JPS623665Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は冷凍シヨーケースの改良構成に関し、特
に不使用時の盗難防止及び保冷を良好にしたもの
である。

従来此種冷凍シヨーケースは夜間等の不使用時
には開閉部及び透明体にて形成せる部分の外面
を、金属板にて形成したカバーにて覆い施錠して
いたが、容器状の成形カバーであれば取扱いが煩
雑であると共に、シヨーケース使用時に取り外し
た場合収納位置を広く要し好ましくなかつた。又
盗難防止には有効であるが、金属板のため熱伝導
が良く、前壁上部等の透明体や扉の透明体を介し
て庫内と間接的ではあるが徐々に熱伝導し、庫内
の冷却効果を損ねていた。特に運転率の高い夏季
等外気温の高い場合は、係る傾向が著しく、夜間
等不使用時の運転による電力消費も多かつた。

本案は係る点に鑑みて成されたものであり、以
下図について説明する。

１は両側壁２，２及び前壁３等より、上面に開
口せる貯蔵室４を形成した、飲料水或いはアイス
クリーム等の食品を冷却貯蔵するに必要な諸装置
を具備した冷凍シヨーケース本体で、前記貯蔵室
４の上面開口を、透明ガラス等にて形成せる扉体
５にて開閉自在に閉塞すると共に、前記扉体５後
部に位置して、前面等に透光性のカバー６を設け
た光源７を内装せる等の、立上壁８を本体１より
上方に立上り形成している。前記前壁３は上部を
ガラス等の透明体にて形成し、前記貯蔵室４内を
外方より透視出来る透視窓９としている。前記立
上壁８は前部上端に立上壁８の前面となる前記カ
バー６との間に少許間隙を形成する如く、下方に
カバー６と対向して突出せる係合片１０を形成し
た金属製の化粧枠１１を装設している。

１２は前部材Ａと後部材Ｂ等複数部材を、ヒン
ジ１３等にて屈曲折畳み自在に連結して形成せる
金属板よりなる保護カバーで、前記前部材Ａは前
側を下方に折曲して配設時に前記前壁３の透視窓
９前方を完全に覆う前壁辺ａと、残存せる水平辺
ｂとを形成している。この前部材Ａの水平辺ｂは
前記前壁３の上端面と扉体５の前半部分を覆うと
共に、該扉体５の前端に上方へ突出して装設し
た、開閉用の把手１４に対向する部分に該把手１
４が嵌入突出する透孔１５を穿設している。更に
この水平辺ｂは前記前壁３上端に装着したサツシ
ユ１６の扉体５閉塞時の前記把手１４近傍に対向
する適所に、出没自在に設けた逆Ｕ字状等の鎖錠
用係止腕１７が突出自在となる透孔１８を穿設す
ると共に、少くとも前記扉体５に対向する裏面に
断熱材１９を接着等適宜方法にて装着している。

前記保護カバー１２の後部材Ｂは、前記扉体５
の上面後半部を覆う平板辺Ｃと、該平板辺Ｃ後端
を上方に屈曲して形成した前記立上壁８前面に沿
つて立上り、且つ上端を前記係合片１０と立上壁
８前面との間隙内に嵌入係合する立上辺ｄ等とよ
り構成し、前記平板辺Ｃを前記前部材Ａの水平辺
ｂよりも前後幅を少許大きくなすと共に、少くと
も該平板辺Ｃの裏面には前記扉体５に対向して前
記水平辺ｂと同様の断熱材２０を装着している。
前記保護カバー１２を本体１に配設した時、前記
水平辺ｂと平板辺Ｃは略同一平面となる如くなす
と共に、不使用時にはヒンジ１３等を中心に後部
材Ｂを折り辺せば水平辺ｂと平板辺ｃとの各上面
が第３図に示す如く相対向して重合する。前記前
部材Ａの前壁辺ａは水平辺ｂに別体形成のものを
連結装着しても良く、又、その裏面に透視窓９と
対向して水平辺ｂと同様の断熱材を装着すれば一
層良好となる。

