JPS6239873A - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

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JPS6239873A
JPS6239873A JP17968185A JP17968185A JPS6239873A JP S6239873 A JPS6239873 A JP S6239873A JP 17968185 A JP17968185 A JP 17968185A JP 17968185 A JP17968185 A JP 17968185A JP S6239873 A JPS6239873 A JP S6239873A
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JP
Japan
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layer
photoconductive
gas
region
photoconductive layer
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Application number
JP17968185A
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English (en)
Inventor
Tatsuya Ikesue
龍哉 池末
Hideji Yoshizawa
吉澤 秀二
Akira Miki
明 三城
Wataru Mitani
渉 三谷
Mariko Yamamoto
山本 万里子
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Toshiba Corp
Toshiba Intelligent Technology Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Automation Equipment Engineering Ltd
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Publication date
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G5/00Recording members for original recording by exposure, e.g. to light, to heat, to electrons; Manufacture thereof; Selection of materials therefor
    • G03G5/02Charge-receiving layers
    • G03G5/04Photoconductive layers; Charge-generation layers or charge-transporting layers; Additives therefor; Binders therefor
    • G03G5/08Photoconductive layers; Charge-generation layers or charge-transporting layers; Additives therefor; Binders therefor characterised by the photoconductive material being inorganic
    • G03G5/082Photoconductive layers; Charge-generation layers or charge-transporting layers; Additives therefor; Binders therefor characterised by the photoconductive material being inorganic and not being incorporated in a bonding material, e.g. vacuum deposited
    • G03G5/08214Silicon-based
    • G03G5/0825Silicon-based comprising five or six silicon-based layers

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  • Inorganic Chemistry (AREA)
