JPS62423A - 肝疾患治療剤 - Google Patents

肝疾患治療剤

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JPS62423A
JPS62423A JP13879985A JP13879985A JPS62423A JP S62423 A JPS62423 A JP S62423A JP 13879985 A JP13879985 A JP 13879985A JP 13879985 A JP13879985 A JP 13879985A JP S62423 A JPS62423 A JP S62423A
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加藤 邦樹
Yoichi Itakura
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  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は肝疾患治療薬に関する。さらに具体的には、本
発明は、含硫アミノ酸化合物またはその塩を有効成分と
する肝疾患治療薬に関するものである。
先行技術 含硫アミノ酸化合物(S−アリルシスティン、S−アリ
ルシスティン−スルホキシド、S−メチル−システィン
等)は、主にアリウム属植物(ネギ、ニラ、ニンニク等
)中に存在7ることが知られており、今日までに多数の
化合物が確認されてイル(ディ・ファルv ツーr −
 (Die Pha−rn+azie) 。
えユ.462 (1968))。そして、これらの化合
物の薬理作用は、S−アリルシスティン、S−プロピル
システィンあるいはS−アリルシステインスルホキシド
等による抗酸化作用〔日本食品工業学会誌、2旦、46
5 (1980))が知られているのみである。
一方、現在わが国は生活水準の向上、医療技術の進歩と
があいまって高齢化社会へ移行しつつあり、成人病(医
学的には40歳以後の病気を総称してこういう)が大き
な社会問題となっている。
この成人病の一つとしてヒト臓器中の最大の器官であっ
て種々の物質代謝、解毒作用等をつかさどる大切な器官
である肝臓の疾患(肝疾患)が挙げられていて、全成人
病中比較的高い割合を占めている。このに肝疾患は、主
にウィルス性肝炎、薬剤(抗精核剤、抗生物質、ザルフ
ァ剤等)による肝細胞障害、アルコール飲料による肝硬
変などに起因するものであり、コレラ肝疾患の治療剤と
して種々の薬剤が用いられ、例えば、ホルモン剤(イン
シュリン等)、ビタミン剤(ビタミンB1、ビタミンE
1パントテン酸等)およびその他の薬剤〈メチオニン、
オロチン酸、ブロクロン酸、グリチルチリン等〉などが
原因や症状に合わせて適宜使用されている。しかしなが
ら上記薬剤において、ホルモン剤は副作用があったり、
投与をやめると症状が再発するなどの問題点を有し、ま
た、ビタミン剤は、大量投与する必要があるところ、水
溶性ビタミンは肝障害が著しいときはその効果がなく、
脂溶性ビタミンは過剰症を引き起こすなどの恐れがあり
、その他の薬剤については効果、投与法、用R1価格等
の種々の問題があった。
発明の概要 !遺 本発明者らは上記問題を解決することを目的とし、鋭意
研究を重ねた結果、特定の含硫アミノ酸化合物に肝疾患
治療効果があることを新たに発見して本発明による完成
するに至った。
従って、本発明による肝疾患治療剤は、下式で示される
含硫アミノ酸化合物またはその塩を有効成分とするもの
である。
R−A−CH2−CHCOOH H2 (式中Rは低級アルキル基またはアルケニル基であり、
Δはチオ基、ジチオ基およびスルフィニル基のいずれか
である。) 本発明による肝疾患治療剤は、上記成分を有効成分とす
るものであり、上記成分に肝疾患治療効果があったとい
うことは当業者にとっても思いがけなかった知見という
べく、そして上記問題点を解決するとともに下記のよう
な利点を有するものである。
i)肝疾患治療効果が大きい 本発明の肝疾患治療剤の有効成分は、従来より肝疾患治
療剤として用いられていたメチオニンやグリヂルチリン
よりも少量で、同等あるいはそれ以上の肝疾患治療効果
を有する(後記実験例参照)。
ii)毒性が低い 本発明の肝疾患治療剤の有効成分は前記したようにアリ
ウム属植物に含有されているものである。アリウム属植
物として代表的なニンニクが食用として常用されている
ことや後記するようにニンニクの希エタノール抽出液(
この抽出液中には本発明の薬剤の有効成分が含まれると
