JPS6232954A - 便器付き療養マツト体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （ａ）　　産業上の利用分野 本発明は、排便や排尿が寝たままで行なえる便器付き療
養マット体に関するものである。更に詳しくは、ベッド
使用に限らず畳や床などの上にも直接載置することが可
能であり、また寝たままで排泄物受容器の出し入れ等の
可能な便器付き療養マット体に関するものである。

（ｂｌ　　従来の技術 寝たきりの老人や病人等（以下「老人等」という）の介
護の中でも、用便（介護者にとってはその処理）は本人
にとって以上に介護者に精神的肉体的時間的な負担を与
え、特に家庭での介護では重大な問題となっている。そ
こで従来より種々の療養マットが、特にベッドタイプの
ものとして開発されている。

例えば第８図に示す便器付きへッｌ”（４１）は、そう
したものの一つであり、マット部を貫通する孔の上側開
口には便座部（４２）が、下側開口下方には排泄物受容
器（４３）が引出しく４４）に収納されであるというも
のである。

従って老人等は、介護者の手を借りずとも寝たままの状
態で用便が可能となり、失禁が進行した状態であっても
「おむつ」なしで寝ることができることになる。

その他、副次的な効果を設けたものとして、ギヤソジベ
ソドとなり得るもの、腰掛式の便器にもなり得るもの、
簡単な局部洗浄のできるもの、等々のものがある。

（Ｃ１発明が解決しようとする問題点 しかし、家庭での使用となると、ベッドとせず畳や床の
−Ｌに直接マットを載置するほうが老人等本人にとって
もまた介護者にとっても好ましい場合が当然ある。そう
した場合、前の第６図の如きベッドであると全く無理で
あるし、また一部には畳や床に直接載置できるマットも
あるがそのようなものでは排泄物受容器の交換などの際
には老人等を移動させる必要があり、老人等・介護者ど
ちらにとっても好ましいものではなかった。

ｉｄｌ　　問題点を解決するための手段そこで本発明者
は、上記諸点に鑑み鋭意研究の結果、マット体の厚み内
に便器類を納め、且つ該マット体の側面に排泄物受容器
交換用の引出しを設けることにより、ベッドに載置する
ばかりでな（畳や床に直接置くことができ、また老人等
が寝たままで排泄物処理が簡単に行なえるマット体を開
発することに成功した。

「排泄物受容器」は、尿や大便を貯えるための容器であ
るが、局部洗浄する際の湯水を受けるものとして使用し
ても勿論よいし、また予め防臭剤を入れておいて落下し
てきた排泄物の臭いを室内に発散させないようにするた
めのものでもあってよい。

「便座」は、セラミックスや合成樹脂製で０字形やＵ字
形の一般的な洋式便座と同様の形状のものでもよいし、
また防水布などを組合せて寝たままでの用便とその処理
が楽になるように工夫されたものであってもよい。

「側孔」は、上記一般的な便座の場合にあっては便座中
央部の孔のことを指し、上記工夫されたものにあっては
、大便孔および導尿孔を含んだものを指す。

「引出し」は、マット中央部下方にある排泄物受容器を
マット体側面から出し入れするための部材を意味し、天
面のみが開放された直方体（１Ｎｇ５の引出しなど）だ
けに限定されるものではな（、例えば排泄物受容器を載
置する底板だけのものであっても良い。また引出しは、
排泄物受容器と共に「引出し収容殻体」に収容されるが
、この引出し収容殻体は上記側孔に対向する部位が開放
されているものであり、尿や大便を該殻体内に落下させ
るとともに、便座等を載置するための台ともなるもので
ある。

「便器類」は、便座・排泄物受容器・引出し等用便及び
その処理のためにマット体に付設した部材総ての総称で
ある。

「マット体」は、マット本体と、上記便器類及び該マッ
ト体を支持する支持体（この支持体は、本考案に不可欠
のものではないので存在しない場合もある）とによって
構成されるものである。

（８１作用 本発明に係る便器付き療養マット体は、その構成に於い
て、便器類の厚さをマット体の厚さ以内に納め、且つ該
マット体の側面に排泄物受容器を出し入れするための引
出しを設けたという特徴を有するもので、尿や大便が排
泄物受容器に達するまでの作用については従来と同様と
考えてよい。

これを説明すると、マット体表面に設けられた適宜広さ
の防水カバーの中央付近にある便座の側孔に落とされた
尿や大便は、下方の排泄物受容器内に貯えられ、該排泄
物受容器を収納している引出しを引くことによってこの
出し入れをするというものである。

ｌｆｌ　　実施例 以下図面に基づいて、本発明に係る便器付き療養マット
体の実施例をいくつか示す。

第１図はその一つを示すもので、図より明らかなように
便器付き療養マット体（１１は、便座（２０）・蓋（２
１）・引出しく３）・排泄物受容器（４）及びマット本
体（５）等により構成されている。この便座（２０）は
、０字形をしたプラスチック製のものであり、便器未使
用時には側孔（６）を覆うために蓋（２１）を設けたも
のである。排泄物受容器（４）はマット体（１）側面側
から出し入れ可能なように引出しく３）内に据え置かれ
ている。またこの便器付き療養マット体＋１１は、下面
に突出部分がないのでどのベッドにも置くことができる
ばかりでなく、畳や床の上に直接載置することも可能で
ある。

