JPS624422Y2 - - Google Patents

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JPS624422Y2
JPS624422Y2 JP13614483U JP13614483U JPS624422Y2 JP S624422 Y2 JPS624422 Y2 JP S624422Y2 JP 13614483 U JP13614483 U JP 13614483U JP 13614483 U JP13614483 U JP 13614483U JP S624422 Y2 JPS624422 Y2 JP S624422Y2
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JP
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blade
cutting
reinforced plastic
chips
fiber
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JP13614483U
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JPS6045616U (ja
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  • Polishing Bodies And Polishing Tools (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ガラスせんいや炭素せんいなどで強
化された合成樹脂材料(以下単にせんい強化プラ
スチツク材料と称す)の切断に使用するセグメン
ト型ブレードに関する。
より具体的には、本考案はせんい強化プラスチ
ツク材料の切断時に、強化の目的で混入されてい
るせんい材料の切断された端末部が切断面から突
出してヒゲ状に残る現象、いわゆる「毛羽立ち」
を、切断を行なつたセグメント形チツプ(以下単
にチツプと称す)の回転方向後方に、鋭利な刃先
を有する小刃物を配設することによつて同時に除
去する機能を備えたセグメント型ブレードに関す
るものである。
コンクリート製品や花崗岩などの建設材料を切
断する場合、これらの材料は通常小粒子が多数集
合して構成されているので、ダイヤモンド砥粒な
どを使用した切断ブレードによる切断の進行に伴
なつて、これらの材料を構成する岩石や鉱物質の
小粒子は次々に切除され、あるいは脱落して、母
体部から離れ、全体としてはほぼ平滑な切断面を
呈するようになる。
しかし、せんい強化プラスチツク材料を従来の
セグメント型ブレードを用いて切断する場合に
は、母体を構成する材料とは異質で、しかも細長
い強化用せんいが母体内に組み込まれているの
で、切断面は通常の被切断材料の場合とは全く異
なつた様相になり、切断ブレードのダイヤモンド
砥粒群に切断されて残つたせんいの端末が、切り
口(切断面)より、僅か外方に突出し、丁度頬や
あごひげが伸びたようになつて「毛羽立ち」と称
する状態になり、製品の外観を低下させることに
なる。
セグメント型ブレードを用いて被加工材料を切
断する場合の切断の機構は、チツプの表面から外
方に突出している砥粒の露頭、ダイヤモンド砥粒
の場合にはピラミツド状の角錐の上部の頂点や鋭
い稜によつて、被切断材料の表面を削り取る作業
の累積したものである。
従つて、せんい強化プラスチツク材料を切断す
る場合でも、材料の母体であるプラスチツク材の
部分は、切断と構成粒子の脱落との反復によつ
て、全体としては一応平滑な平面になる。しかし
ながら、材料の内部に組み込まれている強化せん
いは、引張強さは高くても、何分にも直径の小さ
な、可撓性のある細いせんいとして成形されてい
るので、相互間に多くの隙間のある砥粒群の露頭
をもつて擦り、削るだけでは、均一に切断される
ことはなく、或る程度引き延ばされた後引ちぎら
れるようにして切り離される。従つて、せんい強
化プラスチツク材料の切断面には、このようにし
て切断された強化せんいの残りの端末が不規則な
長さで残り、その結果切り口面はいわゆる「毛羽
立ち」の状態を呈することになる。このような
「毛羽立ち」は、建設業などの部門では、従来は
さほど問題とされず検収されていたが、精密機
械、器具や電子機器などの分野では、せんい強化
プラスチツク材料に対しても切断面を、強化せん
いをも含め同一平滑面として仕上げることが要求
され、そのような要求は逐次他の分野にも波及す
るようになつた。
すでに述べたように、このようにして発生する
「毛羽立ち」は、砥粒が僅かな寸法ながらチツプ
表面から突出し、かつ相互間に隙間が不可避な多
