JPS6242584B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は菓子及びパン製品に装飾を施す装置
に関する。

或る種のパンや菓子製品の練り粉にとつて、焼
き上げの間、特に生パン及びケーキの大きさ、特
にパイとアーモンドタルト型の大きさに正確にふ
くれ上るのに、練り粉に切り口又は割れ目を設け
る事、しかも練り粉全体に切断面なしに設ける事
が必要な事が知られている。次にこれらの切り口
に装飾的外観を備える事により、この必要から利
点が引出される。

本発明は特のこの事を産業的に達成する事を可
能にする簡単な装置に関する。

この装置は本質的に練り粉に作用するように用
いられ且つ練り粉上に同一でしかも互いに規則正
しくずらして位置した一つ又は以上の軌跡をくり
返して描く運動で駆動されるホルダ組立体上に設
けられている少くとも一つの切断工具を含む事を
特徴とする。

この目的のため、移動する切断工具ホルダ組立
体は固定部分周囲を遊星歯車式に回転し且つ工具
を担持する少くとも一つの遊星車を含み、工具自
身回転運動と昇降運動により駆動可能で所定の軌
跡の完了の後に一定の間隔で練り粉に作用するよ
うになつている。

他の特徴として次のものがあげられる。

―切断工具はサイクロイド型の曲線、例えば軌跡
が遊星車装置と交差する直径の外転サイクロイ
ド又は内転サイクロイド型の曲線を描く。

―昇降運動は移動する切断工具ホルダ組立体上に
設けられ、且つそれに直接作用するリフトカム
により得られる。

―切断工具は垂直に対し傾いている。

―ばねが該切断工具に作用し、切断の深さを確か
にする。

本発明の他の特徴と利点は例として与えられた
添付の図に関して与えられた次の説明からより明
らかになるであろう。

図を参照して、本発明による装置は本質的に基
台１を含むフレームからなり、その上に２のよう
な四つの柱が位置し、その上端にプレート３を支
え、その上に装置の種々の基本的構成部材が設け
られている。即わち次のような部材である。

―固定円板４であつて、それにアーム６を支持す
るシヤフト５が貫通し、アーム６にはその一端
で円板４の周囲に係合する車輪７を支持し、そ
の他端で揺動自在に設けられた切断工具９を担
持する腕８を支持するシヤフトが貫通してお
り、最後にカム１０により以下説明するように
切断工具が一定の間隔で上昇するようにしてあ
る。

本装置は次のように使用する。

いかなる手段の作用により、手動又は第１図に
符号１１で示したようなモータを用いて、シヤフ
ト５の回転を引起すため、該シヤフト５上に支持
されたアーム６を例えば矢印f₁の方向に駆動す
る。このアームの運動は固定円板４の縁に係合す
る車輪７の回転によりなされる。勿論、この車輪
７は円板の縁に作られた対応するギヤに係合する
歯車であるか或いは円板４の縁上を摺動しないで
転動できるような十分な摩擦係合材料を有する材
料から作る事ができる。図示していない変形例で
は、車輪７は円板４の内側円縁上に例えば冠形式
に係合し、従つて車輪は矢印f₂と反対方向に回転
し、工具は内転サイクロイドの断面を描く。

図示の実施例において、シヤフト１２によりア
ーム６で駆動されるこの車輪７は矢印f₂の方向に
回動する。それは円板４の完全周面にわたつて確
実に行程する。この回転はナイフ担持装置、即わ
ちアーム８の対応する回転により矢印f₃の方向に
行なわれる。ナイフ９が低い位置、即わち作動位
置にあると仮定し、全体的装置を支持する基台１
に置かれているトレー１４により支持された菓子
又はパン製品１３の練り粉に切断作用をかける
と、このナイフは外転サイクロイド部分（例え
ば、第４図に示した１６のように）を描き、所望
の装飾パターンの一般軌跡の要素の一つを形成す
る。切断工具ホルダ装置と、強靭なワイヤ又はパ
イプからなり、アーム６及びアーム８により支持
されるカム１０との間に成る変移角に依存して、
該ナイフ９はアーム８上１７で関着しているアー
ム１５に設けられたフインガ１８が、該カム１０
により下方から押し上げられ、これによりナイフ
９も同時に上昇するまで、練り粉にその作用を及
ぼし続ける。よつてこのカムとフインガ１８との
作用により、ナイフ９の上昇・下降運動を制御す
る。

