JPS6243874B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、成形物、パネルおよびそれらの類似
品のライニング装置に関する。

木材または他の同様の装飾用材料を原料として
成形物およびパネルをうるための方法は、それら
の材料の寸法が不規則であり、かつ環境条件によ
つて形状や寸法が変化するために、えられた製品
は欠陥の多いものであつた。

その後、寸法的にまた装飾的により一層完全に
仕上げうる木材合板または装飾的ラミネート法に
よつて、人工木材およびその他の類似材料を使用
した切断板の積層物がつくられているが、それに
用いるライニング装置のプロセスの適当な自動化
を達成することが困難である。

通常、成形物、パネルおよびそれらの類似品の
ライニング装置、具体的には積層体またはプレー
ト（以下、基板という）へのライニングを行なう
ための装置は、本質的に、一端にライニング材の
ための傾斜路を有し、かつ該傾斜路の下方にかん
なかけ部を通つてきたライニングされるべき基板
用の入口を有するなどすべての機構をその上に設
けてなる支持フレームからなる。

本発明は、上部水平表面を有する長いフレー
ム、その一端に配設されている入口傾斜路、同じ
端部に設けられている接着剤塗布ロールおよび加
圧ロールからなるヘツド、ならびに接着剤タンク
を有し、該加圧ロールがライニングされるべき基
板の供給およびライニング材の供給と同期してい
る手段と関連しているレバーにより、操作位置お
よび非操作位置をとるように構成されており、ラ
イニングされるべき基板の供給に対応して加圧ロ
ールが操作位置をとることを特徴とする成形物、
パネルおよびそれらの類似品のライニング装置に
関する。

本発明においてヘツドは、入口傾斜路とその上
に設けられている基板とライニング材との間の接
着をするための接着剤を貯蔵する接着剤タンク、
接着剤の量を多くあるいは少なくするためにみぞ
をつけるかまたはつけない表面を有する接着剤塗
布ロールおよびシリンダーにより制御されるレバ
ーの一端に位置しかつ接着剤塗布ロールと接しう
る加圧ロールからなる接着剤塗布機構を有してい
る。ライニング材とシリンダーとは、最初の時点
における位置の調整不良を回避するために同期し
て進むように構成されている。このように構成す
ることにより、ヘツドの整備や修理、掃除をきわ
めて容易に行なうことができる。とくに紙または
PVCライニング材の供給用ブリツジ機構をさら
に装着するときには、その取り出しや交換を簡単
に行なうことができる。

フレームにおける移送路の両側部に、その全長
にわたつて供給ロール用のハウジングが独立して
間隔をもつて並設されている。該ハウジングから
は移送路側にフレームの長手方向に垂直でかつ移
送路面に水平に軸が突出しており、供給ロールを
軸着している。該軸は動力源から同一の速度の回
転駆動力をハウジング内の歯車から受け、供給ロ
ールへ伝える。各ハウジングはそれぞれ突起部ま
たは延長部を有しており、その部分でフレームに
それぞれ独立に固定されている。このように構成
および配設することにより、整備や故障の際の修
理などきわめて便利である。

ライニング材と接着された基板は供給ロール上
を移送されるが、それらの間の接着をより確実に
するために加圧装置がフレームの移送路の上方に
設けられている。

その加圧装置は、フレーム上に設けられた一続
のロールアセンブリから構成されており、該ロー
ルアセンブリは、フレームに固定された支持部材
に垂設されたカラム、該カラムとノツト
（knot）を介して連結されている長さおよび高さ
を調節可能な担持ビームに取りつけられている
管、該管の下端に軸方向のスプリングにより弾性
的に連結された挿入ステム、該ステムの端部に取
りつけられているＵ字形またはＬ字形の垂直また
は傾斜した延長部を有する支持片および該支持片
に回転可能に軸着されているロールからなる部分
とから構成されている。

前進運動を基板などに与える供給ロールの上方
に配設されている前記加圧装置は、その位置が調
整可能でありかつライニングされる基板に加える
圧力が弾性的であるため、移送される基板などを
連続的に前進せしめかつ基板の寸法不規則性を解
消することができ、その結果完全なライニングを
行なうことができる。

