JPS6239611B2 - - Google Patents

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JPS6239611B2
JPS6239611B2 JP56179082A JP17908281A JPS6239611B2 JP S6239611 B2 JPS6239611 B2 JP S6239611B2 JP 56179082 A JP56179082 A JP 56179082A JP 17908281 A JP17908281 A JP 17908281A JP S6239611 B2 JPS6239611 B2 JP S6239611B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polymerization
caprolactam
tower
polyamide
acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP56179082A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5880324A (ja
Inventor
Eizo Goto
Tadao To
Yoshuki Komuro
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP17908281A priority Critical patent/JPS5880324A/ja
Publication of JPS5880324A publication Critical patent/JPS5880324A/ja
Publication of JPS6239611B2 publication Critical patent/JPS6239611B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
(発明の対象) 本発明は11−アミノウンデカン酸または12−ア
ミノドデカン酸(これを総称してω−アミノ酸と
も称する)を原料とするポリウンデカアミド(ナ
イロン11)またはポリドデカアミド(ナイロン
12)の連続製造法に関するものである。 (背景) ナイロン11およびナイロン12の均質重合体また
はこれらの共重合体は、11−アミノウンデカン
酸、12−アミノドデカン酸からなるポリアミド原
料を、重縮合することによつて得られるが、その
重縮合法の一つに連続法がある。 この方法は、通常前記原料をその融点以上に加
熱溶融して溶融液とし、これを中空塔状の重合反
応器(重合塔)の上部から供給して、220〜280℃
で5時間以上加熱することによつて重縮合して重
合塔の下部からナイロン11、ナイロン12を取出す
方法である。 この方法は、ナイロン11やナイロン12の製造法
として極めて生産性の高い方法ではあるが、前記
原料の連続的重合条件下では、ω−ウンデカノラ
クタムモノマーおよびその環状オリゴマー、ω−
ドデカノラクタムモノマーまたはその環状オリゴ
マー等の副生物が生成し、これが重縮反応中その
系から昇華する。前記副生物は、水に不溶である
ため、ω−アミノ酸の重縮反応中に副生して蒸発
する水(留出水)にも溶けず、従つて重合塔の上
部の内壁に付着したり、重合塔上部に連通してい
る前記留出水の排出管を塞いだりする。 副生物が重合塔上部の内壁に付着すると、それ
がやがて熱劣化生成物となつてはく離し、ポリア
ミド中に混合してポリアミドの品質低下をもたら
す。排出管内の閉塞は、重縮塔の長時間連続運転
を不能にする。 (目的) 本発明の目的は、11−アミノウンデカン酸また
は12−アミノドデカン酸を含むポリアミド原料か
ら、長時間連続的に、品質のすぐれたポリアミド
を得ることが可能な方法の提供にある。 (構成) 上記目的は、11−アミノウンデカン酸または12
−アミノドデカン酸を含むポリアミド原料を連続
的に反応系へ供給して重縮合を行なう際、該反応
系へ、前記原料に対して0.05〜2重量%のε−カ
プロラクタムを添加することによつて、達成され
る。 (構成の詳細) 以下、本発明の構成を具体的に詳述する。 本発明において使用されるポリアミド原料は、
11−アミノウンデカン酸および12−アミノドデカ
ン酸から選ばれるω−アミノ酸を対象とする。 重縮合反応は、粉末状前記ω−アミノ酸を溶融
すること、溶融されたωアミノ酸を、重合塔に連
続的に供給して加熱しながら重合塔内を上方から
下方に移動させ重縮合反応を行なうこと、重縮合
反応中に発生する縮合水を重合塔上部より留出水
として系外に排出すること、重縮合の完了したポ
リアミドを重合塔下部から取り出すことによつて
行なわれる。 重縮合反応は、前記ω−アミノ酸溶融物を220
〜280℃、5〜40時間、常圧(加圧)または減圧
下で加熱することによつて行なわれる。 この反応が行なわれる重合塔としては、例えば
内径100〜400mm、高さ2000〜10000mmの垂直円筒
状のいわゆるVK管が典型的に使用されるが、重
縮合反応を連続的に行なえ得る反応器であつて、
かつ、縮合水を蒸気状で反応系から取出し、凝縮
して系外へ排出できる排出管を有する反応器であ
れば、いかなるものも使用可能である。重合塔は
上下方向に温度が一様になる一段加熱方式、ある
いは温度が相違する多段加熱方式の加熱手段を備
えたものである。 本発明においては上記重縮合反応系へε−カプ
ロラクタムを微量、添加する。すると前記ω−ア
ミノ酸の重縮合反応の進行過程で、ε−カプロラ
クタムが縮合水ととも蒸発し、同時蒸発し、重合
塔内の上部内壁に付着した11−ウンデカラクタ
ム、12−ドデカラクタムまたはこれらの環状オリ
ゴマー等の昇華物を溶出洗浄せしめる。そのため
長時間同一の重合塔内で前記のω−アミノ酸を連
続的に重縮合させても、重合塔上部の内壁や縮合
水を重合塔から排出するために、前記上部空間に
臨ましめた配管系内に、前記の昇華物が付着しな
い。 もちろん、付着の程度はε−カプロラクタムを
添加する量にも依存する。本発明においては、ω
−アミノ酸の供給量を基準に0.05〜2重量%、好
ましくは0.08〜1重量%である。0.05重量%未満
の場合、環状モノマーや環状オリゴマー等の溶出
洗浄効果が小さく、といつて2重量%添加すると
その効果は添加量の割りに飽和して小さく、ま
た、得られたポリアミドが共重合体となるので好
ましくない。 ε−カプロラクタムの添加方法は、重縮合反応
系からε−カプロラクタムが蒸発するような方法
ならいかなる方法でもよく、例えば前記ω−アミ
ノ酸と混合して同時に重合塔に添加してもよいし
別個に添加してもよい。また、本発明の目的を達