数の砥粒の群から成るブレードによつたのでは、
砥粒の粒度を極力小さくしたりしても、発生を解
消することは不可能であつて、このためにはせん
いの長手方向に対して横断する方向に、せんいの
直径に比較してある程度長い巾があり、刃先の鋭
い刃物を用いて、かみそりによつてひげを剃り落
すようにして、毛羽立つたせんいの端末を剃いで
切除する必要があつた。
今日迄に行なわれている方法としては、先づダ
イヤモンド砥粒などが結合されたセグメント形チ
ツプによつて切断を行ない、次に第2工程として
鋭い刃先にされた刃物についた別のブレードや工
具を使用して、前工程で発生した強化せんいの毛
羽立ちを切断面と同一面になるように剃ぎ落す方
法を採用していて、生産性が低かつた。
本考案は、切断と毛羽立ち剃ぎ落しの2種の工
具により2工程を必要としていた従来の方法の代
りに、1種類のブレードを使用しブレードが1回
転する間に、切断と、「毛羽立ち」になつている
強化せんいの突出した端末とを、被切断材料の切
り口と同一平面まで剃ぎ落す作業を行なうように
して、1工程で、表面が平滑で外観の良好な切り
口に切断することの可能なせんい強化プラスチツ
ク材料切断用の専用ブレードを提供することを目
的とするものである。
この目的を達成するための切断用ブレードとし
て、本考案者はセグメント型ブレードに着目し、
このセグメント型ブレードの各セグメンドを区分
する隙間を利用し、それらの隙間を半径方向内方
に延長して、基体外周縁部内にスリツト延長部を
形成し、これらのスリツト延長部内に剃ぎ落し用
小刃物を配設することによつて解決したものであ
る。
以下、本考案によるせんい強化プラスチツク材
料切断用ブレードの構造を添付の図面を参照して
説明する。
第1図は本考案の切断用ブレードの正面図、第
2図は第1図の部分拡大正面図、第3図は第2図
の平面図である。第1図に於いて、1はブレード
基体をなす鋼製円板であつて、その外周部には、
各セグメントを成すチツプ2,2′,2″……と同
数のスリツト延長部3′が、相隣るチツプ2,
2′,2″……の間のスリツト3の半径方向内方延
長上にあるように配設されている。7は軸孔を、
またAはブレードの回転方向を示す。
第2図に於いて、4はこのブレードの回転方向
に面して前記スリツト延長部3′内の基体1の端
面に軸方向に平行に固結された小刃物であつて、
その半径方向外方端部5、および軸方向両外側部
6,6′の前縁は第2図および第3図に示すよう
に鋭利な刃先が形成してある。6″は、刃先6,
6′を鋭利にするための逃げであつて窪みを形成
し強化せんいに対し喰い込み勝手になつて切断す
るようになつている。この、小刃物4の数は、ブ
レードの大きさ、用途などによつて実験的に設定
されるものであるが、チツプと同数としてもよ
く、またチツプの複数個例えば2個あるいは4個
に1個の割合で使用してもよい。またこの小刃物
4は市販されているコンパツクス又はコンパクト
と称するダイヤモンドまたは立方晶窒化硼素など
の細粒を高濃度に固結して成る剛固な材料を研摩
成形してもよく、また超硬工具などを使用して成
るものであつても一応の目的を達成することは可
能である。以下本考案の切断ブレードを使用した
切断の実験例について詳細に説明する。
実験例 ブレードは、外径が500mm、チツプ2の厚さが
4mm、スリツト3,3′の幅が2mm、基体1の厚
さが3mm、小刃物4の幅はチツプ2の幅よりも片
側で0.05mm狭くし、厚さは1mm、長さ(高さ)は
5mm、小刃物の前方の窪み6″は12Rの円弧、す
くい角は5,6,6′の三者とも3゜とし、小刃
物の装着数はチツプ6個につき1個の割合として
成るものを用いた。
供試材料としてはGRPの6mmの厚板を用い、
在来のブレードを用いて切断した時には、切り口
面に長さ約1mmの無数の「毛羽立ち」が認められ
たが、本考案のブレードを用いた場合には「毛羽
立ち」は皆無であつた。しかもこのチツプの厚さ
は、チツプの寿命が終るまで殆ど摩耗しなかつた
ので、小刃物4とチツプ2幅との間に設定した片
側0.05mmの寸法差はチツプの寿命が尽きる迄維持
され、しかも本考案の小刃物は母体をなす材料の
切断には関係がなく摩滅することもないので、本
考案のブレードが解決の目的とした「切断」と
「毛羽立ち」とを同一工程で行なう機能はチツプ
の寿命が終る迄完全に維持することができた。
以上の説明で明らかなように、本考案のせんい
強化プラスチツク材料切断用セグメント型ブレー
ドは、基体1の外周にあるスリツト延長部3′の
前方端面に鋭利な刃先を備えた小刃物を固着する
ことによつて問題を解決したものである。せんい
材料で強化して成るせんい強化合成樹脂製品を切
断するとき、従来の工具では切口に残る「毛羽立