以上に本発明のライニング装置の特徴的部分を
説明したが、それらのみに限られるものではな
く、本発明の思想を逸脱することなく種々の変更
が可能である。

つぎに本発明のライニング装置の実施例を図面
に基づいて説明するが、本発明はそれらのみに限
定されるものではない。

第１図は本発明のライニング装置の一実施例の
側面図、第２図は本発明の装置におけるヘツドの
斜視図、第３図は第２図に示すヘツドの回動を説
明するための概略図、第４図はライニング材の接
着および移送機構の側面図、第５図は第４図に示
す部分の平面図、第６図は供給ロールの断面図、
第７図は供給ロールの正面図、第８図はフレーム
に配設された個々の加圧装置の斜視図、第９図は
加圧装置のロールの断面図である。

第１図に示される本発明のライニング装置は、
水平にのびたフレーム１およびその一端にある積
層板または薄板などのライニング材のための入口
傾斜路３を有する供給ヘツド２を有しており、該
積層板または薄板はヘツド２上で傾斜路３の下部
から装置に入る基板と接合される。

該ヘツド２上に、第１図および第２図に示され
るように基板とライニング材との間の緊密な接着
に必要な接着剤の貯蔵タンク４が設けられてい
る。この組合せは第２図に示すごとく入口傾斜路
３、接着剤タンク４および接着剤を塗布する手段
から形成され、突起部１１よりカラム７の外部ハ
ウジング３１に結合されている。このカラムの軸
の周りを接着剤塗布機構の各部が回転またはは揺
動して引き出し位置まで達することができる。そ
のように構成することにより掃除および整備を容
易にすることができる（第３図参照）。

このカラム７はその内部にスピンドルまたはそ
の類似物を有する入れ子式の構造であり、手廻し
車８の操作により入口傾斜路および接着剤塗布機
構の高さを調整することができ、他方において前
記のカラムと平行なカラム９は、第２図に示すご
とく、同様な駆動システムにより接着されるべき
基板を入口において適当な平滑化を機械的に行な
うための平削り盤（planer）１０の高さおよび位
置を調整する。

タンク４および入口傾斜路３と一体となる接着
剤塗布機構として、第４〜５図に示すごとく、回
転しうる接着剤塗布ロール１２により形成される
機構がある。ロール１２の表面は塗布すべき接着
剤の量にしたがいみぞ付きあるいは平らに仕上げ
られている。ロール１２とその上の接着剤タンク
が連通しており、第４図に示すごとく入口傾斜路
３の端部でかつその下部において接着剤をライニ
ングの下面に塗布する。

一定速度で回転する接着剤塗布ロール１２の上
に加圧ロール１３が設けられ、該ロールは中央部
３３に支点を有しかつその他端にシリンダー１５
のピストン３４が結合されているレバー１４の一
端に装着されている。該ピストンの動きはレバー
１４によつて加圧ロール１３に伝えられ、ロール
１２との間の圧力が調整される。両ロールに圧力
が加えられるとライニング材は両ロールの間に捕
えられて供給されると同時にその下面に接着剤が
塗布される。

シリンダー１５の操作は、接着されるべき基板
の供給動作に、つまりはライニング材の供給動作
とも正確に対応し作用するリミツトスイツチまた
は類似の制御装置による電磁弁制御によつて行な
われ、基板の動きとライニング材の動きとはそれ
らの長さに無駄な端部が生ぜず正確に一致するよ
うに完全に同期されている。すなわち、本装置に
おいては、たとえば電気検知器がライニング材が
傾斜路３より供給され、接着剤塗布ロール１２と
加圧ロール１３とのあいだに達するのを検知する
と、該検知器はシリンダー１５を作動状態に入ら
せる信号を送る。その結果、シリンダー１５のピ
ストン３４は上方へ移動し、レバー１４を中央部
３３を支点として揺動せしめる。それによつて加
圧ロール１３は接着剤塗布ロール１２の方へ近ず
き、前記ロール１２，１３間を通過するライニン
グ材をその下面に必要な接着剤が塗布されるべく
押圧する。かくして、ライニング材が両ロール間
を進行しているあいだ、加圧ロール１３は、ライ
ニング材に接着剤を塗布すべく該ライニング材を
押圧するのであるが、一方、ライニング材が両ロ
ール間を通過してしまうときは、前記電気検知器
は信号を送らなくなるので加圧ロール１３が接着
剤塗布ロールに触れて接着剤で汚れるということ
はない。

