JPS6229805A - 回収ボイラにおける噴射黒液の液滴粒径制御装置 - Google Patents

回収ボイラにおける噴射黒液の液滴粒径制御装置

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JPS6229805A
JPS6229805A JP60169000A JP16900085A JPS6229805A JP S6229805 A JPS6229805 A JP S6229805A JP 60169000 A JP60169000 A JP 60169000A JP 16900085 A JP16900085 A JP 16900085A JP S6229805 A JPS6229805 A JP S6229805A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、紙生産工程における回収ボイラに液滴化して
噴射される黒液の液滴粒径制御装置の改良に関する。
〔従来の技術〕
一般に、紙生産工程においては、パルプ蒸解工程で廃液
として生じる黒液を燃焼し、蒸気を発生させると共にパ
ルプ蒸解用薬剤を回収する回収ボイラが使用されている
。この回収ボイラにおいては、黒液噴131機構により
黒液が炉内へ散布され、この黒液が周囲の水冷壁に当る
ことなく浮遊乾燥して炉底部にチャーベッドを形成し、
このチャーベッド上にて還元反応を行なって蒸気の発生
および薬剤の回収を行なうものとなっている。したがっ
て、この噴射黒液がボイラを安定に操業するために、か
つ良好な燃焼状態を得るために重要な役割を果たしてい
る。すなわち、噴射黒液の液滴粒径が大きすぎる場合に
は、乾燥状態が悪く水分が完全に蒸発しないままチャー
ベッド上に落ちるので、炉底部で乾燥に要する熱が奪わ
れると同時に燃焼に遅れを生じ、炉内での還元反応に必
要な高温還元雰囲気の形成が阻害されるおそれがある上
、燃焼不良を引き起こすおそれがあった。また、チャー
ベッドの堆積量が高くなりすぎて崩れ落ち、空気吹出し
口を詰まらせてしまうおそれもあった。
一方、噴射黒液の液滴粒径が小さすぎる場合には、乾燥
が早く行なわれ、チャーベッド上に黒液が着床する前に
燃焼してしまうので、炉底部付近の発生熱量が不足し、
やはり高温還元雰囲気の形成が阻害されるおそれがある
上、飛散ダストが多くなり、ボイラチューブへのダスト
付着量が増加して操業に支障をきたすおそれがあった。
そこで、噴射黒液がチャーベッドに着床するまでの時間
と浮遊乾燥する時間とが一致するように、噴射黒液の液
滴粒径を制御する必要がある。ところが、噴射黒液の液
滴粒径を直接的に制御するのは回能であった。従来は、
噴射黒液の濃度から黒液の沸点温度を推定し、この沸点
温度よりも一定温度低い値に黒液温度の設定値を設け、
この設定温度となるように黒液の温度を調整することに
より噴射黒液の液滴粒径を制御していた。この場合、液
滴粒径が大きいとチャーベッドレベルが上昇し、逆に小
さいとチャーベッドレベルが減少することに看目し、こ
のチャーベッドレベルが一定となるように前記黒液温度
の設定値を補償することもあった。また、噴射される黒
液の噴射圧力が高いと液滴粒径が小さくなり、逆に噴射
圧力が低いと大きくなるので、この噴射圧力を検出して
前記黒液温度の設定値を補償することもあった。
(発明が解決しようとする問題点〕 しかるに、パルプ蒸解工程にて廃液として得ら   ゛
れる黒液は、このパルプ蒸解工程に投入されるチップ材
の種類およびパルプ蒸解用薬剤の農によってその性状が
変化する。すなわち、チップ材の種類が異なると黒液中
の有機成分例えばリグニンなどの量が変化し、薬剤の量
が変わると硫化物あるいはナトリウムなどの量が変化す
る。そして、上述したように黒液性状が変化すると、噴
射黒液の液滴粒径を決める諸物性値(粘性1表面張力等
)が変化する上、黒液の沸点が変化する。したがって、
従来の液滴粒径制御手段では、黒液性状の変化に伴うず
れを補償することができず、適正な液滴粒径が得られる
温度に黒液の温度を制御することができなかった。黒液