成できれば、連続添加法のみならず、適宜時間を
隔てて間欠的に供給してもよい。かくして、重縮
合されたω−アミノ酸はポリアミド溶融体となつ
て、重合塔下部から吐出され、公知の方法でペレ
ツト化または溶融紡糸される。 (効果) 重合塔に供給されたε−カプロラクタムが蒸発
し、連続重合塔空間壁部で凝縮液滴となり、環状
モノマー、オリゴマーを溶解し、これらの環状モ
ノマー、オリゴマーが付着、蓄積することを妨げ
るとともに、留出水排出系でのこれらの付着物を
溶解除去する。 従つて、長期間の連続操業が可能になる。本発
明の効果をさらに実施例をもつて説明する。 実施例 1 (この実施例は、12−アミノドデカン酸にε−
カプロラクタムの添加したとき、その添加量と連
続運転日数との関係を示すものである) 内径200mm、高さ3000mmのVK管塔頂部より10
Kg/hrで12−アミノドデカン酸を230℃の温度を
有する溶融状態で供給した。VK管は2段熱媒ジ
ヤケツトであり、上段は260℃、下段は250℃一定
温度になる様に制御された、重合終了後の溶融ポ
リマーはVK管下部からギヤポンプを使用し、9.1
Kg/hrで吐出され、ストランドガラト状に紡出さ
れ、カツターにて2.5mmφ×2.5mm長さの粒状チツ
プとされ、フイルム成形用評価ポリマーとした。 VK管上部には留出水排水管、差圧式液面計お
よびルツキンググラス付のぞき窓が設置されてい
た。12−アミノドデカン酸供給と同時に種々の量
のε−カプロラクタムを供給し、連続重合試験を
行なつた。そして、ε−カプロラクタムの量と留
出水配管が閉塞するまでに要した時間との関係を
調べた。その結果を下記に示した。
【表】 実施例 2 (この実施例は、11−アミノウンデカン酸にε
−カプロラクタムを0.1重量%添加して連続重合
を行なつた場合と、ε−カプロラクタムを全く添
加しない場合の対実験結果を示すものである)。 内径200mm、高さ3000mmのVK管塔頂部より10
Kg/hrで11−アミノドデカン酸を230℃の温度を
有する溶融状態で供給した。VK管は2段熱媒ジ
ヤケツトであり、上段は260℃、下段は250℃一定
温度になるように制御された。重合終了後の溶融
ポリマーはVK管下部からギヤポンプを使用し、
9.1Kg/hrで吐出され、ストランドガラト状に紡
出されカツターにて2.5mmφ×2.5mm長さの粒状チ
ツプとされ、フイルム成形用評価ポリマーとし
た。 VK管上部に留出水排水管、差圧式液面計およ
びルツキンググラス付のぞき窓が設置されてい
た。11−アミノウンデカン酸供給と同時に0.1重
量%のε−カプロラクタムを供給し、連続重合試
験を行なつたが、運転開始後約3ケ月を経過して
も、塔上部空間部には付着、蓄積物を生ずること
なく、差圧式液面計の作動も正常であり、ルツキ
ンググラス部での蓄積閉塞を生ずることもなかつ
た。また、留出水排出管の閉塞も全く起らず、安
定した運転状態を維持した。試作チツプをフイル
ム状にし、ゲル状物、炭化物等の評価を行なつた
結果、極めてフイツシユ・アイの少ないフイルム
を得ることができた。 比較例として、約3ケ月安定運転経過後ε−カ
プロラクタムの供給を停止したところ、供給停止
後わずか1日後にVK管空間部に付着、蓄積物が
発生し、差圧液面計の作動不良を生ずるととも
に、ルツキンググラス付のぞき窓からの塔内監視
が困難になるとともに、留出水排出管の閉塞が頻
発し運転続行が不可能となつた。また、この時点
で試作されたチツプをフイルム状にして異物評価
を行なつたところ、極めてフイツシユ・アイの多
いフイルムとなる品質の悪いポリマーであつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 11−アミノウンデカン酸または12−アミノド
    デカン酸からなるポリアミド原料を連続的に反応
    系へ供給して重縮合を行なう際、該反応系へ前記
    原料に対して0.05〜2重量%のε−カプロラクタ
    ムを添加することを特徴とする高級脂肪族ポリア
    ミドの連続製造法。
JP17908281A 1981-11-10 1981-11-10 高級脂肪族ポリアミドの連続製造法 Granted JPS5880324A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17908281A JPS5880324A (ja) 1981-11-10 1981-11-10 高級脂肪族ポリアミドの連続製造法

Applications Claiming Priority (1)

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JP17908281A JPS5880324A (ja) 1981-11-10 1981-11-10 高級脂肪族ポリアミドの連続製造法

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Publication Number Publication Date
JPS5880324A JPS5880324A (ja) 1983-05-14
JPS6239611B2 true JPS6239611B2 (ja) 1987-08-24

Family

ID=16059763

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JP17908281A Granted JPS5880324A (ja) 1981-11-10 1981-11-10 高級脂肪族ポリアミドの連続製造法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0540818Y2 (ja) * 1987-03-13 1993-10-15

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DE102011110946A1 (de) 2011-08-15 2016-01-21 Evonik Degussa Gmbh Biotechnologisches Syntheseverfahren von omegafunktionalisierten Carbonsäuren und Carbonsäure-Estern aus einfachen Kohlenstoffquellen

Citations (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4918637A (ja) * 1972-06-15 1974-02-19

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