JPS6221166A - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

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Publication number
JPS6221166A
JPS6221166A JP16151485A JP16151485A JPS6221166A JP S6221166 A JPS6221166 A JP S6221166A JP 16151485 A JP16151485 A JP 16151485A JP 16151485 A JP16151485 A JP 16151485A JP S6221166 A JPS6221166 A JP S6221166A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
photoconductive
photoreceptor
barrier layer
electrophotographic photoreceptor
Prior art date
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Pending
Application number
JP16151485A
Other languages
English (en)
Inventor
Wataru Mitani
渉 三谷
Hideji Yoshizawa
吉澤 秀二
Akira Miki
明 三城
Mariko Yamamoto
山本 万里子
Tatsuya Ikesue
龍哉 池末
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Toshiba Corp
Toshiba Intelligent Technology Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Automation Equipment Engineering Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Automation Equipment Engineering Ltd filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP16151485A priority Critical patent/JPS6221166A/ja
Publication of JPS6221166A publication Critical patent/JPS6221166A/ja
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G5/00Recording members for original recording by exposure, e.g. to light, to heat, to electrons; Manufacture thereof; Selection of materials therefor
    • G03G5/02Charge-receiving layers
    • G03G5/04Photoconductive layers; Charge-generation layers or charge-transporting layers; Additives therefor; Binders therefor
    • G03G5/08Photoconductive layers; Charge-generation layers or charge-transporting layers; Additives therefor; Binders therefor characterised by the photoconductive material being inorganic
    • G03G5/082Photoconductive layers; Charge-generation layers or charge-transporting layers; Additives therefor; Binders therefor characterised by the photoconductive material being inorganic and not being incorporated in a bonding material, e.g. vacuum deposited
    • G03G5/08214Silicon-based
    • G03G5/08235Silicon-based comprising three or four silicon-based layers

