JPS6233669A - 熱転写型複写方法 - Google Patents

熱転写型複写方法

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JPS6233669A
JPS6233669A JP60173502A JP17350285A JPS6233669A JP S6233669 A JPS6233669 A JP S6233669A JP 60173502 A JP60173502 A JP 60173502A JP 17350285 A JP17350285 A JP 17350285A JP S6233669 A JPS6233669 A JP S6233669A
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JP
Japan
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color
dye
sheet
heat
azo dye
Prior art date
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Application number
JP60173502A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidehiro Mochizuki
望月 秀洋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPS6233669A publication Critical patent/JPS6233669A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/025Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein by transferring ink from the master sheet
    • B41M5/035Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein by transferring ink from the master sheet by sublimation or volatilisation of pre-printed design, e.g. sublistatic

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は熱昇華性又は熱気化性アゾ色素を転写色素とし
て用いる熱転写型複写方法に関するものである。
〔従来技術〕
従来、カラー複写に対する要望は強く、数多くの研究が
このカラー複写方式の開発に向けられているが、従来の
カラー複写方式の場合、(1)複写時間がかかり多数枚
複写には向かない、(2)画像が粗く、階調性において
劣る、(3)装置が複雑でコストが高く、同時に複写一
枚当りのコストも高い、等の共通の欠点を有し、これら
の欠点の改良が強く要望されている。
〔目  的〕
本発明は、従来のカラー複写方式とは異った原理により
、前記従来法に見られる欠点の克服されたカラーバラン
スのよい新しいカラー複写方法を提供することを目的と
する。
〔構  成〕
本発明によれば、熱華性又は熱気化性アゾ色素とハロゲ
ン化銀を含有する感光材料に対し、像露光、現像及び色
素漂白からなる一連の処理を施して、アゾ色素からなる
ポジ画像を有する熱転写用カラーマスターシートを作成
すると共に、該熱転写用カラーマスターシートのポジ画
像の上に受容シートを重ね、熱転写を行って受容シート
上にアゾ色素からなる転写画像を形成させる熱転写型複
写方法において、前記感光材料として、各々熱昇華性又
は熱気化性アゾ色素とハロゲン化銀を含有し、かつそれ
ぞれのアゾ色素の光吸収波長領域が互いに異なる少なく
とも2種の感光領域をモザイク状又はストライプ状に配
