JPS6242940B2 - - Google Patents
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- JPS6242940B2 JPS6242940B2 JP15625378A JP15625378A JPS6242940B2 JP S6242940 B2 JPS6242940 B2 JP S6242940B2 JP 15625378 A JP15625378 A JP 15625378A JP 15625378 A JP15625378 A JP 15625378A JP S6242940 B2 JPS6242940 B2 JP S6242940B2
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- Japan
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- polycarbonate resin
- alcohol
- parts
- alcohols
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Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
本発明はポリカーボネート樹脂組成物に関し、
さらに詳しくは流動性、離型性および熱安定性の
改善されたポリカーボネート樹脂組成物に関す
る。 近年、ポリカーボネート樹脂では成形品の薄肉
化、成形時間のハイサイクル化が要求されてお
り、これらの要求に適応するためには、流動性お
よび離型性が優れている必要がある。従来から、
ポリカーボネート樹脂の成形加工時の流動性およ
び離型性を改善した該樹脂組成物が種々検討され
てきた。例えば特公昭47―41092号等にみられる
ように、ポリカーボネート樹脂の滑剤として高級
脂肪酸とアルコール類のエステル化合物(ブチル
ステアレート、ヒドロキシステアリン酸グリセラ
イド等)が広く用いられている。しかし、これら
のエステル化合物はポリカーボネート樹脂に対し
て、まだ満足すべき流動性や離型性を与えるもの
ではなく、かつ該樹脂の物性低下や生産性低下の
原因となる滞留焼けを起す傾向がある。また、別
の滑剤として145〓パラフイン等の炭化水素も用
いられているが、これらはエステル系滑剤に比
し、流動性や離型性は若干優れているけれども、
滞留焼けを起し好ましくない。 本発明は、上記のような背景の下にポリカーボ
ネート樹脂の流動性および離型性を向上させるだ
けでなく、該樹脂の滞留焼けに対する防止効果を
もつたポリカーボネート樹脂組成物を提供するこ
とを目的とするものである。 本発明はポリカーボネート樹脂100重量部に対
して炭素数14〜18個の、減圧蒸留により炭素数12
個以下のアルコール類、カルボン酸類、エステル
化合物や不飽和化合物をそれぞれ0.01重量%以下
になるように精製された飽和一価アルコールの一
種または二種以上を0.05〜2重量部配合してなる
ポリカーボネート樹脂組成物を提供するものであ
る。 純度があまり高くないアルコール系滑剤を用い
ると、不純物である低級アルコール、カルボン酸
類が高温においてポリカーボネート樹脂のエステ
ル結合と交換反応を行つて該樹脂の分子量を低下
させ、かつ物性を低下させることとなる。本発明
では高銃度の高級アルコール、とりわけ炭素数14
〜18個の飽和一価アルコールを用い、しかもポリ
カーボネート樹脂100重量部に対して0.05〜2重
量部の範囲で添加することにより、ポリカーボネ
ート樹脂の分子量を低下することは殆んどなく、
流動性と離型性を向上させることができる。 本発明に好適に使用できる高純度の高級アルコ
ールは、たとえばヤシ油を出発物質として合成さ
れた飽和一価アルコール(主成分はC14〜C18のア
ルコール)をさらに減圧蒸留してポリカーボネー
ト樹脂の分子量や物性の低下をひき起す原因とな
る炭素数12個以下のアルコール類、カルボン酸
類、エステル化合物等や、製品の着色の原因とな
るおそれのある不飽和化合物をそれぞれ0.01重量
%以下になるように精製除去して得られる高級ア
ルコールなどである。該高級アルコールは単独で
用いてもよく、あるいは二種以上を組合せて用い
てもよいが、その配合量はポリカーボネート樹脂
100重量部に対して0.05〜2重量部とすることが
必要である。高級アルコールの添加量が0.05重量
部未満では流動性および離型性の向上は極めて小
