   流側に弁本体内と接続するバイパス流路と、バイ
   パス流路に装着する排水手段とを設けた凍結防止
   用バイパス流路付フロースイツチ。