JPS6241696Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は化粧料等のホルダーとユニツトからな
る化粧料容器に関するものであり、特に種々の化
粧料などを充填した複数個のユニツトを比較的大
型のパレツトに着脱自在に収納し得るようにした
タイプのホルダーとユニツトからなる化粧料容器
に関するものである。

一般に化粧料容器は、嗜好が多様化した結果化
粧料の種類や色彩が増加した最近の傾向に伴い、
それらを１つのパレツトに収納して携帯や整理に
便利を図る目的で提供されているものであるが、
実際には必要に応じて１つか２つのユニツトのみ
を携帯する場合も多いため、ユニツトのパレツト
への着脱が簡単に行えるものであることが必要と
されている。そのためユニツトの底面に両面接着
テープや磁石を設け、これによつてパレツトへ取
り付けるようにしているものが一般的であるが、
従来はこのように底面に両面接着テープや磁石を
有するユニツトを単独で携帯する場合に何の工夫
も施されていなかつたので、ハンドバツクなどに
入れられたユニツトの接着テープが他の物に触れ
てそれがべたついたり、また磁石の場合にはその
磁性が近くの時計に影響を与えることなどが実験
により確認されており、こういつた点が大きな問
題とされていた。

本願考案は上述した事情に鑑みなされたもの
で、その目的は必要に応じて簡単にユニツトをパ
レツトに取り付けて収納しまたはユニツトを単独
で携帯することが出来るとともに、ユニツト単独
で携帯する場合にも他の所持品にべたつきを与え
たりするおそれのないホルダーとユニツトからな
る化粧料容器を提供するにある。

以下には本願考案に係るホルダーとユニツトか
らなる化粧料容器をその好適な実施例を示す図面
を参照にして詳述する。

図中１はユニツトを示しており、該ユニツトは
化粧料や化粧用具を収容する容器部２と、該容器
部に蝶番ピン３を介して開閉自在に連結された蓋
体４とから成つている。第２図に示すように、容
器部２の前端縁には爪片５が立設されてその内面
に第１のフツク状突片６が形成され、この突片６
が蓋体４の前端垂直部７に設けられた第２のフツ
ク状突片８と係合することにより、容器部２に対
して蓋体４が閉止位置を占めるようになつてい
る。また、蓋体４の幅は閉止位置において容器部
２の両側後端部であるガイド側端９ａ，９ｂを余
す程度のものとし、各ガイド側端９ａ，９ｂは蓋
体４の後端縁を越えて後方へ延び、その後端付近
に嵌合凹部１０ａ，１０ｂを設けている。

このユニツト１は第２図に示すように比較的大
型のパンフレツト１１に収納され得、この状態で
該パレツトごと携帯され得るが、このためにユニ
ツト１の容器部２の底面には固定用の両面接着テ
ープまたは磁石（図示せず）が設けられている。

パレツト１１はユニツト１と同様に、蝶番によ
り開閉自在に連結された容器体１２と蓋部１３と
から構成されており、該容器体１２には複数個の
ユニツト１を収納し得る凹所１４が形成され、一
方蓋部１３の内面には鏡１５が取り付けられてい
る。また、これら容器体１２と蓋部１３の開閉は
前端縁のフツク状突部１６，１７によりなされ
る。

他方、第３図に符号１８で示されたものがホル
ダーであつて、このホルダー１８はユニツト１を
単独で携帯する場合などに用いられる。すなわ
ち、ホルダー１８は前端が開口した平面コ字形に
形成され、また上面は両側端部１９ａ，１９ｂを
除き開口している。この端部１９ａ，１９ｂはユ
ニツト１のガイド側端９ａ，９ｂに対応してお
り、該ガイド側端をホルダー１８の端部１９ａ，
１９ｂと底面の間に開口前端から挿入することに
より、ユニツト１がホルダー１８に引出式に取り
付けられる。そして、ホルダー１８の側壁内面に
形成された突起２０ａ，２０ｂがユニツト１のガ
イド側端９ａ，９ｂの凹部１０ａ，１０ｂに嵌合
して該ユニツトがホルダー１８内に係止されるよ
うになつている。