さく、本発明の目的を達成できず、また2重量部
を超過したときは滑りによる混練不足を生じた
り、製品の透明性が失なわれたりするので好まし
くない。 本発明に使用する高級アルコールは白色の粒状
固体であり、ポリカーボネート樹脂と容易にドラ
イブレンドすることができる。通常は他の添加剤
と共にポリカーボネート樹脂に均一ブレンドした
後、押出機で加熱混練してペレツト化することが
望ましい。 本発明によれば、流動性と離型性に優れたポリ
カーボネート樹脂組成物が得られ、しかも本発明
で用いる高級アルコールポリカーボネート樹脂に
対して内部滑性および外部滑性ともに著しい効果
を示す。これは一般の滑剤は内部滑性と外部滑性
を兼備しているものの、いずれか一方のみが顕著
であることを考えると予想外の効果と云える。さ
らに、一般の滑剤を添加した場合は、添加量の増
加に伴なつて樹脂を長時間成形機内に滞留したと
きに発生する焼けが著しくなる傾向があるのに対
し、本発明によれば高級アルコールの添加量が増
加するに伴なつて滞留焼けに対する熱安定化効果
が向上する。したがつて、本発明のポリカーボネ
ート樹脂組成物は流動性向上によるポリカーボネ
ート樹脂成形品の薄肉化および離型性の向上によ
る成形時間のハイサイクル化が要求される分野に
おいてきわめて有用である。 次に本発明を実施例により詳しく説明する。 実施例 1 ヤシ油を水添およびヒドロキシル化して得られ
る粗ステアリルアルコールとして用いられるもの
と、該アルコールをさらに15mmHgで210.5℃にて
減圧蒸留して得た精製ステアリルアルコールを用
いて滑剤の性能を比較した。 分子量22000のポリカーボネート樹脂の粉末
(出光石油化学(株)、商品名:出光ポリカーボネー
トFN2200)100重量部に対して上記滑剤0.5重量
部と酸化防止剤(アデカ・アーガス(株)製、商品
名:Mark 329K)0.08重量部をともに添加して
均一に混合した後、L/D=22のベンド式押出機
で加熱混練してペレツト化したものを試料とし
た。なお、押出機のシリンダ―温度の最も高い部
分は280℃であつた。試料のペレツトは熱風乾燥
機で120℃にて5時間乾燥したのちインライン式
射出成形機(日鋼N―100B型機)により射出
成形した。このときの成形温度は290℃であり、
離型圧は射出成形機の油圧エジエクター用シリン
ダーに油圧センサーを取付けて測定した。 一方、滞留焼けに対する熱安定化効果の該樹脂
をシリンダー温度320℃の該射出成形機のシリン
ダー内に30分間滞留させた後、6シヨツト成形
し、そのときの成形品(厚さ3mmのプレート)の
イエローネス・インデツクス(YI)の最大値と
滞留なしに連続的に成形した成形品のYI値との
差(△YI)で評価した。結果は表1に示した。
表1から明らかなように、C12以下のアルコール
カルボン酸、エステル化合物および不飽和化合物
が除去された精製ステアリルアルコールを用いた
場合は、粗製のものを用いた場合と比較して分子
量の低下もなく、また物性の低下や製品の着色の
原因となる滞留焼けに対する熱安定化効果も極め
て優れている。粗製の高級アルコールを用いた場
合に流れ値が大きいのは分子量低下が原因してい
るものと認められる。
さらに詳しくは流動性、離型性および熱安定性の
改善されたポリカーボネート樹脂組成物に関す
る。 近年、ポリカーボネート樹脂では成形品の薄肉
化、成形時間のハイサイクル化が要求されてお
り、これらの要求に適応するためには、流動性お
よび離型性が優れている必要がある。従来から、
ポリカーボネート樹脂の成形加工時の流動性およ
び離型性を改善した該樹脂組成物が種々検討され
てきた。例えば特公昭47―41092号等にみられる
ように、ポリカーボネート樹脂の滑剤として高級
脂肪酸とアルコール類のエステル化合物(ブチル
ステアレート、ヒドロキシステアリン酸グリセラ
イド等)が広く用いられている。しかし、これら
のエステル化合物はポリカーボネート樹脂に対し
て、まだ満足すべき流動性や離型性を与えるもの
ではなく、かつ該樹脂の物性低下や生産性低下の
原因となる滞留焼けを起す傾向がある。また、別
の滑剤として145〓パラフイン等の炭化水素も用
いられているが、これらはエステル系滑剤に比
し、流動性や離型性は若干優れているけれども、
滞留焼けを起し好ましくない。 本発明は、上記のような背景の下にポリカーボ
ネート樹脂の流動性および離型性を向上させるだ
けでなく、該樹脂の滞留焼けに対する防止効果を
