JPS6243739B2

JPS6243739B2 -

Info

Publication number: JPS6243739B2
Application number: JP13683681A
Authority: JP
Inventors: Soichi Yamamoto
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1981-08-31
Filing date: 1981-08-31
Publication date: 1987-09-16
Also published as: JPS5836645A

Description

【発明の詳細な説明】

本発明は、衝撃式籾摺装置に係るものである。本発明は、従来公知の衝撃式籾摺装置の持つ、
基本的な欠陥を解決すると共に、併せて、ゴム体
の摩耗を具体的手段で解決したものである。従来の衝撃式籾摺装置の振出部の代表的なもの
は、第１図に示した構造である。第１図に於いて、Ａは垂直軸で回転する振出
体、Ｂはその周りに取付けたゴムである。振出体
Ａは、円形上板Ｃと円形下板Ｄとにより形成され
ており、その間に誘導体Ｅが設けられる。これを
高速で回転させると、内部に流入した籾米Ｆは、
誘導体Ｅで持ち回わされたのち、外方に振出され
てゴムＢに衝突し、脱されるのであるが、その
欠点は、籾米Ｆが途中で衝突し、脱率を悪くす
ることである。即ち、円形上板Ｃと円形下板Ｄは、籾米Ｆが、
やつと通る位の幅で形成すると、籾米Ｆが縦にな
つたとき通らないので、縦でもゆるゆる通る位の
間隔で形成されるから、通常は、２粒位が、上部
寄りと下部寄りで一緒に飛び出す。従つて、上部
より飛び出した籾米Ｆがａなる軌跡で飛び出すの
に対し、下部より飛び出した籾米Ｆはｂなる軌跡
で飛び出すので、矢印ｃの部分で互いは衝突し、
そのため、脱率を悪くするのである。本発明は、この振出体の構造について改善する
と共に、他の部分、特にゴム体の摩耗という点も
改善したので、その構造について下記のように説
明する。図中、１は垂直の回転軸であり、その下端には
プーリー２が取付けられている。回転軸１の上端
にはボス３が取付けられる。該ボス３には円形下
板４の中心を取付ける。５はボス３の上部で籾米
を円周方向に振り飛ばすリブ６をその外周に複数
個取付ける。７は円形上板である。円形上板７は
円形下板４より上方に突出する止ネジ８により止
着される。該上板７は、中央に籾米の流入口９が
形成される。該上板７は流入口９より外方に至る
に従い、漸次下降する下降部１０を形成し、下降
部１０の外端よりはなだらかに上方へ彎曲する上
方彎曲部１１を形成し、上方彎曲部１１に続いて
なだらかに下方に彎曲する下方彎曲部１２を形成
する。該上板７の下面側には放射方向の誘導ひだ
１３を多数形成する。ひだ１３，１３の間隔は、
籾米１４が一粒ずつ嵌合する通路１５となる。前
記ひだ１３は彎曲部１２，１２の下面のみ形成さ
れる。前記円形下板４と円形上板７の上下の間隔
１６は、厳密であることを要せず、所望の間隔１
６に決定される。円形下板４は終始同一の間隔１
６に形成されている。１７は環状のゴム体であ
る。該ゴム体１７は、上下動する筒体１８の内面
に取付けられる。筒体１８及びゴム体１７は共に
垂直である。回転軸１の前記ボス３の下方位置に
は歯車１９がキイ２０により固定される。歯車１
９に噛合う歯車２１がその近傍に設けられる。２
２は歯車２１の軸であり、歯車２１と軸２２はキ
イ２３で固定される。軸２２の上方位置には、上
部歯車２４と下部歯車２５がそれぞぞれキイ２３
で固定される。歯車２４は歯車２５より歯数が少
ない。歯車２４はインタナルギヤ２６の内側に噛
合い、歯車２５はインタナルギヤ２７の内側に噛
合う。インタナルギヤ２６は外筒２８の上壁部２
９より垂下する環状突起３０の下端部に取付けら
れている。従つて、外筒２８はゆつくりした速度
で回転する。然し、その回転方向は回転軸１と反
対である。インタナルギヤ２７は円筒３１に固定
されている。内筒３１にはその外周より中心に向
けて止ネジ３２を突出させる。止ネジ３２の内端
に環状体３３を固定し、環状体３３にインタナル
ギヤ２７を固定する。内筒３１は外筒２８に取付
けた数個のコロ３４の上に載置される。従つて、
歯車２５が回転すると、内筒３１はゆつくりした
速度で回転する。第９図は内筒３１と外筒２８を
取出した図である。内筒３１の上縁は大きな鋸歯
面３５に形成されており、これに筒体１８の下端
に取付けたピン３６が上方より当接する。ピン３
６はネジ３７の先端に形成される。３８は外筒２
８の外周面に形成したスリツトである。スリツト
