JPS6237387A - 高純度リチウムの製造方法 - Google Patents

高純度リチウムの製造方法

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JPS6237387A
JPS6237387A JP17594085A JP17594085A JPS6237387A JP S6237387 A JPS6237387 A JP S6237387A JP 17594085 A JP17594085 A JP 17594085A JP 17594085 A JP17594085 A JP 17594085A JP S6237387 A JPS6237387 A JP S6237387A
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吉章 渡辺
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はナトリウムおよびカルシウム等のアルカリ金属
、アルカリ土類金属の濃度を抑制した高純度リチウムの
製造方法である。
え迷1)u先 従来、リチウムをつくるには陽極に炭素あるいは黒鉛、
陰極に鉄あるいは鋼を用い、塩化リチウム単独または塩
化リチウムと塩化カリウムの混合塩を溶融状態で電気分
解し、陰極にリチウムを析出せしめて捕集する溶融塩電
解法が知られている。
明が解゛しようとする問題点 ナトリウム、カルシウムがそれぞれ200ppm以下の
高純度のリチウムを得んとすると、上記従来の溶融塩電
解工程のみで製出するには、原料塩化リチウムとして不
純物としての塩化ナトリウムが83ppm以下、また塩
化カルシウムは90ppm以下の高純度のものが不可欠
で、極めて高価゛ になる。又、不純物を多く含んだ塩
化リチウムの電解の場合は電解製出した粗リチウムを蒸
留しなければならないが、多大の設備投資によるコスト
アップは避けられないばかりか、バッチ式となるため大
量生産はできない。
問題点を解決するための手段 本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので
、塩化リチウム34〜64川間%とJn化カリウム66
〜36重最%から成るか、又は前記両成分の混合物に対
して塩化ナトリウムを1〜20重量%添加して成る混合
溶融塩を、陰極に固体アルミニウムを用いて、0.00
5〜1A/C1の陰極電流密度で陰極周辺の浴面上に金
属が浮遊しない範囲で電解して製出した固体アルミニウ
ム−リチウム合金を陽極とし、リチウムをアノード溶出
せしめ、リチウムと反応あるいは合金化しない陰極周辺
に析出せしめて捕集することを特徴とする高純度リチウ
ムの製造方法である。
以下、本発明について詳しく説明する。
本発明者は、1−iCl と1〈C1との混合溶融塩の
電解において陰極を固体△1として、陰極電流密度を0
.005〜1△/C1として電解を行なえば、析出し;
を電解浴面に浮上させることなく、かつNaおよびCa
を析出させることなしに、AI陰極に高純度のAl−L
i合金を生成させることを知見した。その際の電流効率
はほぼ100%に達した。このようにして高純度のAl
−Li合金が生成する理由については、電解によって陰
極面に析出したliが固体A1内に拡散してLi−Al
化合物を生成し、この生成化合物によって陰極の分極が
減少する減極作用によって、lj C1の分解電圧が低
下するのに対し、Naにはこのような減極作用がないの
で、Na C1の分解電圧は変らず、Caは合金化によ
る減極効果でCaCIzの分解電圧は低下するが、Ca
の合金内拡数はl−iに比較して相当遅れるので、結果
として分解電圧が変らない。結果としてLiだけが析出
し、陰極材にNaおよびCaの混入が起らないことによ
るものと考察される。
本発明は、上記の知見及び考察に基づいて、かかる知見
を高純度リチウムの製造に応用したものである。
本発明において電解浴成分は、LiCl:34〜64重
量%とKCI:66〜80重世%から成り、両成分範囲
において所期の効果が得られるが、更にNa Clを上
記両成分の混合物に対し、その1〜20重位%添加する
ことができる。
Na C1の添加は、Li C1−KCl混合塩の融点
を下げ、電解浴の電気抵抗を低くすることができるので
、電解工程の消費電力を低減する点で有利である。上記
範囲内では、電解浴中のNa CI 1)度が高くなっ
ても、Naの析出は起こらない。しかし、Na Clの
添加量が20重市%を越えると、逆に浴の電気抵抗が高
くなる。
また 1重量%より少ないと、融点以下は著しくない。
本発明にa3いて陰極電流密度は0.005〜1A/C
12とする。陰極電流密度を1A/CI’を越えて高く
すると、析出したliは陰極のAIに留りが低くなる。
他方、慇極雷流密度が0.005A/CI+’より少な
