JPS6240927A - 自動板厚制御圧延での先尾端板厚制御方法 - Google Patents
自動板厚制御圧延での先尾端板厚制御方法Info
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- JPS6240927A JPS6240927A JP60179955A JP17995585A JPS6240927A JP S6240927 A JPS6240927 A JP S6240927A JP 60179955 A JP60179955 A JP 60179955A JP 17995585 A JP17995585 A JP 17995585A JP S6240927 A JPS6240927 A JP S6240927A
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- Japan
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- slab
- rolling
- plate thickness
- longitudinal
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
本発明は、自動板厚制御が行われる厚板圧延において、
特に被圧延材の先尾端の板厚を精度よく圧延する方法の
改良に関する。
特に被圧延材の先尾端の板厚を精度よく圧延する方法の
改良に関する。
一般に、厚板圧延等の熱間圧延においては、被圧延材の
長手方向の板厚偏差を小さくすることを目的として、い
わゆる油圧AGC(自動板厚制御)を活用した各種制御
が行われている。このAGCとしては、例えば圧延荷重
をロックオンする一点板厚制御、あるいはガンマ−線厚
さ計のフィードバック値を利用したパス間オフセット、
スラブ間オフセット制御、更には、モニターへ〇G制御
等が知られている。 又、最近ではこれらAGOを一層改良したものとして、
例えば特開昭57−36009に開示されているような
、初期の圧延材で圧延ロールの開度を周期的に変化させ
、そのときの板厚変化から圧延材料の塑性係数を連続的
に測定し、以後の圧延設においてこの測定した塑性係数
を板厚制御の演算データとして用いる方法が知られてい
る。 又、特開昭58−167015に開示されているような
、被圧延材の少なくともトップ部及びボトム部の平面形
状を各部が圧延機に噛込まれる前に測定し、該測定形状
に基づいて板幅に応じた圧延荷重を材料長手方向に所定
長さずつ予測計算した後、該予測計算荷重を各対応部位
に各対応部位の圧延機通過に合わせて順次付与する方法
も知られている。
長手方向の板厚偏差を小さくすることを目的として、い
わゆる油圧AGC(自動板厚制御)を活用した各種制御
が行われている。このAGCとしては、例えば圧延荷重
をロックオンする一点板厚制御、あるいはガンマ−線厚
さ計のフィードバック値を利用したパス間オフセット、
スラブ間オフセット制御、更には、モニターへ〇G制御
等が知られている。 又、最近ではこれらAGOを一層改良したものとして、
例えば特開昭57−36009に開示されているような
、初期の圧延材で圧延ロールの開度を周期的に変化させ
、そのときの板厚変化から圧延材料の塑性係数を連続的
に測定し、以後の圧延設においてこの測定した塑性係数
を板厚制御の演算データとして用いる方法が知られてい
る。 又、特開昭58−167015に開示されているような
、被圧延材の少なくともトップ部及びボトム部の平面形
状を各部が圧延機に噛込まれる前に測定し、該測定形状
に基づいて板幅に応じた圧延荷重を材料長手方向に所定
長さずつ予測計算した後、該予測計算荷重を各対応部位
に各対応部位の圧延機通過に合わせて順次付与する方法
も知られている。
しかしながら、これらの方法は、いずれも被圧延材の温
度に対しての考慮がなされていなかったため、正確さに
欠け、最近の高い品質要求を完全に満足することができ
ないという問題がなお残されていた。 ところで、従来、加熱時のスラブ先尾端のスラブ長手方
向中央部に比較しての過加熱、あるいは、薄物材等の圧