いうことは言うまでもない。)のLD5o値が、経口、
腹腔、または皮下いずれの投与形態においても、生理的
投与可能最大ff1(4,5g/Kg)以上であること
などから、本発明の肝疾患治療剤は低毒性であるといえ
よう。また、ニンニク抽出液(上記)の長期(6ケ月)
経口投与(2g/Ng)においても生理的あるいは病理
学的諸検査などでら何ら異常が見られなかったとの報告
(ザ・ジャーナル・オブ・トキシコロジカル・サイエン
シイズ(J、Toxicol、Sci、) 、 9 、
61(1984))があるところから、その副作用も考
えられない。
このように、本発明の肝疾患治療剤の有効成分は上記し
たように副作用を伴わず、低毒であり、しかも従来の薬
剤よりも薬効が同程度ないしそれ以上なので上記成分を
有効成分とする肝疾患治療剤は、上記成人病対策の一環
として医療分野において有意義な貢献をなすものといえ
よう。
1匪匹且焦刀II 有効成分 本発明の肝疾患治療薬の有効成分は、下記式で示される
含硫アミノ酸化合物またはその塩である。
R−A−CI−12−CHCOOH ■ H2 式中Rは低級アルキル基または低級アルケニル基であり
Aはチオ基、ジチオ基およびスルフィニル基からなる群
より選択されるものである。「低級」は、炭素数1〜4
程度を意味する。Rが低級アルキル基である化合物の具
体例としては、S−メチルシステイン、S−エチルシス
ティン、S−プロピルシスティン(いずれもAがS)が
、Rがアルケニル基である化合物の一員体例としてはS
−アリルシスティン(A/fiS)、S−アリルシステ
ィンスルホシド(アリイン)(AがSo)、S−アリル
メルカプトシスディン 例示することができる。
上記式で示される含硫アミノ酸化合物は、いずれも化学
的に合成するかあるいは天然物(アリウム属植物)から
単離することができる。
上記化合物を合成する場合は、種々の底置や文献の教示
に従えばよい。例えばS−メチルシステイン、S−エチ
ルシスティン、S−プロピルシスティンは公知方法(グ
リ−シュタインらの方法:底置[ケミス]−りー・オブ
・アミノアシツズ]( Chemistry of^m
ino Acids) 、 2 、 2 6 6 2(
1961))に従ってL−システィンにアルキル基を導
入することにより合成することができる。
この化合物は、また、システィン塩酸塩を水、エタノー
ル溶媒中、アルカリ存在下でハロゲン化アルキルを作用
させてシスティンにアルキル基を導入するという方法に
従っても合成することができる。S−アルキルシスティ
ンスルホキシドの合成は、上記S−アルキルシスティン
を水溶媒中で過酸化水素水を用いて酸化することによっ
て得ることができる。
また、アリイン(S−アリルシステインスルホキシド)
はへルベテイ力・キミ力・アクタ(llelv. Ch
il.^Cta)、34,481 (1951 ”)に
従っても合成することができる。
なお、上記化合物の合成例は後記参考例を参照されたい
一方、上記化合物を天然物(アリウム属植物)から単離
する場合も、公知の常法に従って行うことができる。例
えば、S−メチルシステイン、S−プロピルシスティン
、S−アリルシスティンおよびアリインなどはニンニク
から単aすることができる(例えばアリインの単離法は
へルベテイ力・キミカ−7クタ(llelv, Chi
l.^cta)、31。
189 (1948)に記載されている)。また、S−
メチルシステインはネイヂャ−(Nature) 。
1 78、593 (1956)に従って単離すること
ができる。
上記化合物はその分子にアミノ基およびカルボキシル基
を有するので、任意の酸(塩酸、硫酸、マロン酸等)ま
たは1基性化合物と塩を形成することが考えられるとこ
ろから、本発明の肝疾患治療剤の有効成分は、上記化合
物の塩をも包含するものである。
此韮」υ屹乱屋 本発明による肝疾患治療剤は、上記式に示される含硫ア
ミノ酸化合物またはその塩を有効成分とするものである
。そして、この肝疾患治療剤は、上記含硫アミノ酸化合
物のいずれか単独または相互の混合物からなるものまた
はこれと液体ま°たは固体の製剤上の補助成分例えば賦
形剤、結合剤、希釈剤、と混合してなるものであり、粉
末、顆粒、錠剤、カプセル剤、注射剤など任意の剤形で
経口的または非経口的に投与することができる。
また、必要に応じて他の薬剤(例えばグルタチオン、パ
ントテン酸、オロチン酸、チオクト酸)と調合させても
よい。投与量は、年齢、体重、症状により適宜増減する
が、経口的には通常、成人、1日、含硫アミノ酸化合物
