JPS6244977A - 高周波加熱装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 この発明は装置本体の前面に配設された開閉扉の上側ま
たは下側に操作部が配設された縦形の高周波加熱装置の
改良に関する。

〔発明の技術的背麟とその問題点〕

一般に、例えば電子レンジ等の高周波加熱装置として装
置本体の前面に配設された開閉扉の上側または下側に操
作部が配設された縦形のものが開発されている。この場
合、装置本体の内部に配設された加熱室の上方または下
方に機械室が形成され、この機械室にマグネトロン（高
周波発振器）および高圧トランスがそれぞれ配設される
とともに、これらのマグネトロンおよび高圧トランスを
冷却する冷却ファンが装着されている。そして、マグネ
トロンの動作時には冷却ファンが回転駆動され、この冷
却ファンの駆動にともない装置本体の外部から機械室内
に外気が吸入されるとともに、冷却ファンからの冷却風
がマグネトロンおよび高圧トランスにそれぞれ吹付けら
れてマグネトロンおよび高圧トランス等の各電気部品が
冷却されるようになっている。

ところで、この種のものにあっては機械室は高さ寸法に
制限があるとともに、各冷却ファンのファン径は機械室
の高さに応じて制限されるので、機械室の高さ寸法より
もファン径が大きい大形の冷却ファンを使用することが
できず、冷却効果の向上を図るうえで問題があった。さ
らに、機械室の限られた内部スペースにマグネトロンと
高圧トランスとを近接状態で配置することは困雌である
ので、これらのマグネトロンと高圧トランスとはそれぞ
れ離れた位置に配置されている。そのため、１個の冷却
ファンでは高温状態に発熱するマグネトロンと高圧トラ
ンスとを効果的に冷却することができないので、機械室
内に一対の冷却ファンを設け、マグネトロンと高圧トラ
ンスとをそれぞれ別個の冷部ファンによって冷却するよ
うにしていた。この場合、高圧トランスを冷却する冷却
ファンおよびマグネトロンを冷却する冷却ファンをそれ
ぞれ別のモータによって駆動することが考えられるが、
この場合には２個のモータが必要になるので、コスト高
になる問題がある。

そこで、高圧トランス冷却用の冷却ファンまたはマグネ
トロン冷却用の冷却ファンのうちの何れか一方の冷却フ
ァンをモータの回転軸に直接連結し、他方の冷却ファン
をこのモータの回転軸と平行に配置されて回転自在に軸
支されたファン回転軸に連結するとともに、モータの回
転軸に第１のプーリ、ファン回転軸に第２のブーりをそ
れぞれ取着し、これらの第１のプーリと第２のプーリと
の間に張設されたベルトを介してモータの回転力を第２
のブーり側の冷却ファンに伝達することにより単一のモ
ータによって高圧トランス冷却用の冷却ファンおよびマ
グネトロン冷却用の冷却ファンを同時に回転駆動してコ
スト低下を図ることが考えられる。しかしながら、この
場合には例えばゴミや油等の付着によりベルトと第１．
第２の各ブーりとの間のスリップが増大し、ベルトを介
してモータの回転力が伝達される第２のプーリ側の冷却
ファンの回転数が低下するおそれがあるので、第２のプ
ーリ側の冷却ファンによって冷却される電気部品の冷却
不足が生じるおそれがあった。そのため、マグネトロン
の出力不足が生じるおそれがあったので、加熱室内の加
熱不足が発生するおそれがあった。さらに、モータによ
って直接回転駆動される第１のプーリ側の冷却ファンの
回転数とベルトを介してモータの回転力が伝達される第
２のプーリ側の冷却ファンの回転数とに差が生じるので
、機械室内の各電気部品の冷却効果を均一化することが
できず、振動や騒音の低下を図るうえで問題があった。

〔発明の目的〕

この発明は高周波発振器の出力不足を防止することがで
き、加熱室内の加熱不足を防止することができるととも
に、機械室内の各電気部品の冷却効果を均一化すること
ができ、振動や騒音の低下を１図ることができる安価な
高周波加熱装置を提供することを目的とするものである
。