もつたポリカーボネート樹脂組成物を提供するこ
とを目的とするものである。 本発明はポリカーボネート樹脂100重量部に対
して炭素数14〜18個の、減圧蒸留により炭素数12
個以下のアルコール類、カルボン酸類、エステル
化合物や不飽和化合物をそれぞれ0.01重量%以下
になるように精製された飽和一価アルコールの一
種または二種以上を0.05〜2重量部配合してなる
ポリカーボネート樹脂組成物を提供するものであ
る。 純度があまり高くないアルコール系滑剤を用い
ると、不純物である低級アルコール、カルボン酸
類が高温においてポリカーボネート樹脂のエステ
ル結合と交換反応を行つて該樹脂の分子量を低下
させ、かつ物性を低下させることとなる。本発明
では高銃度の高級アルコール、とりわけ炭素数14
〜18個の飽和一価アルコールを用い、しかもポリ
カーボネート樹脂100重量部に対して0.05〜2重
量部の範囲で添加することにより、ポリカーボネ
ート樹脂の分子量を低下することは殆んどなく、
流動性と離型性を向上させることができる。 本発明に好適に使用できる高純度の高級アルコ
ールは、たとえばヤシ油を出発物質として合成さ
れた飽和一価アルコール(主成分はC14〜C18のア
ルコール)をさらに減圧蒸留してポリカーボネー
ト樹脂の分子量や物性の低下をひき起す原因とな
る炭素数12個以下のアルコール類、カルボン酸
類、エステル化合物等や、製品の着色の原因とな
るおそれのある不飽和化合物をそれぞれ0.01重量
%以下になるように精製除去して得られる高級ア
ルコールなどである。該高級アルコールは単独で
用いてもよく、あるいは二種以上を組合せて用い
てもよいが、その配合量はポリカーボネート樹脂
100重量部に対して0.05〜2重量部とすることが
必要である。高級アルコールの添加量が0.05重量
部未満では流動性および離型性の向上は極めて小
さく、本発明の目的を達成できず、また2重量部
を超過したときは滑りによる混練不足を生じた
り、製品の透明性が失なわれたりするので好まし
くない。 本発明に使用する高級アルコールは白色の粒状
固体であり、ポリカーボネート樹脂と容易にドラ
イブレンドすることができる。通常は他の添加剤
と共にポリカーボネート樹脂に均一ブレンドした
後、押出機で加熱混練してペレツト化することが
望ましい。 本発明によれば、流動性と離型性に優れたポリ
カーボネート樹脂組成物が得られ、しかも本発明
で用いる高級アルコールポリカーボネート樹脂に
対して内部滑性および外部滑性ともに著しい効果
を示す。これは一般の滑剤は内部滑性と外部滑性
を兼備しているものの、いずれか一方のみが顕著
であることを考えると予想外の効果と云える。さ
らに、一般の滑剤を添加した場合は、添加量の増
加に伴なつて樹脂を長時間成形機内に滞留したと
きに発生する焼けが著しくなる傾向があるのに対
し、本発明によれば高級アルコールの添加量が増
加するに伴なつて滞留焼けに対する熱安定化効果
が向上する。したがつて、本発明のポリカーボネ
ート樹脂組成物は流動性向上によるポリカーボネ
ート樹脂成形品の薄肉化および離型性の向上によ
る成形時間のハイサイクル化が要求される分野に
おいてきわめて有用である。 次に本発明を実施例により詳しく説明する。 実施例 1 ヤシ油を水添およびヒドロキシル化して得られ
る粗ステアリルアルコールとして用いられるもの
と、該アルコールをさらに15mmHgで210.5℃にて
減圧蒸留して得た精製ステアリルアルコールを用
いて滑剤の性能を比較した。 分子量22000のポリカーボネート樹脂の粉末
(出光石油化学(株)、商品名:出光ポリカーボネー
トFN2200)100重量部に対して上記滑剤0.5重量
部と酸化防止剤(アデカ・アーガス(株)製、商品
名:Mark 329K)0.08重量部をともに添加して
均一に混合した後、L/D=22のベンド式押出機
で加熱混練してペレツト化したものを試料とし
た。なお、押出機のシリンダ―温度の最も高い部
分は280℃であつた。試料のペレツトは熱風乾燥
機で120℃にて5時間乾燥したのちインライン式
射出成形機(日鋼N―100B型機)により射出
成形した。このときの成形温度は290℃であり、
離型圧は射出成形機の油圧エジエクター用シリン
ダーに油圧センサーを取付けて測定した。 一方、滞留焼けに対する熱安定化効果の該樹脂
をシリンダー温度320℃の該射出成形機のシリン
ダー内に30分間滞留させた後、6シヨツト成形
し、そのときの成形品(厚さ3mmのプレート)の
イエローネス・インデツクス(YI)の最大値と