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  • General Physics & Mathematics (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の技術分野] この発明は、帯電特性、光感度特性及び耐環境性等が優
れた電子写真感光体に関する。
[発明の技術的背景とその問題点] 従来、電子写真感光体の光導電層を形成する材料として
、CdS、Zn0XSe、5e−Te若しくはアモルフ
ァスシリコン等の無機材料又はポリ−N−ビニルカルバ
ゾール(PVCZ)若しくはトリニトロフルオレン(T
NF)等の有機材料が使用されている。しかしながら、
これらの従来の光導電性材料においては、光導電特性」
二、又は製造上、種々の問題点があり、感光体システム
の特性をある程度犠牲にして使用目的に応じてこれらの
材料を使い分けている。
例えば、Se及びCdSは、人体に対して有害な材料で
あり、その製造に際しては、安全対策上、特別の配慮が
必要である。従って、製造装置が複雑となるため製造コ
ストが高いと共に、特に、Seは回収する必要があるた
め回収コストが付加されるという問題点がある。また、
Se又は5e−Te系においては、結晶化温度が65℃
と低いため、複写を繰り返している間に、残霜等により
光導電特性」二の問題が生じ、このため、寿命が短いの
で実用性が低い。
更に、ZnOは、酸化還元か生じやすく、環境雰囲気の
影響を著しく受けるため、使用上、信頼性が低いという
問題点がある。
更にまた、PVCz及びTNF等の有機光導電性材料は
、発癌性物質である疑いが持たれており、人体の健康上
問題があるのに加え、有機材料は熱安定性及び耐摩耗性
が低く、寿命が短いという欠点がある。
一方、アモルファスシリコン(以下、a−8lと略す)
は、近時、光導電変換材料として注目されており、太陽
電池、薄膜トランジスタ及びイメージセンサへの応用が
活発になされている。このa−8tの応用の一環として
、a−8iを電子写真感光体の光導電性材料として使用
する試みがなされており、a−81を使用した感光体は
、無公害の材料であるから回収処理の必要がないこと、
他の材料に比して可視光領域で高い分光感度を有するこ
と、表面硬度が高く耐摩耗性及び耐衝撃性が優れている
こと等の利点を有する。
このa−8iは、カールソン方式に基づく感光体として
検討が進められているが、この場合に、感光体特性とし
て抵抗及び光感度が高いことが要求される、しかしなが
ら、この両特性を単一層の感光体で満足させることが困
難であるため、光導電層と導電性支持体との間に障壁層
を設け、光導電層−1−に表面電荷保持層を設けた積層
型の構造にすることにより、このような要求を満足させ
ている。
ところで、a−8iは、通常、シラン系ガスを使用した
グロー放電分解法により形成されるが、この際に、a−
8i膜中に水素か取り込まれ、水素量の差により電気的
及び光学的特性が大きく変動する。即ち、a−8t膜に
侵入する水素の量か多くなると、光学的バンドギャップ
が大きくなり、a−8tの抵抗が高くなるが、それにと
もない、長波長光に対する光感度が低下してしまうので
、例えば、半導体レーザを搭載したレーザビームプリン
タに使用することが困難である。また、a−8i膜中の
水素の含有量が多い場合は、成膜条件によって、(Si
H2)n及びSiH2等の結合構造を有するものが膜中
で大部分の領域を占める場合がある。そうすると、ボイ
ドが増加し、シリコンダングリングボンドが増加するた
め、光導電特性が劣化し、電子写真感光体として使用不
能になる。逆に、a−8i中に侵入する水素の量が低下
すると、光学的バンドギャップが小さくなり、その抵抗
が小さくなるが、長波長光に対する光感度が増加する。
しかし、水素含有量が少ないと、シリコンダングリング
ボンドと結合してこれを減少させるべき水素が少なくな
る。このため、発生するキャリアの移動度が低下し、寿
命が短くなると共に、光導電特性が劣化してしまい、電
子写真感光体として使用し難いものとなる。
なお、長波長光に対する感度を高める技術として、シラ
ン系ガスとゲルマンGeHaとを混合し、グロー放電分
解することにより、光学的バンドギャップが狭い膜を生
成するものがあるが、一般に、シラン系ガスとGeHa
とでは、最適基板温度が異なるため、生成した膜は構造
欠陥が多く、良好な光導電特性を得ることができない。
また、GeH4の廃ガスは酸化されると有毒ガスとなる
ので、廃ガス処理も複雑である。従って、このような技
術は実用性がない。
[発明の目的] この発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであって
、帯電能か優れており、残留電位が低く、近赤外領域ま
での広い波長領域に亘って感度が高く、基板との密着性