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の技術分野] この発明は、帯電特性、光感度特性及び耐環境性等が優
れた電子写真感光体に関する。
[発明の技術的背景とその問題点] 従来、電子写真感光体の光導電層を形成する材料として
、CdS、ZnO1Se、5e−Te若しくはアモルフ
ァスシリコン等の無機材料又はポリ−N−ビニルカルバ
ゾール(PVCz )若しくはトリニトロフルオレン(
TNF)等の有機材料が使用されている。しかしながら
、これらの従来の光導電性材料においては、光導電特性
上、又は製造上、種々の問題点があり、感光体システム
の特性をある程度犠牲にして使用目的に応じてこれらの
材料を使い分けている。
例えば、Se及びCdSは、人体に対して有害な材料で
あり、その製造に際しては、安全対策上、特別の配慮が
必要である。従って、製造装置が複雑となるため製造コ
ストが高い“と共に、特に、Seは回収する必要がある
ため回収コストが付加されるという問題点がある。また
、Se又は5e−Te系においては、結晶化温度が65
℃と低いため、複写を繰り返している間に、残雪等によ
り光導電特性上の問題が生じ、このため、寿命が短いの
で実用性が低い。
更に、ZnOは、酸化還元が生じやすく、環境雰囲気の
影響を著しく受けるため、使用上、信頼性が低いという
問題点がある。
更にまた、PVCz及びTNF等の有機光導電性材料は
、発癌性物質である疑いが持たれており、人体の健康上
問題があるのに加え、有機材料は熱安定性及び耐摩耗性
が低く、寿命が短いという欠点がある。
一方、アモルファスシリコン(以下、a−8iと略す)
は、近時、光導電変換材料として注目されており、太陽
電池、薄膜トランジスタ及びイメージセンサへの応用が
活発になされている。このa−3iの応用の一環として
、a−3iを電子写真感光体の光導電性材料として使用
する試みがなされており、a−3iを使用した感光体は
、無公害の材料であるから回収処理の必要がないこと、
他の材料に比して可視光領域で高い分光感度を有するこ
と、表面硬度が高く耐摩耗性及び耐衝撃性が優れている
こと等の利点を有する。
このa−3iは、カールソン方式に基づく感光体として
検討が進められているが、この場合に、感光体特性とし
て抵抗及び光感度が高いことが要求される、しかしなが
ら、この両特性を単一層の感光体で満足させることが困
難であるため、光導電層と導電性支持体との間に障壁層
を設け、光導電層上に表面電荷保持層を設けた積層型の
構造にすることにより、このような要求を満足させてい
る。
ところで、a−3iは、通常、シラン系ガスを使用した
グロー放電分解法により形成されるが、この際に、a−
8i膜中に水素が取り込まれ、水素量の差により電気的
及び光学的特性が大きく変動する。即ち、a−3i膜に
侵入する水素の伯が多くなると、光学的バンドギャップ
が大きくなり、a−3iの抵抗が高くなるが、それにと
もない、長波長光に対する光感度が低下してしまうので
、倒えば、半導体レーザを搭載したレーザビームプリン
タに使用することが困難である。また、a−8ilil
中の水素の含有量が多い場合は、成膜条件によって、(
SiH2)ル及びSiH2等の結合構造を有するものが
膜中で大部分の領域を占める場合がある。そうすると、
ボイドが増加し、シリコンダングリングボンドが増加す
るため、光導電特性が劣化し、電子写真感光体として使
用不能になる。逆に、a−8i中に侵入する水素の量が
低下するど、光学的バンドギャップが小さくなり、その
抵抗が小さくなるが、長波長光に対する光感度が増加す
る。しかし、水素含有量が少ないと、シリコンダングリ
ングボンドと結合してこれを減少させるべき水素が少な
くなる。このため、発生するキャリアの移動度が低下し
、寿命が短くなると共に、光導電特性が劣化してしまい
、電子写真感光体として使用し難いものとなる。
なお、長波長光に対する感度を高める技術として、シラ
ン系ガスとゲルマンGeH+とを混合し、グロー放電分
解することにより、光学的バンドギャップが狭い膜を生
成するものがあるが、一般に、シラン系ガスとGeH+
とでは、最適基板温度が異なるため、生成した膜は構造
欠陥が多く、良好な光導電特性を得ることができない。
また、GeH4の廃ガスは酸化されると有毒ガスとなる
ので、廃ガス処理も複雑である。従って、このような技
術は実用性がない。
[発明の目的] この発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであって
、帯電能が優れており、残留電位が、低く、近赤外領域
までの広い波長領域に亘って感度が高く、基板との密着
性が良く、耐環境性が優れた電子写真感光体を提供する
ことを目的とする。
[発明の概要〕 この発明に係る電子写真感光体は、導電性支持体と、こ
の導電性支持体の上に形成された障壁層と、この障壁層