性状による変化はチャーベッドレベルを顕著に変化させ
るものではな(、またチャーベッドレベル検出器の精度
にも問題があるので、チャーベッドレベル補償だけでは
補償機能を十分に満たしていない。このため、黒液性状
が変化すると、噴射黒液の液滴粒径が変化し、最適な燃
焼状態が得られないおそれがあった。
そこで本発明は、黒液性状の変化に対して適正な噴射黒
液の液滴粒径が得られ、常に最適な燃焼状態を保持でき
、パルプ生産工程の省力化および安定化をはかり得る回
収ボイラにおける噴射黒液の液滴粒径制御装置を提供す
ることを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は上記問題点を解決し目的を達成するために次の
ような手段を講じたことを特徴としている。すなわち、
回収ボイラ内に噴射される黒液の濃度とパルプ蒸解工程
に投入されるチップ材の種類に基いて得られる黒液性状
とに応じて前記黒液の沸点を推定し、この推定された沸
点に基いて前記黒液の設定温度を算出し、この設定温度
に前記黒液の温度を調節するようにしたことを特徴とし
ている。
〔作用〕
このような手段を講じたことにより、たとえ黒液の性状
が変化しても、この性状変化に伴う最適な液滴粒径が得
られる黒液温度設定値のずれを補償できる。
〔実施例〕
以下、本発明を実施するための基本的な原理について説
明する。回収ボイラに噴射される黒液の液滴粒径は黒液
噴射機構に依存するが、主に黒液の圧力、温度、11度
、黒液性状によって変化する。
そして、一般的には、黒液温度を調整して適正な液滴粒
径を得ようとしている。この場合、黒液温度を上げると
、粘性および表面張力が小さくなり、噴射される液滴の
粒径が小さくなる。したがって、体積当りの表面積が大
きくなるので、乾燥時間が浮遊時間に比べて短くなる。
そして、黒液温度を上げ過ぎると浮遊中に燃焼が行なわ
れる。一方、黒液温度を下げると、液滴の粒径が大きく
なり、体積当りの表面積が小さくなるので、乾燥時間が
浮遊時間に比べて長くなる。このため、チャーベッドに
着床したあとも乾燥時間を要し、乾燥に必要な熱を周囲
から吸収するため、高温下での還元反応を阻害する。
ところで、従来は黒液の沸点を基準にして一定温度だけ
低い値を黒液温度の適正値として設定し、この適正値に
黒液iriが一致するように調整するものとな−)てい
た。このとき、沸点からの一定温度差はオペレータが経
験的に燃焼状態を見ながら調整する。また、必要に応じ
てチャーベッドレベルあるいは黒液圧力の変化によって
設定温度を補償していた。しかるに、この従来の黒液温
度制御手段は、液滴粒径に表面張力が及ぼす影響は考慮
されているが、黒液性状の変化によって生じる黒液温度
設定値のずれを補償することはできなかった。
一方、各種黒液性状に対して固形分濃度と沸点との間に
は特定な関数関係がある。そこで、本発明ではこの関数
関係を予め求めておき、この関係から各種黒液性状に対
する黒液の沸点を推定し、この推定された沸点に基いて
適正な黒液温度設定値を求めている。
第1図は本充用の第1の実施例の構成を示す系統図であ
る。同図において10は回収ボイラであって、このボイ
ラ10内には噴射黒液11が噴射ガン12により液滴化
されて投入されるものとなっている。上記噴射黒液11
は、回収ボイラ10   ”内にて浮遊乾燥し、炉底部
に着床してチャーベッド13を形成する。そして、チャ
ーベッド13上の高温雰囲気によって還元反応が行なわ
れ、噴射黒液11中の芒硝(Na2SO4)などは還元
反応によって硫化ナトリウム(Na2s>となり、炭酸
すトリウム(Na2CO3)などと共にスメルト14と
してスバウトロ15から回収され、パルプ蒸解用薬剤と
して再利用される。
一方、噴射黒液11中の有機成分は、回収ボイラ10の
炉底部に供給される燃焼用空気16aによってチャーベ
ッド13の表面上にて還元燃焼する。また、不完全燃焼
弁は回収ボイラ10の中央部に供給される燃焼用空気1
6bによってチャーベッド13の上部にて完全燃焼ケる
。そして、燃焼ガスは図中矢印Aで示す如く上昇し、ボ
