JPS6239000Y2

JPS6239000Y2 -

Info

Publication number: JPS6239000Y2
Application number: JP12102981U
Authority: JP
Priority date: 1981-08-17
Filing date: 1981-08-17
Publication date: 1987-10-05
Also published as: JPS5827250U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は写真処理機等、例えばエンベロツパー
等から送り出されたネガシート等の如きシート状
物を整然と集積し得る如く改良したシート状物集
積装置に関するものである。

今、写真処理機に連設されたシート集積装置の
一例として、エンベロツパーに連設せしめられた
在来のネガシート集積装置をみるに、基部がエン
ベロツパーに連設せしめられた滑り台状の自然滑
落を利用したシユーターの下端に箱状の容器を配
し、エンベロツパーで適宜切断されたネガシート
をシユーターに沿つて滑落させ、箱状容器に単に
集積させていたものが多いが、ネガシートの如く
軽量で極めて軟く、しかもネガフイルムのカール
癖に伴つて変形し易いものにあつては、箱状容器
内への落下位置が一様ではない上、なかには丸ま
つた状態で集積させられるので、時としてはエン
ベロツパーの作動を止めて行なつたりするオペレ
ーターによる手直し、あるいは次位の作業者によ
る余分な整理作業を要しているところから、これ
が改良を写真処理機製造メーカーに望む声は、以
前からあつたものの、写真処理機という一般概念
からみると傍系的な個所とみられ、比較的等閑視
しがちであつたが、昨今の写真業界の趨勢はこれ
を許容し得ないところまできていた。

本考案はかかる現状に鑑み、同じ下り勾配で平
行に並べられた各別のシユーター構成用主体、ま
たは前端部手前からシート状物の巾よりは狭く、
シート状物の長さよりは長い切欠部の施されたシ
ユーター構成用主体の後端部には、写真処理機の
シート状物送り出し口への装着部を有し、前端部
にはシート状物停止用のストツパーを備えたシー
ト状物滑落用シユーターと、傾斜底壁やシート状
物を正確に積み重ねるための前壁を備えていて、
前記シユーターの前端部下方に配装されたシート
状物集積用部材と、前記シユーターの前端部側方
に設けられた上下動部材上に乗り、かつ案内部材
に沿つて上下に往復移動可能に支承された基体部
を備えており、この基体部に具備せしめた延設腕
杆には、前記シユーターの前端部間を上下に通過
し、前記ストツパーにて前記シユーター上に静止
せしめられたシート状物を前記シート状物集積用
部材内へと落下させ、シート状物を押え付けるシ
ート状物押え腕を固設せしめてなるシート状物押
え部材とでシート状物集積装置を構成することに
よつて、ある程度柔軟性のあるシート状物を一旦
シート状物滑落用シユーター上にそのストツパー
にて所定の位置に停止させた後、シート状物押え
部材によつてシート状物集積用部材内へと押送落
下させ、該部材内に正確に集積すると共に、集積
させたシート状物をシート状物押え部材にて軽く
押えて整然とした集積させ得るシート状物集積装
置の提供を可能ならしめたもので、以下本考案を
搬送距離の比較的短いエンベロツパーのネガシー
ト集積装置に適用した図示の実施例によつて、本
考案を詳細に説明することとする。

先ず、本考案に係るネガシート集積装置をエン
ベロツパーに装着したところの斜面図である第１
図において、Ｅは従来より一般的に使用されてい
るエンベロツパーにして、ＤはエンベロツパーＥ
のデスク、Ｒはフイルムリール、Ｎはロール状に
巻かれたネガシート、Ｓは本考案に係るネガシー
ト集積装置である。

そして、Ｅなるエンベロツパーにおいて、１は
操作部にして、この操作部１には、数個の操作ボ
タン２や調整ノブ３、フイルムリールＲの装着軸
４、フイルムの移送路５、表示部を備えたノツチ
検出部６等が装着せられており、その他ロール状
に巻かれたネガシートＮの装着部７、ネガシート
Ｎのガイドローラー８、ネガシートＮの加圧ロー
ラー９、ネガシートマーク検出器１０、ネガシー
ト送り出しノブ１１、シートカツト部１２、カツ
トされたネガシートＮの送り出し口１３等を備え
ているが、これらとデスクＤ、フイルムリール
Ｒ、ネガシートＮ等も従来より一般的に使用され
ているものと全く同等のものである故、これらに
ついての詳述は省略する。

さて、エンベロツパーＥのネガシートＮの送り
出し口１３に連設せしめられる本考案に係るネガ
シート集積装置Ｓを第２図以降の図によつて説明
するに、これはカツトされたネガシートＮの搬送
距離が短かいので、次のように構成されている。

