JPS6240424Y2 - - Google Patents

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JPS6240424Y2
JPS6240424Y2 JP4664981U JP4664981U JPS6240424Y2 JP S6240424 Y2 JPS6240424 Y2 JP S6240424Y2 JP 4664981 U JP4664981 U JP 4664981U JP 4664981 U JP4664981 U JP 4664981U JP S6240424 Y2 JPS6240424 Y2 JP S6240424Y2
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JP
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electrode
reduction
semiconductor
semiconductor ceramic
reoxidation
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は小型で大容量が得られるコンデン
サ、特に還元再酸化型の半導体磁器コンデンサに
関するものである。
大容量のコンデンサ、たとえば1μF前後容量
を有するコンデンサとしては、フイルムコンデン
サ、電解コンデンサ、積層磁器コンデンサなどが
ある。
しかしながら、このうち、フイルムコンデンサ
は全体形状が大きいものとなり、小型化に相反す
るものである。また熱に弱いという欠点が見られ
る。電解コンデンサは方向性を有し、周波数特性
が悪く、リーク電流も大きいという問題を有して
いる。さらに、積層磁器コンデンサは内部電極に
高価なAu,Pt,Pdなどの高融点貴金属を用いる
ため、1μF程度の大容量のものを得ようとする
と非常に高価なものとなり、特定の用途にしか用
いることができない。
他方、大容量のコンデンサとして還元再酸化型
の半導体磁器コンデンサがあることは知られてい
る。この種のコンデンサは比較的小型でありなが
ら大容量が得られ、また耐熱性を有するとともに
方向性を持たず、さらには周波数特性が良好であ
ること、リーク電流が小さいこと、および安価で
あることなどの特徴を持つている。
しかしながらこのような長所を有しながら、面
積容量は高々300nF/cm2程度であり、やはり1μ
F程度の大容量のものを得ようとすると形状が大
きいものとなつてしまう。
このような問題を改善するために、第1図に示
すような構造からなる還元再酸化型半導体磁器コ
ンデンサが提案されている。第1図に従つて説明
すると、1は還元再酸化型半導体磁器であり、2
はその半導体部分、3は再酸化処理により外部表
面に形成された誘電体部分、4はこの誘電体部分
に対応してその上に形成された電極、5は半導体
部分1が外部に露出している個所に形成されたオ
ーム性電極であり、電極4とは所定のギヤツプを
おいて形成されている。
しかしながら、この構造にかかる半導体磁器コ
ンデンサによれば、再酸化工程で半導体磁器の全
体に再酸化層からなる誘電体部分3が形成される
ため、オーム性電極5を形成するためこの誘電体
部分3の一部を除去しなければならない。一般に
この誘電体部分3の厚みは50μm程度であるた
め、除去処理が非常に面倒となる。またこのオー
ム性電極5はある程度大きくしないと周波数特性
の低下が見られ、第1図に示したものではかなり
大きな面積で半導体部分2を露出させておかなけ
ればならず、誘電体部分3の剥離加工が一層困難
となる。
また、第2図に示すような還元再酸化型半導体
磁器コンデンサも提案されている。これは円板状
の還元再酸化型半導体磁器6の中心に透孔7を形
成したもので、透孔7の内壁に露出している半導
体部分8にオーム性電極9を形成する一方、外部
表面に再酸化処理により形成された誘電体部分1
0の上に電極11を形成したものである。この電
極11はオーム性電極9と所定のギヤツプを置い
て形成されている。
この種の半導体磁器コンデンサは第1図のもの
にくらべて、その容量を約3倍程度大きくするこ
とができるが、あらかじめ還元再酸化処理を施す
前に透孔7を形成していたとしても、透孔7の内
壁に形成されている誘電体部分(図示せず)の剥
離処理を行なわなければならず、また還元再酸化
処理を終えたのちに透孔7を形成することは、一
旦磁器化したものの穴あけ作業が非能率的なもの
であることから、工業的には不適当なものであ
る。
したがつて、この考案はかかる従来例の欠点を
解消した構造からなる還元再酸化型半導体磁器コ
ンデンサを提供することを目的とする。
すなわち、この考案の要旨とするところは、筒
状の還元再酸化型半導体磁器の表面が一端を除い
て誘電体層部分になつており、前記一端面は半導
体部分が露呈しており、誘電体層部分には電極が
形成される一方、半導体部分には前記電極とギヤ
ツプをおいてオーム性電極が形成されている還元
再酸化型半導体磁器コンデンサである。
以下、この考案を図示した一実施例に従つて詳
細に説明する。
第3図において、12は筒状、たとえば円筒状
の還元再酸化型半導体磁器、13はこの半導体磁
器12の半導体部分、14は半導体磁器12の表
面に形成された誘電体層部分であり、筒状の半導
体磁器12の一端面12aを除いて形成されてお
り、通常再酸化処理により形成される。15は電
極であり、誘電体層部分14の上に形成されてい
る。16はオーム性電極であり、半導体磁器12
の一端面に露呈している半導体部分13の上に形
成されており、このオーム性電極16は電極15
と電気的接触しないようにギヤツプGをおいて形
成されている。
したがつて、この構成によれば、電極15と電
極16との間で容量が得られることが理解でき
る。特にこの構成において、一端面12aに露呈
している半導体部分13の上にオーム性電極16
を形成しているため、筒状半導体磁器12の外表
面に形成されている誘電体層部分14により構成
される容量のほとんどすべてを引き出すことがで
きる。また半導体磁器12の上にオーム性電極1
6を形成する場合、この構成によれば半導体部分
13の上に容易に形成することができる。つま
り、再酸化処理により誘電体層部分が筒状半導体
