JPS6241830A - 衛生洗浄装置の貯湯便座 - Google Patents

衛生洗浄装置の貯湯便座

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JPS6241830A
JPS6241830A JP17908285A JP17908285A JPS6241830A JP S6241830 A JPS6241830 A JP S6241830A JP 17908285 A JP17908285 A JP 17908285A JP 17908285 A JP17908285 A JP 17908285A JP S6241830 A JPS6241830 A JP S6241830A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業−1−の利用分野〕 本発明は、洋式便器の衛生洗浄装置の便座に関するもの
である。
〔従来技術〕
近年広く普及しはしめてきた衛生洗浄装置には、暖房機
能をもつ便座が用いられている。ごれらの暖房便座は合
成樹脂製便座の内部に電気ヒーターを埋設した構造とな
っているが、下記に挙げる不都合がある。
■ 電気ヒーターによる発熱が便座平面で均一でなく、
又本体を構成する合成樹脂の熱伝導率が小さいため、便
座表面に温度J、うが牛し使用者は快適なぬくもりを得
ろことができない。
■ 便座内部に相当の高l晶に達する電気ヒーターがあ
るため、長時間便座を使用すると低温火傷のIL−゛れ
がある。
■ 便座開閉時の衝撃により便座内に埋設された電気ヒ
ーターが断線する虞れがある。
■ 局部洗浄機能、洗浄部乾燥機能のための各々の専用
ヒーターとは別に暖房便座用専用ヒーターが必要となり
、構成が?3f雑となってコスI・、信顛性の面で不利
である。
上記の問題点を解決し、かつ衛生洗浄装置における洗浄
用温水を多量に貯溜する目的で、ジャゲラ1構造をもつ
貯湯便座が既に種々提案されているが、これらには問題
点があり、すくに(J実用化できないものである。
即ら、その例の一つば、ジャケット構造とした貯湯便座
に直接ヒーターを挿入するものであるが、この場合は通
電時ヒーター近傍部の温度が高くなりすぎ便座利用者に
とって極めて不快である等の欠点がある。
又、他の例は便座内に温水流路を設iJ台座十にイ・1
設した温水器からポンプにより温水を循環する方式であ
るが、この場合はU^環ポンプを常時運転する必要があ
り、運転コストの」二昇、ポンプ耐用年数の大幅低下と
いう問題がある。又、十記丁1例に共1ffNyで便座
内部の温水重量のため、便座の起伏に多大の力を要し誤
って器物を破)員したり使用者がケガをしたりする虞れ
があるという欠点がある。
〔発明の目的〕
本発明は、1−記の諸欠点を解消したものであっ−ζ、
表面温度がほぼ均一で温湯独特のまろやかな温かさを持
ら、強制循環手段を必要としないため構造がシンプルで
あり、局部洗浄時には温水器と便座内の両フJの多量の
温水が使用できる貯湯便座の提(1をI」的とするもの
である。
〔発明の構成〕
本発明に係る衛生洗浄装置の貯湯便座は、便座をジャケ
ット構造に形成し2、人体局部洗浄と該便座の暖房に用
いる温水を内部に貯溜する貯湯便座、該貯湯便座の内部
に配設され一端間「1部を該貯湯便座前方先端部内面最
上部に臨ませ、他端間[1部を該貯湯便座の底板を貫通
して裏面に突設させる洗浄温水取り出しのための温水突
出管、電気ヒーター、温度検知部、過昇温防止装置を具
備し、内部貯溜温水を加温調整するための温水器、該温
水器と前記貯湯便座の間に介設され、温水器内dA水と
貯湯便座内温水が一体的に流動する自然対流を惹起さす
ための一木の温水循環路、便器−に面に締着される台座
と上記貯湯便座の間に張着される便座開閉補助装置より
構成されるごとを特徴とするものである。
〔実施例〕
本発明に係る貯湯便座の具体的態様を実施例に基づいて
更に詳しく説明する。第1図は本考案の貯湯便座を用い
た衛生洗浄装置の全体斜視図であり、1は洋式便器、2
ば貯湯便座、3は便座軸、4は便蓋、5はハーノジング
、6は便座下面に回動自在に軸着された局部洗浄ノズル
のノズル操作レバー、7は洗浄温水噴出部、8は図示し
ない水中ポンプより温水器へ原水を供給する導管、9は
口−タンクである。
第2図は、平面横断面図であり、lOは便器F面に締着
