JPS623128Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、カスト台に係るものである。

ペダル式カスト開閉機構を備えたカスト台は、
医療器具としてよく知られているが、近来、大小
様々なカストが出回つているため、どのようなカ
ストにも任意に適合できる万能型のものが要求さ
れている。

この要求に応えるために、カスト開閉機構の高
さを伸縮調整できるようにたものが開発された。

なお、特にカスト開閉機構において伸縮調整で
きるようにした理由は、カスト開閉機構をベース
とカストテーブルとで支持する関係上、カストテ
ーブルがカスト開閉機構に拘束されるので、カス
トテーブルにて自由な上下調整を得ることが困難
だからである。

しかし、このようにすると、調整機構がかなり
複雑なものとなつて、大幅なコスト高を招き、ま
た、調整が容易でなく、適用範囲が狭くて上記の
要求に十分応えきれない。

そこで、本考案は、斯様な欠点のない便利な万
能型カスト台を提供しようとするものであり、加
えて、分解を可能にして、運送、保管等に便利に
しようとするものである。

以下、図示の実施例について説明する。

図示のものは、ベースＡにメインポールＢを取
外し可能に装着して起立させ、該メインポールに
ペダル式カスト開閉機構Ｃを付設し、また、その
メインポールにカストテーブルＤを上下調整自在
に且つ前後傾倒自在に装備している。

ベースＡは、平面形状Ｈ字状の枠体１５を設
け、四隅にキヤスタ１６…を装着している。

メインポールＢは、四角パイプ９の下端に横板
９１を設けて、該横板においてベースＡの中央部
１５１にボルト・ナツト９２，９２で取付け、上
端に補強リング９３を嵌着固定し、該補強リング
において側方からカンザシネジ８を貫通螺装して
いる。

カスト開閉機構Ｃは、メインポールＢの補強リ
ング９３の背面からＬ字状のサブポール３を突設
し、該サブポールの上端に前後方向に向うフツク
プレート２の後部を枢着２１し、該フツクプレー
トには先端部にローレツトネジ１を螺装したフツ
ク２２を設け、メインポールＢ下端の横板９１の
背面中央部から二又状の小さな支承部材１３１を
垂設して、該支承部材に前後方向に向うペダルレ
バー１３の中途部を枢着１３２し、該ペダルレバ
ーの前端にペダル１４を設け、また、ペダルレバ
ーの後端にコネクトバー１２、チエンジングプレ
ート１１、ロツド１０を上方へと順次にリンク結
合１３３，１２１，１１１し、最上のロツド１０
の上端をフツクプレート２の後端にリンク結合１
０１し、また、メインポールＢの四角パイプ９の
背面中途部から後方へ支承腕１１２を突設して、
該支承腕に上記チエンジングプレート１１の中間
点を枢着１１３している。

カストテーブルＤは、皿状のテーブル本体４の
下面中央部に、アングルプレート５をボルト５
１，５１を以て取外し可能に垂設し、該アングル
プレートに、上端にクレビス７１を有するアジヤ
ストパイプ７を、そのクレビスにおいて前後回動
自在に枢着７２し、また、そのクレビス７１にそ
の回動を阻止するためのロツクボルト６を螺装
し、アジヤストパイプ７をメインポールＢ内へ上
方から昇降自在に挿入すると共に、カンザシネジ
８の締付けで位置決めを得るようにし、テーブル
本体４に中央部へ向け次第に近ずくよう複数のネ
ジ孔１７１…，１７１…を配列し、該ネジ孔に於
いてフツク状カストストツパ１７を位置変え自在
にビス１７２，１７２止めしている。

なお、カストの不意の落下を防ぐため、テーブ
ル本体４の前後の傾倒を７〜８度程度に制限する
とよい。

如上の構成であるから、使用に当つては、カス
トテーブルＤにおいて、テーブル本体４上にある
カストストツパ１７の位置を、カストＥの大きさ
に合わせて位置決めし、テーブル本体４上にその
カストＥを載せ、該カストの後部の脚Eaを、第
６図に示すように、カストストツパ１７へ係合
し、メインポールＢのカンザシネジ８を緩め、締
めして高さを調整すると共に、ロツクボルト６を
緩め、締めしてテーブル本体４従つてカストＥの
前方への傾倒角度を任意に調整し、カストの蓋
EbにあるリングEcをカスト開閉機構Ｃのノツク
プレート２へ掛ける。

而して、カスト開閉機構Ｃのペダル１４を足で
踏めば、ペダルレバー１３、コネクトバー１２、
チエンジングプレート１１、ロツド１０を介して
フツクプレート２が回動され、カストの蓋Ebが
引き上げられて開く。

踏んだ足をペダル１４から外せば、自重により
全てが元に戻り、カストの蓋Ebが閉じる。

なお、カストの上述のように前方へ傾倒させる
のは、カスト内前部が周壁前部の蔭になつて見難
くなるのを防ぐ配慮によるものである。

図示のものでは、テーブル本体４の平面形状が
円形であるが、四角、その他のものにしてもよ
い。任意に交換することは勿論可能である。

本考案によれば、ペダル式カスト開閉機構Ｃを
メインポールＢに付設しているので、カストテー
ブルＤは、カスト開閉機構Ｃに拘束されることな
く、単独での上下調整が可能となり、もつて、カ
ストテーブルＤをそのメインポールＢに上下調整
自在に装備させているから、本案カスト台は、大
小様々なカストに広範囲に使用でき、その調整
は、カストテーブルＤの上下調整で極めて簡単に
行え、また、カストテーブルＤを上下に調整する
だけであるから、調整機構が極めて簡単となり、
安価に提供できる。更に、ベースＡにメインポー
ルＢを取外し可能に装着し、且つ、該メインポー
ルにペダル式カスト開閉機構Ｃを付設しているの
で、ベースＡを任意に取外すことができ、従つ
て、本案カスト台は、運送、保管等の際に分解が
できて、スペースをとらず、損傷が少ない。

【図面の簡単な説明】

図面は、本考案の実施例で、第１図は、正面
図、第２図は、側面図、第３図は、平面図、第４
図は、第１図−線の断面図、第５図は、要部
の側面図、第６図は、要部の拡大斜視図である。 Ａ……ベース、Ｂ……メインポール、Ｃ……カ
スト開閉機構、Ｄ……カストテーブル。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ベースＡにメインポールＢを取外し可能に装着
   して起立させ、該メインポールにペダル式カスト
   開閉機構Ｃを付設し、また、そのメインポールに
   カストテーブルＤを上下調整自在に装備したこと
   を特徴とするカスト台。