の上に形成された光導電層と、を有する電子写真感光体
において、前記光導電層は、障壁層の上に形成されマイ
クロクリスタリンシリコンからなる第一層と、この第一
層の上に積層形成されアモルファスシリコンからなる第
二層と、を有することを特徴とする。
この発明は、前述の従来技術の欠点を解消し、優れた光
導電特性(電子写真特性)と耐環境性とを兼備した電子
写真感光体を開発すべく本願発明者等が種々実験研究を
重ねた結果、マイクロクリスタリンシリコン(以下、μ
C−8iと略す)を電子写真感光体の少なくとも一部に
使用することにより、この目的を達成することができる
ことに想到して、この発明を完成させたものである。
[発明の実施例〕 以下、この発明について具体的に説明する。この発明の
特徴は、従来のa−3iの替りにμC−3iを使用した
ことにある。つまり、光導電層の全ての領域又は一部の
領域がマイクロクリスタリンシリコン(μC−8i>で
形成されているか、マイクロクリスタリンシリコンとア
モルファスシリコン(a−8i )との混合体で形成さ
れているか、又はマイクロクリスタリンシリコンとアモ
ルファスシリコンとの積層体で形成されている。また、
機能分離型の電子写真感光体においては、電荷発生層に
μC−8iを使用している。
μC−8iは、以下のような物性上の特徴により、a−
3を及びポリクリスタリンシリコン(多結晶シリコン)
から明確に区別される。即ち、X線回折測定においては
、a−8iは、無定形であるため、ハローのみが現れ、
回折パターンを認めることができないが、μC−8iは
、2θが27乃至28.5°付近にある結晶回折パター
ンを示す。また、ポリクリスタリンシリコンは暗抵抗が
10”Ω・口であるのに対し、μC−8iは1011Ω
・備以上の暗抵抗を有する。このμC−81は粒径が約
数十オングストローム以上である微結晶が集合して形成
されている。
μC−8iとa−8iとの混合体とは、μC−8iの結
晶領域がa−8i中に混在していて、μC−8i及びa
−3iが同程度の体積比で存在するものをいう。また、
μC−8iとa−3iとの積層体とは、大部分がa−3
iからなる層と、μC−8iが充填された層とが積層さ
れているものをいう。
このようなμC−8iを有する光導電層は、a−8iと
同様に、高周波グロー放電分解法により、シランガスを
原料として、導電性支持体上にμC−8iを堆積させる
ことにより製造することができる。この場合に、支持体
の温度をa−3iを形成する場合よりも高く設定し、高
周波電力もa−3iの場合よりも高く設定すると、μC
−8iを形成しやすくなる。また、支持体温度及び高周
波電力を高くすることにより、シランガスなどの原料ガ
スの流量を増大させることができ、その結果、成膜速度
を早くすることができる。また、原料ガスのSiHs及
び5i2Hs等の高次のシランガスを水素で希釈したガ
スを使用することにより、μC−8iを一層高効率で形
成することができる。
第1図は、この発明に係る光導電性部材を製造する装置
を示す図である。ガスボンベ1.2.3゜4には、例え
ば、夫々SiH4,B2 Hs 、H2。
CH4等の原料ガスが収容されている。これらのガスボ
ンベ1.2,3.4内のガスは、流量調整用のバルブ6
及び配管7を介して混合器8に供給されるようになって
いる。各ボンベには、圧力計5が設置されており、この
圧力計5を監視しつつ、バルブ6を調整することにより
、混合器8に供給する各原料ガスの流量及び混合比を調
節することができる。混合器8にて混合されたガスは反
応容器9に供給される。反応容器9の底部11には、回
転軸10が鉛直方向の回りに回転可能に取りつけられて
おり、この回転軸10の上端に、円板状の支持台12が
その面を回転軸10に垂直にして固定されている。反応
容器9内には、円筒状の電極1°3がその軸中心を回転
軸10の軸中心と一致させて底部11上に設置されてい
る。感光体のドラム基体14が支持台12上にその軸中
心を回転軸10の軸中心と一致させて載置されており、
このドラム基体14の内側には、ドラム基体加熱用のヒ
ータ15が配設されている。電極13とドラム基体14
との間には、高周波電源16が接続されており、電極1
3及びドラム基体14間に高周波電流が供給されるよう
になっている。回転軸10はモータ18により回転駆動
される。反応容器9内の圧力は、圧力計17により監視
され、反応容器9は、ゲートバルブ18を介して真空ポ
ンプ等の適宜の排気手段に連結されている。
このように構成される装置により感光体を製造する場合
には、反応容器9内にドラム基体14を設置した後、ゲ
ートバルブ19を開にして反応容器9内を約0.1トル
(Torr)の圧力以下に排気する。次いで、ボンベ1
,2.3..4から所要の反応ガスを所定の混合比で混
合して反応容器9内に導入する。この場合に、反応容器
9内に導入するガス流量は、反応容器9内の圧力が0.
