JPS62297440A - 耐孔食性の優れたオ−ステナイト系ステンレス鋼 - Google Patents

耐孔食性の優れたオ−ステナイト系ステンレス鋼

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JPS62297440A
JPS62297440A JP14115286A JP14115286A JPS62297440A JP S62297440 A JPS62297440 A JP S62297440A JP 14115286 A JP14115286 A JP 14115286A JP 14115286 A JP14115286 A JP 14115286A JP S62297440 A JPS62297440 A JP S62297440A
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JP
Japan
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corrosion resistance
pitting corrosion
stainless steel
less
steel
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JP14115286A
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Yasuyoshi Yamane
康義 山根
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 3、発明の詳細な説明 〔産業上の利用分野〕 本発明は850〜950℃加熱部の耐孔食性の優れたオ
ーステナイト系ステンレス鋼に関し、化学プラント、ケ
ミカルタンカー、海水淡水化装置等の高耐孔食性が要求
されろ分野で利用される。
〔従来の技術〕
周知の如< SUS 316.317鋼などのオーステ
ナイト系ステンレス鋼は主合金成分のCr。
NiおよびMoによって浸れた耐食性を示すとともに、
溶接性、加工性にも優れているため、耐食性が要求され
る用途に広く利用されている。しかしこれらのステンレ
ス鋼は不適切な熱処理や溶接による熱影響部のような熱
履歴を受けると耐食性が著しく低下する場合がある。そ
の原因の一つは結晶粒界に析出するCr炭化物による鋭
敏化である。
これを防止するには、Cを完全にオーステナイト中に固
溶させるための通常1100℃前後の温度で行われる固
溶化熱処理を行ったり、Cを固定化するためTiやNb
を添加したり、更にはC含有量を003%以下にするな
どの方法が採られ、一応解決が図られている。しかしS
US 317鋼では鋭敏化の問題に加え、不適切な熱処
理や溶接による熱影響部の特に900℃前後の温度域に
加熱された部分においては、上記の対策のいずれかが採
られ、Cr炭化物の粒界析出が認められないにもかかわ
らず耐孔食性が著しく低下する場合があり、その原因把
握、対策に苦慮しているのが実情である。との耐孔食性
の劣化が認められる鋼種はいずれも合金成分Moを30
%以上含む鋼であることが本発明者らの研究によって明
らかとなり、これに該当するオーステナイト系ステンレ
ス鋼としてはSUS 317鋼がある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明の目的は、上記の如き従来技術の背景にお−いて
、不適当な熱処理や溶接の熱影響により850〜950
℃の温度域に加熱された部分でも耐孔食性を損なわず、
固溶化熱処理されたSUS 317tf4と同等の耐孔
食性を有するオーステナイト系ステンレス鋼を提供する
ことにある。
〔問題点を解決するための手段および作用〕本発明の上
記の目的は次の2発明によって達成される。
第1発明の要旨とするところは次の如くである。
すなわち、重量比にて C:0.03%以下 、Si:  1.0%以下、Mn
:0.8%以下  、 P:0.045%以下、s:o
、03%以下 、Ni :  11.0〜15.0%、
Cr:18.0%を越え20.0%以下、Mo:2.5
%以上30%未満、 N: O,O’2〜0.15% を含有し残部がFeおよび不可避的不純物より成ること
を特徴とする850〜950℃加熱部の耐孔食性の優れ
たオーステナイト系ステンレス鋼である。