延材先尾端部分の過冷却による変形抵抗に対応して油圧
AGCを補正し、材料先尾端の板厚を公差に対して保証
する技術としては、第6図に示されるように、経験に基
づいて噛込端補正量及び補正時間をスラブサイズ、圧延
サイズ別にテーブル方式で計算機に組込み、圧延中の各
パスの噛込端制御を行うものがある。なお第6図におい
て各テーブルの4桁の数字のうち、千の位は補正時間(
Xo、05秒)を示し、百の位はそれが零のときはロー
ル開度を開く方向の補正、又1のときはロール開度を締
める方向の補正であることを示し、下2桁は補正ft(
Xo、1u)をそれぞれ示している。 しかしながら、このような制御を行う場合、加熱炉の操
炉履歴等は全く反映されておらず、従って完全なオープ
ンループ制御になっており、加熱炉のヒートパターンの
変動に対応にできず、先尾端部の厚み不足、あるいは過
厚が発生することがあるという問題があった。 こうした問題に対し、本出願人は先に、特開昭56−2
6611において、前パス及び当該パスの長手方向出側
板厚分布及び当該パスの長手方向圧延荷重分布から、当
該パスにおける被圧延材の長手方向温度分布を求め、次
いで該当該パスの長手方向温度分布と次パスの圧延条件
から、次バスにおける被圧延材の長手方向温度分布を予
測し、更に、該次パスの長手方向温度分布予測、同じく
次パスの目標板厚及び前記当該パスの長手方向出側板厚
分布から、次バスにおける長手方向圧延荷重分布を予測
し、又、該次パスの長手方向圧延荷重分布から次バスに
おける被圧延材の長手方向塑性定数分布を予測し、これ
に基づいて次パスの圧下を制御するようにした自動板厚
制御方法を提案した。この方法によれば、厚板長手方向
の板厚を被圧延材の温度を考慮したうえで極めて精度よ
く制御することができる。 しかしながら、この方法は、各圧延パス毎に行うとすれ
ば、かなり複雑な制御となってしまうという問題がある
。
度に対しての考慮がなされていなかったため、正確さに
欠け、最近の高い品質要求を完全に満足することができ
ないという問題がなお残されていた。 ところで、従来、加熱時のスラブ先尾端のスラブ長手方
向中央部に比較しての過加熱、あるいは、薄物材等の圧
延材先尾端部分の過冷却による変形抵抗に対応して油圧
AGCを補正し、材料先尾端の板厚を公差に対して保証
する技術としては、第6図に示されるように、経験に基
づいて噛込端補正量及び補正時間をスラブサイズ、圧延
サイズ別にテーブル方式で計算機に組込み、圧延中の各
パスの噛込端制御を行うものがある。なお第6図におい
て各テーブルの4桁の数字のうち、千の位は補正時間(
Xo、05秒)を示し、百の位はそれが零のときはロー
ル開度を開く方向の補正、又1のときはロール開度を締
める方向の補正であることを示し、下2桁は補正ft(
Xo、1u)をそれぞれ示している。 しかしながら、このような制御を行う場合、加熱炉の操
炉履歴等は全く反映されておらず、従って完全なオープ
ンループ制御になっており、加熱炉のヒートパターンの
変動に対応にできず、先尾端部の厚み不足、あるいは過
厚が発生することがあるという問題があった。 こうした問題に対し、本出願人は先に、特開昭56−2
6611において、前パス及び当該パスの長手方向出側
板厚分布及び当該パスの長手方向圧延荷重分布から、当
該パスにおける被圧延材の長手方向温度分布を求め、次
いで該当該パスの長手方向温度分布と次パスの圧延条件
から、次バスにおける被圧延材の長手方向温度分布を予
測し、更に、該次パスの長手方向温度分布予測、同じく
次パスの目標板厚及び前記当該パスの長手方向出側板厚
分布から、次バスにおける長手方向圧延荷重分布を予測
し、又、該次パスの長手方向圧延荷重分布から次バスに
おける被圧延材の長手方向塑性定数分布を予測し、これ
に基づいて次パスの圧下を制御するようにした自動板厚
制御方法を提案した。この方法によれば、厚板長手方向
の板厚を被圧延材の温度を考慮したうえで極めて精度よ
く制御することができる。 しかしながら、この方法は、各圧延パス毎に行うとすれ
ば、かなり複雑な制御となってしまうという問題がある
。
本発明は、こうした従来の問題を解消するためになされ
