JPS6233619A - 射出成形機の可塑化装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の属する技術範囲〕 本発明は射出成形機の可塑化装置におけるスクリュヘッ
ドの先端角およびスクリュ前進時にこのスクリュヘッド
に対向する加熱シリンダ先端部のテーパ状の内壁面と前
記スクリーヘッドとが形成する隙間に関する。

〔従来技術とその欠点〕

昨今のプラスチック成形品は１品種多色成形が増加して
おり、各種家電製品、医療衛生製品等に多く用いられて
いるが、色替えや樹脂替えに要する時間やパージング剤
、樹脂コストは増加する一方であり、さらに成形機の稼
動率も低下している。

これ等を効率よく行う方法としてスクリュとシリンダを
１組とした射出ユニットを複数組用意し、これを交互に
交換使用する方法も考えられているが、コスト的な面で
好ましくない。

色替えの困難な場所はスクリュヘッド先端部で、成形品
のゲート付近に旧樹脂や旧カラーが残り易い。これはス
クリーヘッド、加熱シリンダ先端部のテーパ状の内壁面
、およびノズル間で形成される空隙間部が大きいと旧樹
脂等が夫々の壁面に滞留することが判っており、この滞
留は製品中に少しづつ混入し、製品を劣ったものにする
ばかりでなく　、Ａ　ＢＳ／ＰＶＣ難燃樹脂等の滞留焼
けの原因ともなっている。

ここで従来のスクリュヘッドおよび加熱シリンダ先端部
のテーパ状内壁面が形成する空隙部と、ノズル孔付近の
形状について説明すると、第３図に見られるようにスク
リュヘッドｌの先端角３０゜加熱シリンダの先端部のヘ
ッド２のテーパ状の内壁面Ａを２４°　とし、Ｘ、フリ
ユヘッド１の前方に空隙部３を形成するとともにこの空
隙部３の前方にノズル孔４を設けた場合、旧樹脂等は、
イ”１６口”部分に滞留し、これがゲート周辺に生ずる
旧樹脂等の混入となって色替え、樹脂量えがいつまでも
らない原因となっており、結局、ノズルやシリンダヘッ
ドの交換をしなければならない。

これは、スクリュヘッド表面と加熱シリンダ等のテーパ
状の内壁面の間に形成される樹脂路が大きく、樹脂流動
中に於ける洗い流し効果が出す、溶融樹脂のスクリュヘ
ッド表面や前記加熱シリンダのテーパ状の内壁面に旧樹
脂等が滞留するためである。

この欠点をなくシ、スクリュヘッド５の先端角度ヲ２０
°　とし加熱シリンダのテーバ状の内壁との間に形成さ
れる隙間を狭くした第４図のような方式がある。この場
合は隙間は狭くなったが、スクリュヘッドおよびテーパ
内壁面の表面積は大きくなり、ここに付着する樹脂量は
増加した。また滞留樹脂は若干減ったが、スクリュヘッ
ド先端部の流路断面積が小さくなり、成形条件や樹脂の
種類によっては樹脂量は等による黄変のため、分解消除
をする必要もある。

〔発明の目的〕

本発明は前述のような欠点を取除き、滞留をなくシ、樹
脂や色交替が容易に出来る射出成形機の可塑化装置を提
供することである。

〔発明の要点〕

前述の目的を達成するため、スクリー先端の角度を５０
〜８０°　とし、スクリュ前進時はスクリュヘッドとこ
のスクリュヘッドに対向する加熱シリンダ先端部のテー
パ状内壁面とが形成する隙間が３ｊＥＩＩ以下となるよ
うな射出成形機の可塑化装置とした。また、加熱シリン
ダ先端部の樹脂路は入口のスクリュヘッド先端側から平
行をなして形成され、樹脂路の出口であるノズル孔に至
り、前述の平行穴から漸次テーパ状に細く形成されたこ
とを特徴とする射出成形機の可塑化装置である。

