JPS6244145A - 抗肥満食品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は抗肥満食品に係り、その目的は果汁を除去し
た柑橘類果実の粉末と緑黄野菜粉末とを必須成分とする
抗肥満食品を提供することにある。

（従来技術及びその欠点） 近年、食生活多様化により高糖質、高脂質食等の高カロ
リー食を多食する人が多（、しかも社会生活の高度化に
よって運動量が低下し、これらが併さって肥満傾向の人
が増加している。

この肥満傾向とは、現象的には標準体重［（身長−１０
０）　Ｘｏ、９　］よりも体重が多い人のことを意味す
るが、このような外観上の問題より実際においては体重
に占める過量の脂肪によって血清中の脂質、過酸化脂質
などが多くなる状態を伴い、これらの結果例えば、高血
圧、動脈硬化、高血糖さらには血栓等種々の病的な症状
へと移行する例の激増をみる。

また、このような肥満傾向の或いは肥満傾向のない女性
等においてすら、痩身願望が強く、肥満から生起される
前記種々の成人病以外に、痩身のための減食による栄養
失調招来という問題も存在する。

しかしながら、このような人々において高脂質、高糖食
等の高カロリー食の従来の食生活を変化させることが極
めて困難であって従って食生活のコントロールで肥満を
解消できず、また食生活のコントロールは現実にはほん
とど実施し難い。肥満によって増加する成人病疾患の引
金となる血ｌＲ中の余剰物質を整え他面、栄養低下を招
かずに肥満症を解消、あるいは痩身願望をプロポーショ
ンを整えるという形で成就せんとする食品或いは薬品等
の創出が要望されている。

しかしながら、現在市販されている抗肥満食品の多くは
その本質、作用等が不明なものが多く、当然その安全性
においても疑問なものが多い。

この発明者は以上のような事情に照らし、極めて安全で
しかも長年食用として親しまれてきた身近な種々の食用
植物を研究する過程で上記弊害を悉く解消する抗肥満食
品に到達しこの発明を完成したものである。

（発明が解決しようとする手段） この発明者らは長年に亘り人類が喫食してきた果汁を除
去した柑橘類果実の粉末と同じく長年に亘り人類が喫食
している緑黄野菜粉末とを必須成分とする抗肥満食品を
提供することにより、この柑橘類果実に含まれるペクチ
ン質が血清中の中性脂肪（特にコレステロール）や過酸
化脂質を体内で吸着、排除しそのことによって肥満者の
微小血管の血行（微小循環）を促進すると共に肥満細胞
組織中の血行をも促進し、しかも緑黄野菜粉末の持つミ
ネラル及びカロチンなどのビタミン類の相乗作用により
肥満者の脂質代謝が促進できる抗肥満食品の創出に成功
したのである。

（発明の構成） この発明で使用する果汁を除去した柑橘類果実の粉末の
原料として使用できる柑橘類果実としては、キシュウミ
カン（Ｃ４ｔｒｕｓ　Ｋｉｎｏｋｕｎｉ　１１．ｅ、Ｔ
）、ウンユウミカン（Ｃ４ｔｒｕｓ　Ｕｎｓｈｉｕ　Ｍ
ａｒＣ，）、イヨカン（Ｃｉｔｒｕｓ　Ｉｙｏ　Ｈ，ｅ
、Ｔ）、オレンジ（Ｃｉｔｒｕｓ　５ｉｎｅｎｓｉｓ　
Ｏ、Ｖ、Ｂ、Ｔ）、ユズ（Ｃ４ｔｒｕｓ　Ｊｕｎｏｓ　
５ｉｅｂ、　ＥＸ　Ｔａｎａｋａ　）等を挙げることが
できる。

このような果汁を除去した柑橘類果実の粉末を得るには
、まずこれらの果実を細切し、この細切後圧搾して搾汁
し、この搾汁残査物を通常の乾燥手法例えば凍結乾燥等
によって乾燥粉末とすればよい。

