JPS6234836Y2

JPS6234836Y2 -

Info

Publication number: JPS6234836Y2
Application number: JP932282U
Authority: JP
Priority date: 1982-01-26
Filing date: 1982-01-26
Publication date: 1987-09-04
Also published as: JPS58111632U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、トラクタ等の変速装置を有する装置
において、ニユートラル位置においてのみ始動を
行うことができるようにした始動安全装置に関す
る。

一般に、始動安全装置は、安全スイツチが本機
側に設置されており、従つて変速レバーが該安全
スイツチの位置する所定の点に来たときのみスイ
ツチが作動する構造であり、このためニユートラ
ル位置が何カ所もあるような場合、安全スイツチ
の位置する点まで変速レバーをシフトしなければ
ならず、操作が面倒であると共に、ギヤの噛合関
係によつては変速レバーのシフトができず、始動
できない場合が生じた。また、変速レバー側に安
全スイツチを設置した始動安全装置も提案されて
いるが（実開昭50−121423号公報参照）、該装置
はスイツチ作動用の凹凸部をミツシヨンケース側
に別途形成する必要があり、構造が複雑になつて
いた。

そこで、本考案は、複数個所の凹部及び凸部を
有するガイド溝に変速レバーを案内し、かつ上記
凹部が変速装置のニユートラル位置に対応すると
共に上記凸部が変速位置に対応するように構成し
た変速操作装置において、変速レバーに安全スイ
ツチを設置して、該安全スイツチを変速レバーの
ガイド溝方向の動きに一体に移動すると共に、変
速レバーがガイド溝方向と直交方向に移動してそ
の凹部に位置したとき、安全スイツチの作動子が
作動して始動可能となるように構成し、また前記
変速レバーと固定部材との間にクリツクストツプ
機構を配置して、変速レバーがガイド溝の凸部に
位置したとき位置決めして構成し、もつて上述欠
点を解消した始動安全装置を提供することを目的
とするものである。

以下、図面に沿つて、本考案による実施例を説
明する。

ミツシヨンケース１には、第１図に示すよう
に、摺動ギヤ２等よりなる変速装置Ｍが内蔵され
ており、また該ケース１のボス部１ａにはシフタ
軸３が嵌挿され、かつケース１にボルト５により
固定されているプレート６で抜止めされている。
更に、該シフタ軸３はケース１内において摺動ギ
ヤ２と係合しているシフタアーム７が固定されて
おり、またケース１外においてボス９がピン等に
より固定されている。ボス９にはバネ材よりなる
変速レバー１０がボルト及びナツトにより固設さ
れていると共に、下方においてスプリング１１及
びボール１２よりなるクリツクストツプ機構が取
付けられており、該ボール１２はプレート６に形
成された多数の凹部１３の１つに係合して、変速
レバー１０を位置決めしている。

そして、変速レバー１０の中間部には安全スイ
ツチ１５が固設されており、また変速レバー１０
はケース１のカバー１６にボルト１７により取付
けられているガイドプレート１９のガイド溝に案
内されている。ガイドプレート１９のガイド溝
は、第２図に示すように、レバー１０が係合し得
る３カ所の凹部１９ａ，１９ｂ，１９ｃ及び２カ
所の凸部１９ｄ，１９ｅを有しており、凹部１９
ａ，１９ｂ，１９ｃは変速装置Ｍのニユートラル
位置Ｎに対応し、また凸部１９ｄ，１９ｅはそれ
ぞれ変速装置Ｍの第１速、第２速に対応して
いる。そして、安全スイツチ１５は変速レバー１
０の凹部１９ａ，１９ｂ又は１９ｃへの係合によ
り、その作動子１５ａがケース１の側壁に当接
し、始動が可能となるようにオンし、また変速レ
バーの凸部１９ｄ又は１９ｅへの係合により、そ
の作動子１５ａがケース１の側壁から離れ、始動
が不能になるようにオフする。