1乃至1トルになるように設定する。次いで、モータ1
8を作動させてドラム基体14を回転させ、ヒータ15
によりドラム基体・14を二定温度に加熱すると共に、
高周波電源16により電極13とドラム基体14との間
に高周波N流を供給して、両者間にグロー放電を形成す
る。これにより、ドラム基体14上にマイクロクリスタ
リンシリコン(μC−8i)が堆積する。なお、原料ガ
ス中にN20.NHs 、NO2、N2 、CH4。
C2H4,02ガス等を使用することにより、これらの
元素をμC−8i中に含有させることができる。
このように、この発明に係る光導電性部材は従来のa−
3iを使用したものと同様に、クローズドシステムの製
造装置で製造することができるため、人体に対して安全
である。また、この光導電性部材は、耐熱性、耐湿性及
び耐摩耗性が優れているため、長期に亘り繰り返し使用
しても劣化が少なく、寿命が長いという利点がある。さ
らに、GeH4等の長波長増感用ガスが不要であるので
、廃ガス処理設備を設ける必要がなく、工業的生産性が
著しく高い。
μC−8iには、水素を0.1乃至30原子%含有させ
ることが好ましい。これにより、暗抵抗と明抵抗とが調
和のとれたものになり、光導電特性が向上する。μC−
8i層への水素のドーピングは、例えば、グロー放電分
解法による場合は、SiH4及び5i2Hs等のシラン
系の原料ガスと、水素等のキャリアガスとを反応容器内
に導入してグロー放電放電させるか、SiF+及び3i
C14等のハロゲン化ケイ素と、水素ガスとの混合ガス
を使用してもよいし、また、シラン系ガスと、ハロゲン
化ケイ素との混合ガスで反応させてもよい。更に、グロ
ー放電分解法によらず、スパッタリング等の物理的な方
法によってもμC−8i層を形成することができる。な
お、μC−8iを含む光導N層は、光導電特性上、1乃
至80μmの膜厚を有することが好ましく、更に膜厚を
5乃至50μmにすることが望ましい。
光導電層は、実質的に全ての領域をμC−8iで形成し
てもよいし、a−8iとμC−8iとの混合体又は積層
体で形成してもよい。帯電能は、積層体の方が高く、光
感度は、その体積比にもよるが、赤外領域の長波長領域
では混合体の方が高く、可視光領域では両者はほとんど
同一である。
このため、感光体の用途により、実質的に全ての領域を
μC−8iにするか、又は混合体若しくは積層体で構成
すればよい。
μC−8iに、窒素N1炭素C及び酸素0から選択され
た少なくとも1種の元素をドーピングすることが好まし
い。これにより、μC−8iの暗抵抗を高くして光導電
特性を高めることができる。
これらの元素はμC−S +の粒界に析出し、またシリ
コンダングリングボンドのターミネータとして作用して
、バンド間の禁制帯電に存在する状態密度を減少させ、
これにより、暗抵抗が高くなると考えられる。
導電性支持体と光導電層との間に、障壁層を配設するこ
とが好ましい。この障壁層は、導電性支持体と、光導電
層との間の電荷の流れを抑制することにより、光導電性
部材の表面における電荷の保持機能を高め、光導電性部
材の帯電能を高める。
カールソン方式においては、感光体表面に正帯電させる
場合には、支持体側から光導電層へ電子が注入されるこ
とを防止するために、障壁層をp型にする。一方、感光
体表面に負帯電させる場合には、支持体側から光導N!
IIへ正孔が注入されることを防止するために、障壁層
をn型にする。また、障壁層として、絶縁性の膜を支持
体の上に形成することも可能である。障壁層はμC−8
iを使用して形成してもよいし、a−8iを使用して障
壁層を構成することも可能である。
μC−3i及びa−8iをp型にするためには、周期律
表の第■族に属する元素、例えば、ホウ素B、アルミニ
ウムAI、ガリウムGa、インジウムln、及びタリウ
ムT1等をドーピングすることが好ましく、μC−8i
層をn型にするためには、周期律表の第V族に属する元
素、例えば、窒素N1リンP1ヒ素As、アンチモンS
