JPS623804B2 - - Google Patents

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JPS623804B2
JPS623804B2 JP55094706A JP9470680A JPS623804B2 JP S623804 B2 JPS623804 B2 JP S623804B2 JP 55094706 A JP55094706 A JP 55094706A JP 9470680 A JP9470680 A JP 9470680A JP S623804 B2 JPS623804 B2 JP S623804B2
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JP
Japan
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mold
amb
growth
long
tbz
Prior art date
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Expired
Application number
JP55094706A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5721304A (en
Inventor
Takashi Nishino
Koji Takada
Keikichi Sugyama
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Lion Corp filed Critical Lion Corp
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Publication of JPS5721304A publication Critical patent/JPS5721304A/ja
Publication of JPS623804B2 publication Critical patent/JPS623804B2/ja
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  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、優れた防かび効果を示し、特に家庭
用として好適な新規防かび剤に関するものであ
る。 近年、密閉性が高く、冷暖房設備に完備した住
居が増加するとともに、浴室や厨房など比較的湿
度の高い場所だけでなく、押入れ、天袋などにま
でかびの発生がみられるようになり、美観をそこ
なう上に、かびの胞子が小児期気管支ぜんそくの
アレルゲンとなるため、その防止処理が大きな問
題となつてきた。 ところで、通常の生活環境の下で発生するかび
の種類は、種多様であり、これら全てを排しない
限り、かびの発生に伴う被害を免れることはでき
ないので、家庭用防かび剤としては、広い範囲の
かびに対して効果を奏しうるものであつて、かつ
湿気の多い場所においても長期間にわたつて効力
を持続しうるものが要求されている。そして、こ
れまで多くの家庭用防かび剤が知られているが、
いずれも広い範囲のかびに対する抑制効果が十分
でなく、かつその効力も長時間持続しないため、
かびの発生を長期間にわたり、完全に防止するこ
とは非常に困難であつた。 本発明者らは、このような従来の防かび剤のも
つ欠点を克服し、生活環境下において発生する多
種多様のかびに対して完全な発育抑制作用を示
し、長期間にわたつて防かび作用を持続しうる防
かび剤を開発するために鋭意研究を重ねた結果、
それぞれ単独では十分な防かび効果を示さない2
種の化合物を組み合わせて活性成分とすることに
よりその目的を達成しうることを見出し、この知
見に基づいて本発明をなすに至つた。 すなわち本発明は2−(4−チアゾリル)−ベン
ズイミダゾールと長鎖アルキルジメチルベンジル
アンモニウム塩との組合せを活性成分とする防か
び剤を提供するものである。 本発明組成物の活性成分の一方として用いられ
る2−(4−チアゾリル)−ベンズイミダゾール
は、構造式 で表わされる化合物で、多くのかびに対して生育
阻止効果を示すことが知られているが、単独では
家庭環境に発生するかびを完全に抑制するのに十
分な抗かび力を示さない。 もう一方の活性成分として用いられる長鎖アル
キルジメチルベンジルアンモニウム塩は、一般式 (式中のRは炭素数8〜22のアルキル基、Xはハ
ロゲン原子である) で表わされる化合物で、抗菌性、抗かび性を有す
ることは知られているが、単独では家庭環境に発
生する多種類のかび全てに対しては、十分な防か
び効果を示さない。 本発明においては、このようにそれぞれ単独で
は、家庭用防かび剤として満足すべき効果を発揮