たものであって、比較的簡易な制御で加熱炉内のスラブ
加熱履歴を圧延に反映し、噛込端部、更には噴出端部、
即ち厚板の先尾端における板厚を精度高く維持すること
のできる自動板厚制御圧延での先尾端板厚制御方法を提
供することを目的とする。
たものであって、比較的簡易な制御で加熱炉内のスラブ
加熱履歴を圧延に反映し、噛込端部、更には噴出端部、
即ち厚板の先尾端における板厚を精度高く維持すること
のできる自動板厚制御圧延での先尾端板厚制御方法を提
供することを目的とする。
本発明は、自動板厚制御圧延での先尾端板厚制御方法に
おいて、第1図にその要旨を示すように、加熱炉から抽
出されるスラブの長手方向断面のスラブ内温度分布を伝
熱差分モデルを用いて求める手順と、該スラブ内温度分
布に基づいて圧延中の長手方向スラブ内温度分布を予測
する手順と、該圧延中の長手方向スラブ内温度分布に基
づいて、各圧延パスでの先尾端のうちの少なくとも一方
側の所定部分と該所定部分以外の部分とのそれぞれの平
均スラブ内温度を求める手順と、該平均スラブ内温度か
ら変形抵抗を推定し、前記自動板厚制御における前記所
定部分でのロール開度設定値を補正する手順とを含むこ
とにより、上記目的を達成したものである。
おいて、第1図にその要旨を示すように、加熱炉から抽
出されるスラブの長手方向断面のスラブ内温度分布を伝
熱差分モデルを用いて求める手順と、該スラブ内温度分
布に基づいて圧延中の長手方向スラブ内温度分布を予測
する手順と、該圧延中の長手方向スラブ内温度分布に基
づいて、各圧延パスでの先尾端のうちの少なくとも一方
側の所定部分と該所定部分以外の部分とのそれぞれの平
均スラブ内温度を求める手順と、該平均スラブ内温度か
ら変形抵抗を推定し、前記自動板厚制御における前記所
定部分でのロール開度設定値を補正する手順とを含むこ
とにより、上記目的を達成したものである。
【作用1
本発明においては、加熱炉から抽出されるスラブの長手
方向断面のスラブ内温度分布を伝熱差分モデルを用いて
求めるようにし、この結果を基に噛込みまでの空冷時間
、あるいは水冷時間を考慮して圧延中の長手方向スラブ
内温度分布を予測し、更に各圧延パスでの先尾端のうち
の少なくとも一方側の所定部分と該所定部分以外の部分
とのそれぞれの平均スラブ内温度を求め、この平均スラ
ブ内温度から変形抵抗を推定して自動板厚制御における
前記所定部分でのロール開度設定値を補正するようにし
たため、あまり複雑な演算等を行うことなく加熱炉内の
スラブ加熱履歴を圧延に反映させることができ、厚板の
先尾端板厚の精度を良好に維持することができる。 なお、可逆圧延機の場合にあっては次パスで尾端が先端
となるため先端側のみについて補正して圧延を繰返せば
よい。連続圧延機の場合は、先端及び尾端の双方につい
て所定の範囲内で平均化し、更にその範囲以外の部分に
ついても平均化して先尾端の双方において補正を行うよ
うにすればよい。 【実施例】 以下図面を参照しながら本発明の実施例を詳細に説明す
る。 まず、第2図に示されるように、厚板を公知の手法でメ
ツシュ分割して、伝熱差分モデルを用いてオンラインで
長手方向に加熱炉抽出時のスラブ内温度分布を各抽出ス
ラブ毎に求める。ここで、伝熱差分モデルは伝熱理論に
基づく微分方程式を差分化し、オンラインで数値計算を
実施する周知のモデルである。具体的には、例えばスラ
ブの長さ方向、厚さ方向、幅方向を適宜メツシュ分割し
、各節点を(t、jSk>、隣合う節点間の距1131
1をΔx1Δy1Δlとする。但し、節点の取り方は、
1次元、2次元、3次元のそれぞれに応じて適宜決定す
る。スラブ内の温度分布を求めるためには、各節点(i
、jSk)の各時刻tにおける温度をθ(t :+ S
j、k)、含熱量をH(t:i、j、k)、変換温度を
φ(t:i、j、k)と定義し、伝熱理論に基づいて微
分方程式を差分化し、数値引算を実施する。なお、例え
ば2次元の場合、含熱at−+、変換温度φは次式のよ
うになる。 +1−=f’C(θ)dθ [1(cal /k(]]
−(1)φ=f’K(θ)/Kd−dθ[df3(l
] ・(2)#L Δx1Δ■、Δz:[m] θ :[℃] t−(: [Kcal /k(]] φ : [deg ] C(比熱) : [Kcal /kg−degコ