滞留なしに連続的に成形した成形品のYI値との
差(△YI)で評価した。結果は表1に示した。
表1から明らかなように、C12以下のアルコール
カルボン酸、エステル化合物および不飽和化合物
が除去された精製ステアリルアルコールを用いた
場合は、粗製のものを用いた場合と比較して分子
量の低下もなく、また物性の低下や製品の着色の
原因となる滞留焼けに対する熱安定化効果も極め
て優れている。粗製の高級アルコールを用いた場
合に流れ値が大きいのは分子量低下が原因してい
るものと認められる。
【表】
実施例 2
実施例1と同様にして、精製したセチルアルコ
ール、ステアリルアルコールを用いて高純度の高
級アルコールの滑剤としての性能を、従来からポ
リカーボネート樹脂に用いられている滑剤の性能
と比較した。結果を表2に示した。表から明らか
なように、本発明に係る高級アルコールの滑剤と
しての性能は非常に優れている。
ール、ステアリルアルコールを用いて高純度の高
級アルコールの滑剤としての性能を、従来からポ
リカーボネート樹脂に用いられている滑剤の性能
と比較した。結果を表2に示した。表から明らか
なように、本発明に係る高級アルコールの滑剤と
しての性能は非常に優れている。
【表】
【表】
実施例 3
実施例1と同様にして精製ステアリルアルコー
ルを用いて、添加量を増加したときの効果を流動
性、離形性および滞留焼けに対する熱安定性につ
いて調べた。結果を表3に示す。添加量の増加に
伴なつて滞留焼けに対する熱安定性が向上してい
ることは注目すべきことである。なお、アルコー
ルの添加量が2重量%以上で、流れ値は向上する
が離型圧はあまり低下せず、滞留焼けの度合いに
も変化が認められなかつた。
ルを用いて、添加量を増加したときの効果を流動
性、離形性および滞留焼けに対する熱安定性につ
いて調べた。結果を表3に示す。添加量の増加に
伴なつて滞留焼けに対する熱安定性が向上してい
ることは注目すべきことである。なお、アルコー
ルの添加量が2重量%以上で、流れ値は向上する
が離型圧はあまり低下せず、滞留焼けの度合いに
も変化が認められなかつた。
【表】
実施例 4
主成分がそれぞれC14,C16,C18の飽和一価ア
ルコールについて滑剤としての適性を調べた。な
お、使用した飽和一価アルコールは実施例1と同
様にして減圧蒸留して精製し、C12以下のアルコ
ール類、カルボン酸類、エステル化合物類および
不飽和化合物を高度に除去したものである。減圧
蒸留はC14,C16およびC18のアルコールを用いた
ものについてそれぞれ167、189および210.5℃で
行つた。結果を表4に示す。表から明らかなよう
に、炭素数が少なくなるにしたがつて熱安定性が
若干劣る傾向があり、また融点も低くなるため、
混練可能な添加量が多少減じる結果となる。
ルコールについて滑剤としての適性を調べた。な
お、使用した飽和一価アルコールは実施例1と同
様にして減圧蒸留して精製し、C12以下のアルコ
ール類、カルボン酸類、エステル化合物類および
不飽和化合物を高度に除去したものである。減圧
蒸留はC14,C16およびC18のアルコールを用いた
ものについてそれぞれ167、189および210.5℃で
行つた。結果を表4に示す。表から明らかなよう
に、炭素数が少なくなるにしたがつて熱安定性が
若干劣る傾向があり、また融点も低くなるため、
混練可能な添加量が多少減じる結果となる。
Claims (1)
- 1 ポリカーボネート100重量部に対して炭素数
14〜18個の、減圧蒸留により炭素数12個以下のア
ルコール類、カルボン酸類、エステル化合物や不
飽和化合物をそれぞれ0.01重量%以下になるよう
に精製された飽和一価アルコールの一種または二
種以上を0.05〜2重量部配合してなるポリカーボ
ネート樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15625378A JPS5584352A (en) | 1978-12-20 | 1978-12-20 | Polycarbonate resin composition |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15625378A JPS5584352A (en) | 1978-12-20 | 1978-12-20 | Polycarbonate resin composition |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5584352A JPS5584352A (en) | 1980-06-25 |