イラ伝熱管17内の作動流体と熱交換して蒸気を発生さ
せたのち、図中矢印Bで示す如く系外へ排ガスとして排
出されるものとなっている。
また、第1図において18はパルプ蒸解釜であって、こ
のパルプ蒸解釜18内に投入されるチップ材19をパル
プ蒸解用薬剤20と水蒸気21とによって蒸解すること
によりパルプ22を生成するものとなっている。このと
き、上記パルプ蒸解釜18から排出される廃液23は、
酸化塔24において空気25と接触して酸化し、濃縮器
26にて濃縮されたのちミキシングタンク27にて芒硝
28と混合されて黒液29となる。そして、この黒液2
9は、加熱器30にて蒸気31により加熱され、前記噴
射黒液11として噴射黒液供給ライン32を介して噴射
ガン12から回収ボイラ10内へ散布されるものとなっ
ている。
一方、前記PL13を黒液供給ライン32には、噴射黒
液11の温度を検出する温度検出器33と、光屈折式S
度肝によって黒液溶液の屈折率の関数となっている固形
分濃度を推定する固形分濃度推定器34とが設けられて
いる。上記固形分濃度推定器34の出力端は、沸点演算
器35の一方の入力端に接続しており、上記沸点演算器
35の他方の入力端には前記チップ材19の種類または
パルプ蒸解用薬剤20の目に基いて黒液29の性状を設
定する黒液性状設定器36が接続している。前記沸点演
算器35は、予めパルプ蒸解工程に投入されるチップ材
19の種類に基いて得られる黒液性状に対する固形分濃
度と沸点との関係を得、上記黒液性状設定器36により
設定された黒液性状に基いて固形分濃度と沸点との関係
の1つを選択し、前記固形分濃度推定器34にて推定さ
れた固形分濃度から前記黒液29の沸点を推定演算する
ものであって、この沸点演算器35の出力端は加算器3
7の一方の入力端に接続しており、上記加算器37の他
方の入力端には、前記黒液性状設定器36にて設定され
た黒液性状に応じて一定の温度差を設定する温度差設定
器38が接続している。前記加算器37は、前記沸点演
算器35にて演算された沸点と温度差設定器38にて設
定された一定温度差とを加算して黒液温度の設定値を算
出するものであって、この加算器37の出力端は温度調
節器39の一方の入力端に接続しており、上記温度調節
器39の他方の入力端には前記温度検出器33が接続し
ている。上記温度調節器39は、温度検出器33にて検
出される噴射黒液11の温度を前記加算器37にて算出
される黒液温度設定値となるように、蒸気&II Il
l弁40の開度を調節するものであって、この蒸気制御
弁40の開度に応じて前記加熱器30に供給される蒸気
31の量が調節され、加熱器3oにて加熱される噴射黒
液11の温度が制御されるものとなっている。
このように構成された本実施例においては、パルプ蒸解
釜18にパルプ蒸解用薬剤20とチップ材19とを投入
する際に、黒液性状設定器36によってチップ材19の
種類またはパルプ蒸解用薬剤20の儒に基いて得られる
黒液性状を設定する。
そうすると、沸点演算器35において、この設定された
黒液性状と固形分濃度推定器34にて推定された固形分
濃度とから黒液29の沸点が推定演算される。
第2図(a)は黒液性状が広葉樹晒パルプ黒液に対する
固形分濃度(横軸)と沸点(縦軸)との関係を示す図で
、同図(b)は黒液性状がユーカリ材晒パルプ黒液に対
する固形分濃度(横軸)と沸点(縦軸)との関係を示す
図である。同図(a)(b)に示す関数関係は予めテー
ブル等に設定されており、例えば前記黒液性状設定器3
6にてユーカリ材晒パルプ黒液が設定されると、沸点演
算器35において図(b)に示す関数関係が選択され、
前記固形分′a度推定器34にて推定された固形分濃度
が81の場合、沸点f1が推定演算される。
一方、温度差設定器38では、前記黒液性状設定器36
にて設定された黒液性状に応じて適正な液滴粒径が得ら
れる沸点からの温度差が設定され、加算器37に出力さ
れる。そして、この加算器37において、前記沸点演算
器35にて演算された沸点から温度差設定器38にて設
定された温度差だけ低い黒液温度設定値が算出され、温
