JP2618245B2 - 木工用のディスクグラインダ刃 - Google Patents

木工用のディスクグラインダ刃

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JP2618245B2
JP2618245B2 JP62253201A JP25320187A JP2618245B2 JP 2618245 B2 JP2618245 B2 JP 2618245B2 JP 62253201 A JP62253201 A JP 62253201A JP 25320187 A JP25320187 A JP 25320187A JP 2618245 B2 JP2618245 B2 JP 2618245B2
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金松 法邑
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ホウムラ産業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、木材のような軟質材料の表面を効率よく
削り取るための木工用のディスクグラインダ刃に関す
る。
従来技術 金属材料の表面を研磨したり、削り取ったりするため
に、ディスクグラインダが広く使用されている。
ディスクグラインダは、手持ちの回転電動工具であ
り、そこに使用される刃物は、いわゆるグラインダ用砥
石であって、金剛砂のような硬質微粉末を粘結剤を介し
て円板状に固めたものが一般的である。このものは、刃
物をディスクグラインダに取り付けて回転させ、材料の
表面に接触させることによって材料の研磨作業や削取り
作業をすることができ、このとき、円板状の砥石と材料
表面との接触面積は極く小さいので、平面のみならず、
曲面からなる材料表面に対しても便利に使用することが
できる。
発明が解決しようとする問題点 かかる従来技術によるときは、刃物が砥石であるため
に、木材や石膏のような軟質材料(以下、単に木材とい
う)を加工すると、極めて短時間のうちに刃物が目詰り
を起してしまい、殆ど実用にならないという問題があ
る。したがって、木材の表面加工は、古くから知られて
いるのみ(鑿)、かんな(鉋)、ちょうな(手斧)等の
手動工具を使用せざるを得ないのが現状である。
そこで、この発明の目的は、かかる従来技術の実情に
鑑み、円形基板の周縁に沿って円弧状の刃先を設けるこ
とによって、ディスクグラインダに取り付けて回転させ
るとき、平面状や曲面状の木材の表面加工に便利に使用
することができる木工用のディスクグラインダ刃を提供
することにある。
問題点を解決するための手段 かかる目的を達成するためのこの出願に係る第1発明
の構成は、薄鋼板製の円形基板の周縁に沿って複数の鋸
歯状部を等間隔に形成し、鋸歯状部は、それぞれ表面側
から裏面側に円弧状に連続する刃先を先端部前面(円形
基板の回転方向の前面をいう、以下同じ)に有し、刃先
は、鋸歯状部の先端、表面側、裏面側にそれぞれ突出す
るようにして鋸歯状部の先端部前面に固着する平板状の
チップの刃先であることをその要旨とする。
第2発明の構成は、薄鋼板製の円形基板の周縁に沿っ
て複数の鋸歯状部を等間隔に形成し、鋸歯状部は、それ
ぞれ表面側から裏面側に円弧状に連続する刃先を先端部
前面に有し、刃先は、鋸歯状部の先端部に形成する円筒
部の前端に形成することをその要旨とする。
作 用 かかる第1発明、第2発明の構成によるときは、各鋸
歯状部の表面側から裏面側に円弧状に連続する刃先は、
全体をディスクグラインダに取り付けて回転させて平面
状または曲面状の材料表面に接触させることにより、材
料表面を平面的にも曲面的にも削り取ることができる。
円弧状の刃先は、材料表面に対し、接触角度の大小に拘
らず、極く小さい接触面積を介して接触させることがで
きるからである。また、このとき、材料から削り取られ
る木屑は、刃先によって削り上げられ、円形基板の表面
側に円滑に放出することができる。
実施例 以下、図面を以って実施例を説明する。
木工用のディスクグラインダ刃Bは、皿状の円形基板
10の周縁部に鋸歯状部11、11…を形成し、各鋸歯状部11
に対してチップ12を付設してなる(第1図、第2図)。
円形基板10は、適当な強度を有する薄鋼板製である。
円形基板10の中心部には、低い円錐台形の膨出部13が形
成されており、取付孔14が形成されている。
複数の鋸歯状部11、11…は、円形基板10の周縁に沿っ
て等間隔に形成されている。各鋸歯状部11は、円形基板
10の半径方向Pに突出して形成されており、基端部にお
いて円形基板10の裏面側へ約45゜の角度に屈折されてい
る。
チップ12、12…は、各鋸歯状部11に対し、円形基板10
の回転方向(第1図の矢印K方向)の前面15の先端部に
固着されている。チップ12は、超硬の平板状のチップで
あって、長手方向の先端部には、鋸歯状部11の表面側か
ら裏面側に円弧状に連続する刃先12aが形成されてい
る。なお、刃先12aは、チップ12の円弧形の先端面12bを
斜面に仕上げることによって形成されている(第1図、
第3図)。チップ12は、鋸歯状部11の前面15に対し、そ
の先端、表面側、裏面側にそれぞれ僅かに突出するよう
にしてろう接によって取り付けられており(第2図)、
したがって、刃先12aも、鋸歯状部11の先端から僅かに
突出している。
かかる構成の木工用のディスクグラインダ刃(以下、
単に刃という)Bは、ディスクグラインダDの軸端に取
り付け、木材等の軟質材料Mの表面の削取り作業に使用
することができる(第11図、第12図)。
刃Bのチップ12、12…は、それぞれの刃先12aが刃B
の裏面側に突出しているので、刃Bを回転しながら、第
11図に示すように全体を材料Mの加工面に平行にして
も、第12図に示すように斜めにしても、刃先12a、12a…
を材料Mに接触させることができ、したがって、いずれ
の場合にも、刃Bと材料Mとの接触点にある刃先12aに
より材料Mの表面を削り取ることができる。一方、その
際に発生する木屑は、隣接する鋸歯状部11、11の間の空
間16を介して刃Bの表面側に放出され(第1図)、円滑
な削取り作業を実現することができる。なお、刃Bの回
転方向は、第1図の矢印K方向とする。
各チップ12の刃先12aは、鋸歯状部11を円形基板10の
裏面側に屈折させることにより、突出高さdを十分に大
きくし(第2図)、材料Mを深く切削することができ
る。また、突出高さdを小さくすることにより、材料M
への食込み量を規制することができる。そこで、突出高
さdは、材料Mの性状により、適宜選定すればよい。一
方、円形基板10に形成する鋸歯状部11、11…、チップ1
2、12…は、円形基板10の周方向に等配してあればよ
く、その個数は任意である。
他の実施例 各鋸歯状部11は、円形基板10の裏面側へ屈折させるこ
となく、円形基板10と同一平面にしてもよい(第4
図)。チップ12の刃先12aが円形基板10の裏面側に僅か
に突出しているから、材料Mへの食込み量が規制され、
第11図に示すような平面切削に適している他、刃Bを材
料Mに対して立てるようにして接触させることにより、
材料Mに深溝を形成することも可能である。
各鋸歯状部11は、それぞれの先端部に円筒部19を形成
し、円筒部19の前端に刃先19aを形成することができる
(第5図ないし第8図)。ただし、円筒部19は、円形基
板10の周方向に、円形基板10の裏面側から表面側に向け
て一部開放の円筒状に形成されており、円筒部19の前端
は、鋸歯状部11の前面15に一致している(第7図)。円
筒部19は、木屑を放出するための通路として作用するの
で、刃先19aを円形基板10の表面側への逃げ角に形成す
ることによって、木屑を滞りなく排出することが可能と
なる。なお、円形基板10には、円形の補強リブ20を形成
してもよい(第6図)。
円筒部19を形成する鋸歯状部11は、円形基板10と別体
に形成し、円形基板10に対して交換自在に固着すること
ができる(第9図、第10図)。なお、鋸歯状部11は、鋲
または止めねじ22、22を介して固定するものとする。
発明の効果 以上説明したように、この出願に係る第1発明、第2
発明によれば、円形基板の周縁に沿って鋸歯状部を等間
隔に形成し、各鋸歯状部に対し、表面側から裏面側に円
弧状に連続する刃先を設けることによって、全体をディ
スクグラインダに取り付けて回転させ、刃先を平面状ま
たは曲面状の材料表面に接触させることによって材料の
平面切削、曲面切削が可能であり、しかも、そのときに
発生する木屑は、円形基板の表面側に連続的に放出され
るので、削取り作業を円滑に効率よく実施することがで
きるという優れた効果がある。
また、刃先は、平板状のチップの刃先であっても、鋸
歯状部の先端部に形成する円筒部の前端に形成する刃先
であっても、各鋸歯状部の先端、表面側、裏面側にそれ
ぞれ突出する態様であるから、全体を材料表面に対して
平行にし、斜めにし、あるいは、直角に近い角度に立て
るようにして材料表面に対する接触角度を大小に変化さ
せても、常に円滑な切削機能を発揮することができ、し
たがって、接触角度が不定なディスクグラインダと組み
合わせても、極めて快適に使用することができるという
優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は実施例を示し、第1図は部分平面
図、第2図は第1図のX−X線矢視断面図、第3図は要
部斜視図である。 第4図は他の実施例を示す要部拡大断面図である。 第5図ないし第8図は別の実施例を示し、第5図は部分
平面図、第6図は第5図のY−Y線矢視断面図、第7図
は要部側面図、第8図は要部斜視図である。 第9図と第10図はさらに他の実施例を示し、第9図は部
分平面図、第10図は第9図のZ−Z線矢視断面図であ
る。 第11図と第12図は使用状態説明図である。 B……ディスクグラインダ刃 10……円形基板 11……鋸歯状部 12……チップ 15……前面 19……円筒部 12a、19a……刃先