尚、搾汁はジュース等の他の用途に使用すればよい。

因に、乾燥方法の−である凍結乾燥粉末の具体的方法と
しては、搾汁残香からなる原料を一４０℃（５乃至１０
時間程度）で予備凍結し、この予備凍結物を一６０℃程
度で（凍結時間１０乃至２４時間）凍結乾燥処理し、こ
の凍結乾燥処理物を粉砕して４０メソシニパス程度の粉
末とする方法が提示できる。

しかしながら、この発明においてはこのような果汁を除
去した柑橘類果実の乾燥方法とし°Ｃは、上記方法に必
ずしも限定されるものではない。

また、この発明で使用する前記緑黄野菜としては少なく
とも野菜中にカロチンを６０μｇ／１００ｇ以上含有す
る野菜であれば全てよく、例えばその具体例としてはダ
イコン葉（Ｒａｐｈａｎｕｓ　５ａｔｉｖｕｓ　Ｌ、）
、ネギ（Ａｌｌｉｕｍ　Ｆｉｓｔｕｌｏｓ　Ｌ、）、ニ
ンジン（Ｄａｕｃｕｓ　ｃａｒｏｔａ　Ｌ、）、パセリ
　（Ｐｅｔｒｏｓｅｌｉｕｍ　ｃｒｉｓｐｕｍ　Ｎｙｍ
、）、ミツバ（Ｐｅｔｒｏｓｅｌｉｕｍ　ｊａｐｏｎｉ
ｃａ　Ｈ，）　、セロリ（Ａｐｉｕｍ　ｇｒａｖｅｏｌ
ｅｎｅｓ　Ｌ、）、エントウ（Ｐｉｕｍ　ｓａｔｉｖｕ
ｍＩｌ、）、インゲンマメ（Ｐｈａｓｅｏｌｕｓ　ｖｕ
ｌｇａｒｉｓ　Ｌ、）　、ピーマン（Ｃａｐｓｉｃｕｍ
　ａｎｎｕｕ＋ｎ　Ｌ、ｖ、ａ、Ｆ、）などが挙げられ
る。

このような緑黄野菜も上記柑橘類果実の乾燥方法に従っ
て乾燥粉末とすればよい。

唯、ビタミン類は高熱に弱いため８０℃以上の高温を長
時間与える乾燥方法は好ましくない。

前記柑橘類果実と異なり、緑黄野菜の乾燥工程には搾汁
工程は含まず、予備処理としての殺菌工程を行い、前処
理として原料を細切し、所要の乾燥処理工程に付す。

凍結乾燥工程としては、この細切物を予備凍結、凍結乾
燥処理更に粉砕工程に付して４０メソシュパス程度の粉
末とすればよい。

このような果汁を除去した柑橘類果実の粉末と緑黄野菜
粉末との混合比は前者対後者が１乃至５：Ｏ８Ｉ乃至１
０の程度含有するようにすればよい。

以上のような必須成分を配合するこの発明に係る抗肥満
食品の最終食品形態としては、火剤、顆粒剤、ふりだし
剤、菓子、クツキー、清涼飲料水等の任意の形態が採用
でき、このような最終食品に形態するに際し所要の増量
剤、添加剤、甘味料、着色剤、香料等を添加して調製し
てもよい。

尚、この発明者らの実験的知得によれば、このような柑
橘類果実の果汁を除去した凍結乾燥粉末として一日５０
Ｑｍｇ乃至１０ｇ喫食することによってその効果を発揮
できる。