度調節器39に出力される。そうすると、この温度調節
器′   39において、温度検出器33にて検出され
る噴射黒液11の温度と前記黒液温度設定値とが比較さ
れ、その偏差に基いて蒸気制御弁40に弁開度指令信号
が出力される。その結果、加熱器30に供給される蒸気
31の量が制御され、噴射黒液11の温度が黒液温度設
定値と等しくなり、噴射黒液の液滴粒径が適正な大きさ
となる。
このように本実施例によれば、予め与えられた各種黒液
性状に対する噴射黒液11の固形分濃度と沸点との関係
から沸点を推定するので、黒液性状の変化に伴う黒液2
9の沸点の変化を補償し得る。したがって、沸点の変化
による黒液温度設定値の変化を簡単に補償することがで
き、常に最適な液滴粒径が得られる温度に噴射黒液11
の温度を設定することができる。その結果、回収ボイラ
10は常時最適な燃焼状態で運転され、パルプ生産工程
の省力化および安定化をはかり得る。
次に、本発明の他の実施例について説明する。
第3図は本発明の第2の実施例における主要部の構成を
示す系統図である。本実施例は、前記第1の実施例にお
いて加算器37にて算出された黒液温度設定値を回収ボ
イラ10内に堆積されるチャーベッド13のレベルに応
じて補償するチャーベッドレベル補償手段と、上記黒液
温度設定値を噴射黒液11の噴射圧力に応じて補償する
噴射圧力補償手段とを備えたものである。
第3図において41はチャーベッド13のレベルを検出
するチャーベッドレベル検出器であってこのレベル検出
器41の検出信号はチャーベッドレベル調節器42に出
力され、このレベル調部器42にJjいて、チャーベッ
ドレベル設定器43にて設定されたチャーベッドレベル
となるように調節され、チャーベッドレベル補償値とし
て前記加算器37(S出力される。そうすると、この加
算器37にJffいて、前記沸点演n器35にて推定演
算された沸点温度と温度差設定器38にて設定された温
度差と共に加算され、チャーベッドレベルに応じて補償
された黒液温度設定値が算出される。
一方、第3図において44は噴射黒液供給ライン32に
設けられ噴射黒液11の噴射圧力を検出する圧力検出器
であって、この圧力検出器44からの検出信号は圧力補
償協演算器45に出力される。そして、この圧力補償値
演算器45において、予め設定された検出圧力に対する
圧力補償値が演算され、加算器46において、前記加v
Ii器37がら出力される黒液温度設定値に加算される
。その結果、噴射圧力に応じて補償された黒液温度設定
・  値が温度調節器39に出力される。
一般に、回収ボイラ10の運転時においては、チャーベ
ッド13の形状や位置および燃焼状態の安定化のために
部分的に噴射ガン12を変更する場合がある。また、同
一の噴射ガン12であっても、噴射口付近に噴射黒液1
1が付着したり、軽年変化によって噴射ガン12の特性
が変化する場合がある。したがって、前述したような噴
射圧力による補償が必要となる。
このように、沸点と一定濃度差とから算出された黒液温
度設定値を、チャーベッドレベル調節器42から出力さ
れるチャーベッドレベル補償値と、圧力補償値演算器4
5がら出力される圧力補償値とによって補償することに
より、高精度に黒液温度を制御することができる。した
がって、回収ボイラ10内に噴射される噴射黒液11の
液滴粒径をより適正な値とすることができる。その結果
、回収ボイラ10は第1の実施例よりも最適な燃焼状態
で運転され、パルプ生産工程の省力化および安定化が向
上する。
第4図は本発明の第3の実施例における主要部の構成を
示す系統図であり、第1図および第3図と同一部分には
同一符号を付し、詳しい説明は省略する。本実jJ1例
においては、先ず、チャーベッドレベル検出器41の代
わりにスキャニングパイロメータ47を設け、このスキ
ャニングパイロメータ47の検出信号から炉内温r!l
算出器48およびチャーベッドレベル算出器4つにより
炉内温度J5よびチャーベッドレベルを算出する。そし
て、上記チャーベッドレベル算出器49の出力は前記チ
ャーベッドレベル調節器42に与え、前記第2の実施例