JPS6242940B2 true JPS6242940B2 (ja) | 1987-09-10 |
Family
ID=15623734
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15625378A Granted JPS5584352A (en) | 1978-12-20 | 1978-12-20 | Polycarbonate resin composition |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5584352A (ja) |
Families Citing this family (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4880850A (en) * | 1984-02-10 | 1989-11-14 | General Electric Company | Enhancing color stability to sterilizing radiation of polymer compositions |
US4996248A (en) * | 1984-02-10 | 1991-02-26 | General Electic Company | Enhancing color stability to sterilizing radiation of polymer compositions |
US4996244A (en) * | 1984-02-10 | 1991-02-26 | General Electric Company | Enhancing color stability to sterilizing radiation of polymer compositions |
US4996247A (en) * | 1984-02-10 | 1991-02-26 | General Electric Company | Enhancing color stability to sterilizing radiation of polymer compositions |
US4939185A (en) * | 1984-02-10 | 1990-07-03 | General Electric Company | Enhancing color stability to sterilizing radiation of polymer compositions |
US4939186A (en) * | 1984-02-10 | 1990-07-03 | General Electric Company | Enhancing color stability to sterilizing radiation of polymer compositions |
US4996246A (en) * | 1984-02-10 | 1991-02-26 | General Electric Company | Enhancing color stability to sterilizing radiation of polymer compositions |
US4996245A (en) * | 1984-02-10 | 1991-02-26 | General Electric Company | Enhancing color stability to sterilizing radiation of polymer compositions |
JPS61221225A (ja) * | 1985-03-28 | 1986-10-01 | Idemitsu Petrochem Co Ltd | 成形用ポリカ−ボネ−ト樹脂の製造方法 |
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-
1978
- 1978-12-20 JP JP15625378A patent/JPS5584352A/ja active Granted
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---|---|
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