第2発明の要旨とするところは、上記第1発明と同一基
本成分の他に、更にAj:0.02〜0.50%を含有
し残部がFeおよび不可避的不純物より成ることを特徴
とする850〜950℃加熱部の耐孔食性の優れたオー
ステナイト系ステンレス鋼である。
本発明者は、まず前記の耐孔食性の劣化の原因調査を詳
細に行い、その結果、耐孔食性の劣化が認められる鋼種
はいずれも合金成分Moを3.0%以上含む鋼であり、
それらにはいずれも黒色の析出物が発生しており、孔食
はその析出物の周囲の局部溶解から発生していることを
つきとめた。また、その析出物を抽出しレプリカ法によ
りX線解析した結果、Fe−Cr金属間化合物すなわち
σ相であることが判明した。
更に、本発明者は850〜950℃の温度域の不適切な
熱履歴を受けた場合でも固溶化熱処理されたSUS 3
17B4と同等の耐孔食性を有するオーステナイト系ス
テンレス鋼を開発すべく鋭意実岐を重ねた結果、Mnお
よびMoを限定することによ”って上記目的が達成でき
ることを見い出し、本発明を完成することができた。
なお、本発明において耐孔食性の評価はJISGO57
7に規定される孔食電位測定およびJISGO578に
規定される塩化第二鉄腐食試験によって行い、各種合金
元素が耐孔食性に及ぼす影響を検討した。
次に本発明における成分限定理由について説明する。
C: Cは少なければ少ない程ステンレス鋼における粒界腐食
が発生し難くなるが、Cを減少するためには製造コスト
が上昇するので、耐孔食性を損なわない範囲で上限を0
03%とした。
Si : Siは耐孔食性の改善には特に関係しないが、通常の製
鋼過程において脱酸のためある程度必要とされるから機
械的性質を損なわない範囲で上限を1.0%とした。
Mn : Mnは製鋼時の脱酸剤、脱硫剤として使用されるが、過
剰に含まれる場合にはσ相の発生に寄与し耐孔食性を劣
化させるので、08%以下とした。
P: Pは不純物として不可避的に混入する元素であるが、特
に0045%を越えれば偏析が増大して、耐孔食性の劣
化を招くので上限を0.045%とした。
S : Sは不純物として不可避的に混入する元素であるが、特
に0.03%を越えれば鋼中に残留するMnSが孔食の
起点となり、耐孔食性を劣化させるので上限を0.03
%とした。
Nl: N1はオーステナイト相を保持するための主要元素であ
り、SUS 317g並みの耐孔食性を確保するため1
1.0%以上必要であるが、150%を越える添加はコ
スト的に不利となるから、11.0〜150%の範囲と
した。
Cr: Crはステンレス鋼の基本成分であり、ステンレス鋼と
しての耐食性を得るために1:最低13.0%以上必要
とされるが、更に5US317fi並みの孔食性を確保
するためには18.0%を越える量が必要である。一方
200%を越えればオーステ手イト相を維持するために
必要なNl量が増すt!けでな(、Fe−Cr金属間化
合物の析出により、製造が困難となるので180%を越
丸200%以下の範囲に限定した。
Mob。
MOはその適宜添加によりステンレス鋼の耐食性を改善
する元素であるが、25%未満ではSUS 317鋼並
みの耐孔食性を確保できない。
一方、3.0%以上の添加はσ相の発生を促進し耐孔食
性を劣化させるのでMOは25%以上、30%未満に限
定した。
N: Nはオーステナイト生成元素であって、同じくオーステ
ナイト生成元素であるMnが減少した分を補なうと共に
耐孔食性を改善する元素でもあるので、同じく耐孔食性
を改善する元素であるMoを少ない範囲に抑えた分を補
うため002%以上の添加が必要である。一方、015
%を越える添加は耐孔食性改善の更なる効果は望めない
のでNは002〜015%の範囲とした。
上記C1Si SMn、P、S、、Ni 、、Cr、M
o。
Nの各限定量をもって本発明のオーステナイト系ステン
レス鋼の基本成分とするが、更に下記限定量のAIを同
時に含有するオーステナイト系ステンレス鋼においても
本発明の目的をより有効に達成できる。その限定理由は
次のとおりである。
AI AIは耐孔食性を改善する効果が認められるが、0.0
2%未満ではその効果がなく、0.50%を越えても更
なる効果は認められないのでAIは0.02〜050%
の範囲とした。
〔実施例〕
第1表に本発明鋼および比較鋼の成分を示した。
比較鋼で本発明の条件を満足しない成分はアンダーライ