が良く、耐環境性が優れた電子写真感光体を提供するこ
とを目的とする。
[発明の概要] この発明に係る電子写真感光体は、導電性支持体と、帯
電される側の第1面及び導電性支持体にチャージを逃が
す側の第2面を備えた光導電層と、を有する電子写真感
光体において、前記光導電層は、第1面及び第2面から
内部に向けて0.01乃至5μmの深さの表層領域と、
この表層領域以外の内部領域とを有し、前記表層領域は
、周規律表の第■族又は第V族に属する元素、炭素、窒
素、及び酸素から選択された少なくとも1種の元素を含
有し、光学的バンドギャップが1.60eV以上のアモ
ルファスシリコンで形成されており、前記内部領域は、
周規律表の第■族又は第V族に属する元素、炭素、窒素
及び酸素から選択された少なくとも1種の元素を含有し
、光学的バンドギャップが表層領域のそれ以下であって
1.4eV以上であるマイクロクリスタリンシリコンで
形成されており、光導電層の層厚が1乃至80μmであ
ることを特徴とする。
この発明は、前述の従来技術の欠点を解消し、優れた光
導電特性(電子写真特性)と耐環境性とを兼倫した電子
写真感光体を開発すべく本願発明者等か種々実験研究を
重ねた結果、マイクロクリスタリンシリコン(以下、μ
C−8iと略す)を電子写真感光体の少なくとも一部に
使用することにより、この1」的を達成することができ
ることに想到して、この発明を完成させたものである。
[発明の実施例] 以下、この発明について具体的に説明する。この発明の
特徴は、従来のa−8iの替りにμC−8iを使用した
ことにある。つまり、光導電層の全ての領域又は一部の
領域がマイクロクリスタリンシリコン(μC−8i)で
形成されているか、マイクロクリスタリンシリコンとア
モルファスシ・リコン(a−8t)との混合体で形成さ
れているか、又はマイクロクリスタリンシリコンとアモ
ルファスシリコンとの積層体で形成されている。また、
機能分離型の電子写真感光体においては、電荷発生層に
μC−8tを使用している。
μC−8tは、以下のような物性−1−の特徴により、
a−8t及びポリクリスタリンシリコン(多結晶シリコ
ン)から明確に区別される。即ち、X線回折測定におい
ては、a−8tは、無定形であるため、ハローのみが現
れ、回折パターンを認めることができないが、μC−8
iは、2θが27乃至28.5°付近にある結晶回折パ
ターンを示す。また、ポリクリスタリンシリコンは暗抵
抗が106Ω争cmであるのに対し、μC−8iは10
11Ω・0m以上の暗抵抗を有する。このμC−3iは
粒径が約数十オングストローム以」二である微結晶が集
合して形成されている。
μC−8iとa−8iとの混合体とは、μC−8tの結
晶領域がa−8t中に混在していて、μC−3t及びa
−8iが同程度の体積比で存在するものをいう。また、
μC−8iとa−8iとの積層体とは、大部分かa−8
iからなる層と、μC−8tが充填された層とが積層さ
れているものをいう。
このようなμC−8iを有する光導電層は、a−8lと
同様に、高周波グロー放電分解法により、シランガスを
原料として、導電性支持体−1−にμC−8iを堆積さ
せることにより製造することができる。この場合に、支
持体の温度をa−8iを形成する場合よりも高く設定し
、高周波電力もa −8iの場合よりも高く設定すると
、μC−8iを形成しやすくなる。また、支持体温度及
び高周波電力を高くすることにより、シランガスなどの
原料ガスの流量を増大させることができ、その結果、成
膜速度を早くすることができる。また、原料ガスのSi
H4及びSi2H6等の高次のシランガスを水素で希釈
したガスを使用することにより、μC−8iを一層高効
率で形成することができる。
第1図は、この発明に係る電子写真感光体を製−10= 造する装置を示す図である。ガスボンベ1,2゜3,4
には、例えば、夫々SiH4,B2He。
N2.CH4等の原料ガスが収容されている。これらの
ガスボンベ1,2,3.4内のガスは、流量調整用のバ
ルブ6及び配管7を介して混合器8に供給されるように
なっている。各ボンベには、圧力計5が設置されており
、この圧力計5を監視しつつ、バルブ6を調整すること
により、混合器8に供給する各原料ガスの流量及び混合
比を調節することができる。混合器8にて混合されたガ
スは反応容器9に供給される。反応容器9の底部11に
は、回転軸10が鉛直方向の回りに回転可能に取りつけ
られており、この回転軸10の上端に、円板状の支持台
12がその面を回転軸10に垂直にして固定されている
。反応容器9内には、円筒状の電極13がその軸中心を
回転軸10の軸中心と一致させて底部11上に設置され
ている。
感光体のドラム基体14か支持台12トにその軸中心を
回転軸10の軸中心と一致させて載置されており、この
ドラム基体14の内側には、ドラム基体加熱用のヒータ