置したものを用いることを特徴とする熱転写型複写方法
が提供される。
本発明者らは、先に、カラー写真作成原理と昇華性又は
気化性染料を組み合せた新たな方式による熱転写型複写
方法を提案している。この方法においては、紙等の支持
体上にシアン、マゼンタ及びイエローの各色を示すアゾ
色素層を順次積層した感光材料に対し、感光(色素)層
上から像露光を行い、次いで現像及び色素漂白からなる
一連の処理を施すことによって熱転写用カラーマスター
シートを作成し、更に、この上に受容シートを重ね、熱
転写を行って受容シート上にアゾ色素からなる転写画像
を形成させるものである。しかしながら。
一般的に、熱昇華性又は気化性のアゾ系色素を重層する
前記方式においては、下層程転写性が悪くなり、イエロ
ー色素の濃度が十分であっても、マゼンタ色素や、特に
最下層のシアン色素の濃度が不足するといった欠点が現
れ、逆に、シアンが十分な濃度に達した場合は、イエロ
ー色素のカブリが大きくなり、結局三色のカラーバラン
スがとり難いのが現状である。
そこで、本発明においては、熱昇華性又は熱気化性アゾ
色素とハロゲン化銀を含有し、かつそれぞれのアゾ色素
の光吸収波長域が互いに異なる少なくとも2種の感光領
域をモザイク状又はストライプ状に配置した感光材料を
用いることによって。
上記欠点が改善され、3色のカラーバランスを向上し得
ることを見い出し1本発明を完成するに到った。
本発明のカラー複写方法の原理は、簡単に言えば、銀色
素漂白法によるカラー写真作成原理と、アゾ色素を転写
色素として用いる熱転写複写原理とを結合させたもので
ある0次に、本発明の熱転写型カラー複写方法の原理に
ついて示す。
(a)カラーマスターシート(第1図)本発明のカラー
複写方法においては、支持体上に、ハロゲン化銀を加え
た熱昇華性又は熱気化性アゾ色素を含有し、かつそれぞ
れの光吸収波長域が互いに異なる少なくとも2種の感光
領域をモザイク状又はストライプ状に配置した感光材料
をカラーマスターシートとして用いる。第1図にこのカ
ラーマスタシートのイエロー色素含有感光領域。
マゼンダ色素含有感光領域、シアン色素含有感光領域の
3種感光領域構成の場合の構成例を示す。
第1図において、Yはイエロー色素を含有する青感光領
域を示し、Hはマゼンダ色素を含有する緑感光領域を示
し、Cはシアン色素を含有する赤感光領域を示し、これ
らの各領域Y、 M及びCは支持体1上に塗層されて感
光層2を形成する。この場合、各感光領域Y、 M、 
Cは秩序良く配置されても良く、又ランダムに配置され
てもよい。さらに隣合う各領域は、連続していても不連
続でもよい。各感光領域は、微細に形成される程1画質
、特に解像力が優れた画像が得られ、各感光領域の直径
又は幅は、通常1〜500μ、好ましくは5〜250μ
、特に好ましくは5〜100μの範囲に形成するのがよ
い。このような微細感光領域は、スクリーン印刷法、グ
ラビア印刷法、オフセット印刷法、凸凹印刷法等を用い
て、支持体上に塗設することができる。
(b)露光工程(第2図) この工程は、前記カラーマスターシートに対し。
原稿からの直接作像光又は反射作像光で露光し、感光M
2内に潜像を形成する工程である。この場合の露光原理
説明図を第2図に示す。第2図において、Vは白色、B
Lは青色、Gは緑色、Rは赤色及びORは黒色の光を示
す、感光層内に形成される潜像の位置は、露光色の色調
によって決まり、潜像は、白色光(1)の場合、青感光
Vt域(Y)、緑感光領域(11)及び赤感光領域(C
)の各領域に形成され、青色(BL)の場合、青・感光
領域(Y)に形成され、緑色CG)の場合は、緑感光領
域(M)に形成され、赤色(R)の場合、赤感光領域(
C)に形成され、一方、黒色の場合、感光層には潜像は
形成されない。
(C)黒白現像工程(第3図) この工程は、前記露光工程で得られた露光カラーマスタ
ーシートを黒白現像する工程で、この工程によって感光
層2内に形成された潜像は黒化銀の画像として現像され