第１図に示すようにフレーム１の上部水平表面
の全面にわたつてその長軸の両側に一定の回転運
動が与えられる一続きの供給ロール５が並設され
ており、該供給ロールの上をまず基板が、ついで
ヘツド２上で基板とライニング材がフレーム１に
沿つて前進する。

各供給ロール５は形式的ならびに運動的に完全
に独立しており、第６図および第７図に示すよう
に軸１８上に対となつて軸着されている。該軸１
８はその回転を正確にするために、内部エレメン
トを有する中空の個々のハウジング１６の突起部
に差し込まれている。該ハウジングは適宜のベア
リングを有している同時に該ハウジングはその中
央部においてその下部が開いており、軸１８と連
結している歯車２０を有しており、該歯車２０の
下部がフレーム１とつながつており、回転運動を
軸１８に伝える。

ハウジング１６をフレーム１の両側に並設する
ために、フレーム１の上面と完全に合致するよう
に下面がフラツトなベツドプレート１７を用いて
ネジ１９でフレームに固定している。このように
固定することにより、隣接する供給ロール５が装
着された他のハウジングから独立して固定されう
る。

供給ロールの各ユニツトを独立に設けることに
より、それらのうちの１つだけを修理や交換をす
るとき、容易にかつ迅速に取りはずすことがで
き、作業中断時間を最小にすることができる。

また供給ロール５の幅をライニングされるべき
基板、形成物またはパネルの形状に応じてかえる
ことができる。その方法として、たとえば第６図
に示すように、２つのロールの間に一連のセパレ
ーターを設けることにより異なる幅にすることが
できる。

第１図に示すごとく、ライニングされるべき基
板を供給ロール５に対して加圧するための加圧装
置６が供給ロールの上方に一続きに設けられてお
り、該加圧装置６はライニング材と基板とを滑る
ことなく移送し、かつそれらの間の完全な接着を
生ぜしめる。

加圧装置６の数および配置は、ライニングされ
るべき基板の表面および形状により種々異なる。
その一実施例としては、第８図に示すように、フ
レーム１の上面に連結されている基礎支持部材２
１に垂直に固定されているカラム２２、該カラム
２２に調整可能に挿着されているノツト２３、該
ノツトに挿入されている担持ビーム２４から基本
支持体が形成されている。基板の上面およびライ
ニング材と接触する部分は、つぎのように構成さ
れている。ノツト２３によりその高さおよび突出
する長さの両方を調整しうる前記ビーム２４の端
部に、内部にステム２８を有する管２７が挿着さ
れており、該ステムの端部に支持片２５が溶接、
ネジ止めなどの通常の手段により連結されてい
る。支持片２５はその端部に自由に回転するロー
ル２６が連結されており、その形状は第８〜９図
に示すごとく種々異なつていてもよい。該ロール
２６はライニング材に接触してこれを基板に接着
すると同時にそれらを前進させる働きをする。こ
の際、前記ロール２６は供給ロール５上を通過す
るパネルに関して、ノツト２３を調節することに
より、垂直方向および横方向のいずれの方向へも
その位置を移動させることが可能であるので、つ
ねに最適の加圧力でパネルを押圧することができ
るのである。

管２７に同軸的に挿入されているステム２８の
断面形状をライニングされた基板の前進および仕
上げに不規則性を生ずる可能性がある支持片２５
と管２７の間の相対的回転を防ぐため、多角形断
面とするのが好ましい。