本実施例は以上のような構成よりなるので、変
速レバー１０をバネ材に基づく付勢力に抗してガ
イドプレート１９の凸部１９ｄに位置すると、レ
バー１０はスプリング１１及びボール１３による
クリツクストツプ機構により該位置に位置決め保
持されると共に、シフタ軸３及びシフタアーム７
を介して摺動ギヤ２を摺動し、変速装置Ｍを第１
速に設定する。同様に、変速レバー１０を凸部
１９ｅに位置すると、第２速に設定され、また
凹部１９ａ，１９ｂ又は１９ｃに位置すると、ニ
ユートラル位置に設定される。そして、エンジン
を始動するに際し、変速レバー１０が凸部１９ｄ
又は１９ｅに位置、即ち第１図及び第２図に示す
ｂ位置にある場合、安全スイツチ１５の作動子１
５ａはケース１の側壁から離れており、従つてス
イツチ１５はオフ状態にあつて、例えセルモータ
等によりエンジンを始動しようとしても、エンジ
ンが始動することはない。また、変速レバー１０
が凹部１９ａ，１９ｂ又は１９ｃに位置、即ちａ
位置にある場合、安全スイツチ１５の作動子１５
ａはレバー１０のバネ材に基づく付勢力によりケ
ース１の側壁に当接してスイツチ１５はオン状態
にある、この状態、即ち変速レバー１０が３カ所
の凹部のいずれかに位置してニユートラル位置に
ある状態では、セルモータ等を回転して容易にエ
ンジンを始動することができる。

なお、上述実施例は、変速レバー１０をバネ材
により構成したが、レバー１０をボス９に回動自
在に枢支し、かつケース１に向けてスプリングで
付勢するように構成しても良い。

以上説明したように、本考案によれば、変速レ
バー１０に安全スイツチ１５を固設し、変速レバ
ー１０がガイドプレート１９の凹部１９ａ，１９
ｂ，１９ｃに位置したときのみ、安全スイツチ１
５の作動子１５ａが作動し始動可能となるように
構成したので、安全スイツチ１５はレバー１０と
一緒に回動、いかなるニユートラル位置でも安全
スイツチ１５を作動することができ、始動操作が
容易であると共に、変速レバーのシフタ不能に基
づき始動ができないようになることを防止でき、
変速レバー１０のニユートラル位置に安全スイツ
チの作動位置が正確に連動し、確実にニユートラ
ル位置以外での始動を防止できる。更に、変速レ
バー１０は凸部１９ｄ，１９ｅから凹部１９ａ，
１９ｂ，１９ｃに落ちやすく、変速外れを生じや
すい構造になつているが、変速レバー１０と固定
部材６との間にクリツクストツプ機構１１，１２
を配置して、変速レバー１０がガイド溝の凸部１
９ｄ，１９ｅに位置したとき位置決めするので、
変速外れを防止して、確実に変速操作を行うこと
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す断面図、第２図
はその平面図である。１……（ミツシヨン）ケース、１０……変速レ
バー、１５……安全スイツチ、１５ａ……作動
子、１９……ガイドプレート、１９ａ，１９ｂ，
１９ｃ……凹部、１９ｄ，１９ｅ……凸部、１
１，１２……クリツクストツプ機構、，……
変速位置、Ｍ……変速装置、Ｎ……ニユートラル
位置。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

複数個所の凹部及び凸部を有するガイド溝に変
速レバーを案内し、かつ上記凹部が変速装置のニ
ユートラル位置に対応すると共に上記凸部が変速
位置に対応するように構成した変速操作装置にお
いて、変速レバーに安全スイツチを設置して、該
安全スイツチを変速レバーのガイド溝方向の動き
に一体に移動すると共に、変速レバーがガイド溝
方向と直交方向に移動してその凹部に位置したと
き、安全スイツチの作動子が作動して始動可能と
なるように構成し、また前記変速レバーと固定部
材との間にクリツクストツプ機構を配置して、変
速レバーがガイド溝の凸部に位置したとき位置決
めしてなる始動安全装置。