JPS6258269A - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

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JPS6258269A
JPS6258269A JP19894585A JP19894585A JPS6258269A JP S6258269 A JPS6258269 A JP S6258269A JP 19894585 A JP19894585 A JP 19894585A JP 19894585 A JP19894585 A JP 19894585A JP S6258269 A JPS6258269 A JP S6258269A
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JP
Japan
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layer
electrostatic charge
charge transport
thickness
amorphous silicon
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Application number
JP19894585A
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English (en)
Inventor
Mutsuki Yamazaki
六月 山崎
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G5/00Recording members for original recording by exposure, e.g. to light, to heat, to electrons; Manufacture thereof; Selection of materials therefor
    • G03G5/02Charge-receiving layers
    • G03G5/04Photoconductive layers; Charge-generation layers or charge-transporting layers; Additives therefor; Binders therefor
    • G03G5/08Photoconductive layers; Charge-generation layers or charge-transporting layers; Additives therefor; Binders therefor characterised by the photoconductive material being inorganic
    • G03G5/082Photoconductive layers; Charge-generation layers or charge-transporting layers; Additives therefor; Binders therefor characterised by the photoconductive material being inorganic and not being incorporated in a bonding material, e.g. vacuum deposited
    • G03G5/08214Silicon-based
    • G03G5/08235Silicon-based comprising three or four silicon-based layers
    • G03G5/08242Silicon-based comprising three or four silicon-based layers at least one with varying composition

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の技術分野] この発明は、帯電特性、光感度特性及び耐環境性等が優
れた電子写真感光体に関する。
[発明の技術的背景とその問題点] 従来、電子写真感光体の光導電層を形成する材  、料
として、Cd55ZnO1se、5e−Te若しくはア
モルファスシリコン等の無機材料又はポリ−N−ビニル
カルバゾール (PVCz)若しくはトリニトロフルオレン(TNF)
等の有機材料が使用されている。しかしながら、これら