図において、１６はネガシート滑落用シユータ
ーで、これはカツトされたネガシートＮが滑落す
るように、同じ下り勾配で平行に並べられた各別
のシユーター構成用主体１６_１，１６_２からな
り、その前端部には、前記の如くエンベロツパー
Ｅでカツトされ、送り出し口１３より送り出され
たネガシートＮを所定の位置に停止せしめるため
のストツパー１７_１，１７_２が施されている。

２０はネガシート集積用部材で、これは上記シ
ユーター１６よりはやや浅い下り勾配の傾斜底壁
２１、後述のネガシート押え部材３０の作動用機
構部のカバーを兼ねさせるため、下端が傾斜底壁
２１下方に延び、左右の垂直側壁２２_１，２２_２
や上下の各壁２２_３，２２_４、それに前方の垂直
壁２２_５等よりなる一方の側壁２２、他方の側壁
２３、エンベロツパーＥへの装着用部２５を備え
た後壁２４、それに前記各側壁よりは丈が低く、
所要の長さ毎にカツトされたネガシートＮの正確
な積み重ね用に供せられる前壁２６等で構成さ
れ、側壁２２の内側となる垂直側壁２２_２には、
後述のネガシート押え部材３０の延設腕杆３８を
自由に上下動せしめるためのスリツト２７が形成
され、前壁２６と傾斜底壁２１にわたつては、前
壁２６と傾斜底壁２１とによつて正しく積み重ね
られたカツトされたネガシートＮの取り出し用の
切欠部２８が施されている。

なお、このネガシート集積装置Ｓにおいては、
前述の如く、ネガシートＮの搬送距離が短かいの
で、ネガシート集積用部材２０を形成するための
各側壁２２，２３を、各シユーター構成用主体１
６_１，１６_２の外側縁に沿つて設けるべきネガシ
ート案内壁を兼用させ、また後壁２４に各シユー
ター構成用主体１６_１，１６_２の後端部を直接取
り付けてある。

３０はネガシート押え部材で、これは前記カバ
ーを兼ねる側壁２２を形成する各垂直側壁２２
_１，２２_２間内に略垂直に固定せしめられた垂直
壁２９に定着の減速機付駆動用モーター３１、垂
直壁２９の上下に軸部が回転自在に軸受けせられ
たチエーンホイル３２_１，３２_２、チエーンホイ
ル３２_１，３２_２間に張架されたチエーン３３、
チエーン３３の一連結軸の延設部等に回動自在に
支承された押し上げ用ローラー３４、側壁２２の
上下壁２２_３，２２_４等で略垂直に定着せしめら
れた案内部材としての平行な案内杆３５に沿つて
摺動自在にして、前記ローラー３４上への乗り上
げ板３６を備えていて比較的重くした基体部３
７、基体部３７より前記スリツト２７を通して前
記ストツパー１７_１，１７_２と前壁２６との間に
延設せしめられた延設腕杆３８、この腕杆３８に
取り付けられていて、前記両シユーター構成用主
体１６_１，１６_２間を上下に通過可能にして、前
記ストツパー１７_１，１７_２でネガシート滑落用
シユーター１６上に停止静止せしめられたカツト
されたネガシートＮをネガシート集積用部材２０
の傾斜底壁２１上へと強制的に落下させ、前記ロ
ーラー３４が下方のチエーンホイル３２_２を経て
くるまでネガシートＮを該底壁２１上へと押し付
けているネガシート押え腕３９等によつて構成さ
れている。そして、前記モーター３１は、エンベ
ロツパーＥよりの一回毎等の所要回数の送り出し
終了時、またはフイルム一本分の送り出し終了時
等毎に一回、ネガシート押え腕３９を上下動させ
るように作動せしめられるようになつている。

したがつて、エンベロツパーＥにて所要の長さ
に切断された写真フイルムが挿入され、周知の如
くカツトされ、その送り出し口１３より送り出さ
れたネガシートＮは、その両側縁がネガシート集
積用部材２０における両側壁２２，２３によつて
案内されながら、ネガシート滑落用シユーター１
６におけるシユーター構成用主体１６_１，１６_２
上を滑り落ち、そのストツパー１７_１，１７_２に
て所定の位置に停止静止せしめられる。この所定
の位置に停止静止せしめられたネガシートＮは、
次に作動せしめられるネガシート押え部材３０の
ネガシート押え腕３９によつてネガシート集積用
部材２０の傾斜底壁２１上にと強制的に運ばれ、
次のネガシートＮが先のネガシートＮ上に正確に
積み重ねられることとなる。そして、この積み重
ねにあたつては、ネガシート押え腕３９を支承し
た延設腕杆３８の基部である基体部３７は、その
乗り上げ板３６がチエーン３３と共に上下する押
し上げ用ローラー３４上に乗り、案内杆３５に沿
つて上下動せしめられるが故に、ネガシートＮに
は何等無理な力を及ぼすことなく、ネガシート集
積用部材２０における傾斜底壁２１上へと落下さ
せ、この傾斜底壁２１と前壁２６とで位置決めさ
れ、この位置決めされたネガシートＮを上から押
えるので、写真フイルムの曲がり癖を矯正するこ
とともなり、この種従来のものにおけるが如き乱
雑な集積ではなく、整然と積み重ねられることと
なる。