上記のように構成されたホルダーとユニツトか
らなる化粧料容器にあつては、化粧料や化粧用具
を収納した個々のユニツト１をパレツト１１に収
納して整理、携帯しても良く、その際ユニツト１
のパレツト１１への固定は該ユニツト１の底面に
設けられた両面接着テープや磁石によつて簡単に
行い得る。そして、所望の場合には任意のユニツ
ト１をパレツト１１から取り外して単独で携帯す
ることも出来るのであるが、本考案では該ユニツ
トをホルダー１８に入れて携帯するため、該ユニ
ツト１の底面の接着テープや磁石は該ホルダーに
よつて覆われることとなり、このためこれを他の
所持品と一緒にハンドバツグ等の中へ入れても、
べたつきや磁性による悪影響などを心配する必要
がないのである。また、ユニツト１のホルダー１
８への取り付け及び取り外しは引出式となつてい
るので簡単にこれを行うことができるとともに、
該ユニツトのガイド側端９ａ，９ｂが後方へ延長
しているため蓋体４の開閉時にホルダー１８が邪
魔となることもない。更に、このようにユニツト
１をホルダー１８に入れて携帯することにより、
コンパクト容器としての外観を損なうことなく
個々のユニツトごとに携帯することが可能とな
る。

なお、ホルダーの形状は図示した実施例のもの
のほかにも種々の態様が考えられるが、少なくと
もユニツト１の底面を覆うようにすることが必要
である。

上述のように本願考案に係るホルダーとユニツ
トからなる化粧料容器では、蝶番を介して容器部
と蓋体とを開閉自在に連結してなるユニツトユニ
ツトと、該ユニツトを複数個収納し得るパレツト
と、該パレツトから取り出された該ユニツトを保
持し少なくとも該ユニツトの底面を覆うように形
成されたホルダーとから成り、該ユニツトは該ホ
ルダーに対して引出式に着脱自在とするととも
に、該ユニツトの該容器部の両側後端部が該蓋体
の後端縁よりさらに後方へ延出形成され、かつ、
該ユニツトはパレツトに着脱自在に収納されると
ともに、該パレツトから取り出された該ユニツト
が該ホルダーに対して引き出し式に着脱自在とし
たので、複数のユニツトをパレツトにまとめて収
納するか或いは必要なユニツトごとに携帯するこ
とができる。そして、前者の場合には両側後端部
をパレツトの内側面部に当接させても蓋体の後端
部がパレツトに当接するおそれがなく、蓋体の開
閉操作をスムーズに行うことができる。すなわ
ち、両側後端部は、パレツト内にユニツトを収納
する際の位置決め部材の役割もなし、使用者は着
脱作業を容易に行うことができる。一方、後者の
場合にはホルダーに取り付けて携帯することによ
り、ユニツト底面の接着テープが磁石による他の
所持品への悪影響を防止しすることが出来るとと
もに、外観的にもすつきりしたものとすることが
可能である。また、ユニツトのホルダーへの着脱
は引出式になつているので、必要に応じてユニツ
トをパレツトまたはホルダーに簡単に取り付け、
取り外すことが出来、極めて実用的なものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本願考案の一実施例に係るホルダーと
ユニツトからなる化粧料容器のユニツトを示す斜
視図、第２図は該ユニツトをパレツトに収納した
状態を示す斜視図、第３図はホルダーを一部切欠
して示す斜視図、第４図は該ホルダーにユニツト
を取り付けた状態の斜視図、第５図はユニツトの
蓋体を開放した状態における第４図同様の斜視図
である。 １……ユニツト、２……容器部、３……蝶番、
４……蓋体、１１……パレツト、１８……ホルダ
ー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 蝶番３を介して容器部２と蓋体４とを開放自在
   に連結してなるユニツト１と、該ユニツト１を保
   持し少なくとも該ユニツト１の底面を覆うように
   形成されたホルダー１８とから成り、該ユニツト
   １の該容器部２の両側後端部が該蓋体４の後端縁
   よりさらに後方へ延出形成され、かつ、該ユニツ
   ト１はパレツト１１に着脱自在に収納されるとと
   もに、該パレツト１１から取り出された該ユニツ
   トが該ホルダー１８に対して引き出し式に着脱自
   在とされてなることを特徴とするホルダーとユニ
   ツトからなる化粧料容器。