３８はピン３６を挿入するために設けたもので、
上下方向である。３９は全体を囲むケースであ
り、ケース３９の上部には供給ホツパー４０が取
付けられる。ホツパー４０の下端部４１は流入口
９内に臨んでいる。４２は開閉バルブであり、レ
ンズの絞りのようにその穴４３がレバー４４の操
作により大小に変化する。４５は撹拌体である。次に作用を述べる。ホツパー４０より籾米を導入すると、その籾米
は撹拌体４５より撹拌され、下端部４１より流入
口９内に流入し、リブ６により四方八方に放擲さ
れて、円形上板７と円形下板４からなる振出体の
間隔１６内に流入する。前記振出体は回転軸１に
より高速で右回転しているため、遠心方向に水平
に振飛ばされ、従つて、第２図に図示したよう
に、最初はバラバラであるが、外周近くなると下
方彎曲部１２の影響を受けて一粒ずつに整粒さ
れ、第１図のように二層で飛び出すことなく、第
２図のように一層で飛び出し、ゴム体１７の内面
に衝突して脱される。然して、回転軸１の回転
は、歯車１９→歯車２１→軸２２→歯車２５→イン
タナルギヤ２７→環状体３３→ネジ３２→内筒３
１と伝わり、内筒３１をコロ３４上で水平に回転さ
せる。然して、内筒３１の上縁は鋸歯面３５に形
成されており、これに筒体１８の下端より突出す
るピン３６が当接しているので、前記内筒３１が
ゆつくり回転すると、筒体１８はゆつくり上下動
し、従つて籾米１４の当る位置は万遍なく全面に
及び、部分的に摩耗することを防止する。又、回転軸１の回転は、歯車１９→歯車２１→回転軸２２→歯車２４→
インタナルギヤ２６→環状突起３０→外筒２８→
スリツト３８→ピン３６→筒体１８→ゴム体１７と伝わり、ゴム体１７を振出体とは反対方向にゆ
つくり回転させ、籾米１４に対して捻る方向の外
力を与えて脱率を向上させる。本発明は上述の構成であるところ、特に、ａ垂直の回転軸１の上端に円形下板４の中心を
取付ける。ｂ円形下板４の上部に所定の間隔をおいて円形
下板４で支持される円形上板７を設ける。ｃ円形上板７と円形下板４は共に外方に至るに
従いなだらかに上向き彎曲させ続いてなだらか
に下向き彎曲させる。ｄ円形上板７と円形下板４で形成される振出体
の外周に終始同一内径に形成されている環状の
ゴム体１７を取付ける。ｅ振出体の下方位置に、前記回転軸１より歯車
等を介して回転軸１周りを水平回転する内筒１
８を設ける。ｆ内筒１８の上縁は大きな鋸歯面３５に形成す
る。ｇゴム体１７側より突出するピン３６を鋸歯面
３５に当接させてゴム体１７を支持させる。の要件を要旨とするから、脱率を向上させると
共に、簡単な構成でゴム体の部分的摩耗を防止し
うる効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は公知例の断面図、第２図は本発明の振
出体の断面図、第３図は同一部破断面図、第４図
は円形上板の底面図、第５図は−断面図、第
６図は振出体の拡大断面図、第７図は全体の一部
縦断正面図、第８図は内部の縦断面図、第９図は
外筒と内筒の取出図である。符号の説明、１……回転軸、２……プーリー、
３……ボス、４……円形下板、５……ボスの上
部、６……リブ、７……円形上板、８……止ネ
ジ、９……流入口、１０……下降部、１１……上
方彎曲部、１２……下方彎曲部、１３……誘導ひ
だ、１４……籾米、１５……通路、１６……間
隔、１７……ゴム体、１８……筒体、１９……歯
車、２０……キイ、２１……歯車、２２……軸、
２３……キイ、２４……上部歯車、２５……下部
歯車、２６，２７……インタナルギヤ、２８……
外筒、２９……上壁部、３０……環状突起、３１
……内筒、３２……止ネジ、３３……環状体、３
４……コロ、３５……鋸歯面、３６……ピン、３
７……ネジ、３８……スリツト、３９……ケー
ス、４０……供給ホツパー、４１……下端部、４
２……開閉バルブ、４３……穴、４４……レバ
ー、４５……撹拌体。

Claims

【特許請求の範囲】１以下のａ〜ｇの要件の結合からなる衝撃式籾
摺装置。ａ垂直の回転軸の上端に円形下板の中心を取付
ける。ｂ円形下板の上部に所定の間隔をおいて円形下
板で支持される円形上板を設ける。ｃ円形上板と円形下板は共に外方に至るに従い
なだらかに上向き彎曲させ続いてなだらかに下
向き彎曲させる。ｄ円形上板と円形下板で形成される振出体の外
周に終始同一内径に形成されている環状のゴム
体を取付ける。ｅ振出体の下方位置に、前記回転軸より歯車等
を介して回転軸周りを水平回転する内筒を設け
る。ｆ内筒の上縁は大きな鋸歯面に形成する。ｇゴム体側よりり突出するピンを鋸歯面に当接
させてゴム体を支持させる。