15か配設されている。電極13とドラム基体14との
間には、高周波電源16が接続されており、電極13及
びドラム基体14間に高周波電流が供給されるようにな
っている。回転軸10はモータ18により回転駆動され
る。反応容器9内の圧力は、圧力計17により監視され
、反応容器9は、ゲートバルブ18を介して真空ポンプ
等の適宜の排気手段に連結されている。
このように構成される装置により感光体を製造する場合
には、反応容器9内にドラム基体14を設置した後、ゲ
ートバルブ19を開にして反応容器9内を約0.1トル
(Torr)の圧力以下に排気する。次いで、ボンベ1
.2,3.4から所要の反応ガスを所定の混合比で混合
して反応容器9内に導入する。この場合に、反応容器9
内に導入するガス流量は、反応容器9内の圧力が0゜1
乃至1トルになるように設定する。次いで、モータ18
を作動させてドラム基体14を回転させ、ヒータ15に
よりドラム基体14を一定温度に加熱すると共に、高周
波電源16により電極13とドラム基体14との間に高
周波電流を供給して、両者間にグロー放電を形成する。
これにより、ドラム基体14」二にマイクロクリスタリ
ンシリコン(μC−8t)が堆積する。なお、原料ガス
中にN20.NH3、NO2、N2 、CH4。
C2H4,02ガス等を使用することにより、これらの
元素をμC−8i中に含有させることができる。
このように、この発明に係る電子写真感光体は従来のa
−8tを使用したものと同様に、クローズドシステムの
製造装置で製造することができるため、人体に対して安
全である。また、この電子写真感光体は、耐熱性、耐湿
性及び耐摩耗性が優れているため、長期に亘り繰り返し
使用しても劣化が少なく、寿命か長いという利点がある
。さらに、GeH4等の長波長増感用ガスが不要である
ので、廃ガス処理設備を設ける必要がなく、工業的生産
性が著しく高い。
μC−8tには、水素を0.1乃至30原子%−13= 含有させることが好ましい。これにより、暗抵抗と明抵
抗とが調和のとれたものになり、光導電時゛性か向−1
−する。μC−8tの光学的エネルギギャップECは、
a−8iの光学的エネルギギャップE、(1,65乃至
1.70eV)に比較して小さい。つまり、μC−8i
の光学的エネルギギャップは、μC−8i微結晶の結晶
粒径及び結晶化度により変化し、結晶粒径及び結晶化度
の増加により、その光学、的エネルギギャップが低下し
て、結晶シリコンの光学的エネルギギャップ1.1eV
に近づく。ところで、μC−8i層及びa−8i層は、
この光学的エネールギギャップよりも大きなエネルギの
光を吸収し、小さなエネルギの光は透過する。このため
、a−8iは可視光エネルギしか吸収しないが、a−8
tより光学的エネルギギャップが小さなIt C−S 
iは、可視光より長波長であってエネルギが小さな近赤
外光までも吸収することができる。従って、μC−8i
は広い波長領域に百って高い光感度を有する。
このような特性を有するμC−8iは、十導体レーザを
光源に使用したレーザプリンタ用の感光体材料として好
適である。このa−3tをレーザプリンタ用の感光体に
使用すると、半導体レーザの光波長が790nmとa−
8Lが高感度である波長領域より長いため、感光体感度
が不十分になり、このため、半導体レーザの能力以上の
レーザ強度を感光体に印加する必要があって、実用上問
題がある。一方、μC−8iで感光体を形成した場合に
は、その高感度領域が近赤外領域にまでのびているので
、光感度特性が極めて優れた半導体レーザプリンタ用の
感光体を得ることができる。
このような優れた光感度特性を有するμC−8iの光導
電特性を一層向上させるために、μC−8iに水素を含
有させることが好ましい。
μC−S i 層への水素のドーピングは、例えば、グ
ロー放電分解法による場合は、SiH4及び5i2He
等のシラン系の原料ガスと、水素等のキャリアガスとを
反応容器内に導入してグロー放電させるか、SiF4及
びS i Cla等のハロゲン化ケイ素と、水素ガスと
の混合ガスを使用して−15= もよいし、また、シラン系ガスと、ハロゲン化ケイ素と
の混合ガスで反応させてもよい。更に、グロー放電分解
法によらず、スパッタリング等の物理的な方法によって
もμC−8i層を形成することができる。なお、μC−
8iを含む光導電層は、光導電特性上、1乃至80μm
の膜厚を有することが好ましく、更に膜厚を5乃至50
μmにすることが望ましい。
光導電層は、実質的に全ての領域をμC−8iで形成し
てもよいし、a−8tとμC−3iとの混合体又は積層
体で形成してもよい。帯電能は、積層体の方が高く、光
感度は、その体積比にもよるか、赤外領域の長波長領域
では混合体の方が高<、可視光領域では両者はほとんと
同一である。
このため、感光体の用途により、実質的に全ての領域を