なお、この実施例においては、ネガシート押え
部材３０における延設腕杆３８は、シユーター構
成用主体１６_１，１６_２前端部のストツパー１７
_１，１７_２とネガシート集積用部材２０の前壁２
６との間で上下動するようにしたが、前壁２６よ
り前方に延長し、前記スリツト２７を延長された
側壁２２構成用の延長された垂直側壁２２_２、す
なわち前壁２６の前方位置に形成すると共に、前
壁２６に施される切欠部２８の巾を前壁２６に衝
当しないように広くし、延設腕杆３８を前壁２６
の前方で上下動させ、ネガシート押え腕３９は広
くなされた切欠部２８を通して両シユーター構成
用主体１６_１，１６_２間を上下に通過させるよう
にしてもよい。この時は、ネガシート滑落用シユ
ーター１６の前端とネガシート集積用部材２０の
前壁２６との上方からみた間隔を一層狭くするこ
ととなる。

以上の説明から明らかなように、本考案に係る
シート状物集積装置によれば、ネガシート等のシ
ート状物の集積にあたつて、シート状物滑落用シ
ユーターのシユーター構成用主体上を滑落させ、
そのストツパーにてシート状物を一旦所定の位置
に停止静止させた後、シート状物押え部材を作動
させ、シート状物滑落用シユーターの前端部間を
上下に通過可能な上、下降範囲が他動的に制限せ
しめられるシート状物押え腕によつて、前記シユ
ーターと同方向の傾斜底壁とシート状物の位置決
め用の前壁を備えたシート状物集積用部材の所定
の位置上へと落下集積せしめると共に、落下集積
させたシート状物を暫時押え付けるをもつて、も
ともと平らなシート状物は勿論のこと、多少曲が
り癖の付いたシート状物でも、これを平らにし
て、整然とした集積を可能となし、この種従来よ
り集積装置の欠陥である乱雑な集積や丸まつたま
まなどの集積を一掃し、人手による手直しや整理
整頓等は不必要ならしめるなどの実に優れた実用
的効果を奏し得るものとなし得たのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例であるネガシート集
積装置が装着せられたエンベロツパーの概略斜面
図、第２図はネガシート集積装置の斜面図で、第
３図はその一部を切欠して示した平面図、第４図
はネガシート押え部材の分解図で、第５図はその
一部を欠除して示した側面図である。Ｓ；ネガシート集積装置、１６；ネガシート滑
落用シユーター、１６_１，１６_２；シユーター構
成用主体、１７_１，１７_２；ストツパー、２０；
ネガシート集積用部材、２１；傾斜底壁、２２，
２３；側壁、２２_１，２２_２；垂直側壁、２２
_３；上壁、２２_４；下壁、２４；後壁、２５；装
着用部、２６；前壁、２７；スリツト、２８；切
欠部、２９；垂直壁、３０；ネガシート押え部
材、３１；減速機付駆動用モーター、３２_１，３
２_２；チエーンホイル、３３；チエーン、３４；
押し上げ用ローラー、３５；案内杆、３６；乗り
上げ板、３７；基体部、３８；延設腕杆、３９；
ネガシート押え腕。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

同じ下り勾配で平行に並べられた各別のシユー
ター構成用主体、または前端部手前からシート状
物の巾よりは狭く、シート状物の長さよりは長い
切欠部の施されたシユーター構成用主体の後端部
には、写真処理機のシート状物送り出し口への装
着部を有し、前端部にはシート状物停止用のスト
ツパーを備えたシート状物滑落用シユーターと、
傾斜底壁やシート状物を正確に積み重ねるための
前壁を備えていて、前記シユーターの前端部下方
に配装されたシート状物集積用部材と、前記シユ
ーターの前端部側方に設けられた上下動部材上に
乗り、かつ案内部材に沿つて上下に往復移動可能
に支承された基体部を備えており、この基体部に
具備せしめた延設腕杆には、前記シユーターの前
端部間を上下に通過し、前記ストツパーにて前記
シユーター上に静止せしめられたシート状物を前
記シート状物集積用部材内へと落下させ、シート
状物を押え付けるシート状物押え腕を固設せしめ
てなるシート状物押え部材とで構成したことを特
徴とするシート状物集積装置。