いと、Liの析出■が少なく、結果としてΔ1−Li合
金の生成量が少なくなって、目的製品の生産性が低下す
る。
本発明では電解して製出した固体アルミニウム−リチウ
ム合金を陽極として用いるには、2つの方法がある。こ
れを図面によって説明すると、第1図はアルミニウム−
リチウム合金を電解により製造する方法を説明するもの
で、電解炉外筒1内にルツボ2を設け、これに電解浴3
を入れて、黒fO陽極4と固体アルミニウム陰極7を対
置する。黒鉛陽極4は塩素ガスの捕集・排出用管5内に
収容し、陽極リード棒6を接続する。固体アルミニウム
陰極7には陰極リード棒8を接続する。このようにして
、電解浴3として前記特定の電解浴を用い特定の条件で
電解して、陰極を高純度アルミニウム−リチウム合金に
変える。
ついで、第2図に示すように上記のアルミニウム−リチ
ウム合金を溶出槽に移しかえルツボ2内にて上記アルミ
ニウム−リチウム合金9に陽極リード棒6を接続し、又
鉄陰極1)に陰極リード棒8を接続して対nする。
鉄陰極1)をリチウム捕集管13にて囲繞し、電解をす
ることによってリチウムをアノード溶出せしめ、該リチ
ウム12をリチウム捕集管13内に析出捕集する。
第3図は別の方法を示すもので、電解炉外筒1内のルツ
ボ2内の中間に前記アルミニウム−リチウム合金9を隔
壁として配冒し、電解浴室を2室に分離し、複極化を可
能どする。一方の陽極室14には特許請求の範囲(1)
で規定した電解浴3を入れ、第1図の場合と同様に、塩
素ガスの捕集・排出用管5で囲まれ、陽極リード棒6に
接続した黒鉛陽極4を配置し、又陰極室15には特許請
求の範囲(2)に規定した電解浴10を入れリチウム捕
集管13で囲まれ、陰極リード棒8に接続した鉄陰極1
)を配置する。
黒va陽極4と鉄陰極1)とに通電すると、中間のアル
ミニウム−リチウム合金9は陽極室側が陰極になり、陰
極室側が陽極になる複極として、電気分解し鉄陰極1)
周辺にリチウム12を析出し、これを捕集する。また、
アノード溶出時の電解浴中の塩化ナトリウムあるいは塩
化カルシウムは、溶出したリチウムとの化学反応により
それぞれNa C1+l−i −Li C1+Na、C
aCl 2+2Li = 2Li Cl +Caの置換
反応が生じ、溶出メタルを汚染するため、高純度のリチ
ウムを得るためには電解浴中の塩化ナトリウムおよび塩
化カルシウムのS度が十分小さいことが要求される。一
方、比較的高1)度な場合は上記置換反応が進行し、初
期溶出メタルの純度は低いが、その結果浴中の塩化ナト
リウムや塩化カルシウムの濃度は低下し、その値がある
臨界値に達すればそれ以降の溶出リチウムは汚染を受け
ることなく、高純度が維持できる。
我々はリチウムの品位目標におけるナトリウムやカルシ
ウムの濃度をx ppmとしたとき、塩化ナトリウムお
よび塩化カルシウムの上記臨界値は10+ 0.3X 
I)pmであることを知見した。
これらの浴は目標品位によっては相当高純度な高価な塩
化リチウムや塩化カリウムを用いることになるが、この
浴は電解消耗されず、蒸発やリチウムへの付着によって
僅少のロスが認められるだけであるので、製造ロス1へ
に占める割合は無視できる。
また先述のようにこの臨界値以上の塩化ナトリウムや塩
化カルシウムを含有した電解浴を用いてもそのm度はリ
チウムの溶出に従い減哀し、ある一定量の析出後は臨界
値に達するので、それ以降は目標品位のリチウムを(9
ることができる。
実施例 本発明を実施例について詳細に説明する。
実施例1 極アルミニウム中の未合金部分をも包含した全陰極アル
ミニウム中の平均リチウム濃度を示す。
ついで、上記合金を陽極とし、鉄陰極を用いて、50w
tL ’+ Cl + 50wt%KC+の組成で温度
450℃の電解浴にて電解した。1−tC1中の不純物
はNa cl 3oooppm 、 Ca C1215
0D91)であった。
電解条件は陰極電流密度0.4A/Cl1)2とした。
析出したリチウムの析出初期の純度はNa4300pp
m 、 Ca 440ppmであったが、電解浴中の不
純物が臨界値に到達した純度安定後はNalOppm 
、 Qa 33ppmであった◇比較例1 実施例1におtプる陽極のアルミニウム20wt%し1
合金の代りに黒鉛を用いたところ、析出したリチウムは
純度安定後はNa 7200DDIll 、 Qa33
0ppmであった。
実施例2 実施例1において得られたアルミニウムー2091t%
l−i合金を複極として下記により電解をした。
電解浴は陽極室、陰極室共にsowt%1−iCl+ 
50WtK CIの組成で温度450℃とした。
不純物は陽極室がN a Cl 2000Dpm、Ca
 Cl z  gQppm、陰極室がNa C,I  
13ppm。
Ca C1220ppmである。
電解条件は陽極電流密度が0.4A/cm2、陰極電流
密度が0.4A10n+2、複極陽極面電流密度が0.