磁器12の全表面に形成されることになるが、一
端面12aを研磨などの手段で除去するだけで半
導体部分13を露呈することができ、この一端面
12aにオーム性電極16を形成すれば上記した
ように大きな容量を得ることができる。
かかる構成からなる還元再酸化型半導体磁器コ
ンデンサの製造例を以下に説明する。
還元再酸化型半導体磁器を構成する材料とし
て、たとえばBaTiO3−BaZrO3系を用い、円筒状
に成型する。この成型体をまず空気中1330℃で焼
成し、さらに1150℃の温度にて還元熱処理して半
導体化し、900℃の温度で再酸化処理を行ない表
面のみ誘電体層部分を形成する。こののち筒状還
元再酸化型半導体磁器の外側、内側および他端面
に銀ペーストを塗布、焼付けして電極を形成す
る。さらに一端面の誘電体層部分を除去して半導
体部分を露呈し、この半導体部分の上に、たとえ
ばAg−Zn−Sb系の銀系オーム性電極を形成すれ
ばコンデンサを得ることができる。
第4図は第3図のコンデンサの両端にキヤツプ
端子17,18を装置した状態を示したもので、
リード線19,20をコンデンサ本体からアキシ
ヤル状に導出している。その他の構成については
第3図のものと同じであるから説明を省略する。
また、第3図ではコンデンサとして円筒状のも
のについて説明したが、円筒状のものに限られる
ことはなく、角筒状、三角状、四角状などその他
筒状のもので構成することができることはいうま
でもない。
次に具体的な実測例にもとづいてこの考案の効
果を考察する。材料をBaTiO3−BaZrO3系とし、
その単位面積当たりの容量としておよそ300nF/
cm2が得られる還元再酸化型半導体磁器のものを用
いた。
第5図〜第6図はこの半導体磁器を用いてコン
デンサを構成した具体例を示したものである。こ
のうち、第5図のものは円筒状の還元再酸化型半
導体磁器コンデンサの従来例、第6図のものはこ
の考案にかかるものであり図中の番号12〜16
は第3図〜第4図のものと対応する。また第5図
〜第6図には各半導体磁器および電極の寸法を明
示した。単位はすべてmmである。
第5図、第6図に示した各コンデンサの容量を
測定したところ、第5図のものは0.35μF、第6
図のものは1.30μFであつた。
このようにこの考案にかかるもの(第6図示
例)では従来例(第5図示例)にくらべて約3.7
倍程度容量の大きいコンデンサが得られており、
この考案によつて大きな効果が得られていること
がわかる。
これは従来例として示した第5図のものは誘電
体層部分14のほとんど全面に電極15を形成し
ているが、半導体部分13の上に直接オーム性電
極を形成する構成をとつていないことによるもの
と考えられる。
一方、この考案にかかる第6図のものに大きな
容量が得られるのは、一端面に露呈している半導
体部分13の上にオーム性電極16を形成するこ
とによつて、誘電体層部分14により構成される
容量のほとんどすべてを効率よく引き出すことが
できることによるものと考えられ、しかも誘電体
層部分14とオーム性電極16との間に発生する
電気力線の分布が大きい容量を獲得できる配置に
なつていることによるものであると考えられる。
したがつて設計に当つては筒状半導体磁器の内
径、外径および長さの各寸法比を選択することに
留意する必要があることはいうまでもない。
以上の説明から明らかなように、この考案にか
かる還元再酸化型半導体磁器コンデンサによれ
ば、一方の電極をオーム性電極としているため、
オーム性電極を用いていない同形状のものにくら
べて大きな容量のコンデンサが得られる。また、
この考案の構成によれば、オーム性電極を形成す
る個所を筒状半導体磁器の一端面としているた
め、通常還元再酸化処理によつて形成される誘電
体層部分の除去が行いやすいとともに、オーム性
電極の形成も容易である。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図はそれぞれ従来例にかかる還元
再酸化型半導体磁器コンデンサの断面図、第3図
はこの考案の一実施例にかかる還元再酸化型半導
体磁器コンデンサの断面図、第4図はこの考案の
応用例を示す断面図、第5図、第6図は還元再酸
化型半導体磁器コンデンサの容量を測定した具体
的構成例を示し、第5図は従来例、第6図はこの
考案にかかるものである。 12……還元再酸化型半導体磁器、13……半
導体部分、14……誘電体層部分、15……電
極、16……オーム性電極。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 筒状の還元再酸化型半導体磁器の表面が一端面
    を除いて誘電体層部分になつており、前記一端面
    は半導体部分が露呈しており、誘電体層部分には
    電極が形成される一方、半導体部分には前記電極
    とギヤツプをおいてオーム性電極が形成されてい
    る還元再酸化型半導体磁器コンデンサ。
JP4664981U 1981-03-31 1981-03-31 Expired JPS6240424Y2 (ja)

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JP4664981U JPS6240424Y2 (ja) 1981-03-31 1981-03-31

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JP4664981U JPS6240424Y2 (ja) 1981-03-31 1981-03-31

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JPS57159233U JPS57159233U (ja) 1982-10-06
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JPS59187122U (ja) * 1983-05-31 1984-12-12 松下電器産業株式会社 筒状コンデンサ

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JPS57159233U (ja) 1982-10-06

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