矢印f₃の方向のアーム８の回転が続けられると
いう事実により、アーム１５はその運動を続ける
と共に、カム１０の幅全体に位置する。この通路
の端部に達した時、それは再たび解放され又更に
切断工具９を練り粉１３に結合するようにもたら
すように自由に落下し、装飾を施す製品の中心Ｏ
から出発する１６のような新しい軌跡を描く。

上記の運動の連続は円板４の周囲を越えて移動
した車輪７がその起点に戻るまで形成されるだけ
の外転サイクロイド１６の部分の連続として表わ
される。

このようにして、第４図に示したような輪転花
火型と仮定した装飾模様が作られる。勿論、この
模様は互いに相互運動により駆動される部材の
個々の直径に依存して他の形をとりうる事が理解
される。この模様は一般にそれと同じに且つカム
１０の長さの関数として一定の間隔でくり返され
る軌跡のくり返しから生ずる。

ナイフ９はそのアーム１５上に好都合に設けら
れると共に、停止体１９と協働する中介調節可能
の引張りばね２０を備え、装飾する練り粉のかた
まりへの切口の深さを調節する事ができるように
する。

焼上げの間練り粉の良きふくれ上りを容易にし
且つ推進するため、薄皮練り粉食品と称する練り
粉菓子の場合特に、ナイフは練り粉上直角の切断
角と違つた角度で作用するように設けられる。更
に、焼上げの間薄皮練り粉食品がふくらむよう
に、練り粉がその全体の厚さにわたつて完全に切
断されないようにばねの引張りが調節されると共
に、その中に含まれた添加剤のベーキングジユー
スに関して生パンの大きさの印を維持する。本発
明についてここに記載したものは単に説明のため
であり、限定を意味するものでなく、その範囲を
逸脱する事なく、いかなる有用な変形が加えられ
る事が明らかである。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本発明による装置の二つの
側面図、第３図は移動する工具ホルダ組立体を示
す図示図、第４図は本装置により得られた規則正
しい「輪転花火」型の模様を示す平面図である。 ４…固定円板、５…シヤフト（ホルダ組立
体）、６…アーム（ホルダ組立体）、７…車輪（遊
星歯車装置）、８…アーム（ホルダ組立体）、９…
切断工具、１０…リフトカム、１３…練り粉。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 菓子及びパン製品に装飾を施す装置にして、
   該装置の固定位置に配置される練り粉１３上に作
   用する少なくとも１つの切断工具９と、該工具９
   を支持する移動組立体を有する該装置は、前記切
   断工具９が練り粉上に同一であり、互いに規則的
   に位置をずらして配置される１つ以上の繰り返し
   軌跡を追う動作を行うようにされており、移動切
   断工具ホルダ組立体は遊星歯車装置の固定部分４
   の周りを回転する少なくとも１つの回転遊星車輪
   ７を有し、該回転遊星車輪７はその回転軸に関し
   て配置された装置の前記切断工具９を支持してお
   り、該工具は前記軸の周りに回転し、さらに毎
   回、練り粉上にて、前記の軌跡を追う動作の完了
   後に（カム組織体１０，１８により）規則的に間
   隔をおいて作用するために昇降運動を行うように
   されていることを特徴とする菓子及びパン製品に
   装飾を施す装置。 ２ 特許請求の範囲第１項に記載の装置におい
   て、前記切断工具９が、軌跡が遊星歯車装置の中
   心と交差するように、直径の外転サイクロイド曲
   線を描くことを特徴とする菓子及びパン製品に装
   飾を施す装置。 ３ 特許請求の範囲第１項及び第２項のいずれか
   １項に記載の装置において、上下運動が、移動切
   断工具ホルダ組立体上に設けられ、かつ固定カム
   １０上にて摺動または回転することにより該組織
   体に直接作用することを特徴とする菓子及びパン
   製品に装飾を施す装置。 ４ 特許請求の範囲第１項から第３項のいずれか
   １項に記載の装置において、前記切断工具９が垂
   直に対して傾斜していることを特徴とする菓子及
   びパン製品に装飾を施す装置。 ５ 特許請求の範囲第１項から第４項のいずれか
   の項に記載の装置において、前記切断工具９は、
   該工具が前記遊星歯車と一体のアーム８上にて揺
   動し、ばね２０が停止体１９と協働して前記切断
   工具９上にて作用し、カツトの深さを確定するこ
   とを特徴とする菓子及びパン製品に装飾を施す装
   置。