JP2522420Y2 - 射出成形機の混練機能付スクリュヘッド - Google Patents
射出成形機の混練機能付スクリュヘッドInfo
- Publication number
- JP2522420Y2 JP2522420Y2 JP6897493U JP6897493U JP2522420Y2 JP 2522420 Y2 JP2522420 Y2 JP 2522420Y2 JP 6897493 U JP6897493 U JP 6897493U JP 6897493 U JP6897493 U JP 6897493U JP 2522420 Y2 JP2522420 Y2 JP 2522420Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- screw head
- screw
- resin flow
- kneading
- groove
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】射出成形機のスクリュ先端にある
球状弁式逆流防止弁を備えたスクリュヘッドの改良に関
する。
球状弁式逆流防止弁を備えたスクリュヘッドの改良に関
する。
【０００２】
【従来の技術】図３に示すのは球状弁式逆流防止弁を備
えた従来のスクリュヘッドの一例である。図より明らか
なように逆流防止弁を通過した溶融樹脂は直接スクリュ
ヘッドの円錐状部に流れる。
えた従来のスクリュヘッドの一例である。図より明らか
なように逆流防止弁を通過した溶融樹脂は直接スクリュ
ヘッドの円錐状部に流れる。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】そのため溶融樹脂は充
分な混練が出来ず、着色用にマスタ−バッチを使用した
ときなどの色むらや溶融樹脂温度の不均一のための成形
不良が発生していた。
分な混練が出来ず、着色用にマスタ−バッチを使用した
ときなどの色むらや溶融樹脂温度の不均一のための成形
不良が発生していた。
【０００４】
【課題を解決するための手段】そこで本考案では、従来
の球状弁式逆流防止弁の先に段付溝式の混練部を設ける
と共に可塑化能力の低下が問題とならないような樹脂流
通路の形状と寸法をもとめることによって問題を解決し
た。
の球状弁式逆流防止弁の先に段付溝式の混練部を設ける
と共に可塑化能力の低下が問題とならないような樹脂流
通路の形状と寸法をもとめることによって問題を解決し
た。
【０００５】
【作用】球状弁式逆流防止弁から出た溶融樹脂は樹脂流
通孔へ流入後その出口で混練部の浅溝に流路を阻まれて
環状溝に分流し、さらに隣の樹脂流通孔から分流してき
た溶融樹脂と合流する。合流した溶融樹脂は混練部の深
溝へ流入する。このようにして溶融樹脂は混練されるの
である。
通孔へ流入後その出口で混練部の浅溝に流路を阻まれて
環状溝に分流し、さらに隣の樹脂流通孔から分流してき
た溶融樹脂と合流する。合流した溶融樹脂は混練部の深
溝へ流入する。このようにして溶融樹脂は混練されるの
である。
【０００６】
【実施例】図１及び図２によって本考案の実施例を詳細
に説明する。図１はスクリュヘッドとスクリュの一部の
斜視図であり、図２は図１におけるスクリュヘッドの逆
流防止弁部とスクリュの一部の部分断面図である。スク
リュ９と加熱筒１０で可塑化された溶融樹脂は前方へ搬
送され、弁室３後部の後部樹脂流通孔２を通って弁室３
に流入する。可塑化時の溶融樹脂圧力によって球状弁４
はスクリュヘッド前方に押し付けられ、弁室側壁と球状
弁との隙間を通過した溶融樹脂は樹脂流通孔５に流入す
る。
に説明する。図１はスクリュヘッドとスクリュの一部の
斜視図であり、図２は図１におけるスクリュヘッドの逆
流防止弁部とスクリュの一部の部分断面図である。スク
リュ９と加熱筒１０で可塑化された溶融樹脂は前方へ搬
送され、弁室３後部の後部樹脂流通孔２を通って弁室３
に流入する。可塑化時の溶融樹脂圧力によって球状弁４
はスクリュヘッド前方に押し付けられ、弁室側壁と球状
弁との隙間を通過した溶融樹脂は樹脂流通孔５に流入す
る。
【０００７】溶融樹脂は樹脂流通孔５の出口においてス
クリュヘッドの軸方向前方に位置する浅溝７に流路を阻
まれて環状溝に分流する。分流した溶融樹脂は隣の樹脂
流通孔から分流した溶融樹脂と合流して深溝８に流入し
混練されながらスクリュヘッドの円錐部へ流れる。
クリュヘッドの軸方向前方に位置する浅溝７に流路を阻
まれて環状溝に分流する。分流した溶融樹脂は隣の樹脂
流通孔から分流した溶融樹脂と合流して深溝８に流入し
混練されながらスクリュヘッドの円錐部へ流れる。
【０００８】ここで樹脂流通路の寸法について述べる。
環状溝６の断面積の２倍が樹脂流通孔５の断面積の１．
５倍にほぼ等しく、且つ混練部の深溝の断面積がスクリ
ュのメタリングゾ−ンの通路面積（スクリュのリ−ド角
に直角方向の幅×溝深さ）の７０％から１００％である
ことが望ましい。このようにすれば可塑化能力をほとん
ど落とすことなく溶融樹脂の混練性を向上することが出
来た。一実施例を数値を以て説明する。環状溝の幅が１
０ｍｍ、環状溝の深さが３ｍｍ、樹脂流通孔が４本でそ
の直径が７ｍｍである場合 環状溝の断面積の２倍は １０×３×２＝６０ｍｍ2 樹脂流通孔の断面積の１．５倍は π／４×７2 ×１．５＝５８ｍｍ2 よって両者はほぼ等しい。またスクリュのメタリングゾ
−ンのリ−ド角に直角方向の溝幅と深さはそれぞれ３２
ｍｍ、２．２５ｍｍ、スクリュの直径が４０ｍｍ、浅溝
部の直径が３９．６ｍｍ、深溝部の直径が３８．２ｍ
ｍ、深溝と浅溝の円弧上での寸法の比が５：４である場
