JPS6239353B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は冷凍装置の間歇停止方式に関するも
のである。

一般に冷凍装置は、圧縮機により冷媒を圧縮送
出するようにして冷凍サイクルを構成し、凝縮
器、絞り装置、蒸発器などの介在のもとに、庫内
の被冷却物を冷却するものであるが、最近におい
ては食品店舗などでのシヨーケース、冷蔵庫など
を中心にして、被冷却物の品質低下を招かない範
囲で冷し過ぎの防止、ならびに節電を目的とし
て、圧縮機を強制的に間歇停止させる場合が多く
なつてきている。

第１図は従来例によるこの種の冷凍装置の回路
構成を示してある。すなわち、この第１図におい
て、１は冷凍を圧縮して送出する圧縮機、２は冷
媒通路に介挿された電磁弁、３は蒸発器であつ
て、これらにより冷凍サイクルを形成する。また
４は前記圧縮機１の低圧側に設けた圧力開閉器、
５は圧縮機駆動用電磁開閉器の接点、６は前記蒸
発器３を配した冷蔵庫の庫内温度開閉器であり、
これらの電気制御系統は第２図のようになつてい
る。

つまり前記電磁弁２は、タイマー機構などによ
る図示しない間歇停止装置の接点７、および前記
庫内温度開閉器６の接点６ａとに直列され、かつ
前記接点５は前記圧力開閉器４の接点４ａに直列
されて、それぞれに電源ライン８ａ，８ｂ間に接
続されている。

こゝでこれらの構成による従来の間歇停止方式
による冷凍装置において、第３図のタイムチヤー
トにみられるように、第１の時間々隔内で第２の
時間帯のみ圧縮機を強制停止させる場合、庫内温
度開閉器６が入状態にあることの多い、比較的負
荷の大きい夏季などには、間歇停止装置の接点７
が切状態となつて電磁弁２を閉塞し、低圧々力を
媒介として低圧々力開閉器４の接点４ａも切状態
となり、圧縮機駆動用電磁開閉器５に対する励磁
を解いて、圧縮機を停止させることで所望の節電
効果を発揮できるのであるが、第４図のタイムチ
ヤートにみられるように、庫内温度開閉器６が切
状態にあることの多い、比較的負荷の小さい冬季
などには、間歇停止装置の接点７が切状態となつ
ても、既に庫内温度開閉器６により切状態となつ
ていて、間歇停止のサイクル中に圧縮機が既に停
止していることが多く、節電効果が期待したほど
でない場合があり、またこの冬季などには、間歇
停止時間である第２の時間帯を多小長く設定して
も、庫内被冷却物の品質不良を招く惧れが少ない
にも拘らず、前記のような理由で節電効果にみる
べきものがない。そしてまた夏季などにあつて
も、周囲温度などの環境条件に起因する制限であ
り、被冷却物の品質低下をおそれるあまり、第２
の時間帯を短かくする必要があつて、通年での節
電効果が少ないものであつた。

この発明は従来のこのような欠点に鑑み、圧縮
機の運転中にのみこの圧縮機に対する強制間歇停
止を行なわせて、節電効果を高めるようにしたも
のである。

以下、この発明方式の一実施例につき、第５図
および第６図を参照して詳細に説明する。

第５図はこの実施例方式を説明するフローチヤ
ート、第６図は同上タイムチヤートを示してい
る。これらの図において、第１および第２の設定
器９，１０には、前記第１の時間々隔および第２
の時間帯が任意の値で設定され、この各値が記憶
部１１に記憶され、間歇的に第１の時間々隔内で
第２の時間帯の間、電磁弁２を閉塞し、もしくは
圧縮機駆動用電磁開閉器５を開放する信号を回路
１２から出力する。

そして第２の時間帯がスタート、換言すると圧
縮機の停止信号が出された時点で、圧縮機が運転
中であるか否かを圧縮機運転指冷判断回路１３に
より判断して、圧縮機が運転中であれば制御出力
部１５を介し、回路１６により圧縮機を停止さ
せ、かつ判断回路１７によりこの第２の時間帯が
終了したことを判断して、再び圧縮機を運転す
る。

しかして前記動作は従来方式と同様であるが、
前記判断回路１３において圧縮機が停止中である
と判断されると、圧縮機停止フラツグ１４を立
てゝ停止を継続する。そしてこの圧縮機停止フラ
ツグ１４が立つていると、第２の時間帯スタート
状態でない場合１２ａにも、運転中であるか否か
の判断回路１９を経て、停止中であれば停止を続
行し、かつ運転中であればフラツグが立つている
か否かの判断回路２０に入り、これが立つていな
ければ運転が継続２０ａし、立つていれば回路２
１によりフラツグを指法して、前記制御出力部１
５を介し、回路１６により圧縮機を停止させ、そ
の後、第２の時間帯終了と共に運転を再開する。

すなわち、この方式を第６図のタイムチヤート
でみると、間歇停止信号と庫内温度開閉器接点６
ａとにより、第１図、第２図で示したように電磁
弁２を制御し、低圧々力を変化させて、圧力開閉
器４の接点４ａで圧縮機駆動用電磁開閉器５を励
磁もしくは無励磁とすることにより圧縮機１を運
転制御するが、間歇停止信号により圧縮機停止信
号を出しても、接点６ａが切状態でかつ圧縮停止
状態であれば、たとえ接点６ａが入状態になつて
圧縮機運転指令が出ても運転せずに停止を継続す
る。すなわち、これにより圧縮機運転指令が出て
も期間ｄの間は運転を強制的に停止することにな
るのである。

従つてこの実施例方式により、冬季などの比較
的負荷が小さくて停止時間を長くとれる時期にお
いても、間歇停止方式が有効に動作して、節電効
果が大きいために従来方式の問題をすべて解消で
きるのである。

なお前記第５図のフローチヤート動作はマイク
ロコンピユータによつて行なわれるもので、第１
の時間々隔は通常16〜32分、第２の時間帯は通常
３〜４分に設定される。また前記のように電磁弁
を制御するだけでなく、直接圧縮機駆動用電磁開
閉器を制御する方式も考えられる。

以上詳述したようにこの発明によれば、間歇停
止による節電効果の少ない冬期などにあつても、
圧縮機の運転中にのみ強制停止をなし、かつ停止
中にはその停止時間を自動的に延長するようにし
たから、節電効果を大幅に向上し得る特長があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は従来例による冷凍装置の
回路構成を示す配置図および結線図、第３図およ
び第４図は同上タイミング図、第５図はこの発明
の一実施例による間歇停止方式を説明するフロー
チヤート図、第６図ａ〜ｃは同上タイミング図で
ある。 １……圧縮機、２……電磁弁、３……蒸発器、
４……圧力開閉器、６……温度開閉器、９，１０
……第１の時間々隔、第２の時間帯の設定器、１
１……記憶部、１２，１３，１７，１９，２０…
…判断回路、１５……制御出力部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 冷凍装置を第１の時間々隔で周期的に運転さ
   せると共に、この第１の時間々隔内で第２の時間
   帯だけ強制停止させるようにした方式において、
   少なくとも前記第２の時間帯のスタートを判断す
   る回路と、圧縮機が庫内温度開閉器等によつて停
   止しているか否かを判断する回路とを有し、後者
   回路によつて圧縮機が停止中であると判断された
   場合には、圧縮機の前記強制停止期間を自動的に
   延長することを特徴とする冷凍装置の間歇停止方
   式。