として101ftg〜10gが望ましい。好ましい具体
例は、上記含硫アミノ酸化合物と製剤上の補助成分とか
らなるものである。また、本発明の他の好ましい具体例
は、上記1日あたり投与量を1回ないし数回に分けて服
用させるための単位投与形態のものである。
なお、上記で示される含硫アミノ酸化合物が低所性であ
ることは前記したところである。
肝疾患治療作用 本発明でいう肝臓病治療作用とは、内・外因子により生
じた肝実質細胞の変性壊死に起因する種々の病的状態の
改善をいう。
本発明では、上記作用の確認は、実験動物ラットより潅
流法(蛋白質核酸酵素、別冊且、55(1981))に
従って調製された肝細胞を、四塩化炭素(この物質は肝
細胞を破壊してグルタミン酸ピルビン酸転位酵素(GP
T)を遊離させる)および本発明の肝疾患治療剤の有効
成分を添加した系でインキュベートしたのちにGPTを
測定し〔ザ・ジャーナル・オブ・ラボラトリ−・アンド
・クリニカル・メデイスン(J、Lab、clin、H
ed) 。
46.785 (1955)、プロシイ−ディンゲス・
オブ・ザ・ツナイアティー・フォー・エクスベリルメン
タル・バイオロジー・アンド・メディスン(Proc、
Soc、Exp、Biol、Hed、) 、 90.2
10(1955))、従来用いられていた薬剤(L−メ
チオニン、グリチルリチン等)とGPTの遊離抑制の作
用を比較することにより行った〔ブランク・メディ)>
 (Plant Hedica) 、生9,222(1
983)、和漢薬、ユ、11 (1984)、和漢薬シ
ンポジウム、16.85 (1983))(詳tIA後
記)。
実験例 本発明により肝治療薬の肝治療作用は、その有効成分で
ある種々の含硫アミノ酸を用い、下記試験管内四塩化炭
素肝障害モデルの系で調べた。
1)実験動物 ウィスター(Wistar)系雄性ラット〔日本フレア
(株)より購入〕を1週間予備飼育したのち、健庫と思
われるラット(体重180〜25(1)を選んで以下の
実験に使用した。
なお、ラットの洞育は、室温24±1℃、湿度55±5
%、換気回数15回/時間、15時間照明10時間暗と
なる動物室において、3〜4匹ずつをラット用平底ケー
ジ〔日本フレア(株)製〕に収容し、飼料(C,E−2
(日本フレア(株)製〕および蒸留水はラットに自由に
摂取させることによりに行った。
2)実験方法 中村らの潅流法〔蛋白質核酸酵素、別冊λ4,55 (
1981))に従って上記ラットより肝細胞を分離した
。ついで、この肝細胞を10%牛脂仔血清、ペニシリン
200単位/−およびストレプトマイシン200μグ/
dを含む199培地〔この培地組成は底置「組織培養」
朝倉書店刊(1976)参照のこと〕で5×105個/
dの細胞密度に希釈後、組織培養用シャーレ(直径35
mm)に上記細胞希釈液を1dずつ分注したのち二酸化
炭素インキュベーター(5%CO−95%空気、37℃
)中で培養を行った。
3時間培養後、上記199培地10’Mデー9    
、 キサメタシン、10  Mイノスリン、1o−7Mグル
カゴン、10%牛脂仔血清、ペニシリン200単位/d
およびストレプトマイシン200μg/dを含む199
培地に交換して、さらに20時間培養を行った。
培養終了後、培地を除去し、シャーレに接着したl81
11表面をハンクス液で一回洗浄し、ついで、上記19
9培地に最終濃度10mM四塩化炭素および被検液(後
記)を添加したちの1jl!I9を加えてから、二酸化
炭素インキュベーター(上記)中で1時間培養を行った
培養終了後、培地を試験管にとり、遠心(3000rp
m、5分間)により上清を(9で、この上清中のグルタ
ミン酸ピルビン酸転移酵素(GPT)の活性を血清トラ
ンスアミナーゼ測定用キット(和光紬薬:S、TA−T
est Wako )を用いて調べた。また、上記被検
液のかわりに対照とし[4一種の薬剤(後記)を添加し
た培地でも上記と同様の実験を打つて、GPTを測定し
た。
また、ここで被検液としては、S−アリルシスティン、
S−アリルシステインスルホキシド(アリイン)、S−
アリルメルカプトシスティン ルシスティン、S−プロピルシスティンを各々蒸留水に
溶解し、0.1〜10μg/d(最終濃度)の範囲で用
い、対照溶液としてはシスティン、メチオニン、グルタ
チオンおよびグリチルリチンを用いた。なお、システィ
ンおよびメチオニンは蒸留水に溶解して0。
1〜10μg/d(最終濃度)の範囲で用い、グルタチ
オンも同様に然溜水に溶解して8〜200μ9/rrr
l(最終濃度)の範囲で用い、グリチルリチンはエタノ
