JPS6229806A - 回収ボイラにおける噴射黒液の液滴粒径制御装置 - Google Patents

回収ボイラにおける噴射黒液の液滴粒径制御装置

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JPS6229806A
JPS6229806A JP16900185A JP16900185A JPS6229806A JP S6229806 A JPS6229806 A JP S6229806A JP 16900185 A JP16900185 A JP 16900185A JP 16900185 A JP16900185 A JP 16900185A JP S6229806 A JPS6229806 A JP S6229806A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、紙生産工程における回収ボイラに液滴化して
噴射される黒液の8N滴粒径制御装置の改良に関する。
〔従来の技術〕
一般に、紙生産工程においては、バルブ蒸解工程で廃液
として生じる黒液を燃焼し、蒸気を発生させると共にパ
ルプ蒸解用薬剤を回収する回収ボイラが使用されている
。この回収ボイラにおいては、黒液噴射機構としての噴
射ガンにより黒液が炉内へ散布され、この黒液が周囲の
水冷壁に当ることなく浮遊乾燥して炉底部にチャーベッ
ドを形成し、このチャーベッド上にて還元反応を行なっ
て蒸気の発生および薬剤の回収を行なうものとなってい
る。したがって、この噴射黒液がボイラを安定に操業す
るために、かつ良好な燃焼状態を得るために重要な役割
を果たしている。すなわち、噴射黒液の液滴粒径が大き
すぎる場合には、乾燥状態が悪く水分が完全に蒸発しな
いままチャーベッド上に落ちるので、炉底部で乾燥に要
する熱が奪われると同時に燃焼に遅れを生じ、炉内での
還元反応に必要な高温還元雰囲気の形成が阻害されるお
それがある上、燃焼不良を引き起こすおそれがあった。
また、チャーベッドの堆積量が高くなりすぎて崩れ落ち
、空気吹出し口を詰まらせてしまうおそれもあった。一
方、噴射黒液の液滴粒径が小さすぎる場合には、乾燥が
早く行なわれ、チャーベッド上に黒液が着床する前に燃
焼してしまうので、炉底部付近の発生熱量が不足し、や
はり高温還元雰囲気の形成が阻害されるおそれがある上
、飛散ダストが多くなり、ボイラチューブへのダスト付
着量が増加して操業に支障をきたすおそれがあった。
そこで、噴射黒液がチャーベッドに着床するまでの時間
と浮遊乾燥する時間とが一致するように、噴射黒液の液
滴粒径を制御する必要がある。ところが、噴射黒液の液
滴粒径を直接的に制御するのは困難であった。従来は、
噴射黒液の濃度から黒液の沸点温度を推定し、この沸点
温度よりも一定温度低い値に黒液温度の設定値を設け、
この設定温度となるように黒液の温度を調整することに
よりlll01黒液の液滴粒径を制御していた。この場
合、液滴粒径が大きいとチャーベッドレベルが上昇し、
逆に小さいとチャーベッドレベルが減少することに看目
し、このチャーベッドレベルが一定となるように前記黒
液sir!1の設定値を補償していた。また、噴射ガン
から噴射される黒液の噴射圧力が高いと液滴粒径が小さ
くなり、逆に噴射圧力が低いと大きくなるので、この噴
射ガンの噴射圧力を検出して前記黒液温度の設定値を補
償していた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかるに、回収ボイラに使用される噴射ガンはガン口径
が固定されており、噴射ガンに対する負荷の変化に応じ
て所望のガン口径を有する噴射ガンに交換を要する場合
がある。現在では省エネルギーの観点から発生蒸気間を
変化させるようになってきており、負荷変化は随時発生
している。このため、ガン交換は頻繁に行なわれる。ま
た、実際のオペレーションでは、炉内のベッドの形状、
燃焼状態、飛散ダスト状態、噴射ガン噴霧状態等に応じ
てオペレータが噴射ガンを交換する場合もある。このよ
うに、噴射ガンを交換すると噴射圧力はガン口径等に応
じて変化するため、液滴粒径を決める粘性表面張力等が
変化する上、浮遊乾燥時間も変化する。したがって、従
