JPS6240011Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、這樋を流れてきた雨水を軒樋で受け
るとき、雨水が飛散するのを防止するために用い
るところの水がえし装置に関する。

一般に這樋を流れたきた雨水を軒樋でそのまま
受けると、雨水の勢いがあまつて第３図に示すよ
うに外部に飛散するという欠点がある。これを解
消するために、従来種々の提案がされているが、
這樋先端に設けたエルボの挿入角度が固定されて
いて挿入が容易でなかつたり、エルボの角度調節
が困難である等といつた問題がある。

そこで本考案は、這樋先端のエルボの挿入や角
度調節が容易で、かつ雨水の飛散を確実に防止で
きる構成簡単な水がえし装置を提供するものであ
る。

以下、図面に基づき本考案の一実施例を説明す
る。

第１図において、１は軒樋、２は水がえし装置
である。水がえし装置２は、金属板或いは合成樹
脂板等の板状体３の両端に軒樋１の耳部４と嵌合
する嵌合凹部５，５が形成され、中央に穴６が形
成されており、かつ該穴６と同心状にパツキン７
が設けられた構成をしている。パツキン７の内径
は這樋のエルボ外径と略等しくし、またエルボの
挿入を容易にするために放射状に切込みを形成し
てもよい。尚、パツキン７は図示例では板状体３
の裏面に貼着してもよい。

上記水がえし装置に対して這樋は第２図に示す
如く挿入される。図中、８は這樋、９は這樋先端
に設けられたエルボ、１０は屋根である。

以上説明したように本考案に係る水がえし装置
は、板状体の両端に軒樋の耳部と嵌合する嵌合凹
部が形成され、中央に穴が形成されて該穴と同心
状にパツキンが設けられ、這樋先端のエルボが該
パツキンを通じて挿入されるように構成されてな
るものであるから次のような効果がある。

這樋を通りエルボ先端から軒樋内に落下した
雨水が勢いがあまつて外部に飛散しようとして
も、軒樋上部に板状体が存在するので、雨水の
飛散が確実に防止される。

板状体の中央に形成された穴と同心状にパツ
キンが設けられ、エルボはこのパツキンを通じ
て挿入される構成なので、エルボの挿入角度を
いかようにも変更でき、挿入角度の調整が容易
であり這樋の施工性が向上する。また、エルボ
はパツキンを通じて挿入するので、エルボの挿
入部分の気密性が高く、この部分を通じて雨水
が外部に漏れるといつたことも少ない。

板状体の両端に嵌合凹部が形成されているの
で、該凹部を軒樋の耳部に嵌合するだけで簡単
にセツトでき、に述べた這樋の施工性と相俟
つて全体としての施工が簡単化される。

構造上は板状体とパツキンとの２点からなる
ので、非常に構成簡単であり、製作が容易であ
る。また、それ故安価に製作できる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示し、第１図は全体斜
視図、第２図は使用状態を示す断面図である。第
３図は水がえし装置を用いない場合の欠点を説明
する図である。 １……軒樋、２……水がえし装置、３……板状
体、４……耳部、５……嵌合凹部、６……穴、７
……パツキン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 板状体の両端に軒樋の耳部と嵌合する嵌合凹部
   が形成され、中央に穴が形成されて該穴と同心状
   にパツキンが設けられ、這樋先端のエルボが該パ
   ツキンを通じて挿入されるように構成されてなる
   水がえし装置。