JPS62295937A - 難燃性組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ３、発明の詳細な説明 〔産業上の利用分野〕 本発明は、機械的強度並びに電気特性に優れた低公害性
の難燃性組成物に関する。

〔従来の技術及び解決を要すべき問題点〕パーソナルコ
ンビ二一夕、電子楽器、電子レンジなどの電子機器の内
部に配線される電線、車両用電線、あるいは船舶用電線
などの絶縁被覆材としては、過酷な条件下での配線作業
や通常の稼動に耐えるように高機械的強度や高温度にお
いて良好な電気特性を有する難燃性の電気絶縁性組成物
が要求される。

また、ハロゲン系の難燃剤を用いて難燃化された従来の
組成物は、燃焼によって有害なハロゲン含有ガスを多量
に発生する問題を有することから最近ではハロゲンフリ
ーの、換言すれば、低公害性の難燃性組成物が強く要求
されている。

これに対して、最近、難燃剤として水酸化アルミニウム
を用い、これをエチレンと炭素数４〜８のα−オレフィ
ンとの共重合体（以下において当該共重合体をポリ−α
−オレフィンと略称する）に大量に配合してなる難燃性
組成物が提案されている。しかしながら、かかる提案の
組成物は、水酸化アルミニウムの大量配合のために電気
特性、特に高温度における電気特性や機械的特性に劣り
しかもＨ燃性も必ずしも充分でない問題がある。

〔問題点を解決するための手段〕

ところで、本発明者らの組成物難燃化に関する基礎的研
究の過程において、難燃剤としての水酸化アルミニウム
に代わって水酸化マグネシウムを用いると、予想外にも
機械的強度および高温度における電気特性に優れた難燃
性の電気絶縁性組成物が得られることが判明した。而し
て本発明は、密度０．８５〜０．８９、メルトインデッ
クス（Ｍｌ）が１〜１０のエチレンと炭素数４〜８のα
−オレフィンとの共重合体と該共重合体１００重量部あ
たり５０〜２００重量部の水酸化マグネシウムとからな
ることを特徴とする難燃性組成物に関する。

〔作用〕

前記した通り、難燃剤としての水酸化アルミニウムに代
わって水酸化マグネシウムを用い、これをポリ−α−オ
レフィンに混合することにより高機械的強度および良好
な電気特性を有する難燃性の電気絶縁性組成物が得られ
る。また種々のポリ−α−オレフィンのうち、上記の密
度並びにメルトインデックスを有するものは、大量の水
酸化マグネシウムの配合下であっても特に優れたＪａ械
的強度並びに電気特性を有する組成物を提供する。

しかも本発明の組成物は、＠４１燃剤として非ハロゲン
系のものを採用するので、ハロゲンを含有する他の薬剤
を配合しない限り、ハロゲンフリーであり、従って、燃
焼することがあってもハロゲン含有ガスを発生せず無公
害である。

本発明にて用いるポリ−α−オレフィンとしては、エチ
レンと炭素数４〜８のα−オレフィンとの共重合体であ
って、特に密度が０．８５〜０．８９であり、メルトイ
ンデックスが１〜１ｏのものが用いられる。当該ポリ−
α−オレフィンは、炭素数４〜８のα−オレフィンの少
なくとも１種とエチレンとをチーグラー触媒の存在下で
重合させることにより製造することができる。市販品で
は、例えばタフマーＡ−４０９０、タフマーＡ−４０８
５（いずれも三井石油化学社製）などを例示できる。密
度が０．８５〜０．８９の範囲外のものは、満足し得る
機械的強度を有する組成物を得ることが困難であり、メ
ルトインデックスが１未満のものは押出加工性の点で、
またメルトインデックスが１０より大きいものは８！！
械的強度が低下する理由で、それぞれ本発明における使
用上に問題がある。従って、ポリ−α−オレフィンとし
て密度が０．８５〜０．８９であり、メルトインデック
スが１〜１０のもの、特に密度が０．８８〜０．８９で
あり、メルトインデックスが２〜５のものが好ましい。

ポリ−α−オレフィン用の難燃剤として従来使用の水酸
化アルミニウムに代わって用いられる水酸化マグネシウ
ムとしては、市販品を用いてよいが、平均粒径が５μｍ
以下のもの、特に平均粒径が２μｍ以下のものが好まし
い。

市販品では、協和化学工業社製の商品名キス７５Ｂなど
が好ましい。

なお、本発明においては、三酸化アンチモン、五酸化ア
ンチモン、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化マグネシウム
、酸化アルミニウムなどの金属酸化物類、またはほう酸
亜鉛、炭酸マグネシウムなどのその他の無機難燃剤、あ
るいは、有機リン酸エステル、赤リン等のリン系有機ｌ
ｆｆ１剤などを過大量でない範囲において水酸化マグネ
シウムと併用してもよい。上記の赤リンとしては、従来
がら市販されているものを広く使用することができ、た
とえば赤リン分が８０重ｉ％以上であって、乾燥減量が
０．８重量％以下且っ７４メツシュ篩残分が７重世％以
下であるものが好ましい。また上記の赤リンの表面がフ
ェノール−ホルマリン樹脂等の熱硬化性樹脂で被覆され
たものも好ましい。その具体例としては、ノーバレット
＃１２ｏ、ノーバレット＃１２０ＵＦ（いずれも燐化学
工業社製）などを挙げることができる。