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】薄鋼板製の円形基板の周縁に沿って複数の
    鋸歯状部を等間隔に形成し、該鋸歯状部は、それぞれ表
    面側から裏面側に円弧状に連続する刃先を先端部前面に
    有し、前記刃先は、前記鋸歯状部の先端、表面側、裏面
    側にそれぞれ突出するようにして前記鋸歯状部の先端部
    前面に固着する平板状のチップの刃先であることを特徴
    とする木工用のディスクグラインダ刃。
  2. 【請求項2】前記鋸歯状部は、基端部において前記円形
    基板の裏面側へ屈折することを特徴とする特許請求の範
    囲第1項記載の木工用のディスクグラインダ刃。
  3. 【請求項3】薄鋼板製の円形基板の周縁に沿って複数の
    鋸歯状部を等間隔に形成し、該鋸歯状部は、それぞれ表
    面側から裏面側に円弧状に連続する刃先を先端部前面に
    有し、前記刃先は、前記鋸歯状部の先端部に形成する円
    筒部の前端に形成することを特徴とする木工用のディス
    クグラインダ刃。
JP62253201A 1987-10-06 1987-10-06 木工用のディスクグラインダ刃 Expired - Lifetime JP2618245B2 (ja)

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JPH0197516A JPH0197516A (ja) 1989-04-17
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