JPS6234627B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はポンプの梱包装置に関するものであ
る。

〔従来の技術〕

従来のポンプの梱包装置は、ポンプ本体の電気
部品等を雨滴から防護する保護カバーをポンプ本
体に載置し、ポンプ本体と保護カバーとを段ボー
ル製の外箱３０で覆つて梱包し、外箱の側面中央
部に把手部用の開口部を形成したものが公知であ
る。

〔発明が解決しようとする問題点〕

かかる従来の梱包装置によれば、把手部用の開
口部が外箱の側面中央部に設けられているため、
保護カバーの側面と外箱側面との間に大きな間隙
を設けないと、開口部から手を挿入できないもの
であつた。大きな間隙を設けると、梱包装置全体
が大きくなると共に、保護カバーの側方への動き
が大きくなるという問題があつた。又、開口部が
外箱の側面中央部に設けられていると、開口部に
手を挿入して梱包装置を持つた場合に重心が高い
位置となり、ポンプのような重い物においては安
定した持運びが困難であつた。

又、保護カバーは外箱の天井部のみで保護され
ているので、十分な保護機能が得られなかつた。

更に、梱包装置が複数段積まれた場合には、外
箱のみで垂力を支えているので、外箱が変形して
保護カバーに上段の梱包装置の全荷重が加わり、
保護カバーが変形してポンプ本体が損傷する等の
不具合があつた。

〔問題点を解決するための手段〕 本発明は、かかる問題点を解決するためになさ
れたもので、ポンプ本体１４とこのポンプ本体１
４に載置される保護カバー１６とを段ボール製の
外箱３０で覆つて梱包し、前記外箱３０の側面に
把手部用の開口部２８を形成してなるポンプの梱
包装置において、前記保護カバー１６の側面と前
記外箱３０の側面との間に段ボール製角筒状の外
パツキング２２を介在させると共に、段ボール製
上蓋２６の下面中央部にクツシヨン材２４を付
け、この上蓋２６を、その上面が前記外箱３０の
天井部３８の下面に接触し、且つ、その周縁部下
面が前記外パツキング２２の上端部に、前記クツ
シヨン材２４の下面が前記保護カバー１６の上面
中央部に夫々載置されるように配置して、前記上
蓋２６の下面と前記保護カバー１６の上面周縁部
との間に間隙４０を設け、前記開口部２８を側面
上端部に位置させて前記外パツキング２２の連通
部を介して前記間隙４０に前記開口部２８を連通
せしめたことを特徴とするポンプの梱包装置とし
たものである。

〔作用〕

かかる本発明のポンプの梱包装置によれば、保
護カバー１６の側面と段ボール製外箱３０の側面
との間には、段ボール製角筒状の外パツキング２
２が介在されて、保護カバー１６の側方への動き
の規制と保護が行なわれる。

又、段ボール製上蓋２６の下面中央部には、ク
ツシヨン材２４が接着され、この上蓋２６は、そ
の上面が外箱３０の天井部３８の下面に接触し、
且つ、クツシヨン材２４の下面が保護カバー１６
の上面中央部に載置され、その周縁部が外パツキ
ング２２の上端部に載置されているので、保護カ
バー１６は上下方向の動きが規制される。上蓋２
６の下面と保護カバー１６の上面周縁部との間に
適切な間隙４０が設け、外パツキング２２および
外箱３０で重力を支えるので、梱包装置全体が複
数段積まれても、保護カバー１６が変形し、ポン
プ本体１４に接触して損傷する等の不具合が防止
される。更に、この間隙４０に臨むように外箱３
０の側面上端部において開口部２８が設けられ、
この開口部２８から間隙４０内に手を挿入できる
ように把手部が形成されている。これによつて外
箱３０と外パツキング２２および保護カバー１６
との側面間に大きな間隙を設けなくても手を挿入
できるので、従来に比して梱包全体を小さくでき
る。しかも、外箱３０の側面上端部に開口部２８
が設けられているので、手を挿入して梱包装置を
持つた場合でも重心が開口部２８よりも下にな
り、安定し、持運びが容易に行なえる。そして、
開口部２８の上側は、上蓋２６、外箱３０の天井
部３８による補強効果が得られるため、搬送時に
開口部２８から破れたりする事がない。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を第１図〜第４図に基
づいて説明する。木製の梱包ベース２上にポンプ
ベース４がボルト締結されている。ポンプベース
４上にポンプ本体１４が載置されている。ポンプ
本体１４は電動機６、ポンプヘツド８、圧力室１
０および圧力タンク１２等で構成されている。ポ
ンプ本体１４の全体を包囲するように鋼板製保護
カバー１６が載置されている。ポンプ本体１４と
保護カバー１６との間には段ボール製角筒状の内
パツキング１８が介在されている。内パツキング
１８には、第１図に示すように圧力室１０と圧力
タンク１２間に介在するように隔壁部２０が形成
されている。この内パツキング１８により、各部
の相互衝突による破損や傷付きが防止される。内
パツキング１８の下端部は外方に折曲げられて、
保護カバー１６の下端外方へ露出されている。こ
れにより、ポンプベース４の上面と保護カバー１
６の下端面とが輸送中の振動で接触し、相互に損
傷する不具合が防止されている。従つて、特別な
カバークツシヨン部材を保護カバー１６全周に装
着したり、保護カバー１６をポンプベース４に数
ケ所ねじ固定する必要もなく、生産性の向上が計
れる。又、ポンプ本体１４と保護カバー１６間に
内パツキング１８が介在しているために、外力が
加わつて万一保護カバー１６が動いても、内パツ
キング１８によりポンプ本体１４との衝突が防止
されるので、保護カバー１６やポンプ本体１４を
構成する各部品の破損や変形が防止される。