ポリ−α−オレフィン１００重量部あたりの水酸化マグ
ネシウムの使用量は、５０〜２００重量部である。水酸
化マグネシウムの使用量が５０重量部より少ないと、良
好な機械的強度と難燃性とをあわせ有する組成物が得ら
れず、−力水酸化マグネシウムの使用量が２００重量部
より多いと、組成物の機械的特性や加工性が急くなる。

従って水酸化マグネシウムの好ましい使用量は、ポリ−
α−オレフィン１００重量部あたり、５０−１８０重量
部、特に８０〜１５０重量部である。

本発明の組成物は、架橋せずに、または架橋して用いて
も良い。架橋は、ｔ−ブチルクミルパーオキサイド、ジ
−ｔ−ブチルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド
、２．５−ジメチル−２゜５−ジ（ｔ−ブチルパーオキ
シ）ヘキサン、２゜５−ジメチル−２，５−ジ（ｔ−ブ
チルパーオキシ）ヘキシン−３，１，３−ビス（ｔ−ブ
チルパーオキシ−イソプロピル）ベンゼンなどの有機過
酸化物架橋剤を用いる架橋方法、照射架橋方法などによ
り架橋することができる。その際、架橋効率を高めるた
めに架橋方法に応じて適当な架橋助剤を併用すると良い
、有機過酸化物架橋剤を用いる架橋方法や照射架橋方法
における好ましい架橋助剤としては、脂肪族や芳香族の
多官能性化合物類、脂肪族多官能性環状化合物類、含窒
素多官能性環状化合物類、含金属多官能性化合物類、就
中含窒素多官能性環状化合物類、特にトリアリルイソシ
アヌレート（ＴＡＩＣ）、）リメタアリルイソシアヌレ
ート（ＴＭＡＩＣ）、トリアリルシアヌレート（ＴＡＣ
）　、）リアクロイルへキサヒドロ−１，３，５−）リ
アジン（ＴＡＦ）などである。

架橋助剤の使用量は、ポリ−α−オレフィン１００重量
部あたり、０．１〜５重量部、特に０．５〜２重量部で
ある。

本発明の組成物には、さらに必要に応じてクレー、タル
ク、炭酸カルシウム、カーボンブラックなどの無機充填
荊、酸化防止剤、カンプリング剤、加工助剤、顔料など
の通常の配合剤を通常量配合してもさしつかえない。

〔効果〕

パーソナルコンピュータ、電子楽ａ、電子レンジなどの
電子機器の内部に配線される電線、車両用電線、あるい
は船舶用電線などは、狭隘でしかも迷路のような機器内
部位に配線されたり使用されるとき、強度のしごきを受
ける場合が多く、また配線後は、高温度状態におかれ火
災の危険性を孕んでいる。これに対して、本発明の組成
物は、優れた電気特性、機械的強度、並びに難燃性とを
あわせ有するので、機器内配線、車両用電線、あるいは
船舶用電線などの電線の絶縁被覆材として頗る有用であ
る。

〔実施例〕

以下、実施例及び比較例により本発明を一層詳細に説明
する。

実施例１〜６、比較例１〜２ 第１表に示す各種実施例、比較例の組成物（組成比は重
量部）を２本ロールにて混練し、ついで１５０℃、１０
分のプレス成型により厚さ１關または３１■のシートに
加工した。各シートにつき、次の試験を行った。

焦見几・・・ＪＩＳ　　Ｋ７２０１に規定された方法に
より、酸素指数を測定。

呉鼠旌孜廉・・ＪＩＳ　　Ｋ６７２３に規定された方法
により測定。

以上の試験結果を第１表に示した。

実施例７〜１２、比較例３〜４ 第２表に示す各種実施例、比較例の組成物を２本ロール
にて混練し、ついで１８０℃、３０分のプレス架橋成型
により厚さＩＮまたは３曹璽の架橋シートに加工した。

各架橋シートにつき、上記と同様の試験を行った。

以上の試験結果を第２表に示した。なお、第１表および
第２表中における注の内容は下記の通りである。

注り＝三井石油化学社製、タフマーＡ−４０９０密度：
　０．８９　ｇ／ｃｄ、　Ｍ　ｒ　：　３．６注ｂ 密度：　０．８８　ｇ／ｃＡＳＭ　Ｉ　：　３．６注３
：昭和軽金属社製、ハイジライｌ−Ｈ４２Ｍ注４：協和
化学工業社製、キスマ５Ｂ 注５：燐化学工業社製、ノーバレット＃１２０注６：大
内新興化学工業社製、ツクラック３００注７：三菱化成
工業社製、ダイヤブランクＨ注８：化薬ヌーリー社製、
カヤブチルＣ注９：ＴＡＩＣ （以下余白）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 密度０．８５〜０．８９、メルトインデックスが１〜１
   ０のエチレンと炭素数４〜８のα−オレフィンとの共重
   合体と該共重合体１００重量部あたり５０〜２００重量
   部の水酸化マグネシウムとからなることを特徴とする難
   燃性組成物。