K(熱伝導率) : [Kcal /m −hr−d
eo ]Kd (温度θdにおける熱伝導率)この温
度分布を基にしてスラブ長手方向断面平均温度分布を求
め、第3図に示すような分布曲線を得る。この場合、伝
熱差分計算で求める温度分布は、スラブ長の1/2の範
囲、あるし1
方向断面のスラブ内温度分布を伝熱差分モデルを用いて
求めるようにし、この結果を基に噛込みまでの空冷時間
、あるいは水冷時間を考慮して圧延中の長手方向スラブ
内温度分布を予測し、更に各圧延パスでの先尾端のうち
の少なくとも一方側の所定部分と該所定部分以外の部分
とのそれぞれの平均スラブ内温度を求め、この平均スラ
ブ内温度から変形抵抗を推定して自動板厚制御における
前記所定部分でのロール開度設定値を補正するようにし
たため、あまり複雑な演算等を行うことなく加熱炉内の
スラブ加熱履歴を圧延に反映させることができ、厚板の
先尾端板厚の精度を良好に維持することができる。 なお、可逆圧延機の場合にあっては次パスで尾端が先端
となるため先端側のみについて補正して圧延を繰返せば
よい。連続圧延機の場合は、先端及び尾端の双方につい
て所定の範囲内で平均化し、更にその範囲以外の部分に
ついても平均化して先尾端の双方において補正を行うよ
うにすればよい。 【実施例】 以下図面を参照しながら本発明の実施例を詳細に説明す
る。 まず、第2図に示されるように、厚板を公知の手法でメ
ツシュ分割して、伝熱差分モデルを用いてオンラインで
長手方向に加熱炉抽出時のスラブ内温度分布を各抽出ス
ラブ毎に求める。ここで、伝熱差分モデルは伝熱理論に
基づく微分方程式を差分化し、オンラインで数値計算を
実施する周知のモデルである。具体的には、例えばスラ
ブの長さ方向、厚さ方向、幅方向を適宜メツシュ分割し
、各節点を(t、jSk>、隣合う節点間の距1131
1をΔx1Δy1Δlとする。但し、節点の取り方は、
1次元、2次元、3次元のそれぞれに応じて適宜決定す
る。スラブ内の温度分布を求めるためには、各節点(i
、jSk)の各時刻tにおける温度をθ(t :+ S
j、k)、含熱量をH(t:i、j、k)、変換温度を
φ(t:i、j、k)と定義し、伝熱理論に基づいて微
分方程式を差分化し、数値引算を実施する。なお、例え
ば2次元の場合、含熱at−+、変換温度φは次式のよ
うになる。 +1−=f’C(θ)dθ [1(cal /k(]]
−(1)φ=f’K(θ)/Kd−dθ[df3(l
] ・(2)#L Δx1Δ■、Δz:[m] θ :[℃] t−(: [Kcal /k(]] φ : [deg ] C(比熱) : [Kcal /kg−degコ
K(熱伝導率) : [Kcal /m −hr−d
eo ]Kd (温度θdにおける熱伝導率)この温
度分布を基にしてスラブ長手方向断面平均温度分布を求
め、第3図に示すような分布曲線を得る。この場合、伝
熱差分計算で求める温度分布は、スラブ長の1/2の範
囲、あるし1
【よ全長について求めるとよい。
この結果、即ちスラブ長手方向断面平均温度分布を基に
、圧延t[込みまでの空冷時間、ある(Xはデスケーリ
ングディバイスによる水冷時間を考慮して、圧延中のス
ラブ内ms分布を予測し、噛送端の温度をスラブ先端か
ら長手方向所定の範囲内で平均化しく可逆圧延機の場合
)、更にその範囲以外の部分についても平均化し、直接
に別のモデルで変形抵抗を求め、これに応じて自動板厚
制御にお【プる噛込端の補正制i量を計算機で計算し、
板全長に亘って一定の板厚を得るものである。 第4図にスラブの先尾端が加熱不足の場合についての例
を示す。伝熱差分モデル、空冷、水冷等のモデルにより
、圧延中のスラブ内渇度分布を求め、これに対応して変
形抵抗を表わす噛込端部の塑性曲線Q 2 、それ以外
の塑性曲線Q1がまず演算される。このとき、噛込端の
圧延荷重は、F2−Fl−Δl”(ton)だけアップ
するため、噛込端の補正をしなければミル剛性を表わす
ミル定数が一定値Mであるため、入側板厚がH+(un
)であれば、出側板厚は噛込み部分以外の板厚h1に対
し噛込み部分がh2となってしまい、h2−h、=Δh