の従来の光導電性材料においては、光導電特性上、又は
製造上、種々の問題点があり、感光体システムの特性を
ある程度犠牲にして使用目的に応じてこれらの材料を使
い分けている。
例えば、Se及びCdSは、人体に対して有害な材料で
あり、その製造に際しては、安全対策上、特別の配慮が
必要である。従って、製造装置が複雑となるため製造コ
ストが高いと共に、特に、Seは回収する必要があるた
め回収コストが付加されるという問題点がある。また、
Se又は3e−Te系においては、結晶化温度が65℃
と低いため、複写を繰り返している間に、残雪等により
光導電特性上の問題が生じ、このため、寿命が短いので
実用性が低い。
更に、ZnOは、酸化還元が生じやすく、環境雰囲気の
影響を著しく受けるため、使用上、信頼性が低いという
問題点がある。
更にまた、pvcz及びTNF等の有機光導電性材料は
、発癌性物質である疑いが持たれており、人体の健康上
問題があるのに加え、有機材料は熱安定性及び耐摩耗性
が低く、寿命が短いという欠点がある。
一方、アモルファスシリコン(以下、a−3iと略す)
は、近時、光導電変換材料として注目されており、太陽
電池、薄膜トランジスタ及びイメージセンサへの応用が
活発になされている。このa−8iの応用の一環として
、a−3iを電子写真感光体の光導電性材料として使用
する試みがなされており、a−8iを使用した感光体は
、無公害の材料であるから回収処理の必要がないこと、
他の材料に比して可視光領域で高い分光感度を有するこ
と、表面硬度が高く耐摩耗性及び耐衝撃性が優れている
こと等の利点を有する。
このa−8iは、カールソン方式に基づく感光体として
検討が進められているが、この場合に、感光体特性とし
て抵抗及び光感度が高いことが要求される、しかしなが
ら、この両特性を単一層の感光体で満足させることが困
難であるため、光導電層と導電性支持体との間に障壁層
を設け、光導電層上に表面電荷保持層を設けた積層型の
構造にすることにより、このような要求を満足させてい
る。
ところで、a−8iは、通常、シラン系ガスを使用した
グロー放電分解法により形成されるが、この際に、a−
3i膜中に水素が取り込まれ、水素量の差により電気的
及び光学的特性が大きく変動する。即ち、a−8i膜に
侵入する水素の量が多くなると、光学的バンドギャップ
が大きくなり、a−3iの抵抗が高くなるが、それにと
もない、長波長光に対する光感度が低下してしまうので
、例えば、半導体レーザを搭載したレーザビームプリン
タに使用することが困難である。また、a−8i膜中の
水素の含有量が多い場合は、成膜条件によって、(S 
I H2>n及びSiH2等の結合構造を有するものが
膜中で大部分の領域を占める場合がある。そうすると、
ボイドが増加し、シリコンダングリングボンドが増加す
るため、光導電特性が劣化し、電子写真感光体として使
用不能になる。逆に、a−8i中に侵入する水素の量が
低下すると、光学的バンドギャップが小さくなり、その
抵抗が小さくなるが、長波長光に対する光感度が増加す
る。しかし、水素含有量が少ないと、シリコンダングリ
ングボンドと結合してこれを減少させるべき水素が少な
くなる。このため、発生するキャリアの移動度が低下し
、寿命が短くなると共に、光導電特性が劣化してしまい
、電子写真感光体として使用し難いものとなる。
なお、長波長光に対する感度を高める技術として、シラ
ン系ガスとゲルマンGeH+とを混合し、グロー放電分
解することにより、光学的バンドギャップが狭い膜を生
成するものがあるが、一般に、シラン系ガスとGeH4
とでは、最適基板温度が異なるため、生成した膜は構造
欠陥が多く、良好な光導電特性を得ることができない。
また、GetH4の廃ガスは酸化されると有毒ガスとな
るので、廃ガス処理も複雑である。従って、このような
技術は実用性がない。
[発明の目的] この発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであって
、帯電能が優れており、残留電位が低く、近赤外領域ま
での広い波長領域に亘って感度が高く、基板との密着性
が良く、耐環境性が優れた電子写真感光体を提供するこ
とを目的とする。
[発明の概要] この発明に係る電子写真感光体は、導電性支持体と、こ
の導電性支持体の上に形成された電荷輸送層と、この電
荷輸送層の上に形成された電荷発生層と、を有する電子
写真感光体において、前記電荷発生層は、層厚が0.1
乃至5μmのアモルファスシリコンで形成された第1層
と、層厚が1乃至10μmのn型マイクロクリスタリン