次に本発明の他の実施例として便器の構造の変形例を示
してみる。これは、第１図で示したものの如く用便時に
蓋（２１）を開くという必要のないものであり、防水便
座（２）の中央部に大便孔（６１）と、その周りに複数
の導尿孔（６２）・・・（本例では６個）を設けたもの
であり、下方に据えられた排泄物受容器（４）は第１図
で示した例と同様引出しく３）によって出し入れ自在と
なっている。マット本体は、直方体形状のマット本体（
５１）と、便器類を有する部分が切欠されたマット本体
（５２）との２つに分割された上で、側面に固着された
連結ベルｌ−（＋２）・・・によって一体化されている
。

防水便座（２）は、概略断面図たる第３図からも明らか
なように防水カバー（１５）の下方にバット（７）及び
これらを支持するための硬質な支持ボード（８）から成
り立っている。そして、該支持ボード（８）を載置する
段差（１３）を設けたものであって、尿や大便を築約し
て落下させるためのファネル（９）を有する引出し収容
殻体（１１）が設けられている。該引出し収容殻体（１
１）内には引出しく３）及び排泄物受容器（４）が収納
されている。また、ファネル（９）最下端に刻されたｉ
（＋６）は、該ファネル（９）を伝って下降してきた尿
等を該ファネル（９）裏面側に回り込ませないためのも
のである。

これらの関係をより明らかにするための分解斜視図を、
第４図に示す。

引出しく３）は、図中二点鎖線で示すように、逆の側面
側からも出し入れ可能なものであるが、引出し収容殻体
（１１）自体を１８０°回動させることによってもでき
るものであるので、両方側共開放させず片側をふさいで
おくようにしてもよい。ファネル（９）についても本例
では引出し収容殻体（１１）に設けているが、支持ボー
ド（８）側に設けるようにして゛もよい。

また、本発明に係る便器付き療養マット体（１）は畳や
床に直接載置して使用可能なものであるが、勿論ベッド
として用いてもよく、例えば第５図に示すようにギヤソ
ジベッドとすれば、ギャッジハンドル（１５）を回動さ
せれば寝たままの食事なども行ない得ることになる。但
しその場合、便器類、特に排泄物受容器（４）が傾斜す
るのは好ましくないので、図の如く上半身を載せるマッ
ト本体（５１）だけを傾斜させるようにした方が好まし
い。

第６図は、マット本体（５）・・・の下方に支持台（ｌ
Ｏ）を設けてマット体＋１１を上下に２分割とした例を
示すものである。支持台（１０）は木製であり、排泄物
受容器（４）及びこれを収納する引出しく３）は、該支
持台（１０）内に設けられている。このようにマット体
（１）を２層構造とすると、排泄物受容器（４）の容量
を大きくできる、マット本体（５）をあまり厚いものと
せずに済む、引出しく３）などの製造が容易となる、等
々の長所を有する。

第７図は引出しく３）の変形例を示すものであり、底板
（３０）の外側に出し入れ用の把手（３１）を設け、ま
た排泄物受容器（４）設置箇所には排泄物受容器保持突
起（３２）を設けたものである。その他引出しく３）や
引出し収容殻体（１１）の構造についても種々の変形例
が考えられるものである。

（ｇ）　　発明の効果 以上詳細に説明したように本発明に係る便器付き療養マ
ット体は、便座・側孔・排泄物受容器等により構成され
る便器類の厚さが、該マット体の厚さよりも大きくない
ものであり、かつ該排泄物受容器を出し入れする引出し
部が該マット体側面に設けられているものであることを
特徴とするもので、寝たままの状態で全く移動する必要
なく用便が足せ、またその処理つまり尿や大便を受けた
容器の取り出しもマット体側面からでき、且つベッドと
して使用しても畳や床の上に直接載置することもできる
、等々の長所を有するという極めて高度な発明である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例の一つを示す斜視図、第２図乃
至第５図は本発明の他の実施例を示すもので第２図は斜
視図、第３図は概略断面図、第４図は分解斜視図、第５
図はジャソジベソドとして使用した状態を示す斜視図、
第６図は本発明の更に他の実施例を示す斜視図、第７図
は本発明の引出し部分についての他の実施例を示す斜視
図、そして第８図は従来の便器付きベッドの一例を示す
斜視図である。 １・・・・・・・・・便器付き療養マット体２・・・・
・・・・・防水便座 ３・・・・・・・・・引出し ４・・・・・・・・・排泄物受容器 ５．５１．５２・・・マット本体 ６・・・・・・・・・側孔 ７・・・・・・・・・パット ８・・・・・・・・・支持ボード ９・・・・・・・・・ファネル １０・・・・・・・・・支持台 ロ Ｏフ 綜

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、便器を組み込んだマット体において、便座・便器・
   排泄物受容器等により構成される便器類の厚さが、該マ
   ット体の厚さよりも大きくないものであり、かつ該排泄
   物受容器を出し入れする引出し部が該マット体側面に設
   けられているものであることを特徴とする便器付き療養
   マット体。 ２、マット体は、排泄物受容器及び引出し部を設けた支
   持台部分とマット本体部分とに上下分割されたものであ
   る特許請求の範囲第１項記載の便器付き療養マット体。 ３、便座は、大便孔及び導尿孔を設けた弾性を有する防
   水材料よりなるものである特許請求の範囲第１項または
   第２項記載の便器付き療養マット体。