できない、2−(4−チアゾリル)−ベンズイミダ
ゾールと長鎖アルキルジメチルベンジルアンモニ
ウム塩とを組み合わせて使用することにより、
個々のかびに対して抗かび力を相乗的に高め、か
つ抗かびスペクトルを拡大し、家庭環境に発生す
る多種多様の発生のいずれに対してもすぐれた効
果を示す防かび剤を得ることに成功したものであ
る。 本発明において用いる長鎖アルキルジメチルベ
ンジルアンモニウム塩は、一般にベンザルコニウ
ム塩として知られている化合物で、市販品として
は、ステアリルジメチルベンジルクロリド〔商品
名「カチナールOB−80E」、東邦化学(株)製〕、ラ
ウリルジメチルベンジルクロリド〔商品名「カチ
ナールCB−50」、東邦化学(株)製〕、ラウリル−ミ
リスチルジメチルベンジルクロリド〔商品名「サ
ニゾールC」、花王石鹸(株)製〕などがある。 これらは、単独で用いてもよいし、2種以上の
混合物として用いてもよい。 2−(4−チアゾリル)−ベンズイミダゾールと
長鎖アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩と
は、重量比で9:1ないし1:9好ましくは4:
1ないし1:4の割合で用いられる。このように
して、それぞれの成分を単独で用いた場合よりも
低い濃度で、しかも長期間にわたつて、優れた防
かび効果が発揮される。 本発明の防かび剤は、適当な溶剤に溶解して塗
布、スプレー、浸せきなどの手段で所要の個所、
物品に施すことができるし、また塗料などに配合
して用いることもできる。適当な溶剤は有機溶剤
または有機溶剤と水との混合溶剤である。この際
用いる有機溶剤としては、メタノール、エタノー
ル、プロパノール、イソプロパノールのような低
級アルコール類、エチレングリコール、プロピレ
ングリコールのような低級ジオール類、アセト
ン、メチルエチルケトンのような低級ケトン類が
適当である。安全性及び乾燥性の点で特に好適な
のは、エタノール、プロパノール又はイソプロパ
ノールであり、これらは必要に応じて水と併用さ
れる。 このように、本発明組成物は、2−(4−チア
ゾリル)−ベンズイミダゾールと長鎖アルキルジ
メチルベンジルアンモニウム塩とを併用したこと
により、低濃度で広い抗かびスペクトルを示し、
かつ多種多様のかびに対して相乗的な生育抑制効
果を奏する。 次に実施例により本発明をさらに詳細に説明す
る。 実施例 1 2−(4−チアゾリル)−ベンズイミダゾール
(以下TBZと略記する)とミリスチルジメチルベ
ンジルアンモニウムクロリド〔関東化学(株)製試薬
「塩化ベンザルコニウム」、以下AMBを略記す
る〕のそれぞれ単独及び等量混合物について、
JIS−Z−2911、「かび抵抗性試験方法、7、塗料
の試験」の項に準じて抗かび性試験を行つた。 すなわち、各試料のエタノール溶液に紙(東
洋紙、No.2直径30mm)を浸して引き上げ、室
内に2時間放置したのち、ペトリざらに入れた所
定の培養基の培養面中央に配置し、試験用かび胞
子懸濁液1c.c.をその上に均一に散布し、次いでペ
トリざらにふたをして、温度28℃において7日間
培養した。この際の培養基としては、水1000ml、
ブドウ糖40g、ペプトン10g及び寒天25gの組成
のものを用いた。 また、試験用かびとしては、以下に示すものを
用いた。
【表】
【表】 この結果を、各菌株及び混合菌株に対する活性
成分の最少有効濃度として第1表に示す。
【表】 この表から明らかなようにTBZ、AMB単独で
は0.4%でもこれら住環境被害部位で分離される
頻度の高い6菌株の発育を完全に抑制することは
できないが、両者を併用することにより、0.15%
という低濃度でこれらの発育を完全に抑制するこ
とができる。しかも、試験菌株、、に対し
ては相乗的な抑制効果が認められる。 実施例 2 6種の菌株の混合に対して実施例1と同様の試
験を14日間行い、かびの発生状況を調べた。その
結果を第2表に示す。
【表】 この表から明らかなように、TBZ、AMBの単
独では、1.0%、0.8%という高濃度でも3日目に
かびの発生が認められるが、両者を併用すれば、
わずか0.1%という低濃度でもかびの発生は5日
目以降になり、0.2%では14日間経過後もかびの
発生が全く認められない。 実施例 3 6種の菌株の混合に対して実施例1と同様の試
験を14日間行い、かびの発生状況を調べた。その
結果を第3表に示す。
【表】 この表から明らかなようにTBZ、AMBの混合
比9:1(No.3)ないし1:9(No.13)でそれ
ぞれ単独に比べて長期にわたりかびの発生を抑制
するが、特に4:1(No.5)ないし1:4
(No.11)の混合比では、優れた抑制効果を示
し、14日間経過後もかびの発生を全く認めない。 実施例 4 TBZ及びAMBのそれぞれ単独と2:1の混合
物をエタノールに溶かして3種の防かび剤を調製