05 A/c1であった。
析出初期から析出したリチウムはNaが10ppm 、
 Ca 35ppmと高純度のものであった。
実施例3 実施例2において陽極室の不純物をNa C1)300
pl]Ill 、 Ca Cl 2600DpI、陰極
室の不純物をN a Cl 2ooppm、 Qa C
l 2200C1l)IIlとした以外は実施例2と同
様にして行なった。
析出したリチウムは純度安定後、N a 15ppmC
a 25pHと高純度のものであった。
発明の効果 本発明によれば原料塩化リチウム中の塩化ナトリウム、
塩化カルシウムの多少を問わず極めτ高純度なリチウム
金属が電解工程のみで製造できる。
そしてリチウムをアノード溶出させる印加電圧は小さい
ので、電力費の大幅な増加とはならない。また、アノー
ド溶出に高f1)i度な電解浴を用いた場合でも消耗が
極めて僅かであり、電気分解で消耗する原材料には安価
な低グレードのつまり不純物の多い塩化リチウムを原料
にできるので、極めて廉価に高純度リチウムを製造し得
る。
本発明で得られる高純度リチウムは、長寿命リチウム電
池陽極活物質、合金添加材料、核融合炉ブランケット材
料等に有用である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例におけるアルミニラ、  ムー
リチウム合金製造工程の説明図、第2図は同リチウム析
出工程の説明図、第3図はリチウム析出工程の変形例を
それぞれ示す。 1・・・電解炉外筒、2・・・ルツボ、3・・・電解浴
、4・・・黒鉛1!i極、5・・・塩素ガスの捕集・排
出用管、6・・・陽極リード棒、7・・・固体アルミニ
ウム陰極、8・・・陰極リード棒、 9・・・アルミニウム−リチウム合金、10・・・電解
浴、1)・・・鉄陰極、12・・・リチウム、13・・
・リチウム捕集管。 特許出願人 住友軽金属工業株式会社 代理人 弁理t 小 松 秀 岳 代理人 弁理士 旭     宏 14 9 川 手続省市正書 (自発) 昭和60年9月24日 特許庁長官  宇 賀 道 部  殿 1、事件の表示 特願昭60−175940号 2、発明の名称 高純度リチウムの製造方法 4、代理人 5、補正命令の日付    (自発) 6、補正の対象 ]1ン  明細書第6頁第1行の「80重M%」を「3
6重重量」と訂正する。 (21同頁、第12行の「融点以下」を「融点低下」と
訂正する。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)塩化リチウム34〜64重量%と塩化カリウム6
    6〜36重量%から成るか、又は前記両成分の混合物に
    対して塩化ナトリウムを1〜20重量%添加して成る混
    合溶融塩を、陰極に固体アルミニウムを用いて、0.0
    05〜1A/cm^2の陰極電流密度で陰極周辺の浴面
    上に金属が浮遊しない範囲で電解して製出した固体アル
    ミニウム−リチウム合金を陽極とし、リチウムをアノー
    ド溶出せしめ、リチウムと反応あるいは合金化しない陰
    極周辺に析出せしめて捕集することを特徴とする高純度
    リチウムの製造方法。
  2. (2)アノード溶出は、混合溶融塩中の塩化ナトリウム
    濃度および塩化カルシウム濃度がそれぞれリチウムの品
    位目標におけるナトリウムおよびカルシウム濃度をXp
    pmとするとき、10+0.3×ppm以下となる塩化
    リチウム34〜64重量%と塩化カリウム66〜36重
    量%からなる混合溶融塩を用いて行なう特許請求の範囲
    第(1)項記載の高純度リチウムの製造方法。
  3. (3)アノード溶出は、合金陽極電流密度を0.005
    〜1A/cm^2とし、該陽極面がアルミニウムに移転
    しない期間内で行なう特許請求の範囲第(1)項又は第
    (2)項に記載の高純度リチウムの製造方法。
  4. (4)陽極を、陽極室と陰極室を分離する複極となる隔
    壁あるいは隔膜とした特許請求の範囲第(1)項記載の
    高純度リチウムの製造方法。
  5. (5)陽極室には特許請求の範囲第(1)項に記載した
    混合溶融塩を、陰極室では特許請求の範囲(2)に記載
    した混合溶融塩をそれぞれ電解浴とする特許請求の範囲
    第(4)項記載の高純度リチウムの製造方法。
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