〔実施例〕

次に本発明の１実施例を第１図により説明すると、１１
は加熱シリンダでスクリュヘッド１２を先端部に取付だ
スクリュ１３が内径面に嵌挿されている。加熱シリンダ
１１の先端部には内径面が前記スクリュヘッド１２の先
端角にはソ同角度の円錐状のテーパ面Ｂを有する加熱シ
リンダヘッド１４が取付てあシ、スクリュヘッド１２と
テーパ面Ｂの形成する隙間δはスクリュ前進限において
３ｍｍ以下となっている。前記スクリュヘッド１２であ
るスクリュヘッド１２側から奥（前方）へ平行穴を成し
、樹脂内表面積を小さくシ、踏出口であるノズル孔にエ
フ前記平行穴から漸次テーパー状に細くして洗い流し効
果が穴内壁面に十分及ぼし、樹脂の滞留が起きないよう
にしている。

〔作用効果〕

以上説明したような構成となっており、スクリュヘッド
の先端角度および加熱シリンダ内壁面のテーパ面とスク
リュヘッドの形成する空隙を各種組合せて色替性能のテ
スト射出を行った結果を下記に示す。

〔テストｌ〕

樹脂：ＰＰで赤色からナチュラルへ色替スクリュ径：５
０φ、（ＩＳ１５０東芝機械製）×・・−・・・不良 Δ・・・・・・やや良 Ｏ・・・・・・良 以上の結果から理解されるように先端角５０〜８０°　
が良くスクリュヘッドと内壁面との間の空隙δは３Ｍ以
下が良いことが分る。

またスクリュヘッドの先端角３０〜４０°以下では前記
空隙δが３Ｍ！ｎ以下であっても、スクリュヘッド表面
積、テーパ内壁面ともに表面積が大きくなるため樹脂の
滞留付着量が増加するとともにスクリュ回転時のスクリ
ュ吐出圧力がスクリュヘッド先端に到る間に空隙δが小
さくなって圧力低下が起き樹脂の洗い流し効果が低下す
る。

一方スクリュヘッドの先端角が９０°　を越えると、ツ
ノ゛ル先端からスクリュヘッドまでの距離ｔが大きくな
り、スクリュヘッド前方の樹脂路に滞留する樹脂量が増
え色替性能が低下する。

〔テスト２〕 また色替え時間についてのテスト結果を下記に示すと、 樹脂：ＡＢＳ黒をＰＰのナチーラルへの樹脂交替スクリ
ュ径：１２５φ、（ＩＳ１２５０ＣＮＩ［東芝機械製）
〔テスト３〕 色替えテスト 樹脂：ＰＰ（東燃ＰＰＪ　２０９．着色ブルー、ホワイ
ト）比較方法はブルーの成形品（ボックス１９０Ｘ３０
０Ｘ５０．’）を５０シヨツト後押出パージした後ホワ
イトカラーの成形品２０シヨツトして両者（従来方式と
、本発明方式）の色替性能を比較したテスト２、および
３からも理解されるよう樹脂替え時間樹脂替え量は従来
方式より１７．、８で済むし、色替えも従来方式と比較
し　ｈ−２時間、樹脂量も大巾に減少したことが分る。

以上説明したように本発明により、樹脂や色替は大巾に
向上し、また滞留もなく、成形機の生産性も大いに向上
したことが理解されよう。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による１実施例を示す図。第２図は本発
明による実施例のスクリュヘッドとテーパ内壁面の各種
の各組合せ例を説明した図。第３図従来方式を示す図。 第４図は他の従来方式の図。 ろ １２・・・スクリュヘッド、目・・・テーパ状の内径面
、１．（−・・・樹脂路１　δ・・・空隙。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、スクリュ先端の角度が５０〜８０°であり、スクリ
   ュ前進時に前記スクリュヘッドと前記スクリュヘッドに
   対向する加熱シリンダ先端部のテーパ状内壁面とが形成
   する隙間が３ｍｍ以下であることを特徴とする射出成形
   機の可塑化装置。 ２、加熱シリンダ先端部の樹脂路は入口のスクリュヘッ
   ド先端側から平行穴を形成し、樹脂路出口であるノズル
   孔に至り、前記平行穴から漸次テーパ状に細く形成され
   たことを特徴とする前記特許請求範囲第１項記載の射出
   成形機の可塑化装置。