JPS6237486Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、台所において調理用具、食器等を収
納するのに使用される収納庫に関する。

従来収納庫の内部空間を有効に利用するために
扉の裏面に凹陥部を設けて収納空間とした収納庫
は公知である。しかしながら、このような収納庫
においては扉の厚みが増すため、蝶番を扉の側壁
端部に取着した場合には、第３図イに示すように
開扉時、扉が収納庫本体の側壁より外方へ突出す
るため、部屋の隅角部や、家具間の隙間に密接し
て設置することができないという欠点を有してお
り、これを避けるため扉の側壁と前壁の境界に取
着した場合には、第３図ロに示すように開扉時、
扉と本体の間に大きな間隙が生じると共に、該側
壁が本体の前に来るので、収納物の出入に邪魔に
なるという欠点を有していた。

本考案は上記従来の欠点を解消し、設置場所に
制限を有さず、且収納物の出入が容易な収納庫を
提供することを目的とするものである。

次に本考案の実施例を図面に基いて説明する。

１は前方開口箱形の収納庫本体であつて、その
天板１１は後述する扉２の前表面まで突出されて
いる。

扉２の一方の側端部は裏面に向けて折曲されて
側壁２１が形成され、棚板が取着されて収納空間
３が設けられている。収納庫本体１の一方の側壁
１２の前端は扉２の側壁２１に対応する長さの幅
の継足片１２１がビス等により継足連設されてい
る。この継足片１２１の前端附近に沿つて軸１３
が設けられ、軸１３の上端は天板１１の前角部に
取着され軸１３の下端は継足片１２１の下端から
突設された腕金１４に取着され、この軸１３に扉
２の側壁２１を有しない側端部が枢着されて開閉
自在とされている。

扉２の本体１への枢着は継足片の前端部に直接
蝶番により取着されてもよい。又、本体１の側壁
１２の延長を継足片１２１による継足連設の他、
側壁１２を一体に延長させてもよい。しかし、実
施例にように継足片による継足連設は、扉の枢着
位置を図示のように本体の右側壁に設けた場合か
ら左側壁に変更するのが容易となる。

本考案収納庫は、叙上のように、一側端部に裏
面に向く側壁を設けて収納部を設けた扉の側壁を
有しない他方の側端部を、扉の側壁に対応する長
さだけ延長した本体の側壁の前端附近に於いて開
閉自在に枢着しているので、開扉時扉が収納庫本
体の側壁より外方へ突出せず、部屋の隅角部や冷
蔵庫と食器棚との隙間にも密接して設置可能で、
且つ収納物の出入の際に蝶番取着側の側壁が邪魔
にならないという利点を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す斜視図、第２図
は同上−線における断面図、第３図イ，ロは
従来品の断面図である。 １：収納庫本体、２：扉、１２：収納庫本体の
側壁、２１：扉の側壁、１２１：継足片。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 収納庫本体とその前方開口部を被う扉とを有
   し、扉の一方の側端部に裏面に向く側壁が設け
   られ、収納庫本体の一方の側壁を扉の側壁に対
   応する長さだけ前方に延長させ、この延長部分
   の前端附近に於いて扉の側壁を有しない他方の
   側端部が開閉自在に枢着されてなる収納庫。 ２ 収納庫本体の側壁延長部分は継足片が収納庫
   本体の側壁の前方に継足連設して形成された実
   用新案登録請求の範囲第１項に記載の収納庫。