された台座、] Ii4台座1−にイ・1設された軸受
で該軸受11で軸支される便座軸3により貯湯便座2は
起伏自在に回動さ−けることができる。
12・13は便座2−F面に付設された便座側であり、
便座2を便器1面に仕置した際便座前ノjへあかり勾配
となるように該便座側12・13の高さを調節しである
。これは、便座2内部の気泡を便座2前方先端部に集め
るためである。14は便座2内部に配設した温水Ill
ll出島り、一端開口部を上向きとして該便座2前方先
端へ臨ませ便座1一部の内面と最小111度のクリアラ
ンスを持つ温水流入口15を形成し他端は、便座2のほ
ぼ中央の一例部で便座2底扱を貫imシ便座2下面に固
定された軸受は部材16の導水孔にガスゲットを介して
連結されている。17は軸受部材16に嵌入され自在に
同動するノズル凹動輪であり、その先端に洗浄温水噴出
部7をもつ弓状パイプが一端に嵌着されている。6は上
記ノズル回動輔17と一体的に回動するノズル操作レバ
ーである。18は便座軸3の一端部に内部連通状態で一
体的に取付けられた温水器であり、第3図により詳細に
説明すると、19は電気ヒーター、20は温度検出部、
21は過胃湛防止バイメタル、22は過昇温防1)二温
度ヒユーズ、23は温水器下部に設りた給水口兼排水口
である。該温水器18は便座2の起伏に合わセて一体的
に回動することを特徴としているが、回動の任意の位置
において温水器が常に貯湯便座より低(位置するように
配置されている。これは温水器18内部の前記電気ヒー
ター19を該温水器18と該貯湯便座2よりなる温水系
の最も低い位置に配置して、活発な自然対流を惹起させ
るためである。さらに、該貯湯便座2の任意の回動位置
において、前記電気ヒータ−19発熱部、温度検出部2
0が便座軸3内面の最高位点より低位になるように配置
し、万−該便座軸3内面の最高位点より高位にある温水
器18のデッドスペースに気相が形成され該電気ヒータ
ー19、温度検出部20が気相中に突出して誤作動やヒ
ーター焼1員        5(l ) 事故をおこすことを防止しζいる。
前記便座軸3は、前記温水器18と前記貯湯便座2間の
温水循環路の機能をはたしているが、該便座軸3内部に
該温水器18から該貯湯便座2に向かう高lA温水流れ
と、該貯湯便座2から該温水器18へ向かう低温’/A
入水清水流向きが反対の二つの流れを生起さずため該便
座軸3の内径ば20ミリぐに以−1−とじている。
給水「1無排水口23に接続する給水管8は、ゴム管等
の充分な可と・う性をもった管を追従代を設りて取付け
てあり、前記加熱ヒーター19、温度検出部20に係着
される電気結線も追従代を設け、電気結線の応力集中を
生じない箇所に固定点を設けである。
第2図の24は台座10」−に設置された温度制御部、
25はトランス、26は便座軸3の他の一端に一体的に
取付けられた温風乾燥装置であり、前記便座2の後方裏
面に温風吹出し口を設けている。第4図は、便座開閉補
助装置を示しており、27ば引張りコイルバネであって
ワイヤー28、フック29により前記便座軸3に張着さ
れている。前記引張りコイルバネ27の他端はバネ固定
金具30を介してバネ収納円筒31に挿着されており、
該バネ収納円筒31は装置本体の台座10F面に垂設さ
れている。
便座仕置時、前記引張りコイルバネ27は最大の伸びを
示しており、使用者が1士を添えて便座を起立方向へ回
動していくと該引張りコイルバネ27は順次収縮しつつ
、バネ張力により便座回動方向と同一方向のトルクを発
生させ、使用者が要する力を大幅に軽減させることにな
る。
便座起立時、前記引張りコイルバネ27は最小の伸びを
示しており、便座を仕置方向へ、回動していくと該引張
りコイルバネ27は順次伸張しつつ、バネ張力により便
座回動方向と逆方向のl・ルクを発生させ、便座自重に
よる落ド方向の過大なトルクを抑制している。
便座回v1に応して前記ワイヤー28が前記便座軸3に
)合着されて前記引張り」1イルバネの伸びが変化する
ため、便座自重によるl・ルクが最大の時は、バネ張力
によるトルクも最大となり、便座自重によるトルクが小
さくなればバネ張力によるトルクも小さくなることにな
り、便座回動の全範囲において、はぼ均一なわずかな力
により便座回動操作が可能である。
上記の構成において当該装置における温水の循環経路に