来の噴射圧力補償手段では十分な補償を行なえず、最適
な液滴粒径が得られなかった。また、噴射圧力の変化は
チャーベッドレベルを顕著に変化させるほどの変化では
ないため、チャーベッドレベル補償手段も十分にその機
能を果たし得なかった。その結果、噴射ガンの交換が行
なわれると、噴射黒液の液滴粒径が変化し、最適な燃焼
状態を得られないおそれがあった。
そこで本発明は、噴射ガンの交換に対して適正な噴射黒
液の液滴粒径が得られ、常に最適な燃焼状態を保持でき
、パルプ生産工程の省力化および安定化をはかり得る回
収ボイラにおける噴射黒液の液滴粒径制御装置を提供す
ることを目的とする。
C問題点を解決するための手段〕 本発明は上記問題点を解決し目的を達成するために次の
ような手段を講じたことを特徴としている。すなわち、
回収ボイラ内に噴射される黒液の濃度に基いて前記黒液
の沸点を推定し、この推定された沸点に基いて前記黒液
の設定温度を算出すると共に、前記回収ボイラ内に黒液
を噴射する黒液噴射機構の噴射圧力を検出し、さらに前
記黒液噴射機構の種類を設定し、この設定された黒液噴
射機構の種類と検出された噴射圧力とに基いて前記黒液
の設定温度を補償し、この補償された設定温度に前記黒
液の温度を調節するようにしたことを特徴としている。
〔作用〕
このような手段を講じたことにより、たとえ噴射ガンが
交換されても、この噴射ガンの交換に伴う最適な液滴粒
径が得られる黒液温度設定値のずれを補償できる。
〔実施例〕
以下、本発明を実施するための基本的な原理について説
明する。回収ボイラに噴射される黒液の液滴粒径は主に
黒液の圧力、温度、濃度、黒液性状によって変化し、ま
た、黒液噴射線溝にも依存する。一般的には、黒液温度
を調整したり、適当な噴射ガンを選択することにより適
正な液滴粒径を19ようとしている。この場合、黒液温
度を上げると、粘性および表面張力が小さくなり、噴射
される液滴粒径が小さくなる。したがって、体積当りの
表面積が大きくなるので、乾燥時間が浮遊時間に比べて
短くなる。そして、黒液温度を上げ過ぎると浮遊中に燃
焼が行なわれる。一方、黒液温度を下げると、液滴粒径
が大きくなり、体積当りの表面積が小さくなるので、乾
燥時間が浮遊時間に比べて長くなる。このため、チャー
ベッドに着床()たあとも乾燥時間を要し、乾燥に必要
な熱を周囲から吸収するため、高温下での還元反応を阻
害する。
また、黒、!流量を一定とし、噴射ガンを口径の小さな
噴射ガンに交換した場合には黒液の噴射圧力は高くなり
、液滴粒径は小さくなる。逆に、口径の大きな噴射ガン
に交換した場合には噴射圧力が低くなる。この場合、圧
力補償手段により黒液温度を下げる方向に補償がなされ
るが、がンロ径が変わっているため、圧力?l@値を算
出する関数が同一の関数では適正な粒径が得られない。
従来は黒液の沸点を基準にして一定濃度だけ低い値を黒
液温度の適正値として設定し、この適正値に黒液温度が
一致するように調整するものとなっていた。このとき、
沸点からの一定温度差はオペレータが経験的に燃焼状態
を見ながら調整する。 ゛また、必要に応じてチャーベ
ッドレベルあるいは黒液圧力の変化によって設定温度を
補償していた。
しかるに、この従来の黒82温度制御手段は、噴射ガン
の口径が変わっても、圧力補償値を算出する関数は同一
である。このため、噴射ガンの口径が小さくなり、黒液
の噴射圧力が高くなって、黒液温度を下げる方向に補償
がなされても、適正な粒径が得られない。そこで、オペ
レータが炉内の燃焼状態や′fヤーベッドの形状等を見
て経験的に黒液;0度設定値を調整しな【ブればならず
、適正な設定値を得るのは回付であった。
本発明では予め噴射ガンの口径J5よび形状等に応じて
圧力補償値をi出する関数を設定し、この関数に塞い−
C自助的に黒液温度設定値を補償することにより、適正
な黒液温度設定値を求めている。
第1図は本発明の第1の実施例の構成を示す系統図であ
る。同図において10は回収ボイラであって、このボイ
ラ10内には噴射黒液11が噴射ガン]2により液滴化
して投入されるものとなっている。上記噴射黒液11は
、回収ボイラ10内にて浮遊乾燥し、炉底部に着床して