合 スクリュのメタリングゾ−ンの断面積は ３２×２．２５＝７２ｍｍ2 混練部の深溝の断面積は π／４×（４０2 −３８．２2 ）×５／（５＋４）＝６１．４
ｍｍ2 ６１．４÷７２×１００＝８５％ となり７０％から１００％の範囲に入っているのであ
る。
環状溝６の断面積の２倍が樹脂流通孔５の断面積の１．
５倍にほぼ等しく、且つ混練部の深溝の断面積がスクリ
ュのメタリングゾ−ンの通路面積（スクリュのリ−ド角
に直角方向の幅×溝深さ）の７０％から１００％である
ことが望ましい。このようにすれば可塑化能力をほとん
ど落とすことなく溶融樹脂の混練性を向上することが出
来た。一実施例を数値を以て説明する。環状溝の幅が１
０ｍｍ、環状溝の深さが３ｍｍ、樹脂流通孔が４本でそ
の直径が７ｍｍである場合 環状溝の断面積の２倍は １０×３×２＝６０ｍｍ2 樹脂流通孔の断面積の１．５倍は π／４×７2 ×１．５＝５８ｍｍ2 よって両者はほぼ等しい。またスクリュのメタリングゾ
−ンのリ−ド角に直角方向の溝幅と深さはそれぞれ３２
ｍｍ、２．２５ｍｍ、スクリュの直径が４０ｍｍ、浅溝
部の直径が３９．６ｍｍ、深溝部の直径が３８．２ｍ
ｍ、深溝と浅溝の円弧上での寸法の比が５：４である場
合 スクリュのメタリングゾ−ンの断面積は ３２×２．２５＝７２ｍｍ2 混練部の深溝の断面積は π／４×（４０2 −３８．２2 ）×５／（５＋４）＝６１．４
ｍｍ2 ６１．４÷７２×１００＝８５％ となり７０％から１００％の範囲に入っているのであ
る。
【０００９】
【考案の効果】以上述べたような構成となっているの
で、従来の球状弁式逆流防止弁と比較して可塑化能力を
ほとんど落とすことなく、溶融樹脂の混練性を向上する
ことが出来、成形品の色むら不良や溶融樹脂温度の不均
一のための成形不良を軽減することが出来る。
で、従来の球状弁式逆流防止弁と比較して可塑化能力を
ほとんど落とすことなく、溶融樹脂の混練性を向上する
ことが出来、成形品の色むら不良や溶融樹脂温度の不均
一のための成形不良を軽減することが出来る。
【図１】球状弁式逆流防止弁と混練部を有するスクリュ
ヘッドとスクリュの一部を示す斜視図である。
ヘッドとスクリュの一部を示す斜視図である。
【図２】図１におけるスクリュヘッドの逆流防止弁部と
スクリュの一部の部分断面図である。
スクリュの一部の部分断面図である。
【図３】従来の球状弁式逆流防止弁を有するスクリュヘ
ッドとスクリュの一部の断面図である。
ッドとスクリュの一部の断面図である。
１ スクリュヘッド ２ 後部樹脂流通路 ３ 弁室 ４ 球状弁 ５ 樹脂流通孔 ６ 環状溝 ７ 浅溝 ８ 深溝 ９ スクリュウ １０ 加熱筒
Claims (2)
- 【請求項１】 軸芯部の樹脂流通路に球状弁を軸芯方向
移動自在に内設する弁室を有し、溶融樹脂圧で前記球状
弁を移動させることにより樹脂流通路を開閉する構造の
射出成形機用逆流防止弁を備えたスクリュヘッドにおい
て、 前記弁室からスクリュヘッド前方外周に連通する複数の
樹脂流通孔をスクリュヘッド外周で集合する環状溝と、
該環状溝とスクリュヘッド先端円錐部との間のスクリュ
ヘッド外周に軸芯と平行に設けた混練用溝を有し、該混
練用溝は前記樹脂流通孔とそれぞれ同じ個数の浅溝と深
溝を交互に配置してなり、該浅溝と前記樹脂流通孔の前
記環状溝との接続部がスクリュヘッド外周の同軸にある
ことを特徴とする射出成形機の混練機能付スクリュヘッ
ド。 - 【請求項２】 前記環状溝の断面積の２倍が前記樹脂流
通孔の断面積の１．５倍にほぼ等しく、且つ混練部の前
記複数の深溝の断面積を合計した値がスクリュのメタリ
ングゾ−ンの通路面積の７０％から１００％である請求
項１の混練機能付スクリュヘッド。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6897493U JP2522420Y2 (ja) | 1993-11-29 | 1993-11-29 | 射出成形機の混練機能付スクリュヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6897493U JP2522420Y2 (ja) | 1993-11-29 | 1993-11-29 | 射出成形機の混練機能付スクリュヘッド |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0733621U JPH0733621U (ja) | 1995-06-20 |
| JP2522420Y2 true JP2522420Y2 (ja) | 1997-01-16 |
Family
ID=13389159
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6897493U Expired - Lifetime JP2522420Y2 (ja) | 1993-11-29 | 1993-11-29 | 射出成形機の混練機能付スクリュヘッド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2522420Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-11-29 JP JP6897493U patent/JP2522420Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0733621U (ja) | 1995-06-20 |
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