ついて説明すれば次の通りである。
ロータンク9内部に貯溜されている原水は図示しない給
水ポンプによって、同じく図示しない逆1F弁を経由し
て給水I」兼併水口23より温水器18に流入する。温
水器18内部で電気ヒーター19により適温に調整され
た温水は、流体の温度差に起因して生起する自然対流に
よって温水器18から送り出され、便座軸3のパイプを
imシて便座2内部に流入する。便座2内部に流入した
温水は便座2内部上面に沿って左右二方向に分岐して流
れ、便座2の最先端で合流する。その間に、低温化した
温水が便座2内部下面に沿って分岐して還流され更に前
記便座軸3バイブを経由して元の温水器18内部まで還
流される。即ち、前記温水器18と便座2内部との間を
温水の温度差に起因する流体の自然対流によって温水が
常時循環しており、低温化した温水が電気温水器18内
部を1ffi iQする間に電気ヒーター19によって
適温に加熱されるものであり、珪つこの温水の加熱温度
は本体ハウジング5に内蔵されている温度制御部24に
よって自動的にコントロールされ、常時一定温度を持続
している。
なお、上記の温水の自然対流は便座2を便器1上に仕置
した状態は勿論、同便座2をロータンク側に倒立させた
状態においても全く同様の自然対流を牛しるものであっ
て、この場合でも温水器18と便座2内部との間を温水
が常時スムーズに循環している。
次に、当該装置より洗浄温水を取り出す手順を説明する
と、使用者が便座2に着座し、便座2側部のノズル操作
レバー6によりノズル7を洗浄位置まで回動させると、
該ノズル操作レバー6に内蔵されたスイッチによりロー
タンク9内の図示しない給水ポンプが起動し、ロータン
ク9内部の原水は給水ポンプ、逆止弁を経由して、温水
器18下部の給水口兼排出[1−+ 23を通して温水
器18内へ供給される。一方、前記温水器の内部は電気
ヒーター19によって加熱された温水が満たされている
ので、前記給水口兼排出口23を通じて供給された水量
分の温水が洗浄用として押し出され温水器18、便座2
内部、温水流入口15、温水取出し管14、軸受部材1
6、ノズル部材17を経由して洗浄温水噴出部7よりシ
ャワー状に噴出して洗浄の用に供せられるのである。洗
浄終了後は前記ノズル操作レバー6を元の収納位置に戻
すことにより該ノズル操作レバー6に内蔵されたスイッ
チにより前記給水ポンプが停止する。
〔発明の効果〕
本発明に係る衛生洗浄装置の貯湯便座は叙上の構成を備
えているので、下記の如く優れた諸効果を顕著に発揮す
るものである。
(a)  便座内部に温水を貯溜する貯湯便座であり1
つ該便座後方に中空軸を突設し、該中空軸端部に内部連
通状態で温水器を一体的に取付けたので、111記貯湯
便座と温水器間に流体の温度差に起因する自然対流を活
発に惹起さゼで温水が常時循環しているため、この温水
によって単に便座を暖房するのみならず、従来の電気ヒ
ーターでは得られない、ムラのない温湯独特の心地良い
ぬくもりが便座全面から得られる。
(b)  便座内部が適温にコントロールされた温水の
みであって、ヒーター類をいっさい持たないため、該便
座内部に高温発生部がなく、低温火傷の虞れがない。
(C) 温水用電気ヒーターが洗浄用温水の加熱と便座
の暖房の二つの機能を合わせ持つため、従来の方式のよ
うな便座暖房用の専用ヒーターが不要となり、コス1〜
及び故障の低減に効果が大きい。
(d)  貯湯便座と温水器間を自然対流を利用して温
水を循環させるため温水循環ポンプが不要となり、コス
1〜及び故障の低減に効果が大きい。
(e)  便座自体の内部に洗浄用温水を貯湯しく14
) ているため、使用者に1便座着座時に洗浄用温水の温度
をその使用前に直接実感することができる。
これは敏感な人体局所に使用する洗浄/晶水が冷たずぎ
たり又熱ずぎたりし7て使用者に不快を感じさせること
を防11−するのめならず、不測の温水温度制御機構の
不調による火傷等の危険性をも排険する効果を持つもの
である。
(f)  温水器に加えて、便座内部にも貯湯できるた
め局部洗浄時に豊富な湯量を使用することができる。
(g)  便座開閉補助装置を付設したため、便座の開
閉に要する力を大幅に軽減し、たとえ子供であっても容
易に操作可能となるばかりではなく、じ1−タンクに立