る。第3図に黒色現像の原理説明図を示す。第3図にお
いて、斜線部は現像された黒化銀画像を示す。この黒白
現像の反応式は次の通りである。
Ag” X−+DP −+ Ag十X−+0XIDP=
 現像液 OXI:現像液の酸化形成体 (d)色素漂白工程(第4図) この工程は、前記黒色現像工程で得られた黒化銀を触媒
とし、強酸性の液で黒化銀の量に比例し、黒化銀の存在
する部分のアゾ色素を分解させ還元漂白させる工程であ
る。第4図に色素漂白の原理説明図を示す。第4図にお
いて、斜線のないX印を含む白抜きの部分は色素漂白さ
れた部分を示す。
この色素漂白の反応式は次の通りである。
4Ag+RN=NR’  +48十 →4Ag+ +RNH2+R’ NH2RN=NR’ 
 :アゾ色素 (、)定着工程(第5図) この工程は、前記色素漂白工程で得られた分解色素を定
着液で処理し、不必要なハロゲン化銀を除去し、アゾ色
素のポジ画像を得る工程である。
第5図に定着工程の原理説明図を示す、第5図において
、斜線のない完全白抜きの部分は定着された色素漂白部
分を示す、このようにして得られたカラーマスターシー
トは、露光したカラー画像に対応したカラーポジ画像(
但し、原稿の画像に対し鏡像)を有するもので、第5図
に示すように、第2図に示した色調の光による露光に応
じて、それぞれ、白色(%l)、青色(BL)、緑色(
G)、赤色(R)及び黒色(BR)の色調の画像を与え
る。
(f)熱転写工程(第6図) この工程は、前記定着工程で得られたポジ画像のカラー
マスターシートに形成されたアゾ色素の画像を受容シー
ト上に転写させる工程である。第6図にこの熱転写工程
の原理説明図を示す、第6@において、Aはカラーマス
ターシートを示し、3は受容シートを示す。この工程は
、カラーマスターシート(A)上に受容シート(3)を
重ね、熱エネルギー(H)を加えて加熱することにより
、カラーマスターシート上に存在するアゾ色素を昇華又
は気化させて、受容シート(3)上に転写させる。この
ようにして得られる熱転写複写物(コピー)は、カラー
原稿に対応するカラー画像を有するもので、第7図にそ
のカラーコピーの断面説明図を示す、この第7図におい
て、 BR,R,G、 BL及びすは、カラーマスター
シート(A)に対応して受容シート上に形成された転写
画像を示すもので、それぞれ黒色、赤色、緑色、青色及
び白色の転写画像を示す。即ち、受容シート上に形成さ
れる画像の色は、カラーマスターシートから転写される
アゾ色素の混色からなる。
本発明において、第1図に示す前記カラーマスターシー
トの構造や、そのカラーマスターシートの露光工程、黒
色現像工程、色素漂白工程及び定着工程はいずれも、従
来よく知られている銀色素漂白法(silver dy
e bleach process)を基本原理とする
カラー写真法における技術を適用することができる。例
えば、カラーマスターシートは、イエロー、マゼンダ、
シアンの各色を示すアゾ色素を含有する臭化銀乳剤を種
々の印刷法によって塗布乾燥して、各色素を含有する感
光領域を形成することにより作成し得る。また1表面に
保護層や、支持体と感光層との間に下引層を設けること
ができる。
又1本発明に用いる乳剤のバインダーとして、ゼラチン
を始め種々の親木コロイドが用いられ、その際、ゼラチ
ンとしては、ゼラチンのみならず。
誘導体ゼラチンも包含され、誘導体ゼラチンとしては、
ゼラチンと酸無水物との反応生成物、ゼラチンとイソシ
アネートとの反応生成物、あるいはゼラチンと活性ハロ
ゲン原子を有する化合物との反応生成物等が包含される
また前記したゼラチンおよび誘導体ゼラチンの他必要に
応じてコロイド状アルブミン、寒天、アラビアゴム、デ
キストラン、アルギン酸、たとえばアセチル含有19〜
26%にまで加水分解されたセルロースアセテートの如
きセルロース誘導体、ポリアクリルアミド、イミド化ポ
リアクリルアミド。
カゼイン、たとえば、ビニルアルコ−ル−ビニルシアノ