の板厚差がついてしまう。この板厚差は、ΔS+ΔF/
M (ΔSはロール開度設定値の変化量でこの場合は零
)に起因している。本実施例においては、このΔhが零
になるようにロール開度Sを噛込端部の所定の範囲内で
はS2に、それ以外の部分については絶対値AGC等で
予め目標とされている本来のロール開度S1に補正・設
定して制御圧延し、板の先尾端部を中央部と同じhl(
顛)の板厚に保つようにするものである。 なお、この場合、噛送端補正の行われる時間(@送端補
正長さ)については、従来と同様に圧延サイズ、各バス
のサイズに応じてテーブル方式で与えてもよいし、伝熱
差分モデルで計算されたスラブ内温度分布を基にして制
tit範囲をオンラインで決定する方法を採用してもよ
い。 次に、従来例と本発明の実施例との比較を示す。 加熱スラブ、圧延サイズについては、抽出温度目標が一
定であるものを選択し、ここでは1150℃を選んで圧
延終了後の板の全長を測定し、先尾端部300++m(
クロップ部を除く)とそれ以外の部分の板厚差を板厚差
の平均値xm、及び板厚差の標準偏差σで比較してみた
。 この結果、第5図に示されるように、本発明の実施例は
、従来例と比較し、先尾端部の板厚と中央部の板厚の差
の平均値X111、及びその標準偏差σとも改善されて
いることが確認でき、厚み不足、あるいは過厚による不
良板の発生が大幅に減少することが確認できた。 【発明の効果】 以上説明した通り、本発明によれば、比較的簡単な制御
で加熱炉内のスラブ加熱履歴を自動板厚制御圧延に反映
させることができ、厚板の先尾端部の板厚を中央部分と
同様な精度で制御することができるようになるという優
れた効果が得られる。
、圧延t[込みまでの空冷時間、ある(Xはデスケーリ
ングディバイスによる水冷時間を考慮して、圧延中のス
ラブ内ms分布を予測し、噛送端の温度をスラブ先端か
ら長手方向所定の範囲内で平均化しく可逆圧延機の場合
)、更にその範囲以外の部分についても平均化し、直接
に別のモデルで変形抵抗を求め、これに応じて自動板厚
制御にお【プる噛込端の補正制i量を計算機で計算し、
板全長に亘って一定の板厚を得るものである。 第4図にスラブの先尾端が加熱不足の場合についての例
を示す。伝熱差分モデル、空冷、水冷等のモデルにより
、圧延中のスラブ内渇度分布を求め、これに対応して変
形抵抗を表わす噛込端部の塑性曲線Q 2 、それ以外
の塑性曲線Q1がまず演算される。このとき、噛込端の
圧延荷重は、F2−Fl−Δl”(ton)だけアップ
するため、噛込端の補正をしなければミル剛性を表わす
ミル定数が一定値Mであるため、入側板厚がH+(un
)であれば、出側板厚は噛込み部分以外の板厚h1に対
し噛込み部分がh2となってしまい、h2−h、=Δh
の板厚差がついてしまう。この板厚差は、ΔS+ΔF/
M (ΔSはロール開度設定値の変化量でこの場合は零
)に起因している。本実施例においては、このΔhが零
になるようにロール開度Sを噛込端部の所定の範囲内で
はS2に、それ以外の部分については絶対値AGC等で
予め目標とされている本来のロール開度S1に補正・設
定して制御圧延し、板の先尾端部を中央部と同じhl(
顛)の板厚に保つようにするものである。 なお、この場合、噛送端補正の行われる時間(@送端補
正長さ)については、従来と同様に圧延サイズ、各バス
のサイズに応じてテーブル方式で与えてもよいし、伝熱
差分モデルで計算されたスラブ内温度分布を基にして制
tit範囲をオンラインで決定する方法を採用してもよ
い。 次に、従来例と本発明の実施例との比較を示す。 加熱スラブ、圧延サイズについては、抽出温度目標が一
定であるものを選択し、ここでは1150℃を選んで圧
延終了後の板の全長を測定し、先尾端部300++m(
クロップ部を除く)とそれ以外の部分の板厚差を板厚差
の平均値xm、及び板厚差の標準偏差σで比較してみた
。 この結果、第5図に示されるように、本発明の実施例は
、従来例と比較し、先尾端部の板厚と中央部の板厚の差
の平均値X111、及びその標準偏差σとも改善されて
いることが確認でき、厚み不足、あるいは過厚による不
良板の発生が大幅に減少することが確認できた。 【発明の効果】 以上説明した通り、本発明によれば、比較的簡単な制御