保護カバー１６の側面と段ボール製外箱３０の
側面との間には、段ボール製角筒状の外パツキン
グ２２が介在されて、ポンプ装置の側方への動き
の規制と保護が行なわれる。

段ボール製上蓋２６の上面中央部には、発泡ス
チロール製のクツシヨン材２４が接着されてい
る。この上蓋２６は、その上面が外箱３０の天井
部３８の下面に接触し、且つ、クツシヨン材２４
の下面が保護カバー１６の上面中央部に載置さ
れ、その周縁部が外パツキング２２の上端部に載
置されている。保護カバー１６は内パツキング１
８で支えられる。これにより、保護カバー１６
は、上下方向の動きが規制される。上蓋２６の下
面と保護カバー１６の上面周縁部との間に適切な
間隙４０が設けたことにより、梱包装置全体が複
数段積まれても、外パツキング２２および外箱３
０で重力を支えるので、保護カバー１６が変形し
ポンプ本体１４に接触して損傷する等の不具合が
防止される。この間隙４０は梱包が数段積まれた
場合の段ボール材の圧縮代を考慮して決定され、
製品破損防止のために設けられ、この間隙４０に
臨むように外箱３０の側面上端部において開口部
２８が設けられ、この開口部２８から間隙４０内
に手を挿入できるように把手部が形成されてい
る。これによつて外箱３０と外パツキング２２お
よび保護カバー１６との側面間に大きな間隙を設
けなくても手を挿入できるので、従来に比して梱
包全体を小さくできる。又、外箱３０の側面上端
部に開口部２８が設けられているので、手を挿入
して梱包装置を持つた場合でも重心が開口部２８
よりも下になり、安定し、持運びが容易に行なえ
る。更に、開口部２８の上側は、上蓋２６、外箱
３０の天井部３８による補強効果が得られるた
め、搬送時に開口部２８から破れたりする事がな
い。

前記間隙４０と開口部２８とが連通できるよう
に外パツキング２２の上端の一部を内方へ折曲げ
て連通部が形成されている。これによつて、開口
部２８から手を挿入した場合や、開口部２８から
外部の異物が差込まれても保護カバー１６には当
接しないので、保護カバーの損傷を防止できる。
又、外パツキング２２の折曲げ部３４は保護カバ
ー１６に当接されており、保護カバー１６の動き
を抑制し、振動による傷付き等の発生も抑制され
る。底面が開口した段ボール製の外箱３０は、こ
れら全体を覆うように上方からかぶせられて、第
３図に示すように２本の固定バンド３２によつて
締付けられる。

かかるポンプの梱包装置の梱包方法を第４図に
基づいて説明する。梱包ベース２上に取付けたポ
ンプ本体１４に内パツキング１８を上方より装着
し、次いで、保護カバー１６、外パツキング２
２、上蓋２６、外箱３０と順次上方から装着し、
最後に、固定バンド３２で締付けるものである。

尚、折曲げ部３４を第５図に示すように外パツ
キング２２と外箱３０との両者に設けて、保護カ
バー１６の動きを抑制すれば、更に保護を強化す
ることができる。又、第６図および第７図に示す
ように、外箱３０に切込み３６を設けておき、通
常は閉鎖して外部から異物が入るのを防止し、搬
送する際に第５図に示すように内側に、あるいは
外側に折曲げて開口部を形成し、手が挿入可能な
把手部とすることも考えられる。

〔発明の効果〕

本発明によれば、簡単な構成で、保護カバー１
６の側方および上下方向の動きの規制と保護がで
き、又、梱包装置全体が複数段積まれてもポンプ
本体１４が損傷することがなく、更に、梱包装置
全体を小さくしても開口部２８から手を挿入する
ことができ、しかも、安定して持運びが容易にで
き、開口部２８から破れたりすることのないポン
プの梱包装置が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のポンプの梱包装置の縦断面
図、第２図は同梱包装置の開口部の部分拡大断面
図、第３図は同梱包装置の斜視図、第４図は同梱
包装置の組立説明図、第５図は本発明の異なる実
施例のポンプの梱包装置の開口部の部分断面図、
第６図は本発明の更に異なるポンプの梱包装置の
斜視図、第７図は第６図の梱包装置の開口部の部
分拡大断面図である。 １４…ポンプ本体、１６…保護カバー、２２…
外パツキング、２４…クツシヨン材、２６…上
蓋、２８…開口部、３０…外箱、３８…外箱天井
部、４０…間隙。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ ポンプ本体１４とこのポンプ本体１４に載置
   される保護カバー１６とを段ボール製の外箱３０
   で覆つて梱包し、前記外箱３０の側面に把手部用
   の開口部２８を形成してなるポンプの梱包装置に
   おいて、前記保護カバー１６の側面と前記外箱３
   ０の側面との間に段ボール製角筒状の外パツキン
   グ２２を介在させると共に、段ボール製上蓋２６
   の下面中央部にクツシヨン材２４を付け、この上
   蓋２６を、その上面が前記外箱３０の天井部３８
   の下面に接触し、且つ、その周縁部下面が前記外
   パツキング２２の上端部に、前記クツシヨン材２
   ４の下面が前記保護カバー１６の上面中央部に
   夫々載置されるように配置して、前記上蓋２６の
   下面と前記保護カバー１６の上面周縁部との間に
   間隙４０を設け、前記開口部２８を側面上端部に
   位置させて前記外パツキング２２の通連部を介し
   て前記間隙４０に前記開口部２８を連通せしめた
   ことを特徴とするポンプの梱包装置。