〔発明の概要〕

この発明は装置本体の内部に配設された加熱室の上方ま
たは下方に機械室が形成され、この機械室に高周波発振
器および高圧トランスがそれぞれ配設されるとともに、
これらの高周波発振器および高圧トランスをそれぞれ冷
却する一対の冷却ファンが装着された高周波加熱装置に
おいて、前記高圧トランスを冷却する第１の冷却ファン
をモータの回転軸に直接連結し、前記高周波発振器を冷
却する第２の冷却ファンを前記モータの回転軸と平行に
配置されたファン回転軸に連結するとともに、前記モー
タの回転軸に取着された第１のプーリと前記ファン回転
軸に取着された第２のプーリとの間に前記モータの回転
力を前記第２の冷却ファンに伝達するベルトを張設し、
かつ前記第２のプーリのプーリ径を１とした場合に前記
第１のプーリのブーり径を１．０５〜１．１０に設定し
たことを特徴とするものである。

（発明の実施例） 以下、この発明の一実施例を図面を参照して説明する。

第１図は例えば電子レンジ等の高周波加熱装置の外観を
示すもので、１は装置本体である。

この装置本体１の前面には開閉扉２が配設されていると
ともに、この開閉扉２の下方に操作パネル３が配設され
ている。

また、装置本体１の内部には第２図に示すように加熱室
４が配設されている。この加熱室４の内部には上部に上
ヒータ５．下部に下ヒータ６がそれぞれ配設されている
。

さらに、加熱室４の下方、すなわち加熱室４の底板４ａ
と装置本体１の底板１ａとの間の空間には機械室７が形
成されている。この機械室７の内部には第３図および第
４図に示すようにマグネトロン（高周波発振器）８．高
圧トランス９および一対のく第１．第２の）冷却ファン
１０．１１等の各電気部品が装着されている。この場合
、マグネトロン８は機械ｖ７の前後方向略中央部位で、
かつ第３図および第４図中で機械室７を形成する装置本
体１の左側板１ｂの近傍部位に配設されている。さらに
、高圧トランス９は機械室７の前後方向略中央部位で、
かつ第３図および第４図中で機械室７を形成する装置本
体１の右側板１Ｇの近傍部位に配設されている。また、
マグネトロン８は加熱室４の左側板４ｂに取付けられた
導波管１２の下端部に取付けられている。そして、マグ
ネトロン８から出力された高周波は導波管１２を介して
上方向に導かれ、加熱室４の左側板４ｂに形成された高
周波導入用の励振口から加熱室４内に導入されるように
なっている。

また、第１の冷却ファン１０は高圧トランス９の後方に
離間対向状態で配置されているとともに、第２の冷却フ
ァン１１はマグネトロン８の後方に離間対向状態で配置
されている。さらに、第１の冷却ファン１０はファンモ
ータ１３の回転軸１３ａに直接連結されている。このフ
ァンモータ１３は加熱室支持部材１４に取付けられたフ
ァンモータ取付は板１５に取付けられている。また、第
２の冷却ファン１１はファン回転軸１６に取着されてい
る。このファン回転軸１６は加熱室支持部材１４および
この加熱室支持部材１４に取付けられた回転軸取付は板
１７にそれぞれ装着された軸受１８ａ、１８ｂによって
回転自在に軸支されている。さらに、ファンモータ１３
の回転軸１３ａには第１のプーリ１９が嵌着されている
とともに、ファン回転輪１６には第２のプーリ２０がｖ
ｌ、Ｗされている。そして、これらの第１のプーリ１９
と第２のプーリ２０との間には無端状のベルト２１が張
設されており、ファンモータ１３の駆動にともない第１
の冷却ファン１０が直接回転駆動されるとともに、この
ファンモータ１３の駆動力がベルト２１を介してファン
回転軸１６に伝達されて第２の冷却ファン１１が回転駆
動されるようになっており、第１．第２の両冷却ファン
１０．１１は冷却風の吹出し方向が互いに略平行となる
ようにそれぞれ設置されている。また、ベルト２１は例
えばシリコーン材等の弾性材料によって形成されている
とともに、第１のプーリ１９および第２のプーリ２０は
例えばポリアミドやポリアセタール等の合成樹脂材料に
よって形成されている。さらに、第２のプーリ２０のプ
ーリ径を１とした場合には第１のプーリ１９のブーり径
は１．０５〜１．１０に設定されている。