で加熱炉内のスラブ加熱履歴を自動板厚制御圧延に反映
させることができ、厚板の先尾端部の板厚を中央部分と
同様な精度で制御することができるようになるという優
れた効果が得られる。
第1図は、本発明に係る自動板厚制御圧延での先尾端部
板厚制御方法の要旨を示す流れ図、第2図は、厚板のメ
ツシュ分割の一例を示す線図、第3図は、スラブ長手方
向断面の平均温度分布の例を示す縮図、第4図は、被圧
延材の先尾端が加熱不足の場合のロール開度の補正方法
を定性的に示すための線図、第5図は、従来例と本発明
の実施例との効果の差を比較して示す線図、第6図は、
従来のテーブル方式によるスラブ温度を考慮したAGC
の補正方法の一例を示す線図である。
板厚制御方法の要旨を示す流れ図、第2図は、厚板のメ
ツシュ分割の一例を示す線図、第3図は、スラブ長手方
向断面の平均温度分布の例を示す縮図、第4図は、被圧
延材の先尾端が加熱不足の場合のロール開度の補正方法
を定性的に示すための線図、第5図は、従来例と本発明
の実施例との効果の差を比較して示す線図、第6図は、
従来のテーブル方式によるスラブ温度を考慮したAGC
の補正方法の一例を示す線図である。
Claims (1)
- (1)自動板厚制御圧延での先尾端板厚制御方法におい
て、 加熱炉から抽出されるスラブの長手方向断面のスラブ内
温度分布を伝熱差分モデルを用いて求める手順と、 該スラブ内温度分布に基づいて圧延中の長手方向スラブ
内温度分布を予測する手順と、 該圧延中の長手方向スラブ内温度分布に基づいて、各圧
延パスでの先尾端のうちの少なくとも一方側の所定部分
と該所定部分以外の部分とのそれぞれの平均スラブ内温
度を求める手順と、 該平均スラブ内温度から変形抵抗を推定し、前記自動板
厚制御における前記所定部分でのロール開度設定値を補
正する手順と、 を含むことを特徴とする自動板厚制御圧延での先尾端板
厚制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60179955A JPS6240927A (ja) | 1985-08-15 | 1985-08-15 | 自動板厚制御圧延での先尾端板厚制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60179955A JPS6240927A (ja) | 1985-08-15 | 1985-08-15 | 自動板厚制御圧延での先尾端板厚制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6240927A true JPS6240927A (ja) | 1987-02-21 |
Family
ID=16074881
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60179955A Pending JPS6240927A (ja) | 1985-08-15 | 1985-08-15 | 自動板厚制御圧延での先尾端板厚制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6240927A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021181095A (ja) * | 2020-05-18 | 2021-11-25 | Jfeスチール株式会社 | 圧延荷重予測方法、圧延方法、熱延鋼板の製造方法、及び圧延荷重予測モデルの生成方法 |
-
1985
- 1985-08-15 JP JP60179955A patent/JPS6240927A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021181095A (ja) * | 2020-05-18 | 2021-11-25 | Jfeスチール株式会社 | 圧延荷重予測方法、圧延方法、熱延鋼板の製造方法、及び圧延荷重予測モデルの生成方法 |
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