ールに溶解してのち水で調整し、最終エタノール濃度0
.1%以下となるようにして、8〜800μq/ld(
最終濃度)の範囲で用いた。
3)実験結果 上記実験結果を下表に示す。のこ結果から、本発明の含
硫アミノ酸化合物はシスティン等の従来の肝疾患用薬剤
と同程度もしくはその以上のGPTII!1抑制効果(
本発明でいう肝疾患治療作用)が認められた。また、こ
の効果は用量依存的であり、特にS−アリルメルカプト
システィンは10μ9/dの添加で、S−プロピルシス
ティンは1μ’J/ltrflの添加でその作用が顕著
であって、GPTの遊離はみられなかった。
なお、表中のGPTの数値(%)は四塩化炭素のみを添
加した条件下で肝細胞を培養したときに遊離してきたG
PTffiを100として、これに対する薬物を添加し
たしたときに遊離してできたGPTIの割合を示したも
のである。
参  考  例 本発明の肝疾患治療薬の有効成分である含硫アミノ酸化
合物の合成例を以下に示す。
1) S−アリルシスティンの合成 ドライアイス、アセトン浴中でL−シスチン120gを
、冷却した液体アンモニア約2、5リツトルに懸濁させ
、これを撹拌しながら、青色が消失するまで金属ナトリ
ウムの小片を加えた。ついで、この溶液をドライアイス
−アセトン浴中で撹拌しながら、この溶液にアリルブロ
マイド125gを滴下し、さらに30分間撹拌を行って
から、アンモニアを蒸発させた。このときの残留物を冷
水1リツトルにに溶解したのち濾過し、炉液にヨウ化水
素酸を加えてpH5に調整して結晶を得て、これをi戸
数後、乾燥を行った(69.2g:43%)。 ついで
これを70%エタノール890dを用いて再結晶させて
、S−アリルシスティン(59.7g:37%)を得た
また、上記と同様の操作によってS−メチルシステイン
、S−エチルシスティクおよびS−プロピルシスティン
の合成を行った。
(2)S−アリルシスティン−スルホキシドの合成S−
アリルシスティン35.09を350dの水に懸濁させ
、撹拌しながら30%過酸化水素水24.7IIdlを
ゆっくり滴下した。二日間室温で撹拌したのち、ペーパ
ークロマトグラフィー(展開液は、エタノール:水−7
:3)で反応の終了を確認した。ついでこの溶液を15
0dに濃縮したのち加温(50℃)し、これに同温度の
水96d!とアセトン492mとの混合液を加えてから
室温にもどし、これを低温(3℃)で−夜tll匠した
。ついで析出した結晶を枦取し、乾燥して、粗S−アリ
ルシスティン(+)スルホキシド(5,4g((α)o
+22.5°、c=2、H2O)〕を得た。ついで水と
アセトンとの混合液を用いて再結晶を行うことによって
、高純度(98%)のS−アリルシスティン(+)スル
ホキシド〔1,1グ(〔α〕D+60.0’ 、C= 
 2、H2O))を得た。
次にS−アリルシスティン(+)スルホキシドの結晶母
液に50℃アセトン290mを加え、ついでこの溶液を
室温に戻してから5℃で6日間放置した。ついでこの母
液中に析出した結晶を枦取したのら、母液の濃縮乾固を
行ってS−アリルシスティン(+)スルホキシドの乾固
物22.99を得た。そしてこれを上記と同様の方法で
結晶化して、粗S−アリルシスティン(−)スルホキシ
ド (8,C1、(〔α)o−49,0” 、C=2、H2
O)〕を得た。ついで上記と同様の方法で再結晶化をし
、さらにメタノールを用いて再結晶を1〒うことにより
、高純度(96%)のS−アリルシスティン(−)スル
ホキシド(4,4g((α)、−55,8、C=2、H
2O)〕を得た。
なお、上記化合物はいずれもIR(赤外吸収分析)およ
びNMR(核磁気共鳴分析)で確認したものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、下記で示される含硫アミノ酸化合物またはその塩を
    有効成分とする肝疾患治療剤。 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中Rは低級アルキル基またはアルケニル基であり、
    Aはチオ基、ジチオ基およびスルフィニル基のいずれか
    である。) 2、含硫アミノ酸化合物が下記の群から選ばれたもので
    ある、特許請求の範囲第1項記載の肝疾患治療剤。 S−アリルシステイン、 S−アリルシステインスルホキシド、 S−アリルメルカプトシステイン S−メチルシステイン、 S−エチルシステイン、 S−プルピルシステイン
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