μC−8iにするか、又は混合体若しくは積層体で構成
すればよい。
μC−8iに、窒素N1炭素C及び酸素0から選択され
た少なくとも1種の元素をドーピングするこ六か好まし
い。これにより、μC−8iの暗=   16  − 抵抗を高くして光導電特性を高めることができる。
これらの元素はμC−8tの粒界に析出し、またシリコ
ンダングリングボンドのターミネータとして作用して、
バンド間の禁制暑中に存在する状態密度を減少させ、こ
れにより、暗抵抗か高くなると考えられる。
導電性支持体と光導電層との間に、障壁層を配設するこ
とが好ましい。この障壁層は、導電性支持体と、光導電
層との間の電荷の流れを抑制することにより、光導電性
部Hの表面における電荷の保持機能を高め、光導電性部
材の帯電能を高める。
カールソン方式においては、感光体表面に正帯電させる
場合には1.支持体側から光導電層へ電子が注入される
ことを防止するために、障壁層をp型にする。−・方、
感光体表面に負帯電させる場合には、支持体側から光導
電層へ正孔が注入されることを防止するために、障壁層
をn型にする。また、障壁層と12で、絶縁性の膜を支
持体の上に形成することも1−zJ能である。障壁層は
μC−8tを使用して形成【、でもよい1〜、a−8i
を使用して障壁17 一 層を構成することも可能である。
μC−3i及びa−3iをp型にするためには、周期律
表の第■族に属する元素、例えば、ホウ素B1アルミニ
ウムAl、ガリウムGa、インジウムIn、及びタリウ
ムT1等をドーピングすることか好ましく、μC−8i
層をn型にするためには、周期律表の第V族に属する元
素、例えば、窒素N1リンP1ヒ素As、アンチモンS
b1及びビスマスBi等をドーピングすることか好まし
い。
このn型不純物又はn型不純物のドーピングにより、支
持体側から光導電層へ電荷が移動することが防止される
光導電層の上に表面層を設けることが好ましい。
光導電層のμC−8iは、その屈折率か3乃至4と比較
的大きいため、表面での光反射が起きやす0゜このよう
な光反射が生じると、光導電層に吸収される光量の割合
いが低下し、光損失が大きくなる。このため、表面層を
設けて反射を防止することが好ましい。また、表面層を
設けることにより、光導電層が損傷から保護される。さ
らに、表=   18 − 面層を形成することにより、帯電能が向」ニし、表面に
電荷がよくのるようになる。表面層を形成する材料とし
ては、S l 3 N 4 、S iO2、S iC%
A1203、a−8iN;H,a−8iO;H。
及びa−8iC;H等の無機化合物及びポリ塩化ビニル
及びポリアミド等の有機材料がある。
電子写真感光体に適用される光導電性部材としては、」
二連のごとく、支持体上に障壁層を形成し、この障壁層
上に光導電層を形成し、この光導電層のにに表面層を形
成したものに限らず、支持体の上に電荷移動層(CTL
)を形成し、電荷移動層の上に電荷発生層(CGL)を
形成した機能分離型の形態に構成することもできる。こ
の場合に、電荷移動層と、支持体との間に、障壁層を設
けてもよい。電荷発生層は、光の照射によりキャリアを
発生する。この電荷発生層は、層の一部又は全部がマイ
クロクリスタリンシリコンμc−8iでできており、そ
の厚さは1乃至10μmにすることが好ましい。電荷移
動層は電荷発生層で発生したキャリアを高効率で支持体
側に到達させる層であり、このため、キャリアの寿命が
長く、移動度が大きく輸送性か高いことが必要である。
電荷移動層はμC−8iて形成することかできる。暗抵
抗を高めて帯電能を向1−させるために、周期律表の第
■族又は第V族のいずれか一方に属する元素をライトド
ーピングすることが好ましい。また、帯電能を一層向−
1−させ、電荷移動層と電荷発生層との両機能を持たせ
るために、C,N、Oの元素のうち、いずれか1種以上
を含有させてもよい。
電荷移動層は、その膜厚が薄過ぎる場合及び厚過ぎる場
合はその機能を充分に発揮しない。このため、電荷移動
層の厚さは3乃至80μmであることが好ましい。
障壁層を設けることにより、電荷移動層と電荷発生層と
を有する機能分離型の感光体においても、その電荷保持
機能を高め、帯電能を向」ニさせることかできる。なお
、障壁層をp型にするか、又はp型にするかは、その帯
電特性に応じて決定される。この障壁層は、a−8lで
形成してもよく、またμC−8tで形成してもよい。
この出願に係る発明の特徴は、光導電層が、帯電される
側の第1面及び導電性支持体にチャージを逃がす側の第
2面を備えており、第1面及び第2而から内部に向けて
0.01乃至5μmの深さの表層領域と、この表層領域
以外の内部領域とを有していることにある。そして、こ
の表層領域は周期律表の第■族又は第V族に属する元素