チャーベッド13を形成する。そして、チャーベッド1
3上の高温雰囲気によって還元反応が行なわれ、噴射黒
液11中の芒硝(Na2804 )などは還元反応によ
って硫化ナトリウム(Na2S)となり、炭酸ナトリウ
ム(Na2CO3)などと共にスメルト14としてスバ
ウトロ15から回収され、バルブ蒸解用薬剤として再利
用される。
一方、噴射黒液11中の有機成分は、回収ボイラ10の
炉底部に供給される燃焼用空気16aによってチャーベ
ッド13の表面上にて還元燃焼する。また、不完全燃焼
弁は回収ボイラ1oの中央部に供給される燃焼用空気1
6bによってチャーベッド13の上部にて完全燃焼する
。そして、燃焼ガスは図中矢印Aで示す如くE昇し、ボ
イラ伝熱管17内の作動流体と熱交換して蒸気を発生さ
せたのち、図中矢印Bで示す如く系外へ排ガスとして排
出されるものとなっている。
また、第1図において18はバルブ蒸解釜であって、こ
のバルブ蒸解釜18内に投入されるチップ材19をバル
ブ蒸解用薬剤20と水蒸気21とによって蒸解すること
によりパルプ22を生成するものとなっている。このと
き、上記パルプ蒸解釜18から排出される廃液23は、
酸化塔24において空気25と接触して酸化し、濃縮器
26にて濃縮されたのちミキシングタンク27にて芒硝
28と混合されて黒液29となる。そして、この黒液2
9は、加熱器30にて蒸気31により加熱され、前記噴
射黒液11として噴射黒液供給ライン32を介して前記
噴射ガン12から回収ボイラ10内へ散布されるものと
なっている。
一方、前記噴射黒液供給うイン32には、噴射黒液11
の濃度を検出する温度検出器33と、光屈折式濃度計に
よって黒液溶液の屈折率の関数となっている固形分濃度
を推定する固形分濃度推定器34と、噴射圧力を検出す
る圧力検出器35とが設けられている。上記固形分濃度
推定器34の出力端は、沸点演算器36に接続している
。この沸点演算器36は、前記固形分濃度推定器34に
て推定された固形分濃度から前記黒液29の沸点を推定
演算するものであって、この沸点演障器36の出力端は
第1の加算器37に接続している。
この第1の加算器37は、前記沸点演算器36にて演篩
された沸点と温度差設定器38にて設定された一定温度
差とを加算して黒液温度の設定値を算出するものであっ
て、この第1の加算器37の出力端は第2の加算器39
に接続している。
一方、圧力検出器35の出力端は、圧力補償値演算器4
0の一方の入力端に接続しており、この圧力補償値演算
器40の他方の入力端にはIIJ1射ガン種類設定器4
1が接続している。前記圧力補償値演算器40は、予め
噴射ガンの種類に応じて圧力補償値を算出する関数をそ
れぞれ設定し、この関数を噴射ガン種類設定器41によ
り設定された噴射ガンの種類(口径、形状等)に応じて
選択し、この選択された関数に基いて前記圧力検出器3
5にて検出された噴射圧力値により圧力補償値を算出す
るものであって、その出力端は前記第2の加算器38に
接続している。
上記第2の加算器38においては、前記第1の加算器3
7から与えられる黒液温度設定値と前記圧力補償値演算
器40から与えられる圧力補償値とを加算して黒液温度
設定値を補償するものであって、その出力端は温度調節
器42の一方の入力端に接続しており、上記温度vA節
器42の他方の入力端には前記温度検出器33が接続し
ている。
上記温度調節器42は、温度検出器33にて検出された
噴射黒液11のm度を前記第2の加算器39にて算出さ
れた負荷による補償が施された黒液温度設定値となるよ
うに、蒸気制皿弁43の開度を調節するものであって、
この蒸気制御弁43の開度に応じて前記加熱器30に供
給される蒸気31の量が調節され、加熱器30にて加熱
される噴射黒液11の温度が開開されるものとなってい
る。
このように構成された本実施例においては、回収ボイラ
10により発生される蒸気量の変化等に応じて噴射ガン
12を交換する際に、噴射ガン種類設定器41により噴
射ガン12の種類を設定する。そうすると、圧力補償値
演算器40において、この設定された噴射ガンに応じて
圧力補償値を算出する関数が選択され、この選択された
関数と前記圧力検出器35にて検出された噴射圧力1直