てlJ口Jた便座に不注意に接触して便座が便器面−1
−に倒れその際の衝撃により使用者が不快を感したり、
機器の損傷を招いたりすることを訪中、する効果もある
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示すものであっ゛ζ便藍の
みをロータンク側に立てitけた状態での装置全体の斜
視図、第2図は同装置の要部横断平面図、第3図は同装
置の要部縦断側面図、第4図は便座開閉補助装置の側面
要部図である。 1は洋式便器、2は貯湯便座、3は便座軸、4は便蓋、
5はハウシング、6はノズル操作レバー、7は洗浄温水
噴出部、8は導管、9はロータンク、10は台座、11
は軸受、12・13は便座脚、14は温水吐出管、15
は温水流入口、16は軸受部材、】7はノズル回動輪、
18は)晶水器、19は電気ヒーター、20は温度検出
部、21已ま過胃温防市バイメタル、22は過屑温防止
温度ヒユーズ、23は給水「1兼排水口、24は温度制
御部、25はトランス、26は温風乾燥装置、27は引
張りコイルバネ、28はワイヤー、29はフック、30
はバネ固定金具、31はバネ収納円筒である。 8 シ 〔自  発  〕 手続補−正書 特許庁長官 宇 賀  道 部 殿 1、事件の表示 昭和60年 特許側 第179082号2、発明の名称 衛生洗浄装置の貯湯便座 3、補正をする者 事件との関係  特許出願人 住 所 冨山県西砺波郡福岡町本領70番地名 称  
昭 和 電 機 株式会社 代表者  佐 野  源 蔵 4、代理人 ◎530 住 所 大阪市北区天神橋2丁目4番17号千代田第−
ビル 輩大阪(06) 351−43846、補正によ
り増加する発明の数  なし            
17、補正の対象 (1) 明細書の全文 (2) 図面の全図 8、補正の内容 (1) 明細書の全文を別紙の通り補正する。 (2) 図面の全図を別紙の通り補正する。 明    細    書 1、発明の名称 衛生洗浄装置の貯湯便座 2、特許請求の範囲 ↓−ン’ −j−’J−ム上上横構造鯵収−し人−俸局
一部洗浄−ζ便座−暖房ζ−にIL用−さ−れ不−渇フ
卜を一内一部−に一貯肛ろA史Wの1勾一部弦二一端開
−1部3冒更座−Q前一部−先端内面単七都−仝ζμす
一世−1−他端17iロ1トζ舛洗浄唱1に噴−小部−
六j11す−る一湛水吐出−管−が酊兜杵る一二方」「
座−の−後部に皿−(イーイリ11庄−中11づ1シー
−117□で弓14□(層=Uキ成−(、イー1≦→ヌ
;ヒE:]」内)皓Aニー4−恭zkW艮−閂前起便−
W支4一連−通−さ」ト一か24−■!佐式[ζ硝る−
よ−う−にイLりしさ−れな−P1−筒−13タブ(互
側便座軸−の辿卑−朋、−湯水器−か−命便座会−呼カ
つ一高−湯湯−73o流−れ清−便座−かに−湯述−器
全JW館ケ低湯湯jり列流、−杵全同時に一生−起−Δ
叫(−人1トー内j斧全−?−Q鶴以上に設定ルユ)ツ
ー便座Q−(Elの起伏位」に本いて、温木]1が一常
−仝ゴ史−肥より一低−9−位置1−企よう−くこ設置
さ奥ヱ方(41t請−水辺罰囲第一11記載ρ衛り1−
洗浄装置−−@−貯眉11佃。 」−=前記−便座起−伏動−11・補助装置は一1前記
便座軸(09V周一に設け−うれな!−・ンク−に、 
ii7起一台−坤す曵部に一重役さ淋カイ)−ネー収納
円−筒−Φ−内部い1閃納−さIニーな一引張り3、発
明の詳細な説明 〔産業上の利用分野〕 本発明は、洋式便器に用いられる衛生洗浄装置の便座に
関するものである。 〔従来技術〕 のような暖房便座にあっては、合成樹脂製便座の内部に
電気ヒーターを内蔵した構造となっているのが1m例で
あって、下記に挙げる諸欠点がある。 ■ 電気ヒーターによる発熱が便座の全ての上面におい
て均一とはならず、又、便座の本体部を構成する合成樹
脂は熱伝導率が小さいため、便座表面に温度1、うが生
し易く、使用者は快適なぬくもりを得ることができない
。 ■ 便座内部に相当の高温に達する電気ヒーターが内蔵
されているため、便座上に長時間着座していると低温火
傷を招く虞れがある。 ■ 便座の起伏時等において、便座が便器」−面に倒れ
落し、その衝撃によって便座に内蔵されている電気ヒー
ターが断線する虞れがある。 ■ 局部洗浄用の洗浄水加熱ヒーターや、洗浄部乾燥用
の温風装置のヒーターとは別に、暖房便座用専用のヒー