、炭素、窒素、及び酸素から選択された少なくとも1種
の元素を含有し、光学的バンドギャップが1.60eV
以上のa−8tで形成されており、内部領域は周期律表
の第■族又は第V族に属する元素、炭素、窒素、及び酸
素から選択された少なくとも1種の元素を含有し、光学
的バンドギャップが表層領域のそれ以下であって1.4
eV以上であるμC−8iで形成されており、光導電層
の層厚が1乃至80μmである。第2図及び第3図は、
この発明を具体化した電子写真感光体の断面図である。
第2図においては、導電性支持体21の上に障壁層22
が形成され、障壁層22の」−に光導電層31が形成さ
れ、光導電層31の上に表面層26が形成されている。
この光導電層31は、a−8iで形成された表層領域2
3.25と、この表層領域に挟まれμC−5tて形成さ
れた内部領域24とを有する。一方、第3図に示す感光
体においては、障壁層22と、光導電層31との間に電
荷保持層27が形成されており、その他の点は第2図と
同様である。
光導電層31が、a−8lからなる表層領域23.25
と、μC−8iからなる内部領域24との積層体である
ことにより、以下のような電子写真特性」二の利点を有
する。先ず、第1に、a −3i層の暗抵抗か比較的高
いので、μC−8i単層の光導電層に比して帯電能が高
い。第2に、電子写真感光体を可視光領域から近赤外領
域(例えば、半導体レーザの発振波長である790nm
付近)までの広い波長領域に亘って、高感度化すること
ができる。つまり、μC−3iの光学的バンドギャップ
は通常1.4乃至1.65eVであり、a−3iの光学
的バンドギャップは通常1.6乃至1,8eVである、
従って、可視光はa−8t領域で吸収されるが、エネル
ギか小さい長波長光はa−8i領域で吸収され難くこれ
を透過する。
しかし、光導電層31の内部領域がμC−8tて形成さ
れているため、この長波長光は光学的バンドギャップが
小さいμC−8i領域で吸収され、キャリアを発生させ
る。このように、可視光はa−8t領域で吸収される一
方、近赤外光のような長波長光はμC−8l領域で高効
率で吸収される。
このため、この発明に係る感光体は、可視光から近赤外
光までの広い波長領域に亘って高い分光感度を有し、こ
のため、PPC(普通紙複写機)及びレーザプリンタの
双方にこの感光体を使用することが可能である。なお、
a−3i領域の光学的バンドギャップは1.65乃至1
.30eVであることが好ましく、μC−8i領域の光
学的バンドギャップは1.5乃至1.60.eVである
ことが好ましい。第3に、光導電層31は表面層26と
、障壁層22又は電荷保持層27とに接触しているか、
光導電層31が外側にa−8t領域を配したサンドイッ
チ構造をなしているため、これらの表面層26及び障壁
層22又は電荷保持層27に実際に接触しているのは光
学的バンドギャップが1.60eV以」二のa−8iで
ある。このため、μC−8i単層を使用した場合に比し
て、光導電層31の界面(第1面及び第2面)でバンド
ギャップか急激に変化することが抑制され、繰返し使用
に際して残留電位の上昇を防止することができる。
μC−8l及びa−8i自体は、若干、n型であるが、
このμC−8i及びa−8tで形成された光導電層31
に周規律表の第■族に属する元素をライトドープ(10
−7乃至10−3 >することにより、μc−8t及び
a−8iはi型(真性)半導体になり、暗抵抗が高くな
り、SN比と帯電能が向」−する。また、光導電層31
に、C,O。
Nから選択された少なくとも1種の元素を含有させた場
合には、更に一層、光導電層31.32の暗抵抗を高め
、帯電能を向上させることかできる。
この場合に、C,O,Nのドーピング量は、0.1乃至
10原子%であることが好ましい。
この光導電層の層厚は、1乃至80μmである。
これは光導電層の層厚が薄いと、その体積が小さくなり
、発生するキャリアが少ないため、光導電性が劣化する
からであり、その層厚が厚すぎると、光が光導電層内に
充分に浸透せず、またキャリアが導電性支持体に抜は切
らないので、キャリアが蓄積し、残留電位か高くなるか
らである。
障壁層22は、a−8t又はμc−8tで形成すること
ができる。この障壁層22は、帯電時には、導電性支持
体から光導電層にキャリアが注入されることを防止し、
光照射時には、キャリアを支持体に高効率で通過させる
。この障壁層22にも、周期律表の第■族又は第■族に
属する元素を10−3乃至1原子%含有させることが好
ましい。
また、障壁層22に、C,O,Nのうち少なくとも1種
の元素を1乃至20原子%の範囲で含有させると、キャ
リアのブロッキング能か一層向」−する。
表面層26は、C,O,Nのうち、少なくとも1種の元
素を含有するa−8iで形成されている。
= 25− これにより、光導電層の表面が保護され、耐コロナイオ