の場合と同様にして加算器37にて黒液温度設定値を補
償する。一方、炉内温度算出器48の出力は炉内温度補
償値演算器50に与え、炉内温度に基く炉内温度補償値
を演算し、加算器51において、上配炉内温度補償傾と
黒液温度設定値とを加算することにより炉内温度に対す
る補償を行なう。こうすることにより、たとえ炉内温度
が変化しても、適正な液滴粒径が得られる。
また、本実施例では、回収ボイラ10内に供給される燃
焼用空気16aおよび16bを空気流量検出器52.5
3により検出し、これら空気流量検出器52.53の出
力に基いて負荷補償値演算器54にて負荷補償値を演算
し、加算器55において上記負荷補fillと黒液温度
設定値とを加算することにより空気流量(負荷)に対す
る補償を行なう。こうすることにより、たとえ燃焼用空
気流!(負荷〉が変化しても適正なfi滴粒径が得られ
る。
さらに、本実施例では、圧力補償値演算器45に対して
予め噴射ガン12の種類に応じて圧力補償値を算出する
関数を設定しておき、噴射ガン種類設定器56にて設定
される噴射ガン12の種類と圧力検出器44にて検出さ
れる噴射圧力とがら圧力補償m演算器45にて圧力補償
値を演算し、加算器46にて圧力補償値を黒液温度設定
値に加算することにより黒液温度設定値を補償する。こ
うすることにより、たとえ噴射ガン12が交換されても
適正な液滴粒径が得られる。
なお、本発明は前記各実施例に限定されるものではない
。たとえば、前記各実施例では固形分濃度設定器34を
噴射黒液供給ライン32に設けた場合を示したが、ミキ
シングタンク27の入口部に設けるようにしてもよい。
また、この固形分濃度推定器34にて使用される濃度計
としてはガンマ線式濃度計を使用してもよいし、密度計
と温度検出器等を用いて濃度計により検出された固形分
濃度を補償することにより精度よく推定するようにして
もよい。また、前記第2の実施例ではチャーベッドレベ
ル補償手段と噴射圧力補償手段とによって黒液温度設定
値を補償する場合を示したが、いずれか一方の補償手段
のみであってもよい。このほか本発明の要旨を越えない
範囲で種々変形実施可能であるのは勿論である。
〔発明の効果〕
以上詳述したように本発明は、回収ボイラ内に噴射され
る黒液の濃度とパルプ蒸解工程に投入されるチップ材の
種類に応じた黒液性状とに基いて前記黒液の沸点を推定
し、この推定された沸点に基いて前記黒液の設定温度を
算出し、この設定温度になるように前記黒液の温度を調
節するようにしたものである。
したがって、本発明によれば、たとえ黒液の性状が変化
しても、この性状変化に伴う最適な液滴゛\ 粒径が得られる黒液温度設定値のずれが補償されるので
、黒液性状の変化に対して適正な噴射黒液の液滴粒径が
得られ、常に最適な燃焼状態を保持でき、パルプ生産工
程の省力化および安定化をはかり得る回収ボイラにおけ
る噴射黒液の液滴粒径III all装置を提供できる
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図(a)(b)は本発明の第1の実施
例を示す図であって、第1図は構成を示す系統図、第2
図(a)(b)は各黒液性状に対する固形分濃度と沸点
との関係を示す図、第3図および第4図は本発明の第2
.第3の実施例の主要部の構成を示す系統図である。 10・・・回収ボイラ、11・・・噴射黒液、12・・
・噴射ガン、13・・・チャーベッド、18・・・パル
プ蒸解釜、19・・・チップ材、20・・・パルプ蒸解
用薬剤、29・・・黒液、30・・・加熱器、31・・
・蒸気、32・・・噴射黒液供給ライン、33・・・温
度検出器、34・・・固形分濃度推定器、35・・・沸
点演算器、36・パ黒液性状設定器、37・・・加算器
、38・・・温度差設定器、39・・・温度調節器、4
0・・・蒸気制御弁、41・・・チャーベッドレベル検
出器、42・・・チャーベッドレベル調節器、43・・
・チャーベッドレベル設定器、44・・・圧力検出器、