ターが必要となるので、構造が複雑となってコスト高を
招き、かつ信頼性を損ないがちとなる。 上記の問題点を解決し、かつ衛生洗浄装置における洗浄
用温水量を−1−分に確保することを目的として、ジャ
ケット構造を有する貯湯便座が既に提案されている。と
ころが、従来の貯湯便座はいずれも問題点を有し、実用
化には困難を伴うものである。 例えば、ジャケット構造に形成された貯湯便座の内部に
直接ヒーターを挿入した構造のものがあるが、この貯湯
便座では、1ffl電時にヒーター近傍部の温度が高く
なり過ぎて、着座者に強い不快感を与えがちとなる。 これとは別に、便座内に温水流路を形成し、台座上に設
置された温水器からポンプにで便座内部の渇水を循環さ
せる構造の貯湯便座も提案されているが、この貯湯便座
にあっては、温水循環用のポンプを常時運転させておく
必要があり、このため運転コストが高くつき、かつポン
プ耐用年数の大幅低下という不都合を生じる。 その上、」−記二例に共i山シて、便座内部の温水重量
に起因して、便座の起伏操作に大きな力を要するばかり
でなく、誤って便座を倒し落とすと、便器や便座等を破
損したり使用者が怪我をするといった事態を招来する虞
れがある。 〔発明の目的〕 (A  ) 本発明は、上記従来の問題点を考慮してなされたもので
あって、便座の表面温度がほぼ均一で温湯独特のまろや
かな温かさが得られ、かつl島水の強制循環手段を必要
としないため構造が簡素化されると共に、局部洗浄時に
は豊富な洗浄用温水を使用することのできる貯湯便座の
提供を目的とするものである。 〔発明の構成〕 本発明に係る衛生洗浄装置の貯湯便座は、ジャケット構
造に形成し人体局部洗浄と便座暖房とに共用される温水
を内部に貯溜する便座の内部に、一端開口部を便座の前
部先端内面最上部に臨ませ、他端開口部には洗浄温水噴
出部と連通ずる温水吐出管が配される一方、便座の後部
に形成した便座軸を中空状に形成して電気ヒーターを内
蔵する温水器と前記便座とを連通させ、かつこの便座に
便座起状動作補助装置を装着したことを特徴とするもの
である。 〔実施例〕 本発明の一実施例を第1図ないし第4図に基づいて説明
すれば、以下の)mりである。 第1図に示したように、洋式便器1の上に番」内部に温
水流通室を有するジャケット構造の貯湯便座2が載置さ
れ、この貯湯便座2はその後端部の便座軸3によって回
動自在に枢支されている。−に記貯湯便座2の−1−に
ばさらに便蓋4が載置され、同じく回動自在に設けられ
ている。前記便器1の後部周囲にはハウジング5が形成
されており、また便座2の一側方には局部洗浄ノズルを
操作するためのノズル操作レバー6が便座2の底部から
突出した状態に設けられている。便器Iの内部には洗浄
温水噴出部7が配され旋回自在に設けられている。更に
便器1の後背部にはロータンク9が設置され、この「1
−タンク9から前記ハウジング5の内部に設置された温
水器18へ原水を供給するための導管8が接続されてい
る。 また、便器1の1−面には、第2図に示したように台座
10が固設され、その上には軸受11・11が左右に分
かれて設置されている。前記便座2の後部左右に形成さ
れた筒状の便座軸3・34J、1−記軸受11・11に
よって支承され、これにより便D! 2は便座軸3・3
を支点として回動可能となり、起伏自在となっている。 また便座2の底部には便座脚12・13がそれぞれ下向
きに突設され、かつ便座2の内部に生しがちな気泡を便
座2の前方先端部へ集合し得るように、便器1面一1−
に便座2を仕置した状態において便座2の前部かやや上
り勾配となるように便座脚12・13の高さが設定され
ζいる。 上記便座2の内部には温水吐出管14が配され、その一
端部に形成された渇水流入1]15は、便座2の前部先
端中央部イ1近に」二向きに設けられ、かつ便座2の内
部−L面との間で必要最小限度のクリアランスを形成す
るように設定されている。一方、上記温水吐出管14の
他端は、便座2の一例部の底板を貫通し、便座2の底部
に固定された輔受部+A’16の導水孔にガスケットを
介して接続されている。この軸受部材16にはノズル回
動軸17が同心状に嵌挿され、ノズル回動軸17ば固定
側の軸受部材16に対し゛ζ回動自在に設けられて  
     5いる。1記ノズル回動軸j7の一端部は軸
受部材16の軸端より突jll l、、その先端に洗浄