シリコンで形成された第2層との積層体であり、前記電
荷輸送層は、層厚が3乃至80μmのアモルファス炭化
シリコン、アモルファス窒化シリコン又はアモルファス
酸化シリコンで形成されており、電荷輸送層の少なくと
も一部において炭素、窒素又は酸素の含有量が変化して
いることを特徴とする。
この発明は、前述の従来技術の欠点を解消し、優れた光
導電特性(電子写真特性)と耐環境性とを兼備した電子
写真感光体を開発すべく本願発明者等が種々実験研究を
重ねた結果、マイクロクリスタリンシリコン(以下、μ
c−3iと略す)を電子写真感光体の少なくとも一部に
使用することにより、この目的を達成することができる
ことに想到して、この発明を完成させたものである。
[発明の実施例] 以下、この発明について具体的に説明する。この発明の
特徴は、従来のa−3iの替りにμc−8iを使用した
ことにある。つまり、光導電層の全ての領域又は一部の
領域がマイクロクリスタリンシリコン(μc−3i)で
形成されているか、マイクロクリスタリンシリコンとア
モルファスシリコン(a−3i)との混合体で形成され
ているか、又はマイクロクリスタリンシリコンとアモル
ファスシリコンとの積層体で形成されている。また、機
能分離型の電子写真感光体においては、電荷発生層にμ
G−3iを使用している。
μc−8iは、以下のような物性上の特徴により、a−
8i及びポリクリスタリンシリコン(多結晶シリコン)
から明確に区別される。即ち、X線回折測定においては
、a−8iは、無定形であるため、ハローのみが現れ°
、回折パターンを認めることができないが、μc−8i
は、2θが27乃至28.5″付近にある結晶回折パタ
ーンを示す。また、ポリクリスタリンシリコンは暗抵抗
が1080・1であるのに対し、μc−8iは1011
Ω・1以上の暗抵抗を有する。このμc−8tは粒径が
約数十オングストローム以上である微結晶が集合して形
成されている。
μc−8iとa−8iとの混合体とは、μc−8iの結
晶領域がa−8i中に混在していて、μc−3i及びa
−8iが同程度の体積比で存在するものをいう。また、
μc−81とa−8iとの積層体とは、大部分がa−8
iからなる層と、μc−3iが充填された層とが積層さ
れているものをいう。
このようなμc−81を有する光導電層は、a−8iと
同様に、高周波グロー放電分解法により、シランガスを
原料として、導電性支持体上にμc−3iを堆積させる
ことにより製造することができる。この場合に、支持体
の温度をa−8iを形成する場合よりも高く設定し、高
周波電力もa−8iの場合よりも高く設定すると、μc
−8iを形成しやすくなる。また、支持体温度及び高周
波電力を高くすることにより、シランガスなどの原料ガ
スの流量を増大させることができ、その結果、成膜速度
を早くすることができる。
また、原料ガスのS+H4及び5i2)1s等の高次の
シランガスを水素で希釈したガスを使用することにより
、μc−8lを一層高効率で形成することができる。
第1図は、この発明に係る電子写真感光体を製造する装
置を示す図である。ガスボンベ1.2゜3.4には、例
えば、夫々5IH4,B2H6゜H2、CH4等の原料
ガスが収容されている。これらのガスボンベ1.2.3
.4内のガスは、流量調整用のバルブ6及び配管7を介
して混合器8に供給されるようになっている。各ボンベ
には、圧力計5が設胃されており、この圧力計5を監視
しつつ、バルブ6を調整することにより、混合器8に供
給する各原料ガスの流量及び混合比を調節することがで
きる。混合器8にて混合されたガスは反応容器9に供給
される。反応容器9の底部11には、回転軸10が鉛直
方向の回りに回転可能に取りつけられており、この回転
軸10の上端に、円板状の支持台12がその面を回転軸
10に垂直にして固定されている。反応容器9内には、
円筒状の電極13がその軸中心を回転軸10の軸中心と
一致させて底部11上に設置されている。
感光体のドラム基体14が支持台12上にその軸中心を
回転軸10の軸中心と一致させて載置されており、この
ドラム基体14の内側には、ドラム基体加熱用のヒータ
15が配設されている。電極13とドラム基体14との
間には、高周波電源16が接続されており、電極13及
びドラム基体14間に高周波電流が供給されるようにな
っている。回転軸10はモータ18により回転駆動され
る。反応容器9内の圧力は、圧力計17により監視され
、反応容器9は、ゲートバルブ18を介して真空ポンプ
等の適宜の排気手段に連結されている。
このように構成される装置により感光体を製造する場合
には、反応容器9内にドラム基体14を設置した後、ゲ