アセテートコポリマー ボン酸基または、シアノアセチル基を含むビニルアルコ
ールポリマー、ポリビニルアルコール/ポリビニルピロ
リドン、加水分解ポリビニルアセテート、蚕白質または
飽和アシル化蚕白質とビニル基を有するモノマーとの重
合で得られるポリマー、ポリビニルピリジン、ポリビニ
ルアミン、ポリアミノエチルメタクリレート、ポリエチ
レンイミン等を使用することができる。
又、各層に必要に応じて添加剤を添加することが好まし
く、紫外線吸収剤としてチアゾリン、ベンゾトリアゾー
ル、アクリロニトリル、ベンゾフェノン系化合物を用い
ることができ,安定剤として。
アザインデン類、トリアゾール類、テトラゾール類、イ
ミダゾリウム塩、テトラゾリウム塩、ポリヒドロキシ化
合物等が用いられる。又、硬膜剤としてアルデヒド系、
アジリン系,イノオキサゾール系、ビニルスルホン系,
アクリロイル系、アルボジイミド系,マレイミド系、メ
タンスルホン酸エステル系、トリアジン系等が用いられ
る。
又、ベンジルアルコール、ポリオキシエチレン系化合物
等の現像促進剤、クロマン系、クマラン系,ビスフェノ
ール系、亜リン酸エステル系の画像安定剤、ゼラチン可
塑剤として、グリセリン、グリマール系化合物が用いら
れる。又、増粘剤としてスチレン−マレイン酸ソーダ共
重合体、アルキルビニルエーテル−マレイン酸共重合体
が用いられる。
さらに増感剤として水溶性金塩、水溶性白金塩、水溶性
パラジウム塩、水溶性ロジウム塩、水溶性イリジウム塩
等の貴金属増感剤や硫黄増感剤、セレン増感剤、ボラア
ミン、塩化第1スズ等の還元増感剤を用いることができ
、さらに、光学増感剤として、ゼロメチン色素、モノメ
チン色素,ジメチン色素,トリメチン色素等のシアニン
色素あるいは、メロシアニン色素等が染料と併用できる
又、本プロセスの漂白用触媒として、層中に適当なピラ
ジン、キノキサリンまたはフェナジン(例えば、2,3
−ジメチルキノキサリン、2,3−ジアミノフェナジン
、2−ヒドロキシ−3−アミノフェナジン等)、アント
ラキノンスルホン酸、ピラジン−2.3−ジカルボン酸
,ピラジン、2,5−ジメチルピラジン、2,6−ジメ
チルピラジン、ジフェニルピラジン、アシルアミノピラ
ジン等を使うことも好ましい.このような銀色素漂白法
における感光材料及びそれを用いたポジ画像の形成につ
いては、従来公知の文献,例えば、菊池真−著「写真化
学」(共立出版KK刊、共立全$21、昭和43年度版
)292〜293項、笹井明著「写真の化学」(写真工
業出版社昭和53年度版) 293 〜297項;  
A. Meyer。
J. Phot. Sci.、20、81(1972)
 ;  L. F. A. Mason。
Photographic Proccessing 
che+mistry,FocalPress, Lo
ndon、1966、P. 275等に詳記されている
他、特公昭43 − 24743号公報、特開昭47 
− 8979号公報、特開昭46 − 68808号公
報,特公昭43−16185号公報及びその他の数多く
の特許文献に記載されている。
本発明においては、カラー原稿と鏡像の関係にあるポジ
画像を有するカラーマスターシートに対し,受容シート
を重ね、加熱し、カラーマスターシート上のアゾ色素画
像を受容シート上に転写することを特徴とするが、この
場合、この熱転写工程を実用性あるものにするには、ア
ゾ色素の選定は重要で、本発明の場合、加熱温度80〜
250℃、好ましくは120〜180℃で熱昇華性又は
熱気化性を示すアゾ染料の使用が有利である。
本発明の場合、次のような一般式で表わされる構造のア
ゾ色素の使用が好ましい。
前記一般式において、x,Y及び2は次のような置換基
を示す。
(前記式中、A、 BはH5OH,CQ 、 Br、 
NO2、CN、5O2CH3,CnH2n+ 1 (n
=1〜5)等を示し、DはH,CH3等を示す) 数)、(C8z )nOH(nは1〜5の整数)等を示
す))z;HlOH,CQ 、 Br、 No z、C