45・・・圧力補償値81!鋒器、46・・・加算器。 出願人代理人 弁理士 鈴江武彦 (a) 固形分濃度→ (b) R2図 手続補正棗 畦 6♂・4・i68 特許庁長官  宇 買 道 部 殿 1、事件の表示 特願昭60−169000号 2、発明の名称 回収ボイラにおける噴射黒液の液滴粒径制御装置3、補
正をする者 事件どの関係  特許出願人 十條製紙株式会社 (ばか2名) 4、代理人 東京都港区虎ノ門1丁目26番5号 第17Ilビル5
、自発補正 7、補正の内容 (1)特許請求の範囲を別紙の通り訂正する。 (2)明細層第2頁第10行の「紙生産工程」を「パル
プ生産工程」と訂正する。 (3)同書第2頁第14行ないし第3頁第2行の[紙生
産工程においては、〜ものとなっている。Δを下記の如
く訂正する。 記 [パルプ生産工程においては、チップ蒸解工程で廃液と
し・て生じる黒液を燃焼し、蒸気を発生させると共にデ
ツプ蒸解用薬剤原料を回収する回収ボイラが使用されて
いる。この回収ボイラにおいては、黒液噴射問構により
黒液が炉内へ散布され、この黒液が浮遊乾燥して炉底部
にチャーベッドを形成し、このチャーベッドが燃焼する
ことにより蒸気を発生させ、かつその際の還元反応によ
って薬剤原料を回収するものとなっている。」(4)同
書第4頁第19行ないし第5頁第1行の「しかるに、〜
パルプ蒸解用薬剤の量」を「しかるに、チップ蒸解工程
にて廃液として得られる黒液は、このチップ蒸解工程に
投入されるチップ材の種類およびチップ蒸解用薬剤の量
」とη圧する。 (5〉同書第2頁第14行の「得られないおそれがあっ
た。」を「得られなかった。」と訂正する。 (6)同書第6頁第8行ないし第9行の「パルプ蒸解工
程に〜基いて」を「チップ蒸解工程に投入されるチップ
材およびチップ蒸解用薬剤の種類および投入口等に基い
て」と訂正する。 (7)同書第6頁第16行ないし第18行の「変化しで
も、〜補償できる。」を「変化しても、最適な液滴粒径
が得られる黒液温度設定値の性状変化に伴うずれが補償
される。」と訂正する。 〈8)同書第8頁第5行ないし第6行の「液滴粒径に表
面張力が及ぼす影響は考慮されているが、」なる字句を
削除する。 (9)同書第9頁第18行の「パルプ蒸解釜」を「チッ
プ蒸解釜」と訂正プる。 (10)同書第9頁第19行の「パルプ蒸解釜」を「チ
ップ蒸解釜」と訂正する。 (11)同書第9頁第20行の「パルプ蒸解用薬剤」を
「チップ蒸解用薬剤」と訂正する。 (12)同書第10頁第2行の1パルプ蒸解]をrチッ
プ蒸解」と訂正する。 (13)同書第10頁第18行ないし第19行の「パル
プ蒸解用薬剤」を「チップ蒸解用薬剤」と訂正する。 (14)同書第11頁第1行の「パルプ蒸解工程」を「
チップ蒸解工程」と訂正する。 (15)同書第12頁第7行ないし第8行の「パルプ蒸
解釜」を「チップ蒸解釜」と訂正する。 (16)同書第12頁第8行の「パルプ蒸解用薬剤」を
「チップ蒸解用薬剤」と訂正する。 (17)同書第12頁第10行ないし第11行の「パル
プ蒸解用薬剤」を「チップ蒸解用薬剤」と訂正する。 (18)同書第12頁第16行の「広葉…晒」を「ユー
カリ材晒」と訂正する。 (19)同書第6頁第8 「ユーカリ材晒」を「広葉樹晒」と訂正する。 (20〉同書第13頁第4行の「図(b)に示すJを[
第2図中(a)に示ず」と訂正する。 (21)同門第19頁第4行の「設定器34」を「推定
器34」と訂正する。 (22)同書第19頁第14行の「あってもよい・」の
次に「また、前記第2.第3の実施例ではチャーベッド
レベル調節器42から出力されるチャーベッドレベル補
償値を加算器37に与えて黒液温度設定値を補償する場
合を示したが、この補償値を第2ないし第4の加算器4
6,51゜55のいずれか一つの加算器に与えて黒液温
度設定値を補償するようにしてもよい。」なる字句を挿
入する。 (23)同1第19頁第19行ないし第20行の「パル
プ蒸解工程に〜基いて」を「チップ蒸解工程に投入され
るチップ材およびチップ蒸解用薬剤の種類および投入量
等に基いて得られる黒液性状とに応じて」と訂正する。 (24)同書第20頁第6行ないし第7行の「変化して
も、〜設定値のずれが」を「変化しても、最適な液滴粒