ン性及び耐環境性が向上すると共に、帯電能が向」二す
る。
電荷保持層27は、a−8iに周規律表の第■族に属す
る元素、C,Ol及びNから選択された少なくとの1種
の元素を含有させて形成されている。これにより、a−
8iの暗抵抗が高くなり、このような暗抵抗か高い層を
光導電層31と障壁層22との間に形成することにより
、電子写真感光体の帯電能、電荷保持能及び繰り返し疲
労における表面電位等の静電特性を著しく向−1させる
ことができる。
次に、この発明の実施例について説明する。
実施例1 導電性支持体としてのAl製ドラムを反応容器内に装填
し、反応容器内を排気した後、ドラム基体を300°C
に加熱した。そして、以下の条件で各層を形成した。先
ず、障壁層は、5iHaガス流量に対して、流量比で1
0−2のB2H’8及び50%のCH4ガスを流し、反
応圧力が0.5トル、高周波電力が100ワツトで、3
0分間成膜した。次に、光導電層を成膜した。光導電層
のa−8t領域は、B2 neガスのSiH4ガスに対
する流量比が10−[i、H2ガスがSiH4ガスの1
00%、反応圧力が0.5トル、高周波電力が180ワ
ツトの条件で30分間成膜した。その後、SiH4ガス
とB2 Heガスを徐々に絞りながら、同時にH2ガス
を流し、電力を上昇させ、B2H8/SiH4が10−
7 、H2+He/SiH4が500%、反応圧力が1
.0トル、高周波電力が450ワツトの条件で3時間成
膜した。
その後、逆の操作を行い、H2ガスを絞り、電力を下げ
、5iHa及びB2 Heガスを徐々に増加させ、再度
元の条件に戻して、30分間成膜した。
μC−8i領域の光学的バンドギャップは1.45eV
であった。表面層は、SiH4ガスの6倍のCHeガス
を流し、反応圧力が0.5トル、高周波電力が100ワ
ツトで、7分間成膜した。一方、比較のために、光導電
層がa−8tの単層からなる感光体を製造した。この従
来の感光 27一 体は、光導電層のガス組成についての成膜条件か、この
実施例のa−8i領域の成膜条件と同一であって成膜時
間か5時間である。この光導電層(a−8t層)の層厚
は25μmであり、光学的バンドギャップは1.75e
Vてあった。このようにして製造された両値光体ドラム
について、800%m付近の感度を測定したところ、こ
の実施例の感光体は比較例の感光体の10倍の感度を有
していた。また、これらの感光体をレーザプリンタに装
置して画像を形成したところ、比較例においては、カブ
リ、画像のラブ1、メモリ等の欠陥か認められるが、こ
の実施例においては、このような欠陥かなく、高コント
ラストかつ高解像度の優れた画像が得られた。更に、1
0万回繰返して画像を形成したが、この実施例の感光体
においては、初期の画像に比して同等遜色かない良好な
画像が得られた。
実施例2 この実施例においては、障壁層と光導電層との間に、電
荷保持層を形成した。ドラム基体を= 28 = 330℃に加熱し、5iHaガス、SiH4ガスに対す
る流量比で10−3のB2 Heガス、30%のCH4
ガス及び100%のArガスを流し、反応圧力が0.4
トル、高周波電力か150ワツトの条件で20分間成膜
して障壁層を形成した。電荷保持層は、B2 Heガス
がSiH4ガスに対する流量比で10−5、CH−4が
30%、反応圧力が0.4トル、及び高周波電力が15
0ワツトという条件で3時間成膜した。この電荷保持層
の層厚は10 ft mであった。光導電層のa−8t
領域は、B2 HeガスのSiH4ガスに対する流量比
が10”−8、ArガスがSiH4ガスの50%、反応
圧力が0.4トル、高周波電力が250ワットの条件で
20分間成膜した。その後、SiH4ガスとB2 He
ガスを徐々に絞りながら、同時にH2ガスを流し、電力
を上昇させ、B2 He /SiH4が10−8 、H
2/S iH4が200%、高周波電力が500ワツト
の条件で成膜した。その後、逆の操作を行い、H2ガス
を絞り、電力を下げ、SiH4及びB2 H6ガスを徐
々に増加させで5μmのμC−8t層を形成した。続い
て、反応を継続さけ、20分間成膜した。光導電層の層
厚は12μmであった。その後、N2ガスをSiH4ガ
スの10倍流し、反応圧力か0.6トル、高周波電力か
200ワットで15分間成膜した。全層厚は22μmで
あった。このようにして製造した感光体ドラムをレーザ
プリンタで画像形成したところ、極めて優れた画像が得
られた。
[発明の効果] この発明によれは、高抵抗で帯電特性が優れており、ま
た可視光及び近赤外光領域において高光感度特性を有し
、製造が容易であり、実用性が高い電子写真感光体を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係る電子写真感光体の製造装置を示