さらに、装置本体１の後板１ｄにはルーバー状の通気口
２２が形成されているとともに、装置本体１の底板１ａ
には第１．第２の冷却ファン１０゜１１よりも前側にル
ーバー状の通気口２３が形成されている。また、加熱室
４の左側板４ｂには高周波導入用の励振口よりも前側に
空気導入用のパンチング孔２４が形成されている。そし
て、第１゜第２の冷却ファン１０．１１の駆動にともな
い装置本体１の後板１ｄの通気口２２を介して外気が機
械室７の内部に吸入されるように゛なっているとともに
、第１の冷却ファン１０から吹出された冷ｆ；ＩＩＩ！
ｌが高圧トランス９に、また第２の冷却ファン１１から
吹出された冷却風がマグネトロン８にそれぞれ吹付けら
れるようになっている。さらに、高圧トランス９を冷却
した冷却風は高圧トランス９の前方の通気口２３から外
部に排出されるようになっている。また、マグネトロン
８を冷却した冷却風は一部が加熱室４の左側板４ｂに冶
゛つて上方に流れ、加熱ｖ４の左側板４ｂのパンチング
孔２４から加熱室４の内部に導入されて加熱室４内の換
気に利用されるとともに、残りは前方の通気口２３から
外部に排出されるようになっている。

なお、加熱室４内には第４図に示すように回転皿２５が
装着されている。この回転皿２５は加熱室４の底板４ａ
の略中央部位に回転自在に軸支された回転盤２６に取付
けられている。さらに、この回転盤２６は駆動モータ２
７に連結されている。

そして、この駆動モータ２７によって回転盤２６を介し
て回転［［１１２５が回転駆動されるようになっている
。

そこで、上記構成のものにあってはファンモータ１３の
駆動力がベルト２１を介して伝達されて回転駆動される
第２のプーリ２０のプーリ径を１゜ファンモータ１３に
よって直接回転駆動される第１のプーリ１９のブーり径
を１．０５〜１．１０にそれぞれ設定したので、ベルト
２１と第１．第２のプーリ１９．２０との間にスリップ
がないと仮定すると次の式（１）が成立つ。

Ｎ−（１，０５〜１．１０）　×ｎ・・・・−（１）な
お、Ｎ−第２の冷却ファン１１の回転数（ｒｐｍ）　、
ｎ＝第１の冷却ファン１０の回転数（ｒｏｍ）である。

また、第１の冷却ファン１０の形状と第２の冷却ファン
１１の形状とが同一の場合には実験的に高圧トランス９
側の第１の冷却ファン１０の回転数およびマグネトロン
８側の第２の冷却ファン１１の回転数がそれぞれ２５０
０ｒｐｍ以上でないと冷却性能を良好な状態で保持する
ことができないことは確められているが、２５００ｒｐ
ｍを大幅に上回る場合には第１．第２の冷却ファン１０
．１１の回転時の風切り音が大きくなり、騒音が増大す
るので、第１．第２の冷却ファン１０．１１の回転数は
２５００〜２８０Ｏｒｐｍの範囲内程度が適当であると
されている。そこで、ｎ−２６００（ｒＤｍ）に設定す
るとＮ−２，７３０〜２．８６０となる。一方、ベルト
２１と第１．第２のプーリ１９．２０との間のスリップ
は通常５％程度であり、ゴミや油等の付着によって５〜
１０％程度になることが実験によって確められている。

そのため、上記（１）式をベルト２１と第１．第２のプ
ーリ１９．２０との間のスリップを考慮して修正すると
次の（２）式が導かれる。

したがって、ファンモータ１３の回転力がベルト２１を
介して伝達される第２のプーリ２０側の第２の冷却ファ
ン１１の回転数（Ｎ）とファンモータ１３０回転力が直
接伝達される第１の冷却ファン１０の回転数（ｎ）とを
略等しくすることができるので、例えばゴミや油等の付
着によりベルト２１と第１．第２の各プーリ１９．２０
との間でスリップが生じた場合であってもベルト２１を
介してファンモータ１３の回転力が伝達される第２のプ
ーリ２０側の第２の冷却ファン１１の回転数が第１の冷
却ファン１０の回転数よりも低下することを防止するこ
とができる。そのため、第２の冷却ファン１１によって
冷却されるマグネトロン８の冷却不足を防止することが
できるので、マグネトロン８の出力不足が生じ、加熱室
４内の加熱不足が発生することを防止することができる
。