b1及びビスマス3i等をドーピングすることが好まし
い。
このn型不純物又はn型不純物のドーピングにより、支
持体側から光導電層へ電荷が移動することが防止される
光導電層の上に表面層を設けることが好ましい。
光導電層のμC−8iは、その屈折率が3乃至4と比較
的大きいため、表面での光反射が起きやすい。このよう
な光反射が生じると、光導電層に吸収される光量の割合
いが低下し、光損失が大きくなる。このため、表面層を
設けて反射を防止することが好ましい。また、表面層を
設けることにより、光導電層が損傷から保護される。さ
らに、表面層を形成することにより、帯電能が向上し1
表面に電荷がよくのるようになる。表面層を形成する材
料としては、Si3N4 、SiO2、sic。
Al2O3、a−8iN:HSa−8iO:H。
及びa−8iC:H等の無機化合物及びポリ塩化ビニル
及びポリアミド等の有機材料がある。
電子写真感光体に適用される光導電性部材としては、上
述のごとく、支持体上に障壁層を形成し、この障壁層上
に光導電層を形成し、この光導電層の上に表面層を形成
したものに限らず、支持体の上に電荷輸送層(CTL)
を形成し、電荷輸送層の上に電荷発生! (CGL)を
形成した機能分離型の形態に構成することもできる。こ
の場合に、電荷輸送層と、支持体との間に、障壁層を設
けてもよい。電荷発生層は、光の照射によりキャリアを
発生する。この電荷発生層は、層の一部又は全部がマイ
クロクリスタリンシリコンμC−8iでできており、そ
の厚さは0.1乃至10μmにすることが好ましい。電
荷輸送層は電荷発生層で発生したキャリアを高効率で支
持体側に到達させる層であり、このため、キャリアの寿
命が長く、移動度が大きく輸送性が高いことが必要であ
る。電荷輸送層はa−8iで形成してもよく、またμC
−8iで形成してもよい。暗抵抗を高めて帯電能を向上
させるために、周期律表の第■族又は第V族のいずれか
一方に属する元素をライトドーピングすることが好まし
い。また、帯電能を一層向上させ、電荷輸送層と電荷発
生層との両機能を持たせるために、C,N、Oの元素の
うち、いずれが1種以上を含有させてもよい。電荷輸送
層は、その膜厚が薄過ぎる場合及び厚過ぎる場合はその
機能を充分に発揮しない。このため、電荷輸送層の厚さ
は3乃至80μmであることが好ましい。障壁層を設け
ることにより、電荷輸送層と電荷発生層とを有する機能
分離型の光導電性部材においても、その電荷保持機能を
高め、帯電能を向上させることができる。なお、障壁層
をp型にするが、又はn型にするかは、その帯電特性に
応じて決定される。この障壁層は、a−3iで形成して
もよく、またμC−8iで形成してもよい。
この出願に係る発明の特徴は、光導電層が、障壁層の上
に形成されμc−s rからなる第一層と、このμC−
8iの上に積層されa−’3iからなる第二層とを有す
ることにある。第2図はこの発明の実施例に係る電子写
真感光体20の断面図であり、第3図及び第4図は比較
例に係る電子写真感光体30.35の断面図である。電
子写真感光体20においては、導電性支持体21上に障
壁層22が形成されており、この障壁1!22の上に光
導電層が形成されている。この光導電層は、μC−8i
からなる第一層23と、この第一層の上に積層形成され
a−8iからなる第二層24とを有する。一方、第3図
に示す比較例の電子写真感光体30においては、支持体
31上に障壁層32が形成され、障壁層32の上にa−
8iの単層からなる光導電層33が形成されており、こ
の光導電層33め上に表面層34が形成されている。ま
た、第4図に示す電子写真感光体35においては、電子
写真感光体30の光導電R33の替りに、μC−5i単
層からなる光導電1136が形成されている。
感光体20の光導電層第一層23は、主としてμC−8
iで形成されているが、μC−8i自体は、若干、n型
である。このため、このμC−8iからなる第一層に周
期律表の第■族に属する元素をライトドープ(10”?