ートバルブ19を開にして反応容器9内を約0.1トル
(TOrr)の圧力以下に排気する。次いで、ボンベ1
,2.3.4から所要の反応ガスを所定の混合比で混合
して反応容器9内に導入する。この場合に、反応容器9
内に導入するガス流量は、反応容器9内の圧力が0.1
乃至1トルになるように設定する。次いで、モータ18
を作動させてドラム基体14を回転させ、ヒータ15に
よりドラム基体14を一定温度に加熱すると共に、高周
波電源16により電極13とドラム基体14との間に高
周波電流を供給して、両者間にグロー放電を形成する。
これにより、ドラム基体14上にマイクロクリスタリン
シリコン(μc−8i)が堆積する。なお、原料ガス中
にN20.NH3、NO2、N2 、CH4。
C2H4,02ガス等を使用することにより、これらの
元素をμc−3i中に含有させることができる。
このように、この発明に係る電子写真感光体は従来のa
−8iを使用したものと同様に、クローズドシステムの
製造装置で製造することができるため、人体に対して安
全である。また、この電子写真感光体は、耐熱性、耐湿
性及び耐摩耗性が優れているため、長期に亘り繰り返し
使用しても劣化が少なく、寿命が長いという利点がある
。さらに、QeH4等の長波長増感用ガスが不要である
ので、廃ガス処理設備を設ける必要がなく、工業的生産
性が著しく高い。
μc−8iには、水素Hを0.1乃至30原子%含有さ
せることが好ましい。これにより、暗抵抗と明抵抗とが
調和のとれたものになり、光導電特性が向上する。μc
−8iの光学的エネルギギャップEaは、a−3iの光
学的エネルギギャップEa (1,65乃至1.70e
V)に比較して小さい。つまり、μc−8iの光学的エ
ネルギギャップは、μc−3i徴結晶の結晶粒径及び結
晶化度により変化し、結晶粒径及び結晶化度の増加によ
り、その光学的エネルギギャップが低下して、結晶シリ
コンの光学的エネルギギャップ1.1evに近づく。と
ころで、μc−3i層及びa−8i層は、この光学的エ
ネルギギャップよりも大きなエネルギの光を吸収し、小
さなエネルギの光は透過する。このため、a−8lは可
視光エネルギしか吸収しないが、a−8iより光学的エ
ネルギギャップが小さなμc−8iは、可視光より長波
長であってエネルギが小さな近赤外光までも吸収するこ
とができる。従って、μc−8iは広い波長領域に亘っ
て高い光感度を有する。
このような特性を有するμc−3:は、半導体レーザを
光源に使用したレーザプリンタ用の感光体材料として好
適である。このa−8iをレーザプリンタ用の感光体に
使用すると、半導体レーザの光波長が790nmとa−
3iが高感度である波長領域より長いため、感光体感度
が不十分になり、このため、半導体レーザの能力以上の
レーザ強度を感光体に印加する必要があって、実用上問
題がある。一方、μc−8iで感光体を形成した場合に
は、その高感度領域が近赤外領域にまでのびてε)るの
で、光感度特性が極めて優れた半導体レーザプリンタ用
の感光体を得ることができる。
このような優れた光感度特性を有する μc−8iの光導電特性を一層向上させるために、μc
−3iに水素を含有させることが好ましい。
μc−8i層への水素のドーピングは、例えば、グロー
放電分解法による場合は、SiH+及び3i2Hs等の
シラン系の原料ガスと、水素等のキャリアガスとを反応
容器内に導入してグロー放電させるか、S i F4及
び5iCI+等のハロゲン化ケイ素と、水素ガスとの混
合ガスを使用してもよいし、また、シラン系ガスと、ハ
ロゲン化ケイ素との混合ガスで反応させてもよい。更に
、グロー放電分解法によらず、スパッタリング等の物理
的な方法によってもμc−311iを形成することがで
きる。なお、μc−8iを含む光導電層は、光導電特性
上、1乃至80μmの膜厚を有することが好ましく、更
に膜厚を5乃至50μmにすることが望ましい。
光導電層は、実質的に全ての領域をμc−8iで形成し
てもよいし、a−3iとμC−8iとの混合体又は積層
体で形成してもよい。帯電能は、積層体の方が高く、光
感度は、その体積比にもよるが、赤外領域の長波長領域
では混合体の方が高く、可視光領域では両者はほとんど
同一である。
このため、感光体の用途により、実質的に全ての領域を
μc−8iにするか、又は混合体若しくは積層体で構成
すればよい。
μc−3iに、窒素N1炭素C及び酸素0から選択され
た少なくとも1種の元素をドーピングすることが好まし
い。これにより、μc−8+の暗抵抗を高くして光導電
特性を高めることができる。
これらの元素はμc−8tの粒界に析出し、またシリコ