さらに、第１の冷却ファン１０の回転数と第２の冷却フ
ァン１１の回転数とに差が生じることを防止することが
できるので、機械室７内のマグネトロン８および高圧ト
ランス９等の各電気部品の冷部効果を均一化することが
でき、振動や騒音の低下を図ることができる。また、単
一のファンモータ１３によって第１．第２の冷却ファン
１０．１１を同時に回転駆動することができるので、高
圧トランス９を冷却する冷却ファンおよびマグネトロン
８を冷却する冷却ファンをそれぞれ別のモータによって
駆動する場合に比べてコスト低下を図ることができる。

さらに、高圧トランス９を冷却する第１の冷却ファン１
０をファンモータ１３の回転軸１３ａに直接連結し、フ
ァンモータ１３によって第１の冷却ファン１０を直接回
転駆動するとともに、マグネトロン８を冷却する第２の
冷却ファン１１をファンモータ１３の回転軸１３ａと平
行に配置されたファン回転輪１６に連結し、ファンモー
タ１３の回転軸１３ａに取着された第１のプーリ１９と
ファン回転軸１６に取着された第２のプーリ２０との間
に張設されたベルト２１を介してファンモータ１３の駆
動力をファン回転輪１６に伝達して第２の冷却ファン１
１を回転駆動するようにしたので、例えばベルト２１が
切れた異常時には第２の冷却ファン１１側の回転を停止
させることができる。そのため、第２の冷却ファン１１
の回転停止によってマグネトロン８の温度を急激に上昇
させてサーマルスイッチを動作させ、このサーマルスイ
ッチによって電気回路を遮断させて機械室７内全体の温
度上昇を防止することができる。

なお、この発明は上記実施例に限定されるものではない
。例えば、上記実施例では装置本体１の内部に配設され
た加熱室４の下方に機械室７が形成されたものを示した
が、加熱室４の上方に機械室７を形成する構成にしても
よい。さらに、その他この発明の要旨を逸脱しない範囲
で種々変形実施できることは勿論である。

〔発明の効果〕

この発明によれば高圧トランスを冷却する第１の冷却フ
ァンをモータの回転軸に直接連結し、高周波発振器を冷
却する第２の冷却ファンをモータの回転軸と平行に配置
されたファン回転軸に連結するとともに、モータの回転
軸に取着された第１のブーりとファン回転軸に取着され
た第２のプーリとの間にモータの回転力を第２の冷却フ
ァンに伝達するベルトを張設し、かつ第２のプーリのブ
ーり径を１とした場合に第１のプーリのプーリ径を１゜
０５〜１．１０に設定したので、高周波発振器の出力不
足を防止することができ、加熱室内の加熱不足を防止す
ることができるとともに、機械室内の各電気部品の冷却
効果を均一化することができ、振動や騒音の低下を図る
ことができ、加えてコスト低下を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の一実施例を示すもので、第１図は電子
レンジの外観を示す正面図、第２図は第１図の■−■線
断面図、第３図は第１図の■−■轢断面図、第４図は第
３図のＴＶ　−ＩＶ線断面図である。 １・・・装置本体、４・・・加熱室、７・・・機械室、
８・・・マグネトロン（高周波発振器）、９・・・高圧
トランス、１０・・・第１の冷却ファン、１１・・・第
２の冷却ファン、１３・・・ファンモータ、１３ａ・・
・回転軸、１６・・・ファン回転軸、１９・・・第１の
プーリ、２０・・・第２のプーリ、２１・・・ベルト。 出願人代理人　弁理士　鈴江武彦 １コ 第３図 ｂ １２２６２５２７４ａ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 装置本体の内部に配設された加熱室の上方または下方に
   機械室が形成され、この機械室に高周波発振器および高
   圧トランスがそれぞれ配設されるとともに、これらの高
   周波発振器および高圧トランスをそれぞれ冷却する一対
   の冷却ファンが装着された高周波加熱装置において、前
   記高圧トランスを冷却する第１の冷却ファンをモータの
   回転軸に直接連結し、前記高周波発振器を冷却する第２
   の冷却ファンを前記モータの回転軸と平行に配置された
   ファン回転軸に連結するとともに、前記モータの回転軸
   に取着された第１のプーリと前記ファン回転軸に取着さ
   れた第２のプーリとの間に前記モータの回転力を前記第
   ２の冷却ファンに伝達するベルトを張設し、かつ前記第
   ２のプーリのプーリ径を１とした場合に前記第１のプー
   リのプーリ径を１．０５〜１．１０に設定したことを特
   徴とする高周波加熱装置。