温水噴出部7を有する弓状パイプが接続されている。−
・方、上記ノズル回動軸17と他端側には、ごれと一体
的に回動するノズル操作レバー6が設けられている。 一方、前記便座軸3ば、ハウジング5内に設置された温
水器18と内部連通状態に接続されている。この温水器
I8は、第3図に示したように、電気ヒーター19、温
度検出部20、過昇温防止バイメタル21、及び過昇慇
防止l詰度ヒユーズ22が備えられ、さらに温水器】8
の下部には給水口23が設けられている。上記温水器1
8は便座2の起伏動作にあわせて一体的に移動するよう
に連結され、かつ便座2の任意の起伏位置において温水
器18が常に便座2より低位となるように配置されてい
る。これは、温水器1B内部の前記電気ヒーター19を
、温水器1日と便座2よりなる渇水循環経路の最も低い
位置に設置して、温水の活発な自然対流を惹起させるた
めである。さらに、便座2の任意の起伏位置において、
前記電気ヒーター19の発熱部および温度検出部20は
、便座軸3内面の最高位点より低位となるように配置さ
れている。ごれにより、万一、便座軸3内面の最高位点
より高位にあたる温水器18のデッドスペースに気相が
形成され、電気ヒーター19や温度検出部20が気相中
に突出して誤作動やヒーター焼1員事故等をおごずとい
った事態を防止している。 tiii記便座軸3の内部は、温水器18と便座2間の
温水循環路の機能を具備しており、この便座軸3の内部
をi11シて、温水器18から便座2に向かう高温?A
水の流れと、便座2から温水器18へ向かう低温温水の
流れの向きが反対の二つの流れを同時に生起させるため
、便座軸3の内径は20mm以−にに設定しである。 前記給水■]23に接続された給水管8は、ゴム等の充
分な可とう性を有する素材で形成され、追従化を設けて
取付けられている。前記加勢ヒーター1つや温度検出部
20に接続される電気結線についても追従化が設84ら
れ、電気結線の応力集中を4トシない箇所に固定点を設
けている。 前記台座10の上には、第2図に示したように温度制御
部24が設置され、その側方にはl・ランス25が設げ
られている。また、前記他方の便座軸3の一端側には温
風乾燥装置26が設けられ、この温風乾燥装置26から
送られた温風は前記便座軸3の内部を1fI)過し、便
座2の後部底面に形成された温風吹出r−13aから局
部洗浄部に向かって吹き付しJ得るように構成されてい
る。 更に前記便器1の一側方には、第4図のように便座起状
動作補助装置が装着されている。即ら、バネ収納円筒3
1の内部に設iJられた引張り″lイルバネ27の一端
は、ワイヤー28、フック29を介して前記便座軸3の
外周面上に周接さ−Uて取りイく1げられる一方、同引
張りコイルバネ27の他端は、台座10下面に垂設され
たバネ収納円筒3Iの下端部のバネ固定金具30に取り
付けられていて、便座2の起立方向へ付勢しうるように
構成されている。 1−記の便座起状動作補助装置G;1、便座2の仕置状
態においで、引張r/)コイルバネ274;t R犬の
伸びを示し、使用者が手を添え゛C便座2を起立方向へ
回動さセると、引張りコイルバネ27は次第ニ収縮しな
がらもバネ張力により便座2の回動方向と同一ソノ向の
トルクが発生し、これにより使用者の便座起状操作に要
する力は大幅に軽減されることになる。一方、便座2の
起立状態において、前記引張りコイルバネ27は最小の
伸びを示し、便座2を仕置方向へ回動していくと、引張
りコイルバネ27は次第に伸張しつつ、バネ張力により
便座2の回動方向とは逆方向のl・ルクを発生させ、こ
れにより便座2の自重による・落下方向への過大なトル
クを抑制している。そして、便座の回動に応じて前記ワ
イヤー28が目1i記便座軸3の外周に捲着されて引張
りコイルバネの伸びが変化するため、便座2の自重によ
るトルクが最大の時は、バネ張力によるトルクも最大と
なり、また便座2の自重によるトルクが小さくなればバ
ネ張力によるトルクも小さくなる。これにより、便座2
の起伏動作の全範囲においで、はぼ均一・な僅かな力だ
けで便座2の起伏操作が可能となる。 1−記の構成において、先ずl結水の循環経路について
説明すれば次の1fflりである。 ロータンク9内部に貯溜されている原水は、図示しない
給水ポンプによって、逆止弁を経由して給水1’−12