ンダングリングボンドのターミネータとして作用して、
バンド間の禁制布中に存在する状態密度を減少させ、こ
れにより、暗抵抗が高くなると考えられる。
導電性支持体と光導電層との間に、障壁層を配設するこ
とが好ましい。この障壁層は、導電性支持体と、光導電
層との間の電荷の流れを抑制することによ°す、光導電
性部材の表面における電荷の保持機能を高め、光導電性
部材の帯電能を高める。
カールソン方式においては、感光体表面に正帯電させる
場合には、支持体側から光導電層へ電子が注入されるこ
とを防止するために、障壁層をp型にする。一方、感光
体表面に負帯電させる場合には、支持体側から光導電層
へ正孔が注入されることを防止するために、障壁層をn
型にする。また、障壁層として、絶縁性の膜を支持体の
上に形成することも可能である。障壁層はμC−S +
を使用して形成してもよいし、a−8iを使用して障壁
層を構成することも可能である。
μc−8i及びa−3iをp型にするためには、周期律
表の第■族に属する元素、例えば、ホウ素B、アルミニ
ウムAI、ガリウムGa、インジウムln、及びタリウ
ムT1等をドーピングすることが好ましく、μc−3i
@をn型にするためには、周期律表の第V族に属する元
素、例えば、窒素N、リンP1ヒ素As1アンチモンS
b、及びビスマス81等をドーピングすることが好まし
い。
こめn型不純物又はn型不純物のドーピングにより、支
持体側から光導電層へ電荷が移動することが防止される
光導電層の上に表面層を設けることが好ましい。
光導電層のμc−81は、その屈折率が3乃至4と比較
的大きいため、表面での光反射が起きやすい。このよう
な光反射が生じると、光導電層に吸収される光量の割合
いが低下し、光損失が大きくなる。このため、表面層を
設けて反射を防止することが好ましい。また、表面層を
設けることにより、光導電層が損傷から保護される。さ
らに、表面層を形成することにより、帯電能が向上し、
表面に電荷がよくのるようになる。表面層を形成する材
料としては、5i9N4 、SiO2、SiC。
Al2O5、a−8IN:H,a−8[):H。
及び、a−8IC:H等の無機化合物及びポリ塩化ビニ
ル及びポリアミド等の有機材料がある。
PPC又はレーザプリンタ等に使用される電子写真感光
体としては、上述のごとく、支持体上に障壁層を形成し
、この障壁層上に光導電層を形成し、この光導電層の上
に表面層を形成したものに限らず、支持体の上に電荷移
動1m (CTL)を形成し、電荷移動層の上に電荷発
生層(CGL)を形成した機能分離型の形態に構成する
こともできる。この場合に、電荷移動層と、支持体との
間に、障壁層を設けてもよい。電荷発生層は、光の照射
によりキャリアを発生する。この電荷発生層は、層の一
部又は全部がマイクロクリスタリンシリコンμc−8i
でできており、その厚さは1乃至10μmにすることが
好ましい。電荷移動層は電荷発生層で発生したキャリア
を高効率で支持体側に到達させる層であり、このため、
キャリアの寿命が長く、移動度が大きく輸送性が高いこ
とが必要である。電荷移動層はa−8iで形成すること
ができる。暗抵抗を高めて帯電能を向上させるために、
周期律表の第■族又は第V族のいずれか一方に属する元
素をライトドーピングすることが好ましい。また、帯電
能を一層向上させ、電荷移動層と電荷発生層との両機能
を持たせるために、C1N、Oの元素のうち、いずれか
1種以上を含有させ′でもよい。電荷移動層は、その膜
厚が薄過ぎる場合及び厚過ぎる場合はその機能を充分に
発揮しない。このため、電荷移動層の厚さは3乃至80
μmであることが好ましい。
障壁層を設けることにより、電荷移動層と電荷発生層と
を有する機能分離型の感光体に八いても、その電荷保持
機能を高め、帯電能を向上させることができる。なお、
障壁層をp型にするか、又はn型にするかは、その帯電
特性に応じて決定される。この障壁層は、a−8iで形
成してもよく、またμc−8iで形成してもよい。
この出願に係る発明の特徴は、電荷発生層が、層厚が0
.1乃至5μmのa−8Iで形成された第111と、層
厚が1乃至10μmのn型μc−3iで形成された第2
層との積層体であり、電荷輸送層が、層厚が3乃至80
μmであって、アモルファス炭化シリコン(a−8l 
:C)、アモルファス窒化シリコン(a−8i:N)又
はアモルファス酸化シリコン(a−8t:O)で形成さ
れていることにある。電荷輸送層中のC,O。
Nは、その少なくとも一部の領域において含有量が変化
している。第2図乃至第5図は、この発明を具体化した
電子写真感光体の断面図であり、導電性支持体21の上