とに基いて圧力補償値が演算される。
第2図は各種噴射ガン(この場合は3種類)の種類に応
じた噴射圧力と圧力補償値との関数関係を示す図であっ
て、関数f1は噴射圧力上昇に伴って第1の加算器37
にて算出される設定温度を少しづつ下げるような関数関
係がある噴射ガンの場合であり、関数f2は噴射圧力上
昇に伴って上記設定温度を中程度にわたって下げるよう
な関数関係がある噴射ガンの場合であり、関数f3は噴
射圧力上昇に伴って上記設定温度を大きく下げるような
関数関係がある噴射ガンの場合である。そして、これら
関数関係は例えばテーブルなどに格納されており、噴射
ガン種類設定器41にて噴射ガン12の種類が設定され
ると、このガンの種類に応じた関数関係が読出され、こ
の関数関係に基いて前記圧力検出器35にて検出された
噴射圧力によって圧力補償値が算出される。
今、噴射ガン12を関数f2の関係を有する噴射ガンか
らf3の関係を有する噴射ガンへ交換したとする。ここ
で、圧力検出器35にて検出された噴射圧力がPlから
P2に変化すると、従来の圧力補償手段では圧力補償値
としてαが演算されたのに対し、本実施例の圧力補償手
段n器40においてはβが演算される。
一方、Mlの加算器37では、沸点演n器36にて推定
演算された黒液29の沸点から温度差設定器38にて設
定された一定温度だけ低い黒液温度設定値が締出され、
第2の加算器39に与えられる。そうすると、この第2
の加算器39において、上記黒液温度設定値と前記圧力
補償値演算器40にて演算された圧力補償値とが加算さ
れ、噴射圧力による補償が施された黒液温度設定値が算
出される。そして、この補償された黒液温度設定値は温
度調節器42に出力され、この温度調イ器42において
、温度検出器33にて検出された噴射黒液11の温度と
補償された黒液温度設定値とが比較され、その(lに基
いて蒸気制御弁43に弁開度指令信号が出力される。そ
の結果、加熱器30に供給される蒸気31の山が制御さ
れ、II射黒液11の温度が噴射圧力による補償が施さ
れた黒液温度設定値と等しくなり、噴射黒液の液滴粒径
が適正な大きさとなる。
このように本実施例によれば、噴射ガン12の種類と噴
射圧力との関係に基いて圧力補償値を痺出し、この圧力
補償値によって黒液温度設定値を補償している。したが
って、噴射ガン12の交換による黒液温度設定値の変化
を簡単に補償することができ、常に最適な液滴粒径が得
られる温度に噴射黒液11の温度を設定することができ
る。その結果、回収ボイラ10は常時最適な燃焼状態で
運転され、バルブ生産工程の省力化および安定化をはか
り得る。
次に、本発明の他の実施例について説明する。
第3図は本発明の第2の実施例における主要部の構成を
示す系統図である。本実施例は、前記第1の実施例にお
いて第1の加算器37にて算出された黒液温度設定値を
回収ボイラ10内に堆積されるチャーベッド13のレベ
ルに応じて補償する  ゛チャーベッドレベル補償手段
を備えたものである。
第3図において44はチャーベッド13のレベルを検出
するチャーベッドレベル検出器であって、このレベル検
出器44の検出信号はチャーベッドレベル調節器45に
出力され、このレベル調節器45において、チャーベッ
ドレベル設定器46にて設定されたチャーベッドレベル
となるように調節され、チャーベッドレベル補償値とし
て前記第1の加算器37に出力される。そうすると、こ
の第1の加専器37において、前記沸点演算器36にて
推定演算された沸点温度と温度差設定器38にて設定さ
れた温rci差と共に加算され、チャーベッドレベルに
応じて補償された黒液温度設定値が算出される。
このように、沸点と一定温度差とから算出された黒液温
度設定値を、チャーベッドしノベル調節器45から出力
されるチャーベッドレベル補償値によって補償すること
により、より高精度に黒液潤度の設定値を設けることが
できる。したがって、回収ボイラ10内に噴射される噴
射黒液11の液滴粒径をより適正な値とすることができ
る。その結果、回収ボイラ10は第1の実施例よりも最
適な燃焼状態で運転され、バルブ生産工程の省力化およ
び安定化が向上する。
第4図は本発明の第3の実施例における主要部の構成を
