JPS6231353Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、オードバイのブレーキペタル保護
装置に関する。

オードバイでは、運転者が足を置くステツプの
前方にブレーキペタルが配置してあつて、ステツ
プに置いた足の爪先でブレーキペタルを押下げる
ことによつて、後輪にブレーキを掛けるようにな
つている。ブレーキペタルは、フレームより側方
に突出しているので、荒地を走行する種類のオー
ドバイでは、荒地走行中に岩等にブレーキペタル
を衝突させ、ブレーキペタルを曲げたり破損させ
たりして、走行不能或は走行が不便になることが
ある。

この考案は、かかる点に鑑み、フレームの左右
下パイプのエンジン取付け用のボスを利用して、
ブレーキペタルの前方に突出する保護板を設けた
もので、以下本考案を図面に示す実施例について
説明する。

フレーム１は、鋼管を溶接して作るもので、前
部のダウンパイプ２と、後側の左右の縦パイプ３
の間を、左右の下パイプ４で連結している。左右
の下パイプ４の前部には、ボス片５を溶着し、エ
ンジンケース６の前下端の取付孔片７にボルト８
を通して、ボス片５に締着し、エンジンケース６
の前下部を左右の下パイプ４に取着する。又、エ
ンジンケース６の後部は、左右の縦パイプ３に取
付けるようになつている。ところで、鋼板で略三
角形状を呈し内側をＬ字状に折曲げて立壁１０を
設けた保護板９を設け、この保護板９の立壁１０
に設けた孔にボルト８を通し、ボス片５に締着す
る。こうして、保護板９を、下パイプ４の側方に
突出させて配置する。保護板９の後側には、運転
者が足を置くステツプ１１とブレーキペタル１２
が位置する。ボス片５の横の下パイプ４にナツト
１３を溶着し、このナツト１３にも、ボルト１４
で保護板９を締着すれば、保護板９の位置が一層
安定する。

しかして、エンジンケース６の前下端を取着す
る下パイプ４のボス片５を利用して、保護板９を
側方に突出させて取付けたので、ブレーキペタル
１２の前側に、保護板９を位置させることができ
る。そして、走行中に岩等の突出物がある場合
は、ブレーキペタル１２に衝突する前に保護板９
に当るので、ブレーキペタル１２に衝突すること
が少くなり、又、ブレーキペタル１２に当るにし
ても、その前に保護板９に当つて衝撃を緩和で
き、ブレーキペタルの破損を防ぐことができる。

以上説明したように、この考案は、左右のフレ
ームの下パイプの前部にボス片を設け、エンジン
ケースの前下端をボルトで取着するものに於て、
略三角形状の保護板を、ブレーキペタルの前部側
方に突出させて下パイプのボス片に締着するよう
にしたので、走行路に岩等が突出している場合
は、ブレーキペタルに当る前に保護板に当り、衝
撃を緩和してブレーキペタルの破損が防げる。保
護板は鋼板プレス製で安価にでき、締着している
ので、破損したときは交換すればよい。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示し、第１図は側面
図、第２図は底面図である。 １……フレーム、４……下パイプ、５……ボス
片、６……エンジンケース、８………ボルト、９
……保護板、１２……ブレーキペタル。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 左右のフレームの下パイプの前部にボス片を設
   け、エンジンケースの前下端をボルトで取着する
   ものに於て、略三角形状の保護板を、ブレーキペ
   タルの前部側方に突出させて下パイプのボス片に
   締着するようにしたことを特徴とするオードバイ
   のブレーキペタル保護装置。