N、5O2CI(3゜Co 2CH3、CnH2n+ 
1 (nは1〜5の整数)前記のような染料としては、
例えば次の如き化合物が挙げられる。
又、前記染料は、これに界面活性剤や分散剤を染料に対
し0.01〜1.0重量の範囲で加えて水に充分混合分
散させて用いることができる。この場合、分散染料の粒
径は、0.1〜6.0μ閣程度、好ましくは0.1〜1
.0μ閣が良い。
本発明において用いる受容シートとしては、普通紙を用
いることができ、この場合、普通紙としては、表面平滑
なもの、例えば、平滑度が20〜150、好ましくは、
50〜150のものの使用が有利である。また、この受
容シートとしては、表面加工シート1例えば、アゾ色素
に対して可染性を示す熱軟化溶融性樹脂と有機系フィラ
ーとの混合物からなる受容層を有するシートを用いるこ
とも好ましい。この場合、その受容層の形成に用いる樹
脂としては、昇華性又は気化性染料によって容易に染色
される熱軟化溶融性のものであれば任意のものが適用さ
れ、昇華捺染の分野においてよく知られている種々の高
分子が用いられる。このようなものとしては、例えば、
アミノアルキッド樹脂、ポリアミド、ポリウレタン、ポ
リ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリエステル、アクリ
ル系樹脂、アセタール樹脂、ポリビニルアルコール、ポ
リ塩化ビニリデン、ポリビニルアセタール、ポリスチレ
ン、ポリカーボネート、・エポキシ樹脂等が挙げられる
。本発明の場合、軟化点60〜120℃の樹脂を用いる
のがよい。有機系フィラーとしては、種々の高分子微粒
子が採用されるが、その粒子直径は10μm以下にする
のがよい。有機系フィラーを構成する高分子としては、
例えば、メチルセルロース、エチルセルロース、ポリス
チレン、ポリウレタン、尿素/ホリマリン樹脂、メラミ
ン樹脂、フェノール樹脂、イソ(又はジイソ)ブチレン
/無水マレイン酸共重合体、スチレン/無水マレイン酸
共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニ
ル/酢酸ビニル共重合体、ポリエステル、ポリアクリル
酢エステル、ポリメタクリル酸エステル、スチレン/ブ
タジェン/アクリル系共重合体等が挙げられる。また、
基材シートとしては1紙、合成紙、プラスチックフィル
ム、金属箔等を用いることができる。このような受容シ
ートを用いて熱転写を行う場合、受容シートの受容層を
形成する樹脂表面が軟化溶融し、蒸気状染料はこの溶融
樹脂中に入り込んで染゛着する。従って、転写終了後、
染料分子は樹脂中に取り込まれた形となるため、得られ
る染料画像の褪色性、保存性は著しく改善され、また染
料の吸着も多く、画像の濃度及び鮮明度も非常にすぐれ
ている。可染性樹脂は、通常、有機系フィラーを含む水
性エマルジョンの形で基材シート上に塗布されるが、も
ちろん場合によっては、ホットメルト法等で塗布するこ
ともできる。樹脂と有機系フィラーとの使用割合は、重
量比で、179〜9/1の割合にするのがよい。この受
容シートにおいて、受容層の樹脂と混合させる有機系フ
ィラーは、転写終了後、受容シートを転写シートから剥
離させる場合に、その剥離を容易にさせるという効果を
示す。受容層の樹脂は、軟化点の低いもの程すぐれた着
料画像を与えるが、一方、軟化点の低い樹脂程転写層と
受容層を強く接着させ、受容シートの転写シートから剥
離を著しく困難にする。有機系フィラーの使用はこのよ
うな剥離上の問題を解決する。また、有機系フィラーは
、転写層から受容層に伝達された熱が、基質の方へ逃散
するのを防ぎ、樹脂の軟化溶融に有効に利用される熱の
有効利用割合を高める効果も示す、このような受容シー
トに形成される染料画像は、褪色性、保存性にすぐれ、
かつ濃度及び鮮明度において著しくすぐれたものである
。また。
本発明で受容シートとして用いる他の表面加工シートと
して、炭酸カルシウムや、シリカ、カオリン等の填料を