示す系統図であって、第1図および第3図と同一部分に
は周一符号を付し、詳しい説明は省略する。本実施例で
は、先ず、沸点演算器36において固形分濃度から沸点
を推定演算する際に、チップ材19の種類に基いて得ら
れる黒液性状に対する固形分濃度と沸点との関数関係を
予め設定しておき、黒液性状設定器47設定された黒液
性状に基いて固形分濃度推定器34にて推定された固形
分濃度から沸点を推定する。また、温度差設定器38に
おいては、前記黒液性状設定器47にて設定された黒液
性状に基いて所定の温度差を設定し、第1の加算器37
にて前記沸点演算器36にて推定演算された沸点と温度
差設定器38にて設定された温度差とを加算することに
より黒液温度設定値を求めている。こうすることにより
、たとえバルブ蒸解工程に投入されるチップ材19の種
類等によって黒液性状が変わっても、適正な液滴粒径が
得られる黒液温度設定値が精度よく算出される。
また、本実施例ではチャーベットレベル検出器44の代
わりにスキャニングパイロメータ48を設け、このスキ
ャニングパイロメータ48の検出信号から炉内温度算出
器49およびチャーベッドレベル算出器50により炉内
温度およびチャーベッドレベルを算出する。そして、上
記チャーベッドレベル算出器50の出力を前記チャーベ
ッドレベル調節器45に与え、前記第2の実施例と同様
にして第1の加算器37にて黒液温度設定値を補償する
。一方、炉内温度算出器49の出力は炉内温度補m値演
算351に与え、炉内温度に基く炉内温度補償値を演算
し、第3の加算器52において、上記炉内温度補償値と
黒液温度設定値とを加算することにより炉内温度に対す
る補償を行なう。
こうすることにより、たとえ炉内温度が変化しても、適
正な液滴粒径が得られる。
さらに、本実施例では回収ボイラ10内に供給される燃
焼用空気16a、16t)を空気流量検出器53.54
によって検出し、これら空気im検出器53.54の出
力に基いて負荷補償値演篩器55にて負荷補償値を演算
し、第4の加算器56において上記負荷補償値と黒液温
度設定値とを加算することにより空気流量(負荷)に対
する補償を行なう。こうすることにより、たとえ燃焼用
空気流量(負荷)が変化しても適正な液滴粒径が得られ
る。
なお、本発明は前記各実施例に限定されるものではない
。たとえば、前記各実施例では固形分濃度設定器34を
噴射黒液供給うイン32に設けた場合を示したが、ミキ
シングタンク27の入口部に設けても同様な効果を奏す
る。また、この固形分濃度推定器34にて使用される濃
度計としてはガンマ線式濃度計を使用してもよいし、密
度計と温度検出器等を用いて、濃度計により検出された
固形分濃度を補償することにより精度よく推定するよう
にしてもよい。このほか本発明の要旨を越えない範囲で
種々変形実施可能であるのは勿論である。
〔発明の効果〕
以上詳jホしたように本発明は、回収ボイラ内に噴射さ
れる黒液の濃度に基いて前記黒液の沸点を推定し、この
推定された沸点に基いて前記黒液の設定温度を算出する
と共に、前記回収ボイラ内に黒液を噴射する黒液噴射機
構の噴射圧力を検出し、さらに前記黒液噴射機構の種類
を設定し、この設定された黒液噴射機構の種類と検出さ
れた噴射圧力とに基いて前記黒液の設定温度を補償し、
この補償された設定温度に前記黒液の温度を調節するよ
うにしたものである。
したがって、本発明によれば、たとえ噴射ガンが交換さ
れても、この噴射ガンの交換に伴う最適な液滴粒径が得
られる黒液温度設定(−のずれを補償できるので、噴射
ガンの交換に対して適正な噴射黒液の液滴粒径が得られ
、常に最適な燃焼状態を保持でき、バルブ生産工程の省
力化および安定化をはかり得る回収ボイラにおける噴射
黒液の液滴粒径開開装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本発明の第1の実施例を示す図で
あって、第1図は構成を示す系統図、第2図は各種噴射
ガンに対する噴射圧力と負荷補償値との関係を示す図、
第3図および第4図は本発明の第2.第3の実施例にお
ける主要部の構成を示す系統図である。 10・・・回収ボイラ、11・・・噴射黒液、12・・
・噴射ガン、13・・・チャーベッド、18・・・バル
