JPS6240460Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はプリント基板装置、特に電子部品の実
装数を任意に増加することのできる改良されたプ
リント基板装置に関するものである。

電子部品を実装配置して所定の機能を有する回
路を得るためにプリント基板が用いられており、
所望の回路接続を迅速かつ確実に得られるという
利点を有する。この種のプリント基板装置では、
外部回路との入出力信号の授受を行なうために外
部入出力端子が必要であり、通常の場合カードバ
スケツト方式あるいは外部入出力接栓方式が用い
られ、特に後者の外部入出力接栓方式は構造が簡
単で互換性にすぐれているという長所から広範囲
に利用されている。しかしながら、従来の外部入
出力接栓を有するプリント基板装置では外部入出
力端子数が制約され、更に複数のプリント基板を
組み合わせて電子部品の実装数を増加させること
が困難であるという欠点があつた。

第１，２図には示来のプリント基板装置が示さ
れ、プリント基板１０上には複数の電子部品１２
ａ，１２ｂ，１２ｃが実装配置され、又プリント
基板１０の端部に外部入出力接栓１４ａ，１４
ｂ，１４ｃが設けられている。プリント基板１０
上には接続経路を形成する銅箔などから成る周知
の導電性回路パターン１６が形成され、前述した
電子部品１２と外部入出力接栓１４とが回路パタ
ーン１６にハンダ付けされ、所望の回路接続が形
成されている。

以上のように、従来の外部入出力接栓方式にお
けるプリント基板ではカードバスケツトを使用す
ることなく各外部入出力接栓１４を介してプリン
ト基板１０の各電子部品１２と外部の入出力ケー
ブルとの接続が行なわれるが、通常の場合、前記
外部入出力接栓１４は装置の実装技術上基板１４
の所定の一辺側端部に集中される。しかしなが
ら、プリント基板１０はその大きさに限度があ
り、基板１０の所定の一辺に取付けられる外部入
出力接栓１４の数も制限され、従来装置ではプリ
ント基板装置の実装効率を改善することができな
いという問題があつた。特に、近年のプリント基
板装置には半導体技術の進歩によるLSI等の使用
により小型プリント基板にも多数の入出力端子を
有する回路が実装され、前述した入出力端子数の
制約が著しい問題となつてきた。

本考案は上記従来の課題に鑑みなされたもので
あり、その目的は、小型プリント基板装置におい
ても入出力端子数及び実装部品数を実質的に増加
させることができかつ実装効率のすぐれた改良さ
れたプリント基板装置を提供することにある。

上記目的を達成するために、本考案はそれぞれ
外部入出力接栓を有する主プリント基板及び補助
プリント基板と、前記両プリント基板に設けられ
両プリント基板を物理的に固定すると共に電気的
に接続する相互固定接栓と、を含み、主プリント
基板に設けられた外部入出力接栓と相互固定接栓
とは直角な層にかつ異なる平面位置に配置され両
接栓相互間の干渉が防止されていることを特徴と
する。

以下図面に基づいて本考案の好適な実施例を説
明する。

第２，３図には本考案の好適な実施例が示さ
れ、従来装置と同一部材には同一付号を付して説
明を省略する。

図においてプリント基板１０は両面回路パター
ンを有する二層の主プリント基板から成り、その
表面に外部入出力接栓１４ａ，１４ｂ，１４ｃが
設けられ、又その裏面には相互固定接栓１８が設
けられている。本考案において特徴的なことは、
外部入出力端子数を増加して装置の実装効率を高
めるために主プリント基板１０に補助プリント基
板２０が接続固定されることであり、実施例にお
いては主プリント基板１０の裏面側に補助プリン
ト基板２０が電気的及び機械的に接続固定され
る。補助プリント基板２０も主プリント基板１０
と同様に両面回路パターンを有する二層のプリン
ト基板から成り、その表面には相互固定接栓２２
がそして裏面には外部入出力接栓２４が設けられ
ている。第４図から明らかなように、主プリント
基板１０と補助プリント基板２０とはそれぞれ相
互固定接栓１８，２２にて電気的及び機械的に接
続され、複合プリント基板を形成することとな
る。

本考案において、主プリント基板１０に設けら
れる外部入出力接栓１４と相互固定接栓１８とは
互いに物理的な干渉を生じることなく配置されな
ければならず、このために、両接栓１４，１８は
異なる層でかつ直角な平面位置に配置され、第
５，６図には主プリント基板１０の部品面及び裏
面を利用して配置された本発明の実施例が詳細に
示されている。第５，６図において、外部入出力
接栓１４には回路パターン１６ａが、そして相互
固定接栓１８には回路パターン１６ｂが接続さ
れ、両回路パターン１６ａ，１６ｂは互いに相互
間の干渉が生ずることなく各接栓１４，１８の配
置が定められている。すなわち、実施例におい
て、外部入出力接栓１４は主プリント基板１０の
部品面に配置され、一方、相互固定接栓１８は主
プリント基板１０の裏面に配置され互いにその配
置が異なる層に設定され、かつ、第５図から明ら
かなように、両接栓１４，１８はその平面位置が
直角な関係となるように設けられている。したが
つて、本考案において追加された相互接栓１８は
外部入出力接栓１４と重なることなく、又回路パ
ターン１６ａと干渉することも確実に防止されて
いる。

以上のように、本考案によれば、主プリント基
板１０に形成される回路パターンの干渉を生じる
ことなく主プリント基板１０に補助プリント基板
２０を接続固定することができ、この複合プリン
ト基板装置により外部入出力端子数及び電子部品
の実装数を著しく増加させることができ、装置の
実装効率を改善することが可能となる。

前述した実施例においては主プリント基板１０
が二層の両面回路パターンを有する構造から成る
が、層数を増加した四層のプリント基板を利用す
ることもできこの場合にはさらに実装数を増加さ
せることができる。

さらに、実施例においては補助プリント基板２
０は外部入出力端子数の増加にのみ用いられてい
るが、補助プリント基板２０自体に電子部品を実
装することも可能である。

以上説明したように本考案によれば、プリント
基板装置の実装効率を改善し、特にLSIなどを用
いた入出力端子数の多い回路に好適なプリント基
板装置を得ることが可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のプリント基板装置を示す平面
図、第２図は第１図の側面図、第３図は本考案に
かかるプリント基板装置の好適な実施例を示す平
面図、第４図は第３図の側面図、第５図は第３図
の要部詳細図、第６図は第５図の側面図である。
各図中同一部材には同一符号を付し、１０は主プ
リント基板、１４ａ，１４ｂ，１４ｃは外部入出
力接栓、１８ａ，１８ｂは相互固定接栓、２０は
補助プリント基板、２４は外部入出力接栓であ
る。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) それぞれ外部入出力接栓を有する主プリント
   基板及び補助プリント基板と、前記両プリント
   基板に設けられ両プリント基板を物理的に固定
   すると共に電気的に接続する相互固定接栓と、
   を含み、主プリント基板に設けられた外部入出
   力接栓と相互固定接栓とは異なる層にかつ直角
   な平面位置に配置され両接栓相互間の干渉が防
   止されているこを特徴とするプリント基板装
   置。 (2) 実用新案登録請求の範囲(1)記載の装置におい
   て、主プリント基板の外部入出力接栓と相互固
   定接栓とは基板の部品面及び裏面に設けられて
   いることを特徴とするプリント基板装置。