JPS6234612Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はエアゾール用ノズルに係るもので、物
品の狭い奥の方とが家具間の間隙等に薬剤その他
のエアゾール内容物を噴射塗布し得るようにする
ことを一つの目的としたものであるが、このよう
なノズルは従来より種々存在した。

これらのノズルは長尺状に形成されるため運
搬、収納、展示等に於て場所を取るとか破損を生
じ易い欠点が有り、これらの不都合を生じさせる
ことなくエアゾール容器に付属させる有効な手段
が従来存在しないものであつた。

本考案は上述の如き欠点を除去し長尺状の噴出
管を運搬、収納、展示等に於て何等の支障を生じ
ることなくエアゾール容器に付属させることを可
能としたものであつて、以下その一実施例を図面
に於て説明すれば、１は噴射剤及び原液から成る
エアゾール内容物を収納するエアゾール容器で、
上端に巻締部２を介して目金３を固定している。
４はこの目金３の上端に固定しているマウンテン
グカツプで、中央部に挿通突出したステム５をエ
アゾール容器１内に弁機構を介して接続し、この
ステム５の押圧作動によつて弁機構を開放し内容
物を導出するよう構成している。６はこのステム
５に連通する連通路７を設けた取付体で、この連
通路７を下端面８から開口しステム５を着脱自在
に嵌合し得るものとするとともに連通路７を一端
面９側まで連通開口している。１０はこの一端面
９側の連通路に一端の連結路１１を挿入連結した
長尺状の噴出管で、他端に内容物の噴射部１２を
構成している。

１３はエアゾール容器１の上端部を被覆するオ
ーバーキヤツプで、外周壁１４には前記取付体６
を着脱自在に嵌合する嵌合受部１５を形成してい
る。この嵌合受部１５は取付体６の両側面に穿設
した係合溝１７と嵌合する係合壁１８，１９を、
オーバーキヤツプ１３外周面にＬ字型に対向して
突出するとともに第２図、第３図に示す如く上端
又は下端を取付体６の係合鍔１６挿入用の開口部
２０とし又下端若しくは上端を取付体６突当用の
突当壁２１としている。

上述の如く構成したものに於て噴射作業を行う
には、取付体６の連通路７にステム５を挿入し取
付体６を押釦として使用する。又不使用時には嵌
合受部１５に係合溝１７で係合しエアゾール容器
１の側面上下方向に添つて平行に位置する。この
実施例に於ては取付体６を押釦として兼用したが
他の実施例に於ては第４図に示す如く取付体６の
他端面２２に連通路７を設けた連結管２３を突出
し、この連結管２３をステムに接続した押釦２４
の噴出口２５に着脱自在に挿入嵌合するよう形成
しても良い。尚第４図に於て押釦２４はワンタツ
チキヤツプ２６の外周壁２７内に上下動自在に位
置している。

本考案は長尺状の噴出管をエアゾール容器の側
面上下方向に添つて平行に位置することが可能と
なり、長尺状の噴出管が運搬、収納、展示等の不
使用状態に於ても何等邪魔と成ることがなく破
損、紛失等の虞れもない。またこのエアゾール容
器への長尺状噴出管の接続は、オーバーキヤツプ
の外周面に係合壁をＬ型に対向突出して開口部を
形成した嵌合受部に、取付体側面に設けた係合溝
または係合鍔を嵌合して行なうものであるから、
取付体とオーバーキヤツプの嵌合受部との固定は
確実となり、長尺状噴出管をエアゾール容器の側
面に脱落等を生じさせることなく、安定して位置
することができるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は
斜視図、第２図はオーバーキヤツプへの接続状態
を示す分解斜視図、第３図は他の異なるオーバー
キヤツプへの接続状態を示す分解斜視図、第４図
は他の異なる実施例を示す斜視図である。 １……エアゾール容器、５……ステム、６……
取付体、７……連通路、１０……噴出管、１３…
…オーバーキヤツプ、１５……嵌合受部、１７…
…係合溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一端に長尺状の噴出管を突出するとともにエア
   ゾール容器のステムに連通する連通路を設けた取
   付体側面に、オーバーキヤツプの外周面に係合壁
   をＬ型に対向突出して開口部を形成した嵌合受部
   と嵌合する、係合溝または係合鍔を設けたことを
   特徴とするエアゾール用ノズル。