ブ蒸解釜、19・・・チップ材、20・・・バルブ蒸解
用薬剤、29・・・黒液、30・・・加熱器、31・・
・蒸気、32・・・噴射黒液供給ライン、33・・・温
度検出器、34・・・固形分濃度推定器、35・・・圧
力検出器、36・・・沸点演算器、37・・・第1の加
算器、38・・・温度差設定器、39・・・第2の加算
器、40・・・圧力補償g!i演算器、41・・・噴射
ガン種類設定器、42・・・温度調節器、43・・・蒸
気I111IwJ弁、44・・・チャーベッドレベル検
出器、45・・・チャーベッドレベル調節器、46・・
・チャーベッドレベル設定器。 出願人代理人 弁理士 鈴江武彦 第1図 第2図 手続補正書 1.事件の表示 特願昭60−169001号 2、発明の名称 回収ボイラにおける噴射黒液の液滴粒径制a装置3、補
正をする者 事件との関係  特許出願人 十條製紙株式会社 (ほか2名) 4、代理人 東京都港区虎ノ門1丁目26番5号 第17森ビル5、
自発補正 7、補正の内容 (1)特許請求の範囲を別紙の通り訂正する。 (2)明細書第2頁第13行の「紙生産工程」を「バル
ブ生産工程」と訂正する。 (3)同−第2頁第17行ないし第3頁第6行の「紙生
産工程においては、〜ものとなっている。」を下記の如
く訂正する。 記 「バルブ生産工程においては、チップ蒸解工程で廃液と
して生じる黒液を燃焼し、蒸気を発生させると共にチッ
プ蒸解用薬剤原料を回収する回収ボイラが使用されてい
る。この回収ボイラにおいては、黒液噴射機構に設けら
れた噴射ガンにより黒液が炉内へ散布され、この黒液が
浮遊乾燥して炉底部にチャーベッドを形成し、このチャ
ーベッドが燃焼することにより蒸気を発生させ、かつそ
の際の還元反応によって薬剤原料を回収するものとなっ
ている。」 (4)同書第5頁第4行の「ガン口径が固定されており
、噴射ガンに対するJを「その種類が固定されており、
」と訂正する。 (5)同書第6頁第3行ないし第4行の「得られないお
それがあった。」を[(qられなかった。」と訂正する
。 (6)同書第6頁第5行の「そこで本発明は、」の次に
「黒液噴射機構に関する情報の変更、例えば」なる字句
を挿入する。 (7)同書第6頁第18行の「機構の種類」を「1構に
関する情報」と訂正する。 (8)同書第6頁第19行の「機構の種類」を1機構に
関する情報」と訂正する。 (9)同書第7頁第5行ないし第7行の「交換されても
、〜補償できる。」を「交換されても、最適な液滴粒径
が得られる黒液温度設定値の噴射ガンの交換に伴うずれ
が補償される。」と訂正する。 (10)同1第8頁第12行の「下げる」を「上げる」
と訂正する。 (11)同書第8頁第13行の「算出する」の次に「た
めの」なる字句を挿入する。 (12)同市第9頁第11行の「本発明では予め」の次
に「黒液噴射機構に関する情報、例えば」なる字句を挿
入する。 (13)同−第10頁第18行の「バルブ蒸解釜」を「
チップ蒸解釜」と訂正する。 (14)同−第10頁第19行の「バルブ蒸解釜」を「
チップ蒸解釜」と訂正する。 (15)同書第10頁第20行の「バルブ蒸解用薬剤」
を「チップ蒸解用薬剤」と訂正する。 (16)同書第11頁第2行の「バルブ蒸解」を「チッ
プ蒸解」と訂正する。 (17)同書第18頁第11行の「設定器47設定」を
「設定器47にて設定」と訂正する。 (18)同書第18頁第20行の「バルブ蒸解工程Jを
「チップ蒸解工程」と訂正する。 〈19)同書第20頁第12行の「設定器34」を「推
定器34」と訂正する。 〈20)同書第20頁第19行の「してもよい。」の次
に「また、前記第2.第3の実施例ではチャーベッドレ
ベル調節器45から出力されるチャーベッドレベル補@
値を加算器37に与えて黒液温皮膜定値を補償する場合
を示したが、この補償値を第2ないし第4の加算器39
,52.56のいずれか一つの加算器に与えて黒液温度
設定値を補償するようにしてもよい。」なる字句を挿入
する。 (21)同層第21頁第8行の「機構の種類」を「tI
構に関する情報」と訂正する。 (22)同書第21頁第9行の「機構の種類」を「機構
に関する情報」と訂正する。 (23)同書第21頁第14行ないし第16行の[交換
