JPS6242865Y2

JPS6242865Y2 -

Info

Publication number: JPS6242865Y2
Application number: JP8812982U
Authority: JP
Priority date: 1982-06-15
Filing date: 1982-06-15
Publication date: 1987-11-04
Also published as: JPS58190271U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は車両のスペアタイヤの保持装置の改良
に関するものである。

従来の車両のスペアタイヤの保持装置を第１図
ないし第３図に示す。

１はシヤシ、２は一端がシヤシ１に枢着された
２本のキヤリア、３はキヤリア２に載架されたス
ペアタイヤ、（スペアタイヤ３はスペアタイヤ専
用の小型タイヤを常時装備し、標準タイヤがパン
ク時、標準タイヤをこの場所に収納する。）４は
フレーム、５はフレーム４に取り付けられたボル
ト、６はボルト５に螺合しボルト５の回転により
上下動するハンガで、下部は鉤型のホルダ部６ａ
を構成している。７はキヤリア２に垂直に固着し
た引掛け用バー、８はボルト５の外周で、ハンガ
６の上部に取り付けたパイプ、９はパイプ８の上
部で、フレーム４の下側に取り付けられたラバー
で、パイプ８とラバー９はボルト５がフレーム４
から踊らないようになつており、またラバー９は
引掛け用バー７からハンガ６を脱着するときの首
振りおよび引掛け用バー７に引掛けて若干傾斜し
た状態でも締付け可能なようにゴム等の軟質材を
使用している。

１０はシヤシ１の裏側に設けたスポンジで、ス
ペアタイヤ３が車両の振動でガタつかないよう
に、また、無理に圧縮しないために取り付けられ
ている。

キヤリア２にスペアタイヤ３を載せ、引掛け用
バー７にハンガ６のホルダ部６ａを引掛け、ボル
ト５を回しハンガ６を上方に移動させて、スペア
タイヤ３をシヤシ１に固定する。

スペアタイヤ３を無理に締め過ぎないよう、ま
たボルト５の緩み等が発生しないようにボルト５
を締め込んだ時、その下端が引掛け用バー７に当
るようになつており、その状態でスペアタイヤ３
は適度に締め付けられ固定される。

上記のように２種類のタイヤを収納したい場
合、従来の構造では異なるタイヤ巾のものについ
ては、ガタつくか、締め過ぎ等の不具合を生じ、
適正な固定状態が得られない欠点があつた。

本考案は上記従来の不具合を解決したもので、
一実施例を第４図ないし第７図に示す。

符号１ないし１０は従来の同じ符号のものと同
じものである。

１１はアシストバーで、キヤリア２に一体的に
固着し、引掛け用バー７と２種類のタイヤの巾の
差に相当する間隙ｂを有している。

第４図および第６図はスペアタイヤ専用の小型
タイヤ（Ａタイヤ）を締付け固定した場合で、ア
シストバー１１にハンガ６を引掛け、ボルト５の
下端がアシストバー１１に当るまで締め付けられ
ている。ハンガ６はボルト５と螺合しているの
で、ボルト５を回してハンガ６を上下動させる。

第５図および第７図は標準タイヤ（Ｂタイヤ）
（Ａタイヤより巾が広い）を収納した状態で、ハ
ンガ６を上記より180゜回転させ引掛け用バー７
に引掛ける。これによりＡタイヤよりｂだけ巾の
広いＢタイヤを収納できる。

間隙ｂおよびｃ（引掛け用バー７とアシストバ
ー１１の垂直距離）とハンガ６のホルダ部６ａの
長さを適当に選択して、第５図において引掛け用
バー７、アシストバー１１間をホルダ部６ａが右
から左へ入らない（第５図のように左から右へは
入る）ようにすることにより、アシストバー１１
には第４図の状態、引掛け用バー７には第５図の
状態しかハンガ６を引掛けられないようにするこ
とができる。（アシストバー１１に第５図の状態
で引掛けることは引掛け用バー７が干渉しできな
い。）従つて第６図、第７図のように、ハンガ６に″
A″，″B″等のタイヤ銘柄を表示すれば収納タイヤ
の判別に便利である。

以上述べたように本考案は、フレームに回転可
能に取り付けられたボルトを回してボルトに螺合
しキヤリアに固着した引掛け用バーに引掛けたハ
ンガを上下動させることによりキヤリアに載せた
スペアタイヤを保持する装置において、キヤリア
に引掛け用バーと２種類のタイヤの巾の差に相当
する間隙を有するアシストバーを固着し、ハンガ
の、引掛け用バーとアシストバーへの引掛け方向
を逆にした車両のスペアタイヤ保持装置であるの
で、 (1) ２種類の巾の異なるタイヤを何れも確実に締
付け収納できる。

(2) ハンガに″A″，″B″等の表示ができ、収納タ
イヤが明確化できる。

(3) 簡易なアシストバーの追加のみで、上記１，
２が可能となり、生産性が良くなる。

等のすぐれた効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図は従来の車両のスペアタイ
ヤ保持装置で、第１図は正面図、第２図は第１図
のＷ部詳細図、第３図は第２図のＸ矢視図、第４
図ないし第７図は本考案の一実施例で、第４図お
よび第５図はそれぞれハンガをアシストバーおよ
び引掛け用バーに引掛けた状態、第６図および第
７図はそれぞれ第４図のＹ矢視図および第５図の
Ｚ矢視図である。１：シヤシ、２：キヤリア、３：スペアタイ
ヤ、４：フレーム、５：ボルト、６：ハンガ、６
ａ：ホルダ部、７：引掛け用バー、１１：アシス
トバー。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

フレームに回転可能に取り付けられたボルトを
回して該ボルトに螺合しキヤリアに固着した引掛
け用バーに引掛けたハンガを上下動させることに
より前記キヤリアに載せたスペアタイヤを保持す
る装置において、前記キヤリアに前記引掛け用バ
ーと２種類のタイヤの巾の差に相当する間隙を有
するアシストバーを固着し、前記ハンガの、前記
引掛け用バーと前記アシストバーへの引掛け方向
を逆にすることを特徴とする車両のスペアタイヤ
保持装置。