乃至10゛3原子%)することが好ましい。これにより
、第一1!!23は、1型(真性)半導体になり、暗抵
抗が高くなり、SN比と帯電能が向上する。また、第一
層23には、C,O,Nのうちの少なくとも一種の元素
を含有することが好ましい。これにより、光導電性部材
の電荷保持機能を一層高めることができる。
障壁層22は、暗時に支持体21から光導電層への電子
又は正孔の注入を阻止し、光照射時には、光導電層で発
生する電荷を高効率で支持体21側に通過させる機能を
有する。この障壁層22はμC−8i又はa−3iで形
成することができるが、μC−8iの方が電荷の移vJ
度が高く走行性が良好であるので、障壁層22をμC−
8iで形成することが好ましい。障壁層22には、周期
律表第■族又は第V族に属する元素がドーピングされて
おり、これにより、障壁1122がn型又はn型の半導
体になっている。その含有量は、10°3乃、至10原
子%であることが好ましい。また、障壁層22に、C,
O,Nのうち少なくとも1種以上の元素を、0.1乃至
20原子%の範囲で含有させると、電荷ブロッキング能
が一層向上するので、電子写真特性上、好ましい。さら
に、障壁層22の膜厚は、0.01乃至10μmである
ことが好ましく、更に好ましくは0.1乃至2μmであ
る。
また、表面層25は、C,O,Nのうち、少なくとも1
種以上の元素を含有するa−8iで形成することが好ま
しい。これにより、光導電層の表面が保護され、耐環境
性が向上すると共に、帯電能が向上する。このC,O,
Nの含有量は、10乃至50原子%であることが好まし
い。
この発明のようにμC−8iからなる第一層と、a−8
tからなる第二層とを積層することによって、可視光か
ら近赤外領域に亘る広い波長領域について、光感度が高
い感光体を得ることができる。
可視光に対する感度は、a−3iからなる第二層24が
高く、近赤外光に対する光感度はμC−8iからなる第
一層23が高い。このような第一層及び第二層を積層す
ることによって、光導電層(第一[123及び第二層2
4)が高抵抗になり、帯電能が向上すると共に、可視光
から近赤外光(例えば、半導体レーザの発振波長である
790nm付近)に亘る高範囲の領域で光感度が極めて
高くなる。これにより、RPC(普通紙複写機)及びレ
ーザプリンタの双方にこの光導電性部材を使用すること
が可能になる。 次に、この発明の実施例に係る感光体
20及び比較例に係る感光体30.35を、第1図に示
す装置により実際に製造した結果の一例について説明す
る。
先ず、この発明の実施例である感光体20の製造につい
て説明する。導電性基板としてのA1製ドラムを洗浄し
乾燥させた後、反応容器内を拡散ポンプで約0.1トル
に排気しつつ、400℃に加熱した。次いで、2008
CCMの流量のSiH+ガス、このSiH+ガス流量に
対する流量比が2×104の82 Hsガス、及び11
005CCのCH4ガスを混合して反応容器に供給した
。A1製ドラムをモータ18により回転させつつ、13
.56MHzF300ワットの高周波電力を印加してグ
ロー放電させ、この条件で15分周成膜して障壁層21
を形成した。このときの反応容器内圧力は約1トルであ
り、得られた層厚は2.1μmであった。次に、SiH
+の流量を5008CCM、水素ガスの流量を1500
8CCMになるように設定し、反応圧力が0.8トル、
高周波電力が1KWで4時間成膜し、10μm厚のμC
−8iを有する第一層23を形成した。次いで、SiH
+ガスを5508CCM、Arガスを2008CCM流
し、高周波電力を300ワツトにして、反応圧力が1.
0トルの状態で2時間成膜し、a−8iからなる第二層
を20μm形成した。次いで、SiH+ガスの流量を1
508CCM、CH4ガスの流量を1508CCMに設
定して、200ワツトの高周波電力を印加し、1.0ト
ル下で5分間成膜し、1μmの層厚の表面層を形成した
。このようにして得られた感光体の第一層(μC−8i
りの結晶化度及び結晶粒径をX線回折法により測定しと
ころ、結晶化度は40%、結晶粒径は約50人であった
一方、比較例の感光体30も実施例の感光体20と同様
に製造されるが、感光体20と、第−I!(μC−8i
層)を有しない点で異なる。この感光体30においては
、a−8iC:Hからなる障壁層32、a−5i:Hか
らなる光導電層33及(7a−8iC:Hからなる表面
134が、夫々2.1μm126μm1及び1μm形成
されている。また、感光体35は、感光体30と、光導
電1133の替りに26μmの層厚を有するμC−8i
:Hからなる光導電層36が形成されている点で異なる
第5図は、感光体20.30.35の分光感度特性の測
定結果を示すグラフ図である。この発明の実施例に係る
感光体20の分光感度は比較例に係る感光体30.35
の分光感度よりも広い波長領域について優れた感度を有
していることがわかる。これは、以下の如く説明される
。光導電層としてμC−8iのみを使用した感光体35
の場合は、入射光は、その表面近傍で吸収されてキャリ