含有する樹脂層を基材シート上に設けたものが挙げられ
る。この場合の樹脂としては、前記のような各種のもの
を用いることができる。
さらに、本発明における受容シートとしては、片面に感
熱接着面を有する染着性フィルムを支持体シートと組合
せたものを用いるのが好ましい。
この場合、染着性フィルムとしては、昇華又は気化した
染料に対して染着性を有するものであればよく、一般に
は、プラスチックフィルムが好適である9本発明の場合
、特に、100〜200℃の温度範囲に軟化点を有する
ものが好ましく、例えば、ポリエステルフィルム、ポリ
サルフオン、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリアミドフィ
ルム等があり、その厚みは1通常、20〜150μm、
好ましくは30〜80μ重である0本発明においては、
この染着性フィルムの片面には、感熱接着層を形成させ
、感熱接着面に加工する。この場合の感熱接着層は従来
公知の方法によって形成することができ、例えばホット
メルト型接着剤として一般に用いられているものをコー
ティング剤として用い、これを塗布することによって形
成することができる。このようなコーティング剤として
は、例えば、エチレン/酢酸ビニル共重合体系、ポリ酢
酸ビニル系、ポリビニルブチラール系、ポリエチレン系
、ポリアミド系のものが挙げられ、またアイオノマー樹
脂を基材とするもの等も使用される。これらのコーティ
ング剤の感熱接着温度は、一般に60〜120℃である
が、染着性フィルムの融点以下の加熱により接着性を生
じるものであればよい。また、感熱接着層は、前記した
コーティング剤を用いて形成し得る他、前記したコーテ
ィング樹脂のフィルム、例えば、ポリエチレンフィルム
等をドライラミネートすることによって形成することが
できる。この感熱接着剤層は、染着性フィルム面の一部
又は全面に形成することができる。染着性フィルムと組
合せて用いる支持体シートの種類は制約されず、任意の
ものが使用可能であり、例えば、紙1合成紙、プラスチ
ックフィルム、金属筒等の種々のものが用いられる。
前記のような染着性フィルムを支持体シートと組合せた
受容シートを用いて熱転写を行う場合。
ポジ画像を有するカラーマスターシートのポジ画像側に
、染着性フィルム、及び支持体シートをその順に、かつ
染着性フィルムに設けた感熱接着面が支持体シートに接
触するように重ねて加熱転写を行う。このような熱転写
により、カラーマスターシートの表面から熱昇華又は熱
気化したアゾ色素が染着性フィルムに染着して画像を与
えると同時に、染着性フィルムは支持体シートに熱接合
し。
コピーとして、支持体シートと染着性フィルムと一体に
なり1表面(染着性フィルム面)にアゾ色素画像を有す
るシートが得られる。
本発明において、アゾ色素からなるポジ画像を有するカ
ラーマスターシートと受容シートとを重ねて熱転写を行
う場合、一対になった加熱ロールとカラーマスターシー
ト支持体ドラムとからなる転写機構を用い、カラーマス
ターシートをその支持体ドラムの表面に巻付けて固定化
し、その支持ドラムと加熱ロールとの間、その一方向か
ら受容シートを連続的に供給する。このようにして受容
シートを供給する時には、受容シートは、支持ドラムと
加熱ロールとの間において、支持ドラムに巻付けたカラ
ーマスターシートと重ね合せられると同時に熱圧着され
、カラーマスターシート上のポジ画像が受容シート上に
転写され、そのカラーコピーが連続して得られる。即ち
、通常の複写機と同時に、1枚のカラーマスターシート
を用いて、そのカラーコピーを多数枚連続して得ること
ができる。この場合、得られるカラーコピ一枚数は使用
するカラーマスターシート上にポジ画像として形成され
たアゾ色素の量に比例する。即ち、第1図に示されたカ
ラーマスターシートにおいて、Y。
に及びCで示されたアゾ色素層の層厚を厚くすることに
より、より多くの枚数のカラーコピーを得ることができ
る。各アゾ色素層Y、 M及びCの厚さは、一般的には