した。 これらの防かび剤を、皮革、壁布、壁紙の3種
の素材に含浸させ、風乾後、リン酸アンモニウム
飽和水溶液を容積の約5%となるように入れたペ
トリざら中に、液に接触しないようにして置い
た。次いでこの素材上に以下のような混合菌液を
塗布し、28℃において、7日目ごとに菌液を塗布
し、かつ栄養源としてグルコース−ペプトン液を
加えながら放置した。 なお、試験期間中ペトリざらはビニールテープ
で密封した。 この結果を皮革については第4表、壁布につい
ては第5表、壁紙については第6表にそれぞれ示
す。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】 これらの表から明らかなように、TBZとAMB
とは単独使用の場合に比べて両者併用することに
より、実際に用いられている素材についても、低
濃度で長期間にわたりかびの発生を抑制すること
ができる。 実施例 5 TBZ0.4%を含むエタノール溶液、AMB0.4%を
含むエタノール溶液及びTBZ0.2%とAMB0.1%と
を含むエタノール溶液を調製し、家庭内のかびの
発生しやすい場所にスプレー塗布して、3か月後
のかびの発生状況を観察した。その結果を第7表
に示す。
【表】 この表から明らかなように、本発明の防かび剤
は、実際の家庭においても低濃度で長期間にわた
りかびの発生を抑制することができる。 実施例 6 実施例1のAMBの代りにラウリルジメチルベ
ンジルクロリド(AMB−Lと略記する)又はス
テアリルジメチルベンジルクロリド(AMB−S
と略記する)を用い、その他は実施例1と同様に
して抗かび性試験を実施した。この結果を、各菌
株及び混合菌株に対する活性成分の最少有効濃度
として第8表及び第9表に示す。
【表】
【表】 これらの表から明らかなように、TBZ、AMB
−L又はAMB−S単独では0.4%の濃度で用いて
住環境被害部位で分離される頻度の高い6菌株の
発育を完全に抑制することはできないが、実施例
1のAMBの場合と同様に、TBZとAMB−L又は
AMB−Sを併用することにより、それぞれ0.20
%、0.18%という低濃度でこれらの発育を完全に
抑制することができるとともに、試験菌株、
、に対しては相乗的な抑制効果が認められ
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 2−(4−チアゾリル)−ベンズイミダゾール
    と長鎖アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩
    との組合せを活性成分とする防かび剤。 2 2−(4−チアゾリル)−ベンズイミダゾール
    と長鎖アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩
    との混合比が重量に基づき1:9ないし9:1の
    範囲にある特許請求の範囲第1項記載の防かび
    剤。
JP9470680A 1980-07-11 1980-07-11 Mildewcidal agent Granted JPS5721304A (en)

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JP9470680A JPS5721304A (en) 1980-07-11 1980-07-11 Mildewcidal agent

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JP9470680A JPS5721304A (en) 1980-07-11 1980-07-11 Mildewcidal agent

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JPS5721304A JPS5721304A (en) 1982-02-04
JPS623804B2 true JPS623804B2 (ja) 1987-01-27

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0342608A (ja) * 1989-07-10 1991-02-22 Asahi Seimitsu Kk 光学機器用レンズ鏡胴装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50155623A (ja) * 1974-06-07 1975-12-16

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JPS50155623A (ja) * 1974-06-07 1975-12-16

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