前記保護カバー１２は展開状態で本体に装設さ
れ、前部材Ａの透孔１５，１８より夫々突出する
把手１４と係止腕１７とを任意の錠前にて鎖錠す
ることにより、後部材Ｂが立上壁８に係止してい
るのと共に本体１より取り外し不能状態となる。

本考案は以上の如く、透視窓の前面及び透明扉
の上面前半部を被い下面に断熱材を備えた水平辺
を有する前部材と、前記透明扉体の後半部を被い
下面に断熱材を備えた平板辺及び前記透光性カバ
ーの前面を被う立上辺を有する後部材と、前記水
平辺と平板辺との相隣接する端縁を回動自在に連
結し、前記水平辺と平板辺との各上面が相対向す
るように前後両部材を折り畳み可能となすヒンジ
とからなる保護カバーを備え、この保護カバーは
展開されて前記立上辺の上縁部は前記透光性カバ
ーの上部に配設した化粧枠に設けられた係合片に
係止されると共に、前記水平辺は前記本体の上面
前部への鎖錠により取付けられ、折り畳み方向へ
の回動を阻止されてなる冷凍シヨーケースである
から、一つの保護カバーにより前記透視窓、及び
前記透明窓ばかりでなく前記透光性カバーの外面
を保護でき、夜間等に前記透視窓、前記扉体、及
び前記透光性カバーに加えられるいたずらを防止
できる。また、前記保護カバーの後端、即ち立上
辺の上縁部は前記透光性カバー上の化粧枠の前縁
係合片に係止され、さらに、前記水平辺前部と冷
凍シヨーケース本体の上面前部とを鎖錠すること
により、前記保護カバーを前記立上辺の上縁部と
水平辺前部との２点にて支持し、保護カバーの冷
凍シヨーケース本体への取付けを容易に行うこと
ができ、前記保護カバーの各部を特別な固定具に
ていちいち止める必要はなくなり、又、保護カバ
ーの前部材及び後部材の折り畳み方向への回動を
阻止できる。さらに、保護カバーが前記透明扉体
を被うが前記透光性カバーを被わないものでは、
保護カバーの後端を透明扉体と透光性カバーとの
隙間に挿入するようにすると、この保護カバーを
外したときに前記隙間から庫内へ外気が侵入して
保冷効果が損われるという問題点が発生していた
が、本願考案では保護カバーは透視窓の前面か
ら、透明扉体の上面及び透光性カバーの前面にわ
たつて被うものであるから、上記問題点が発生す
るようなことは全くない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案冷凍シヨーケースの斜視図、第２
図は同要部縦断斜視図、第３図は同じく保護カバ
ーの折畳み時の斜視図である。 ５……扉体、Ａ……前部材、Ｂ……後部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 冷凍シヨーケース本体の上面前部には透明扉体
   にて開閉される貯蔵室の開口を、また前記本体の
   上面後部には前面を透光性カバーで被われた光源
   を設け、前記本体の前面上部には前記貯蔵室の透
   視窓を設けた冷凍シヨーケースにおいて、前記透
   視窓の前面及び前記透明扉体の上面前半部を被い
   下面に断熱材を備えた水平辺を有する前部材と、
   前記透明扉体の後半部を被い下面に断熱材を備え
   た平板辺及び前記透光性カバーの前面を被う立上
   辺を有する後部材と、前記水平辺と平板辺との相
   隣接する端縁を回動自在に連結し、前記水平辺と
   平板辺との各上面が相対向するように前後両部材
   を折り畳み可能となすヒンジとからなる保護カバ
   ーを備え、この保護カバーは展開されてその立上
   辺の上縁部は前記透光性カバーの上部に配設した
   化粧枠に設けられた係合片に係止されると共に、
   前記水平辺は前記本体の上面前部への鎖錠により
   取付けられ、折り畳み方向への回動を阻止されて
   なる冷凍シヨーケース。