す図、第2図及び第3図はこの発明の実施例に係る電子
写真感光体を示す断面図である。 1.2,3,4;ボンベ、5:圧力計、6;バルブ、7
:配管、8;混合器、9;反応容器、10:回転軸、1
3;電極、14;ドラム基体、15;ヒータ、16;高
周波電源、19;ゲートバルブ、21;支持体、22;
障壁層、23゜25;表層領域、24:内部領域、26
;表面層、27;電荷保持層、31;光導電層。 出願入代理人 弁理士 鈴江武彦 第2図 第3図 特許庁長官  宇 賀 道 部  殿 1、事件の表示 特願昭60−179681号 2、発明の名称 電子写真感光体 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 5、自発補正 7、補正の内容 (1)  特許請求の範囲を別紙のとおり訂正する。 (2)明細書中、第7頁第15行目乃至第16行目、第
7頁第20行目、第24頁第11行目。 第26頁第4行目に、それぞれ「周規律表」とあるのを
「周期律表」に訂正する。 2、特許請求の範囲 (1)  導電性支持体と、帯電される側の第1而及び
導電性支持体にチャージを逃がす側の第2   ′面を
備えた光導電層と、を有する電子写真感光体において、
前記光導電層は、第1面及び第2面から内部に向けて0
.01乃至5μmの深さの表層鎖酸と、この表層鎖酸以
外の内部領域とを有し、前記表層頗域は、周期律表の第
1族又は第V族に属する元素、炭素、窒素及び酸素から
選択された少なくとも1種の元素を含有し、光学的バン
ドギャップが1.60eV以上のアモルファスシリコン
で形成されておシ、前記内部頭載は、周期律表の第厘族
又は第V族に属する元素、炭素、窒素及び酸素から選択
された少なくとも1種の元素を含有し、光学的バンドギ
ャップが表層傾城のそれ以下であって1.4eV以上で
あるマイクロクリスタリンシリコンで形成されておシ、
光導電層の層厚が1乃至80μmであることを特徴とす
る電子写真感光体。 (2)導電性支持体と光導電層の第2面との間に、周期
律表の第1族又は第V族に属する元素、炭素、窒素及び
酸素から選択された少なくとも1種の元素を含有するア
モルファスシリコン又はマイクロクリスタリ怜すコンか
らなる障壁層が形成されていることを特徴とする特許請
求の範囲第1項に記載の電子写真感光体。 (3)光導電層の第1面の上に、炭素、窒素及び酸素か
ら選択された少なくとも1種の元素を含有する表面層が
形成されていることを特徴とする特許請求の範囲第1項
に記載の電子写真感光体。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)導電性支持体と、帯電される側の第1面及び導電
    性支持体にチャージを逃がす側の第2面を備えた光導電
    層と、を有する電子写真感光体において、前記光導電層
    は、第1面及び第2面から内部に向けて0.01乃至5
    μmの深さの表層領域と、この表層領域以外の内部領域
    とを有し、前記表層領域は、周規律表の第III族又は第
    V族に属する元素、炭素、窒素、及び酸素から選択され
    た少なくとも1種の元素を含有し、光学的バンドギャッ
    プが1.60eV以上のアモルファスシリコンで形成さ
    れており、前記内部領域は、周規律表の第III族又は第
    V族に属する元素、炭素、窒素及び酸素から選択された
    少なくとも1種の元素を含有し、光学的バンドギャップ
    が表層領域のそれ以下であって1.4eV以上であるマ
    イクロクリスタリンシリコンで形成されており、光導電
    層の層厚が1乃至80μmであることを特徴とする電子
    写真感光体。
  2. (2)導電性支持体と光導電層の第2面との間に、周規
    律表の第III族又は第V族に属する元素、炭素、窒素及
    び酸素から選択された少なくとも1種の元素を含有する
    アモルファスシリコン又はマイクロクリスタリンシリコ
    ンからなる障壁層が形成されていることを特徴とする特
    許請求の範囲第1項に記載の電子写真感光体。
  3. (3)光導電層の第1面の上に、炭素、窒素及び酸素か
    ら選択された少なくとも1種の元素を含有する表面層が
    形成されていることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    に記載の電子写真感光体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6364054A (ja) * 1986-09-05 1988-03-22 Sanyo Electric Co Ltd 静電潜像担持体

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