ち」を除去する為の別の工具を使用する別工程を
必要とし、余分の手間をかけていたのに対し、本
考案によれば「切断」工程に於いて同時に「毛羽
立ち」の除去を行なうことができる効果を有する
ブレードであつて、建築産業に於ける壁材の切
断、電子機器産業に於ける諸基板の切断に必要と
していた作業時間の短縮を達成することができる
利点を有し、作業効率の向上に大きく寄与するも
のである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の切断用ブレードの正面図、第
2図は第1図の部分拡大正面図、第3図は第2図
の平面図である。図中の数字と対応部材または対
応位置を下記に示す。 1:基体、2,2′,2″:チツプ、3:相隣る
セグメントの間のスリツト、3′:スリツト延長
部、4:小刃物、5,6,6′:刃先、6″:小刃
物前面の窪み、7:軸孔、A:回転方向。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 基体1と;前記基体の半径方向外周に一体に
    形成され複数のスリツト3によつて円周方向に
    分割され、超硬質砥粒が強固に結合されている
    複数個のチツプ2,2′,2″……とからなるセ
    グメント型ブレードにおいて: 前記複数個のチツプを画成するスリツト3の
    半径方向内方に、前記基体の外周縁部内に形成
    されたスリツト延長部3′と;前記のスリツト
    延長部3′を画成する前記基体の端面の中、ブ
    レードの回転方向に対向する端面上に1個以上
    のチツプ2,2′,2″……に対し1個の割合で
    配設されて、ブレードの軸方向にほぼ平行に延
    在し、半径方向外方端部と軸方向両外側部の前
    縁が鋭利な刃先にされて、超硬質砥粒のチツプ
    によつて切断された際に残つた強化せんいの端
    末群から成る毛羽立ちを剃ぎ落すための小刃物
    4とを有することを特徴とするせんい強化プラ
    スチツク材料切断用セグメント型ブレード。 (2) 前記超硬質砥粒がダイヤモンドまたは立方晶
    窒化硼素粒である実用新案登録請求の範囲第1
    項に記載のせんい強化プラスチツク材料切断用
    セグメント型ブレード。 (3) 前記小刃物がダイヤモンド、立方晶窒化硼素
    および超硬合金の群から選ばれた材料から成る
    実用新案登録請求の範囲第1項に記載のせんい
    強化プラスチツク材料切断用セグメント型ブレ
    ード。 (4) 前記小刃物が前記チツプの複数個に対し1個
    の割合で設けられている実用新案登録請求の範
    囲第1項に記載のせんい強化プラスチツク材料
    切断用のセグメント型ブレード。
JP13614483U 1983-09-03 1983-09-03 せんい強化プラスチツク材料切断用セグメント型ブレ−ド Granted JPS6045616U (ja)

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JP13614483U JPS6045616U (ja) 1983-09-03 1983-09-03 せんい強化プラスチツク材料切断用セグメント型ブレ−ド

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JP13614483U JPS6045616U (ja) 1983-09-03 1983-09-03 せんい強化プラスチツク材料切断用セグメント型ブレ−ド

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JPS6045616U JPS6045616U (ja) 1985-03-30
JPS624422Y2 true JPS624422Y2 (ja) 1987-01-31

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JP13614483U Granted JPS6045616U (ja) 1983-09-03 1983-09-03 せんい強化プラスチツク材料切断用セグメント型ブレ−ド

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP6399661B2 (ja) * 2013-06-24 2018-10-03 兼房株式会社 チップ付丸鋸の製造方法

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JPS6045616U (ja) 1985-03-30

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