（発明の効果） 以上の如く、この発明に係る抗肥満食品は果汁を除去し
た柑橘類果実の粉末と緑黄野菜粉末を必須成分とする抗
肥満食品であるから、果汁を除去した柑橘類果実中に含
まれるペクチンが細胞中や血清中のコレステロール、過
酸化脂質等を吸着して体外へ排出し、このコレステロー
ル、過酸化脂質等血液粘度を上昇させる血清中の成分が
除去されることによって、皮膚表面や特に腹部肥満細胞
組織などの微小血管の循環を増大させることができ、こ
の血行促進作用をプロビタミン八であるカロチンを含有
する緑黄野菜が、相乗的に作用して細胞代謝を促進し、
より一層の脂質代謝が促進される効果が得られる。

以下、この発明の実施例及び試験例を示すことにより、
より一層この発明の効果を明確なものとする。

（実施例） 市販のパセリ２ｋｇから凍結乾燥物を６００ｇを得た。

同じく市販のユズ１ｋｇからこのユズ果実の果汁を除去
した凍結乾燥物を原料４００ｇ調製して、この乾燥物を
等量混合し、−包２ｇの散剤を調製した。

（試験例１） 上記実施例で得た散剤を使用して次の試験をした。

３０才〜５０才の女性（肥満度１５％以上）３０人を３
群に分け、第１群は通常の日常生活（食生活も含む）を
行わせた。

第２群には実施例で得た散剤を朝昼晩−日３包を３回喫
食させた。

尚、食生活を含む日常生活は変化させながった。

第３群は、比較例として実施例で得たユズの凍結乾燥粉
末のみからなる散剤を朝昼晩−日３包を３回喫食させた
。

食生活を含む日常生活は変化させなかった。

第１及び第２表にそれぞれ試験前の状態と３週間後の状
態を示す。

（以下余白） 第　１　表（試験前単位　） 第　２　表（３週間後単位　） （試験例２） 動物実験ＩＣＲ系ラント（雄体重約２０ｇ）を１週間予
備飼育し、健康で毛並みのよいラットのみを用いて次の
試験を行った。

試験群ラットを２群各１０匹とし、正常群１０匹、比較
群１０匹をそれぞれ使用した。

尚、配合飼料は次の組成の高脂肪食を用いて飼育した。

カゼイン　　　　　　　　　１５％ コーンスターチ　　　　　　５１％ コーンオイル　　　　　　　２８％ 塩類混合物　　　　　　　　４％ ビタミン混合物　　　　　　１％ ビタミンＡ　　　　　　　　　３０００１０５０％塩化
コリン　　　　　２００ｍｇ正常群　　金チオグルコー
スを投与せず、通常の飼料で飼育した。

比較群　　金チオグルコースを投与した後、上記高脂肪
食で飼育した。

試験群１　金チオグルコース０．６〜０．９ｇ１ｌｉ腔
内に投与し、更に配合飼料に実施例で得た果汁を除去し
たユズの凍結乾燥粉砕物とパセリ粉末との等９混合物を
を０．０５ｇ／ｋｇ（摂取量／体重）を混合して飼育し
た。

試験群２　金チオグルコースを投与した後配合飼料に果
汁を除去したユズの凍結乾燥粉末のみを０．０５ｇ／　
ｋｇ（摂取量７体重）を混合して飼育した。

これら正常群、比較群及び試験群のラットを３週間飼育
した。

第３表に各ラット１週間ごとの体重変化を示し、第４表
に３週間経過後の血液中の中性脂肪（ＴＧ）、コレステ
ロール（ＴＣ）、トランスアミラーゼ（ＧＯＴ、ＧＰＴ
）をそれぞれ測定した結果を示す。

第　３　表（体重（ｇ）変化） （以下余白） 第　４　表（血液中における血中トランスアミラーゼ及
び脂質量） 以上の結果から明らかな如く、この発明に係る抗肥満食
品は単に果汁を除去した柑橘類果実の凍結乾燥粉末のみ
からなる食品に比べ相乗的な効果が発揮できることがわ
かり、優れた効果を奏することが判る。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）果汁を除去した柑橘類果実の粉末と緑黄野菜粉末
   とを必須成分とする抗肥満食品。