JPS6233169Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はシリンダ部材の端部より出入動するロ
ツドの外周面を保護し且つシリンダ部材内に塵埃
等の異物が侵入しないように防護する可撓伸縮性
蛇腹状保護カバー（以下単に保護カバーという）
をシリンダ部材とロツドとの間に覆設して、該カ
バーの一端をシリンダ部材の外周に取付け他端を
ロツド外周に取付けた際における保護カバーの案
内装置に関し、該保護カバーの伸縮動を円滑なら
しめ且つロツドの出入ストローク長を該カバーに
よつて阻害されないようにした保護カバーの案内
装置に係るものである。

従来、可撓伸縮性保護カバーＣは第１図に示す
ようにシリンダ部材Ａの端部Ｆの外周に一端を取
付け、他端を該シリンダ部材Ａの端部より出入す
るロツドＲの外周に取付け、該ロツドＲの出入動
によつて該カバー１が伸縮してロツドＲの外周面
を保護すると共にシリンダ部材Ａ内に異物が侵入
することを防止するか、或はまた可撓伸縮性保護
カバーC′が第２図に示すようにシリンダ部材Ａ
の端部Ｆより離れた位置F′に一端を取付けら
れ、他端を該シリンダ部材Ａの端部より出入する
ロツドＲの外周に取付けられている。

しかし、第１図の従来例においては保護カバー
Ｃの縮少時に該カバーＣが図に示すようにシリン
ダ部材の端部よりロツド側に収納されるため、そ
の収納長さＬだけロツドＲの有効ストローク長が
減少する欠点がある。

また、第２図の従来例においては保護カバー
C′の縮少時に該カバーC′はシリンダ部材Ａの外
周上に案内されて収納されるが、シリンダ部材の
端部とロツドとの間に大きな段差Ｄがあるため、
保護カバーC′の縮少時に保護カバーの上側の垂
みがこの段差Ｄに引掛つて停滞し円滑にシリンダ
部材外周上に案内されないので、第１図の場合と
同様にロツドの有効ストローク長を減少させるお
それが生じるばかりでなく、停滞しないにしても
保護カバーが段差Ｄによつて損傷して保護カバー
の耐久性を著しく低下させる欠点を有している。

本考案は上記従来の欠点を除去したもので、以
下第３図について本考案の実施例を説明すると、 可撓伸縮性保護カバー１はシリンダ部材Ａの端
部より離れた位置F′に一端を取付け、シリンダ
部材Ａの端部より出入するロツドＲに他端を取付
け、ロツドＲの出入動に伴つて伸縮し、ロツド外
周の保護と防塵を行うものであつて、シリンダ部
材Ａの端部外周面は前記ロツドＲの外周面に向つ
て収斂する緩斜面２に形成されている。

したがつて、保護カバー１は縮少時においても
シリンダ部材端部において停滞することなく緩斜
面２上を案内されて円滑にシリンダ部材Ａの外周
上に収納されるものであるから、ロツドＲの有効
ストローク長は減少することなく、ロツドＲは保
護カバーの取付位置がシリンダ部材Ａの端部に接
するまで引き込まれると共に、保護カバー１の上
側に位置する垂みはロツドＲ上からシリンダ部材
上へ円滑に案内支持されて移乗できるから、保護
カバー１の損傷は防止されてその耐久性を低下さ
せることがない。

以上の如く、本考案は可撓伸縮性保護カバーが
伸縮時にシリンダ部材外周とロツド外周との間を
円滑に移乗できることにより該カバーの耐久性を
高めると共に、該カバーの縮少時に蛇腹状壁の一
部がシリンダ部材端部のロツド側に滞留すること
がないので、ロツドの有効ストローク長が減少す
ることなく、したがつて、所望のストローク長に
対してロツドの全長を従来のものより短かくする
ことが可能となり、機体全長を小型化しうるもの
であつて、その実用的効果は大である。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は保護カバーを断面で示し
た従来例の要部正面図、第３図は保護カバーを断
面で示した本考案の要部正面図である。 １……可撓伸縮性保護カバー、２……シリンダ
部材端部に形成した緩斜面、Ａ……シリンダ部
材、Ｒ……ロツド。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. シリンダ部材の外周に一端を取付け、該シリン
   ダ部材の端部より出入するロツドの外周に他端を
   取付けた可撓伸縮性蛇腹状保護カバーの案内装置
   において、前記シリンダ部材の端部外周面を前記
   ロツドの外周面に向つて収斂する緩斜面に形成し
   た可撓伸縮性蛇腹状保護カバーの案内装置。