されても、〜補償できるので、」を「交換されても、最
適な液滴粒径が得られる黒液温度設定値の噴射ガンの交
換に伴うずれが補償されるので、」と訂正する。 (24)同−第22頁第9行の「パルプ蒸解」を「チッ
プ蒸解」と訂正する。 (25)同書第22頁第10行の「パルプ蒸解用薬剤」
を「チップ蒸解用薬剤」と訂正する。 2、特許請求の範囲 〈1)チップ蒸解工程でチップ材とチップ蒸解用薬剤と
を投入し、廃液として4!!られる黒液を燃焼して蒸気
を発生させると共に上記チップ蒸解用薬剤の原料を回収
する回収ボイラにおいて、前記回収ボイラ内に噴射され
る黒液の濃度に基いて前記黒液の沸点を推定する沸点推
定手段と、この沸点推定手段により推定された沸点に基
いて前記黒液の設定温度を算出する黒液温度調節手段と
、前記回収ボイラ内に黒液を噴射する黒液噴射機構の噴
射圧力を検出する噴射圧力検出手段と、前記黒液噴射機
構に関する情報を設定する黒液噴射機構調節手段と、こ
の黒液噴射機構調節手段により設定された黒液噴射機構
に関する情報と前記噴射圧力検出手段により検出された
噴射圧力とに基いて前記黒液温度調節手段により算出さ
れた設定温度を補償する設定温度補償手段と、この設定
温度補償手段により補償された設定温度に前記黒液の温
度を調節する黒液温度調節手段とを具備したこと  ゛
を特徴とする回収ボイラにおける噴射黒液の液滴粒径制
御装置。 −(2)Fl起」え】L厚ゴin信ヨjffシ昆、1前
記回収ボイラ内に堆積するチャーベッドのレベルに応じ
て補償するチャーベッドレベル補償手段を備えたもので
あることを特徴とする特許請求の範囲第(1)項記載の
回収ボイラにおける噴射黒液の液滴粒径制御装置。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)パルプ蒸解工程でチップ材とパルプ蒸解用薬剤と
    を投入し、廃液として得られる黒液を燃焼して蒸気を発
    生させると共に上記パルプ蒸解用薬剤を回収する回収ボ
    イラにおいて、前記回収ボイラ内に噴射される黒液の濃
    度に基いて前記黒液の沸点を推定する沸点推定手段と、
    この沸点推定手段により推定された沸点に基いて前記黒
    液の設定温度を算出する黒液温度設定手段と、前記回収
    ボイラ内に黒液を噴射する黒液噴射機構の噴射圧力を検
    出する噴射圧力検出手段と、前記黒液噴射機構の種類を
    設定する黒液噴射機構設定手段と、この黒液噴射機構設
    定手段により設定された黒液噴射機構の種類と前記噴射
    圧力検出手段により検出された噴射圧力とに基いて前記
    黒液温度設定手段により算出された設定温度を補償する
    設定温度補償手段と、この設定温度補償手段により補償
    された設定温度に前記黒液の湿度を調節する黒液温度調
    節手段とを具備したことを特徴とする回収ボイラにおけ
    る噴射黒液の液滴粒径制御装置。
  2. (2)前記黒液温度設定手段は、前記回収ボイラ内に堆
    積するチャーベッドのレベルに応じて補償するチャーベ
    ッドレベル補償手段を備えたものであることを特徴とす
    る特許請求の範囲第(1)項記載の回収ボイラにおける
    噴射黒液の液滴粒径制御装置。
JP16900185A 1985-07-31 1985-07-31 回収ボイラにおける噴射黒液の液滴粒径制御装置 Expired - Fee Related JPH0663601B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02183702A (ja) * 1989-01-10 1990-07-18 Babcock Hitachi Kk 黒液回収ボイラのダスト飛散防止装置

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JPH02183702A (ja) * 1989-01-10 1990-07-18 Babcock Hitachi Kk 黒液回収ボイラのダスト飛散防止装置

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