径が得られる黒液温度設定値の性状変化に伴うずれが」
と訂正する。 (25)同書第20頁第16行のr (a)  (b)
Jなる字句を削除する。 (26)同書第20頁第16行のr(a゛)(b)Jな
る字句を削除する。 (27)同書第21頁第1行の「パルプ蒸解」を「チッ
プ蒸解」と訂正する。 く28)同−第21頁第2行の「パルプ蒸解用薬剤」を
「チップ蒸解用薬剤」と訂正する。 (29)図面第1図を別紙の通り訂正する。 (30)図面第2図を別紙の通り訂正する。 2、特許請求の範囲 (1)チップ蒸解工程でチップ材とチップ蒸解用薬剤と
を投入し、廃液として得られる黒液を燃焼して蒸気を発
生させると共に上記チップ蒸解用薬剤mを回収する回収
ボイラにおいて、前記回収ボイラ内に噴射される黒液の
濃度と前記チップ蒸解工程にて投入されるチップ材夷よ
びチップ蒸解用薬剤の種類および投入量 に基いて得ら
れる黒液性状とに応じて前記黒液の沸点を推定する沸点
推定手段と、この沸点推定手段により推定された沸点に
基いて前記黒液の設定温度を算出する黒液温度設定手段
と、この黒液温度設定手段により算出された設定温度に
前記黒液の温度を調節する黒液温度調節手段とを具備し
たことを特徴とする回収ボイラにおける噴射黒液の液滴
粒径制御装置。 (2)前記黒液温度設定手段は、前記回収ボイラ内に堆
積するチャーベッドのレベルに応じて前記黒液の設定温
度の算出を補償するチャーベッドレベル補償手段および
前記回収ボイラに噴射される黒液の噴射圧力に応じて補
償する噴射圧力補償手段のいずれかの手段または両手段
を備えたものであることを特徴とする特許請求の範囲第
(1)項記載の回収ボイラにおける噴射黒液の液滴粒径
制御装置装置。 出願人代理人 弁理士 鈴江武彦 第2図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)パルプ蒸解工程でチップ材とパルプ蒸解用薬剤と
    を投入し、廃液として得られる黒液を燃焼して蒸気を発
    生させると共に上記パルプ蒸解用薬剤を回収する回収ボ
    イラにおいて、前記回収ボイラ内に噴射される黒液の濃
    度と前記パルプ蒸解工程にて投入されるチップ材の種類
    に基いて得られる黒液性状とに応じて前記黒液の沸点を
    推定する沸点推定手段と、この沸点推定手段により推定
    された沸点に基いて前記黒液の設定温度を算出する黒液
    温度設定手段と、この黒液温度設定手段により算出され
    た設定温度に前記黒液の温度を調節する黒液温度調節手
    段とを具備したことを特徴とする回収ボイラにおける噴
    射黒液の液滴粒径制御装置。
  2. (2)前記黒液温度設定手段は、前記回収ボイラ内に堆
    積するチャーベッドのレベルに応じて補償するチャーベ
    ッドレベル補償手段および前記回収ボイラに噴射される
    黒液の噴射圧力に応じて補償する噴射圧力補償手段のい
    ずれかの手段または両手段を備えたものであることを特
    徴とする特許請求の範囲第(1)項記載の回収ボイラに
    おける噴射黒液の液滴粒径制御装置。
JP60169000A 1985-07-31 1985-07-31 回収ボイラにおける噴射黒液の液滴粒径制御装置 Expired - Fee Related JPH0711116B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02183702A (ja) * 1989-01-10 1990-07-18 Babcock Hitachi Kk 黒液回収ボイラのダスト飛散防止装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5222236Y1 (ja) * 1974-07-02 1977-05-21
JPS5734641A (en) * 1980-08-11 1982-02-25 Nec Corp Display unit

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