ンで示した。比較鋼A、Bは通常の5US317Lfi
であり、比較鋼C−Fは本発明の鋼成分に類似するが、
Mn、Moのうち1種以上が本発明の限定範囲を外れる
ものであり、また本発明fiG−には第1発明の成分範
囲であり、本発明#IL、Mは第2発明の成分範囲であ
る。なお、鍔Aは1100℃、20分間保保持水冷を行
った固溶化熱処理材、鋼B−Mは上記固溶化熱処理を行
った後、900℃、20分間保保持室冷の熱処理を施し
た材料である。
第1表に成分を示した比較鋼および本発明鋼を常法に従
って製造した。すなわち、前記成分組成の鋼を溶製し、
脱ガスを十分に行った後、ガス吸収を抑えて造塊し、分
塊または連続鋳造により鋼片とし、次いで熱間圧延によ
り4.5mm厚まで圧延した。その後前記の如き熱処理
を施した。これらの鋼板から孔食電位測定試験用として
4.5mm厚、10m+n幅、10岨長さ、塩化第2鉄
腐食試験用として3ffIl11厚、30mm輻、30
mm長さの試験片を採取し、孔食電位測定はJISGO
577の規定により、塩化第2鉄腐食試験はJISGo
 578の規定により行い、その結果を第1表に併記し
た。
第1表において、比較鋼Aは通常の5US317L鋼固
溶化熱処理材であり、その他の@B−Mの耐孔食性は比
較鋼Aのそれを基準として比較した。
比較WIB−Eは基準WIAに比しいずれも耐孔食性が
劣る。これに対し本発明W4G−Mの耐孔食性は基準鋼
Aのそれと同等またはそれ以上である。
特にA11l!添加した第2発明鋼り、Mは基準鋼A以
上の耐孔食性を示している。
以上の結果から明らかなように、第1発明の鋼は適量の
MnおよびMoを添加することにより、900℃前後の
加熱温度域における耐孔食性劣化を防止できる。
また、第2発明の鋼は適量のMnおよびMoの添加に加
え、更に適量のAIを添加することにより、900℃前
後の加熱温度域における耐孔食性を固溶化熱処理材以上
のレベルにまで向上させることができる。
〔発明の効果〕
本発明は、上記実施例からも明らかな如く、Mo入りオ
ーステナイト系ステンレス鋼の含有成分特にMn、Mo
を限定することにより850〜950℃の温度範囲に加
熱した鋼の耐孔食性を改善する効果をあげることができ
た。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)重量比にて C:0.03%以下、Si:1.0%以下、Mn:0.
    8%以下、P:0.045%以下、S:0.03%以下
    、Ni:11.0〜15.0%、Cr:18.0%を越
    え20.0%以下、 Mo:2.5%以上3.0%未満、 N:0.02〜0.15% を含有し残部がFeおよび不可避的不純物より成ること
    を特徴とする850〜950℃加熱部の耐孔食性の優れ
    たオーステナイト系ステンレス鋼。
  2. (2)重量比にて C:0.03%以下、Si:1.0%以下、Mn:0.
    8%以下、P:0.045%以下、S:0.03%以下
    、Ni:11.0〜15.0%、Cr:18.0%を越
    え20.0%以下、 Mo:2.5%以上3.0%未満、 N:0.02〜0.15% を基本成分として含み更にAl:0.02〜0.50%
    を含有し残部がFeおよび不可避的不純物より成ること
    を特徴とする850〜950℃加熱部の耐孔食性の優れ
    たオーステナイト系ステンレス鋼。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6487750A (en) * 1987-09-30 1989-03-31 Nippon Yakin Kogyo Co Ltd Two-phase stainless steel excellent in pitting corrosion resistance in weld zone
JPH0761947A (ja) * 1993-08-25 1995-03-07 Nippon Steel Chem Co Ltd ビスフェノールaの製造方法
JP2006152343A (ja) * 2004-11-26 2006-06-15 Nippon Steel & Sumikin Stainless Steel Corp 溶接部耐食性に優れたオーステナイト系ステンレス鋼

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