3より温水器18の内部に流入される。 −・方、温水器18の内部で電気ヒーター19により適
l晶に調整された温水(11,流体の温度差に起因して
lト起する自然対流によって温水器18から送り出され
、便座軸3の内部を通して便座2内部に流入する。便座
2の内部に流入した温水は便座2内部F面に沿って左右
二方向に分岐して流れ、便座2の最先端で合流する。そ
の間に、低温化した温水が便座2内部下面に沿って分岐
して還流され更に前記便座軸3を経由して元の温水器1
8内部へ戻される。即ち、前記温水器18と便座2内部
との間を温水の温度差に起因する流体の自然対流によっ
て温水が常時循環しており、低温化した温水が温水器1
8の内部を1ffl過する間に電気ヒータ−19によっ
て適温に加熱されるものであり、月つこの温水の加熱温
度はハウジング5に内N されている温度制?ff1部
24によって自CI的に71ントロールされ、常時一定
温度を持続している。 なお、上記の温水の自然対流は、便座2を便器1−にに
仕置した状態は勿論、同便座2をロータンク側に倒立さ
・lた状態においても全く同様の自然対流を生じるもの
であって、この場合でも温水器18と便座2内部との間
を温水が常時スムーズに循環している。 次に、当該装置より洗浄温水を取り出す手順を説明する
。使用者が便座21−に着座し、便座2の側方のノズル
操作レバー6を操作して洗浄温水噴出部7を洗浄位置ま
で回動させると、ノズル操作レバー6に内蔵されている
スイッチがオンしてロータンク9内の図示しない給水ポ
ンプが起動する。これにより、ロータンク9内部の原水
は、給水ポンプ、逆11−弁等を経由して、温水器18
下部の給水「二123を通して温水器18内に(l給さ
れる。 一方、前記温水器18の内部には、電気ヒータ=19に
よって加熱された温水が満たされているので、前記給水
口23をjmシて供給された水量分の/温水が洗浄用と
して押し出され、/品水器18、便座2内部、)温水流
入1’j I 5、温水吐出管14、及びノズル凹動軸
17を順次経由して、洗浄温水噴出部7よりシャワー状
に噴出して洗浄の川に供される。洗浄終了後は、nii
記ノズル操作レバー6を元の収納位置まで復帰さ一已る
ことにより、ノズル操作レバー6に内蔵されているスイ
ッチがオフとなり、これによって給水ポンプが停止する
。 〔発明の効果〕 本発明に係る衛生洗浄装置の貯湯便座は叙[−の構成を
備えているので、下記の如(優れた諸効果を顕著に発揮
するものである。 (a)  便座内部に温水を貯溜−ロる貯湯便座を形成
し、目つ便座後部に中空状の便座軸を形成してその軸端
に内部連i1m状態に温水器を一体的に取4=jけた構
成であるから、前記貯湯便座と温水器間に流体の温度差
に起因する自然対流を活発に惹起させて温水を常時循環
さセるごとが可能となる。 (1A) これによって、単に便座を暖房するのめならず、従来の
電気ヒーターでは得られない、ムラのない温湯独特の心
地良いぬくもりが便座全面から得られる。 (t))  便座の内部には適温にコントロールされた
温水のみを有し、ヒーター類については便座に一切備え
ない構成としたので、便座内部に局部的な高温発生部が
なくなり、低温火傷の虞れも招来しない。また、温水用
電気ヒーターが洗浄用温水の加熱と便座の暖房という二
つの機能を併有するものであるから、従来の方式のよう
な便座暖房用の専用ヒーターが不要となり、コス1へ及
び故障の低減に効果が大きい。 (C)  貯湯便座と温水器間を、自然対流を利用して
温水を循環させる構成にしたことにより、温水循環ポン
プが不要となり、コストの低減及び故障原因の減少に有
効である。 (d)  便座自体の内部に洗浄用温水を貯湯している
ため、使用者は便座着座時に、洗浄用温水の温度につい
てその使用111に膚で直接実感するこ       
 シ1とができる。これにより、敏感な人体局所に当て
られる洗浄温水が冷た過ぎたり、或いは熱過ぎたりして
、使用者に不快を感じさ一ロるといった事態を未然に防
11−シうるばかりでなく、不測の事故たとえば温水温
度制御機構の不調に起因して火傷等を負うといった危険
性をも回避し得る効果を奏する。 (e)  温水器の内部のほか、便座の内部においても
貯湯できるため、局部洗浄時には豊富な湯量を使用する
ことがiiT能となる。 (f)  便座起状動作補助装置が付設されているので