ステム２８は、第９図に示すごとく同軸ネジに
よりらせん状のスプリング２９と連結されてお
り、該スプリング２９はロール２６を付勢し、ロ
ール２６と加圧装置の基本支持体との間の結合に
弾性を付与している。スプリング２９は、止め具
３０と上部固定ブツシユ３５によつてその両端が
限定されている。

このように加圧装置を構成することにより、ラ
イニングされるべき基板に適当な圧力を常時かけ
ることができ、また基板の不連続な移送にもスプ
リングの働きにより対処できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のライニング装置の一実施例の
側面図、第２図は本発明の装置におけるヘツドの
斜視図、第３図は第２図に示すヘツドの回動を説
明するための概略図、第４図はライニング材の接
着および移送機構の側面図、第５図は第４図に示
す部分の平面図、第６図は供給ロールの断面図、
第７図は供給ロールの正面図、第８図はフレーム
に配設された個々の加圧装置の斜視図、第９図は
加圧装置のロールの断面図である。 図面の主要符号、１：フレーム、２：ヘツド、
３：入口傾斜路、４：タンク、５：供給ロール、
６：加圧装置、７：カラム、１１：突起、１２：
接着剤塗布ロール、１３：加圧ロール、１４：レ
バー、１５：シリンダー、１６：ハウジング、１
７：ベツドプレート、１８：軸、１９：ねじ、２
０：歯車、２１：基礎支持部材、２５：支持片、
２６：ロール、２７：管、２８：ステム、２９：
スプリング。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 供給ロールおよび該供給ロールの一端に設け
   られてなる入口傾斜路を有するフレームと、接着
   剤塗布ロールと、該接着剤塗布ロール上を通過す
   るライニング材を押圧する加圧ロールと、接着剤
   タンクとからなり、前記加圧ロールが前記入口傾
   斜路より供給されるライニング材の動きと同期す
   る適宜の手段により駆動されるシリンダーの動き
   によつて支点のまわりを回動しうるレバーにより
   作動され、ライニング材が接着剤塗布ロールと該
   ライニング材を押圧する加圧ロールとのあいだを
   通過するよう構成されてなることを特徴とする成
   形物、パネルおよびそれらの類似品のライニング
   装置。 ２ 入口傾斜路、接着剤タンク、接着剤塗布ロー
   ルおよび加圧ロールとからなる組合せがカラムに
   高さが調製できるように取り付けられており、該
   組合せがフレームに関して、その動作位置から掃
   除および整備用の引き出し位置まで回転または揺
   動しうるよう構成されてなる特許請求の範囲第１
   項記載の装置。 ３ 前記フレームが装置を通過する成形物もしく
   はパネルを加圧するための加圧装置を有してお
   り、該加圧装置がフレーム上に設けられた一続き
   のロールアセンブリから構成されており、該ロー
   ルアセンブリはフレームの側部に設けられたカラ
   ムと、該カラム上に高さ方向に調整自在に取りつ
   けられてなる担持ビームと、該ビームの端部に設
   けられた管と、該管の下端部に設けられてなる回
   転自在のロールとからなり、該ロールの軸は前記
   担持ビームと平行でありかつそれぞれのロールは
   装置を通過するパネルへの加圧力を調整しうるよ
   うパネルに関して垂直方向および横方向に調整自
   在に構成されてなる特許請求の範囲第１項記載の
   装置。 ４ 前記ロールが管に対してスプリングで付勢さ
   れており、かつ、管の軸まわりに回転しないよう
   構成されてなる特許請求の範囲第３項記載の装
   置。 ５ 前記フレームが該フレーム上に設けられた一
   続きの供給ロールの対を有しており、それぞれの
   対は一端に取付手段を有する軸を有しており、該
   取付手段が軸を受ける適宜のベアリングを有する
   ハウジングと該ハウジング内において軸に取り付
   けられた歯車とから構成されてなる特許請求の範
   囲第１項記載の装置。 ６ 前記ハウジングが歯車と駆動手段とを係合さ
   せるべく下部が開いている特許請求の範囲第５項
   記載の装置。