JPS6238212Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は、冷蔵庫等の貯蔵庫内において物品載
置用として用いられる棚装置に関する。

(ロ) 従来技術 従来此種貯蔵庫、例えば冷蔵庫に用いられる棚
は多数の桟を配設して平板状に形成され、庫内の
両側壁間に上下に多段に設けられている。そして
この様な棚の場合、棚上の前部に載置された物品
が、庫内を開閉する扉の開閉時の震動等によつて
棚前端から落下する欠点を有していた。

(ハ) 考案の目的 棚前端からの物品の落下を防止するとともに、
物品の棚上への出入れに支障を来たすことのない
棚装置を提供するものである。

(ニ) 考案の構成 本考案は、貯蔵庫内に設置された棚と、該棚の
前部両端に対応しかつ相対向して設けられた左右
一対の棚ガードガイドと、該一対の棚ガードガイ
ドの相対向する面に形成した第１の係止部と第２
の係止部及び該両係止部間を連通する案内溝と、
両側の該案内溝に両端をそれぞれ摺動自在に嵌合
した棚ガードとから成り、前記第１の係止部は前
記棚の前端に対応位置するとともに第２の係止部
は前記棚の前端上方に対応位置し、前記案内溝は
第２の係止部位置から一旦上方へ延在してから下
方に位置する第１の係止部へ延在するよう形成さ
れ、前記棚ガードは第１の係止部に係止したとき
前記棚の前端にて棚の前方に位置し、また第２の
係止部に係止したとき前記棚の前端にて棚よりも
上位に位置して棚上の物品の落下を防止するよう
に構成したものである。

(ホ) 実施例 第１図は貯蔵庫の実施例としての冷蔵庫１の側
断面を示している。冷蔵庫１は外箱２と内箱３間
に断熱材４を充填して形成され、内箱３の左右側
壁には断熱材４方向へ凹んだレール５が前後方向
に水平に、上下に所定間隔で複数形成され、この
レール５に棚６が係合支持されて設けられる。

棚６は金属材料に樹脂塗装する等して形成され
る桟７を外周枠８内に多数前後方向に平行に並設
して形成される。９は棚６の前端の左右両端に相
対向して固定された左右一対の棚ガードガイド
で、前記外周枠８の側枠８ａに桟７方向から着脱
可能に嵌着する第１の嵌合部１０と、桟７に上方
から着脱可能に嵌着する第２の嵌合部１１、及び
外周枠８の前枠８ｂに上方から着脱可能に嵌着す
る第３の嵌合部１２とから成る取付部１３が形成
され、該取付部１３は先ず第１の嵌合部１０を側
枠８ａに桟７方向から嵌着し、後に第１の嵌合部
１０を支点にして第２及び第３の嵌合部１１，１
２を下方へ回動して嵌合部１１を桟７に嵌着し嵌
合部１２を前枠８ｂにそれぞれ嵌着することによ
り棚６に固定される。また左右一対の棚ガードガ
イド９の相対向する面には棚６の前端に対応する
位置に第１の係止部１４を形成し、棚６の前端上
方に対応する位置には第２の係止部１５を形成し
ている。そして第１の係止部１４と第２の係止部
１５との間には該両係止部１４，１５を連通する
案内溝１６が形成される。この案内溝１６は第１
の係止部１４から上方へ延在して上端を後方へ折
曲延在し、更に後端を下方の第２係止部１５へ折
曲延在する形状に形成されて両係止部１４，１５
を連通させている。なお、この棚ガードガイド９
は合成樹脂材にて一体成形されたものである。１
７は両端に外方へ突出する係止片１８を形成した
角柱状の棚ガードで、両端の係止片１８を前記左
右一対の棚ガードガイド９の案内溝１６にそれぞ
れ摺動自在に嵌合される。そして棚ガード１７は
係止片１８を第１の係止部１４に係止したときに
は棚６の前端にて棚６の前方に位置し、棚ガード
１７上面と棚６の上面とが略同面位置と成るよう
構成することにより棚６上への物品の出し入れを
容易にし、また係止片１８を案内溝１６に案内さ
れながら第２の係止部１５に係止すると、棚６の
前端上方に該棚６との間に所定間隔を存して架設
された状態となつて棚６上に載置された物品の脱
落を防止するように成されている。

なお、第１の係止部１４または第２の係止部１
５に係止された棚ガード１７自体の回動を防止し
たい場合は、第５図の如く棚ガード１７の係止片
１８を角形状に形成するか、または第６図の如く
第１の係止部１４と第２の係止部１５とにそれぞ
れ棚ガード１７の後面に平行に当接する回転防止
部１９，２０を設けることによりできる。

また、第７図は棚ガードガイド９の他の実施例
で、案内溝１６を形成した面の反対側に上下一対
の取付部１３を設け、該取付部１３を内箱３に開
口形成された取付孔２１に係合することにより固
定される。この場合は棚６の前端に棚ガードガイ
ド９の第１の係止部１４部分が介在位置するた
め、棚ガードガイド９によつてレール５から前方
への棚６の脱落を防止することができる。

(ヘ) 考案の効果 本考案の棚装置によれば、棚上に載置された物
品の脱落を棚ガードによつて防止できるととも
に、棚ガードは物品の脱落防止位置と棚前端で棚
の前方となる位置とに容易に移動操作できるもの
であるから、棚上の物品の出し入れに支障を来た
すことが全くなく、実用的効果の大なるものであ
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は
冷蔵庫の扉を除く側断面図、第２図は同様の正面
図、第３図は要部の一部断斜視図、第４図は棚ガ
ードガイドと棚ガードの関係斜視図、第５図は他
の実施例による棚ガードの斜視図、第６図は回転
防止部を設けた棚ガードガイドの斜視図、第７図
は他の実施例による要部の正面断面図である。 ６……棚、９……棚ガードガイド、１３……取
付部、１４……第１の係止部、１５……第２の係
止部、１６……案内溝、１７……棚ガード、１８
……係止片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 貯蔵庫内に設置された棚と、該棚の前部両端に
   対応しかつ相対向して設けられた左右一対の棚ガ
   ードガイドと、該一対の棚ガードガイドの相対向
   する面に形成した第１の係止部と第２の係止部及
   び該両係止部間を連通する案内溝と、両側の該案
   内溝に両端をそれぞれ摺動自在に嵌合した棚ガー
   ドとから成り、前記第１の係止部は前記棚の前端
   に対応位置するとともに第２の係止部は前記棚の
   前端上方に対応位置し、前記案内溝は第２の係止
   部位置から一旦上方へ延在してから下方に位置す
   る第１の係止部へ延在するよう形成され、前記棚
   ガードは第１の係止部に係止したとき前記棚の前
   端にて該棚の前方に位置し、また第２の係止部に
   係止したとき前記棚の前端にて棚よりも上位に位
   置して棚上の物品の落下を防止するように構成し
   た貯蔵庫の棚装置。