0.5〜3.0μm、好ましくは0.5〜2.0μ諺程
度である。
次に、本発明のカラー複写を実施する複写装置の基本的
機構について第8図に示す。
第8図において、1はカラー原稿、2はガラス基板であ
り、ガラス基板に載置されたカラー原稿の画像はレンズ
3を通して、カラーマスターシートカートリッヂ5に支
持されたカラーマスターシート4上に像露光される。こ
の露光されたカラーマスターシート4は、カートリッヂ
5と共に、現像定着部6に装入され、前記した現像(黒
色現像、色素漂白)及び定着処理が施され、表面にカラ
ー原稿に対して鏡像関係にあるポジ画像を有するカラー
マスターシート4を得る。このカラーマスターシートは
その支持ドラム7の表面に、その喰込み部8を介して支
持固定化される。
一方、コピー用紙としての受容シート10は送りローラ
11により搬送ベルト12上に乗せられ、カラーマスタ
ーシート支持ドラム7と加熱ロール13との間に供給さ
れる。加熱ロール13は、その内部にカラーマスターシ
ート加熱用の赤外線ランプ14を備える。この支持ドラ
ム7と加熱ロール13との間において、受容シートは支
持ドラム7に支持されたカラーマスターシートと重ね合
せられると同時に加熱され、カラーマスターシート上の
ポジ画像が受容シート上に熱転写される。そして、コピ
ー取出口15からカラー原稿に対して正像関係にある転
写画像を有するカラーコピー20が取出される。
以上、本発明のカラー複写原理について述べたが、本発
明の場合種々の変更が可能である。例えば、前記におい
ては、多色カラー複写について示したが、本発明の場合
、同様の原理に基づき単色カラー複写を行うことができ
る。この場合、第1図に示されたカラーマスターシート
において、基材シート上には、所望する色調を有する単
一のアゾ色素層が形成される。
〔効  果〕
本iI!明のカラー複写原理は前記の通りであり、従来
のカラーコピーに比べて、簡単な構造の複写機により、
高解像度、高階調性及び高感度でしかも高速でカラーバ
ランスのよいカラーコピーを得ることができる。従って
1本発明によれば、得られるカラーコピーは低コストで
あるという利点を有する。
〔実施例〕
次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。
実施例 A:ハロゲン化銀含有乳剤の処方 ポリビニルアルコール(PVA 318 (株)クラレ
製)の10%水溶液72gに水25gを添加したものを
(1)液とし、硝酸銀60gにNH325%水溶液を加
えて溶解し、全量を100ccとしたものを[II)と
し、更、に臭化カリウム42gに水を加えて溶解し、全
量を100ccとしたものを(m)液とした。前記〔夏
〕液に先ず(I[[]液0.3ccを加え、次いで(I
I)液及び(III)液を25.11ccづつ同時混合
法により添加した後、通常の如く凍結し、水洗し、更に
p。
6.2に調整して、ハロゲン化銀含有乳剤を調製した。
B:カラーマスターシートの作成 (1)感光材料の作成 支持体として厚さ165μmのバライタ紙(三菱製紙工
業(製))を用い、その上に以下に示すアゾ色素を含有
する乳剤を各感光領域の直径が10μmとなるようにス
クリーン印刷法を用いて塗布して、3色のアゾ色素層を
有する感光材料を作成した。
イエロー感光領域用乳剤: TS−Yellow 115(生皮化学工業(製))の
黄色のアゾ染料を含有している青色増感されたポリビニ
ルアルコール臭化銀乳剤。
マゼンタ感光領域用乳剤: Su+aikaron Red E−3BR(生皮化学
工業(製))のマゼンタ色のアゾ染料を含有する緑増感
されたポリビニルアルコール臭化銀乳剤。
シアン感光領域用乳剤: Sumikaron Blue 5E−RF(生皮化学
工業(製))のシアン色のアゾ染料を含有している赤色
増感されたポリビニルアルコール臭化銀乳剤。
なお、色素層は、1ゴ当りそれぞれ染料0.5gと銀5
.0〜5.2gに相当する量の臭化銀を含む。