に、電荷輸送層22 (22a。
22b、22c、22d)が形成され、電荷輸送層22
の上に電荷発生層31が形成されている。
この電荷発生層31は、電荷輸送層22の上にn型のμ
c−8iで形成された第2層23と、この第2層の上に
a−3iで形成された第1層24とを有する。
電荷発生層31が、a−3iで形成された第1層24と
μc−8tで形成された第2層23との積層体であるた
め、感光体を可視光領域から近赤外領域(例えば、半導
体レーザの発振波長である790nm付近)まで、高感
度化することができる。つまり、μc−8iは、その光
学的エネルギギャップEaがa−8iの光学的エネルギ
ギャップ1.65乃至1.70eVよりも小さいため、
近赤外光のようにエネルギが小さい長波長光も吸収して
電荷を発生する作用を有する。このため、μc−8tで
形成された第2層23は、発振波長が790nmである
半導体レーザ光等の長波長光に対して高い分光感度を有
する。一方、a−8iは可視光に対して高い分光感度を
有する。従って、μc−3i及びa−3iを電荷発生層
に使用することにより、PPC(普通紙複写機)及び半
導体レーザを使用したレーザプリンタの双方にこの感光
体を使用することが可能になる。μc−8i自体は、若
干、n型であるが、このμc−8iに、P等の周規律表
の第V族に属する元素を含有させてμc−81を積極的
にn型にする。これにより、μc−8t第2層の長波長
光に対する感度を一層高めることができる。この第V族
元素のドーピング量は、10−87’+至104原子%
、好ましくは、10−6乃至10鴫原子%である。ドー
ピング量が多すぎると、μc−8tが強n型になってし
まい、暗時の比抵抗(暗比抵抗)が低くなり過ぎ、ドー
ピング量が少ないと、長波長光に対する感度が不足する
からである。
μc−8iの比抵抗は比較的低いが、これをa−8iで
形成された第1層24が補う。つまり、a−8iは比較
的比抵抗が高く、a−8iを配設することにより、帯電
能を高めることができる。
このa−8iで形成された第1層24に周期律表の第1
[[a族に属する元素をライトドープ(10−7乃至1
0−3原子%)することにより、第1層24は、1型(
真性)半導体になり、暗比抵抗が一層高くなり、SN比
と帯電能が向上する。
また、電荷発生131(第1層24及び第2層23)に
、C,O,Nのうち少なくとも一種の元素を光導電率が
低下しない程度に含有させることにより、暗比抵抗を高
め、帯電能(電荷保持機能)を一層高めることができる
。このC,O,Nの含有量は、0.1乃至10原子%で
あることが好ましい。
第11124及び第2層23の層厚は、夫々0.1乃至
5μm及び1乃至10μmである。電荷発生層の層厚が
厚すぎると、成膜に長時間を必要とすると共に層が剥離
しやすくなる一方、電荷発生層の層厚が薄すぎると、キ
ャリアの発生効率が低くなるからである。なお、第1層
24は第2層23よりも上方(光入射側)にある方(第
2図)がその逆の場合よりも好ましい。これは、μc−
8iが可視光も吸収するので、μc−8i第2層が上方
にあると、可視光は下層のa−8i第1層に到達する前
にμc−3i第2層で吸収されてしまうため、電荷発生
効率が低いからである。
電荷輸送層22は、電荷発生層31で発生したキャリア
を高効率で支持体21に輸送するために設けられた層で
あり、C,O,Nから選択された少なくとも1種の元素
を含有するa−8i(a−8i :C,a−8i :O
l又はa−3i;N)で形成されている。このように電
荷輸送層22を構成することにより、電荷輸送層22を
高抵抗にすることができる。また、電荷輸送層は、キャ
リアを捕獲するトラップ(状態密度)が存在しないこと
が理想的である。この場合に、微量のC,O,Nを電荷
輸送層22に含有させることにより、トラップとなるシ
リコンダングリングボンドを除去することができる。こ
のC,O,Nの量は、キャリアの走行性を考慮すると、
20原子%以下であることが好ましい。この電荷輸送層
22に周期律表第■族に属する元素をライトドープする
ことにより、その暗抵抗を高め、電荷保持機能を間接的
に高めることができる。電荷輸送層の層厚は、3乃至8
0μmである。電荷輸送層の帯電能を高く維持するため
には、層厚を厚くすることが必要である一方、電荷輸送
層が厚すぎると、キャリアが走行しにくくなり、キャリ
アが支持体まで到達することが困難になるからである。
この発明においては、電荷輸送層22におけるC、O,
Nの含有量がその層厚方向に変化している。第2図に示
す感光体においては、その電荷輸送層22a中のC,0