、便座の起伏操作に要する力を大幅に軽減し、たとえY
供等であっても容易に操作可能となるばかりでなく、ロ
ータンクに立゛ζ(1日Jた便座に不注意に接触して便
座が便器面1−に倒れ落らても、そのときの衝撃荷重は
小さく、これにより使用者が不快を感したり機器のI負
傷を招くといったすf態は回避される。 4、図面の簡filな説明 第1図(i1本発明の一実施例を示すものであって便蓋
の、7)をロータンク側に立て掛&Jた状態での装置6
全体の斜?l1図、第2図は同装置の要部横断平面図、
第3図(,1間装置の要部11イ断側面図、第4図は便
座起状動作++li IIJI装置を示す側面図である
。 1は洋式便器、2は貯湯便座、j3ば便座軸、5(41
ハウシング、6はノズル操作レバー、7は洗浄〆晶水噴
出部、8G31勇管、10は台Pト、11は軸受、12
・13は便座脚、14ば温水Illll出量5(l温水
流入[」、16 i;I輔受部÷4.17 i;iノス
ル回Φj1軸、18は温水器、19は電気ヒーター、2
7ば引張り″1イルバネ、28はワイヤー、29ζ31
フツク、:+ o i、+バネ固定金具、31 ill
バネ収納円筒である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、便座をジャケット構造に形成し、人体局部洗浄と該
    便座の暖房に用いる温水を内部に貯溜する貯湯便座、該
    貯湯便座の内部に配設され一端開口部を該貯湯便座前方
    先端部内面最上部に臨ませ、他端開口部を該貯湯便座の
    底板を貫通して裏面に突設させる洗浄温水取り出しのた
    めの温水吐出管、電気ヒーター、温度検知部、過昇温防
    止装置を具備し、内部貯溜温水を加温調整するための温
    水器、該温水器と前記貯湯便座の間に介設され、温水器
    内温水と貯湯便座内温水が一体的に流動する自然対流を
    惹起さすための一本の温水循環路、便器上面に締着され
    る台座と上記貯湯便座の間に張着される便座開閉補助装
    置、とより構成されることを特徴とする衛生洗浄装置の
    貯湯便座。 2、前記温水循環路が両端を各々前記貯湯便座内部と前
    記温水器内部に連通状態で固着された円筒状パイプであ
    り、該パイプ内部に温水器から貯湯便座へ向かう高温温
    水の流れと貯湯便座から温水器へ向かう低温温水の流れ
    を同時に生起させるため、該パイプ内径は20ミリメー
    トル以上をとり、さらに活発な自然対流を惹起させるた
    め該貯湯便座の起伏の任意の位置において、温水器が常
    に貯湯便座より低く位置するように配置されてなる特許
    請求の範囲第1項記載の衛生洗浄装置の貯湯便座。 3、前記温水循環路を形成する円筒状パイプが前記貯湯
    便座の後方側部に突設された便座起状のための便座軸と
    なり、便器上面に締着される台座上に付設される軸受に
    軸支されてなる特許請求の範囲第1項記載の衛生洗浄装
    置の貯湯便座。 4、前記便座開閉補助装置が前記便座軸の外周に垂設さ
    れたフック、前記台座底部に垂設されたバネ収納円筒内
    部に収納され一端を該バネ収納円筒下端に金具により嵌
    着され他端は金具を介してワイヤーにより該ワイヤーの
    一端を前記便座軸に捲着させた状態で前記フックに張着
    された引張りコイルバネより構成され、便座起立時には
    便座回動方向と同一方向のトルクを該引張りコイルバネ
    の収縮によって生ぜしめ、便座代置時には便座回動方向
    と逆方向のトルクを、該引張りコイルバネの伸張により
    生ぜしめることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    の衛生洗浄装置の貯湯便座。
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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5868189U (ja) * 1981-11-04 1983-05-09 毛利 武朗 開閉自在の洋式便器
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