(2)露光、現像、漂白及び定着 前記感光材料に対し、赤色、緑色及び青色の各色を有す
る透過原稿をとおして白色光により露光した後、下記の
ように、現像原液を水で1:4に稀釈した液で20℃、
4分間現像した。
〈現像液〉 (メトル)〕11 gイドロキノン             9〃無水亜
硫酸ナトリウム         75〃臭化カリウム
              5/!炭酸ナトリウム1
水塩         30〃前記混合物に水を加えて
全量をIQとした。
次いで水洗い後、下記の色素漂白液で24℃、5分間処
理した。
く色素漂白液〉 アシドスルホン酸           60gアスコ
ルビン酸             11Jヨウ化カリ
ウム            25g2−アミノ−3−
ヒドロキシフェナジン  3IIIg前記混合液に水を
加えて全量をIgL、た。
次いで水洗い後、下記の銀源白液で24℃、5分間処理
した。
〈銀源白液〉 赤血塩                60gリン酸
2水素ナトリウム         20/lリン酸2
水素ナトリウム(7H20)      10 II臭
化カリウム              15!l氷酢
酸               10m A前記混合
物に水を加えて全量IQとした。
次いで水洗い後、下記の定着液で24℃、5分間処理し
た。
〈定着液〉 チオ硫酸アンモニウム        120g無水亜
硫酸ナトリウム         10/I異性重亜硫
酸カリウム         lot/前記混合物に水
を加えて全量をIQとした。
このようにして表面に赤、緑、青のポジ画像を有するカ
ラーマスターシートを得た。
C:受容シートの作成 C−1: 普通紙(平滑度70の上質紙)を受容シートとして用い
る。
C−2: ポリエステル樹脂エマルジョン  40重量部(樹脂濃
度 50%) スチレン樹脂微粒子        20〃水    
                  40  〃上記
組成物を1時間攪拌混合し、坪量50g/rrrの上質
紙に乾燥重量4g/rt?どなるように塗布乾燥して受
容シートC−2を作成した。
D:熱転写 前記で得たカラーマスターシートに、前記受容シートを
重ね、これを熱ロール間を通し、熱転写を行った。その
結果を次表に示す。
表−1
【図面の簡単な説明】
第1図はカラーマスターシートの層構成例を示す説明図
、第2図は露光原理説明図、第3図は黒色現像説明図、
第4図は色素漂白原理説明図、第5図は定着原理説明図
、第6図は熱転写原理説明図、第7図はカラーコピーの
断面説明図を示す。 第8図は本発明法を実施するためのカラー複写機の基本
的機構を示す説明図である。 第8図において、1はカラー原稿、4はカラーマスター
シート、5はカラーマスターカートリッヂ、6は現像定
着部、7はカラーマスターシート支持ドラム、10は受
容シート、13は加熱ロール、20はカラーコピーをそ
れぞれ示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)熱昇華性又は熱気化性アゾ色素とハロゲン化銀を
    含有する感光材料に対し、像露光、現像及び色素漂白か
    らなる一連の処理を施して、アゾ色素からなるポジ画像
    を有する熱転写用カラーマスターシートを作成すると共
    に、該熱転写用カラーマスターシートのポジ画像の上に
    受容シートを重ね、熱転写を行って受容シート上にアゾ
    色素からなる転写画像を形成させる熱転写型複写方法に
    おいて、前記感光材料として、各々熱昇華性又は熱気化
    性アゾ色素とハロゲン化銀を含有し、かつそれぞれのア
    ゾ色素の光吸収波長域が互いに異なる少なくとも2種の
    感光領域をモザイク状又はストライプ状に配置したもの
    を用いることを特徴とする熱転写型複写方法。
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