,N含有量が、導電性支持体21から第21123に向
けて1次元的に減少している。また、第3図に示す感光
体においては、導電性支持体21から第2層23に向け
て、その電荷輸送1122b中のC,O,Nの含有量が
、高い減少率で減少する領域と、低い減少率で減少する
領域とが形成されている。一方、第4図に示す感光体に
おいCは、電荷輸送1122c中のC,O。
N含有量が指数関数的又は高次関数的に減少している。
第5図に示す感光体においては、電荷輸送層22d中の
C,O,N含有量が、高濃度の導電性支持体側の領域と
、低濃度の第211側の領域とが両者間に滑らかに変化
する領域を介在させて形成さ、れている。このようにC
,O,Nの含有量が導電性支持体側から電荷発生層側に
向けて変化し、電荷発生層の近傍にてその含有量が少な
くなるようにすることにより、電荷発生層と電荷輸送層
との間の境界で不純物濃度が急激に変化することが防止
され、キャリアが滑らかに流れるようになる。
また、この両者間の境界の近傍で、層の歪みの大きさが
同程度になるため、電荷発生層と電荷輸送層との間の界
面での剥離が抑制される。
このように構成された電子写真感光体においては、電荷
輸送能が優れていると共に高抵抗の電荷輸送層と、表面
の屈折率が小さく比較的高抵抗の電荷発生層とを有する
から、帯電能及び光感度が極めて優れていると共に層の
剥離が防止される。
[発明の効果] この発明によれば、高抵抗で帯電特性が優れており、ま
た可視光及び近赤外光領域において高光感度特性を有し
、製造が容易であり、実用性が高い電子写真感光体を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係る電子写真感光体の製造装置を示
す図、第2図乃至第5図はこの発明の実施例に係る電子
写真感光体を示す断面図である。 1.2.3.4:ボンベ、5;圧力計、6;バルブ、7
;配管、8;混合器、9:反応容器、10:回転軸、1
3;電極、14ニドラム基体、15;ヒータ、16:高
周波電源、19;ゲートパルプ、21:支持体、22;
電荷輸送層、23:第2層、24;第1層、31;電荷
発生層。 出願人代理人 弁理士 鈴江武彦 (f##iL層f) 第2図 第3図 第5図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)導電性支持体と、この導電性支持体の上に形成さ
    れた電荷輸送層と、この電荷輸送層の上に形成された電
    荷発生層と、を有する電子写真感光体において、前記電
    荷発生層は、層厚が0.1乃至5μmのアモルファスシ
    リコンで形成された第1層と、層厚が1乃至10μmの
    n型マイクロクリスタリンシリコンで形成された第2層
    との積層体であり、前記電荷輸送層は、層厚が3乃至8
    0μmのアモルファス炭化シリコン、アモルファス窒化
    シリコン又はアモルファス酸化シリコンで形成されてお
    り、電荷輸送層の少なくとも一部において炭素、窒素又
    は酸素の含有量が変化していることを特徴とする電子写
    真感光体。
  2. (2)前記電荷輸送層における炭素、窒素又は酸素の含
    有量は、導電性支持体側から電荷発生層に向けて減少し
    ていることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の
    電子写真感光体。
  3. (3)前記第2層は、電荷輸送層の上に形成され、第1
    層は、第2層の上に形成され、第2層には周規律表の第
    V族に属する元素が含有され、第1層には周規律表の第
    III族に属する元素が含有されていることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項又は第2項に記載の電子写真感光
    体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02112268U (ja) * 1989-02-28 1990-09-07
JP2009018371A (ja) * 2007-07-11 2009-01-29 Topy Ind Ltd ドア開き用ロボットハンドおよびロボット

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JPH02112268U (ja) * 1989-02-28 1990-09-07
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