アを発生させるが、深層までは光が透過せず、短波長光
によるキャリアが発生しない。このため、第5図に示す
ように、感光体35は、750nmより短波長の領域で
は、他の感光体よりも光感度が低下するのである。しか
し、μC−8iのバンドギャップエネルギが1.4乃至
1.7eVと小さいため、長波長光はμC−8iからな
る光導電層36のほぼ全域で吸収される。このため、感
光体35は、a−3iからなる光導電層33を有する感
光体30よりも長波長側にて高い感度を有する。ところ
が、感光体20のように、μC−8i及びa−8iの層
を積層した場合には、入射光のうち、短波長光は、光導
電層の表面側にあるa−8iからなる第二層で吸収され
、この第二層で短波長光によるキャリアが発生する。ま
た、長波長光は、第二層を透過してμC−8iからなる
第一層で吸収され、キャリアを発生させる。このように
して、この発明に係る感光体20においては、広い波長
領域について高い光感度を得ることができるのである。
第1表は、感光体20,30.35の帯電特性を示す。
この第1表から分るように、μC−8iの抵抗が若干低
いために、感光体35の表面電位が他の感光体よりも低
いが、a−8iをμC−8iに積層した感光体20にお
いては、優れた帯電能が得られている。
また、感光体20,30.35をレーザプリンタに搭載
して画像の良否を判定試験を実施した。
その結果を第2表に示す。
第2表 なお、比較例は、感光体30である。また、複写枚数の
単位は、方杖であり、表中、Oは画像情況が極めて良好
である場合、Oは良好である場合、Δはやや不良である
場合、Xは不良である場合である。この第2表から明ら
かなように、この発明の実施例に係る感光体20の場合
は、複写枚数が12万枚を−えても画像が良好であり、
比較例の感光体30よりも寿命が極めて長いことが実証
された。
〔発明の効果〕
この発明によれば、高抵抗で帯電特性が優れており、ま
た可視光及び近赤外光領域において高光感度特性を有し
、製造が容易であり、実用性が高い光導電性部材を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係る光導電性部材の製造装置を示す
図、第2図、第3図及び第4図はこの発明の実施例に係
る光導電性部材を示す断面図、第5図はこの発明の効果
を示すグラフ図である。 1.2.3.4;ボンベ、5;圧力計、6;パルプ、7
;配管、8:混合器、9;反応容器、10;回転軸、1
3;電極、14ニドラム基体、15:ヒータ、16;^
周波電源、19:ゲートバルブ、21,31 :支持体
、22.32:障壁層、23:第一層、24;第二層、
25.34:表面層、33,36:光導電層。 出願人代理人 弁理士 鈴江武彦 置 コー 1!2図 1!3図 ′s4図

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)導電性支持体と、この導電性支持体の上に形成さ
    れた障壁層と、この障壁層の上に形成された光導電層と
    、を有する電子写真感光体において、前記光導電層は、
    障壁層の上に形成されマイクロクリスタリンシリコンか
    らなる第一層と、この第一層の上に積層形成されアモル
    ファスシリコンからなる第二層と、を有することを特徴
    とする電子写真感光体。
  2. (2)前記第一層及び第二層は、水素を含有することを
    特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の電子写真感光
    体。
  3. (3)前記第一層及び第二層は、周期律表の第III族又
    は第V族に属する元素から選択された少なくとも一種の
    元素を含有することを特徴とする特許請求の範囲第1項
    又は第2項に記載の電子写真感光体。
  4. (4)前記障壁層は、炭素、酸素及び窒素から選択され
    た少なくとも一種の元素を含有するマイクロクリスタリ
    ンシリコン又はアモルファスシリコンで形成されている
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項乃至第3項のい
    ずれか1項に記載の電子写真感光体。
  5. (5)前記障壁層は、周期律表の第III族又は第V族に
    属する元素から選択された少なくとも一種の元素を含有
    することを特徴とする特許請求の範囲第1項乃至第4項
    のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
  6. (6)前記第一層及び第二層は、ハロゲン元素、炭素、
    酸素及び窒素から選択された少なくとも一種の元素を含
    有することを特徴とする特許請求の範囲第1項乃至第5
    項のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
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